JPS5850581B2 - フロス発泡法によるポリウレタンフオ−ムの製造方法 - Google Patents

フロス発泡法によるポリウレタンフオ−ムの製造方法

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JPS5850581B2
JPS5850581B2 JP53067622A JP6762278A JPS5850581B2 JP S5850581 B2 JPS5850581 B2 JP S5850581B2 JP 53067622 A JP53067622 A JP 53067622A JP 6762278 A JP6762278 A JP 6762278A JP S5850581 B2 JPS5850581 B2 JP S5850581B2
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foaming
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foam
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敏夫 鈴木
憲二郎 町井
清武 森本
通宏 大賀
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Nisshin Spinning Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はフロス発泡法(frothing metho
d)によるポリウレタンフォームの製造方法の改良に関
する。
周知の如く、従来のフロス発泡法によるポリウレタンフ
ォームの製造においては、(1)触媒、二次発泡剤(常
温常圧で液体状の発泡剤をいう)及び必要に応じて界面
活性剤等の添加剤を混入したポリオール成分(以下簡単
のためにこれを「A液」と呼ぶことにする);(ii)
ポリイソシアネート成分(以下簡単のためにこれを「B
液」と呼ぶことにする);並びにGiD−次発泡剤(常
温常圧で気体状の発泡剤をいう)を加圧下に液化させた
もの(以下簡単のためこれを「C液」と呼ぶことにする
)の3液を、添付図面の第1図に示すように、各々の供
給タンク1,2及び3からそれぞれ供給導管4.5及び
6を通して、ミキシングヘッド7に同時に導入し、混合
した後、得られる原液混合物を該−次発泡剤により一次
発泡せしめた泡状物を注入用導管8から適当な型(図示
せず)中に吐出せしめ、次いで反応熱によって該二次発
泡剤を二次発泡させ、最終的に発泡硬化したポリウレタ
ンフォームを得ている。
このフロス発泡法において、C液(液化した一次発泡剤
)は単に原液混合物を一次発泡させる役割を有するのみ
ならず、さらに上記A、B及びCの3液の混合の補助、
注入導管8内での送液の補助、等の役割をも果している
なお、本明細書において、「注入用導管」とはミキシン
グヘッドの排出口から、該ミキシングヘッド内で調製さ
れた原液混合物を吐出し注入すべき場所又は型まで送液
するために必要に応じて使用されるパイプ乃至ホースを
いう。
上記従来のフロス発泡法においては、A、B及びCの3
液の混合は、C液の供給導管6のミキシングヘッド7内
へ吐出圧によって行われるだけであるために、特にC液
とA液及びB液との混合が充分に行なわれず、そのため
生成する一次発泡した原液混合物の泡が非常に不安定と
なり、一次発泡体が注入用導管8内を通過する際や成形
用型等の壁面において剪断力により一次発泡形成された
泡が破壊されやすいという欠点がある。
さらに、液化した一次発泡剤は通常的10Kq/−以上
のバック圧をかけながらミキシングヘッドに供給される
が、このバック圧によって該原液混合物中に一旦生じた
不安定な泡が破壊されることも屡々ある。
このようにして破壊される泡は凝集して大きな泡を形成
し、親指大のフロスボイドとして最終発泡体製品の表面
や芯部に残存することが屡々あり、これが従来のフロス
発泡法における重大な欠点となっている。
さらに、上記従来のフロス発泡法は、C液の混合が不充
分であること、形成せしめられた一次発泡による泡が不
安定で破壊され易いこと等が原因で、注入用導管8の吐
出口端部10における発泡体の発泡倍率がミキシングヘ
ッド7の排出口部9における発泡倍率よりも逆に小さく
なるという別の重大な欠点も有している。
従って、上記従来のフロス発泡法において、良好なフロ
ス発泡を行なうためには、一次発泡剤を撹拌のために使
うことに起因するロス分及び混合不良のためA、B両液
から分離するロス分等を予め考慮に入れて、実際に発泡
に使用される量よりもはるかに大量の一次発泡剤の使用
が余儀なくされ、従来A、B両液の合計量に対して5%
以上使用されているのが実情である。
しかし、かかる大量の一次発泡剤の使用は、一次発泡体
の剪断を容易にし、フロスボイドを増大させ、また蒸発
潜熱による液温の低下を起こし、それに伴って得られる
フオーム物性が悪化することなどの欠点がある〇 そこで、そのような欠点を排除するため、従来からいろ
いろ研究されており、そのいくつかは公表されている。
例えば、特公昭49−47920号公報、特公昭49−
48354号公報及び特公昭51−7185号公報には
、一次発泡体の注入用導管内での泡の破壊を最小限に抑
え、注入導管吐出口端部における発泡倍率をミキシング
ヘッドの排出口部における発泡倍率とほぼ等しくするか
或いはさらに大きくすることによって、フロス発泡法の
利点を生かす方法が提案されているが、これら特許公報
においては、フロスボイドの減少効果、ガスロスの減少
、等について殆んど検討が加えられていない。
また、一次発泡剤の使用量を減少させること、C液とA
液との混合溶解性の向上、フロスボイドの減少、等を目
的として、予め耐圧タンク内でA液とC液とを混合し、
次いでB液と混合し、発泡させる方法も提案されている
(Dupont、 Foambulletin、Jun
e 22,1960)が、この方法では、耐圧タンクの
使用による設備の大型化、設備費の増加、耐圧タンク内
へのA、C各液の供給法、等に問題があり、従来の発泡
機をそのまま或いは改造して使用することも困難である
、等の難点がある。
さらに、A液とC液の混合液とC液をバッチ式に供給し
、高圧ガスを使って各液の吐出量のバランスをとった無
動力の発泡機も市販されている(旭オーリン社製、オー
トフロス発泡機)が、この場合も勿論新設備となり、従
来の発泡機の改造利用が困難である。
以上述べたいずれの方法においても、フロス発泡自体に
由来するフロスボイドやガスロス等の問題について触れ
られておらず、現在まで未解決の状態である。
本発明者らは、フロス発泡法における根本的な問題の1
つであると考えられる一次発泡剤(代表的にはジクロロ
ジフルオロメタンを例示することができる)のA液及び
B液への溶解性を検討した結果、汎用されているA液及
びB液はフロス発泡に支障をきたさない程度のC液溶解
力を有しているが、通常A液の方がB液よりもはるかに
C液溶解力が大きく、従って、一次発泡剤のA、B混合
原液中への均一混入のためには、A液に予めC液(液化
した一次発泡剤)を導入混合しておく方が有利であり、
その結果、A、B混合原液中へのC液の均−混合性及び
一次発泡安定性が大幅に向上することを見出し、本発明
に到達した。
かくして、本発明によれば、ポリオール成分、ポリイソ
シアネート成分、−次発泡剤及び二次発泡剤及び触媒を
必須成分とし、これら各成分をミキシングヘッドにおい
て混合し、フロス発泡法によりポリウレタンフォームを
製造する方法において、該ミキシングヘッドに至るポリ
オール成分供給導管に、常温常圧で気体状の一次発泡剤
を加圧下に液状で導入し且つラインミキサーを通して該
ポリオール成分と該−次発泡剤とを予め充分に混合する
ことを特徴とするポリウレタンフォームの製造方法が提
供される。
本発明により提供される上記方法に従えば、一次発泡剤
のロスが殆んどなく、必要とされる一次発泡剤の量はA
、B両液の全量に対して高々2〜3%までで充分であり
、また、従来のフロス発泡法によるポリウレタンフォー
ム製造の際の最大の欠点であるとされている親指大のフ
ロスボイドの発生を極端に少なくすることができ、しか
も、従来のフロス発泡機にラインミキサーの取付けと簡
単な配管の変更を行なうだけで容易に実施することがで
きる。
添付図面の第2図は本発明の方法を実施するための装置
の一態様を説明するための概念図であり、以下本発明の
方法を第2図を参照しながらさらに詳しく説明する。
本発明の方法において、ポリオール成分は供給タンク1
から供給導管4,4′を経て、ミキシングヘッド7に送
給される。
この場合、ポリオール成分には、従来から通常行われて
いるように、触媒、二次発泡剤及び必要に応じて界面活
性剤等の添加剤を配合し、前述したA液の形態で、供給
タンク1及び供給導管4中に導入するようにすることが
できる。
かくして、本発明において使用することができるポリオ
ール成分としては、ポリエーテルポリオール、ポリエス
テルポリオールをはじめとし、ポリウレタンの製造に際
して通常使用されるポリオール化合物はいずれも使用可
能であり、例えば水酸基を2個以上有する主として線状
又は分岐鎖状のポリエーテルポリオール、ポリエステル
ポリオール、ポリチオエーテルポリオール、ポリアセタ
ールポリオール及びこれらの混合物より成る一般に水酸
基当量が100〜3,000の範囲内で、1分子中に存
在する水酸基数が2〜8個の範囲内のものが適している
周知のように、かかるポリオール化合物中官能基数の低
いものは軟質系のポリウレタンフォームを与え、一方官
能基数の高いものは硬質系のポリウレタンフォームを与
える。
また、ポリオール成分として、上記以外に、ビニル化合
物やジエン化合物(例:ポリスチレン、ポリアクリルニ
トリル、ポリ塩化ビニル、ポリブタジェン)の末端に水
酸基が置換されたもの、並びにエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール、グリセリン等の
一般に架橋剤と呼ばれている低分子量ポリオールも使用
できる。
また、触媒としては特に制限されるものではなく、用い
るポリオール成分及び/又はポリイソシアネート成分の
種類に応じて従来から使用されている触媒の中から適宜
選択して使用することができるが、一般的に言ってアミ
ン系又は金属系の触媒が好ましく、アミン系触媒の例に
は、トリエチレンジアミン、ジメチルエタノールアミン
、ジメチルシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、
2.4.6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ル、テトラメチルペンクンジアミン、テトラメチルヘキ
サンジアミン、N−エチルモルホリン等が挙げられ、ま
た、金属系触媒の例には錫オクテート、ジブチル錫ジラ
ウレート、ジブチル錫ジアセテート、鉛オクトエート、
ジブチル錫ジエチルへキセート、2−エチルヘキサン酸
カリウム、オクタン酸カリウム、ポリスタナスジオール
エーテルエステル等を例示することができる。
一方、二次発泡剤としては、常温常圧において液体状で
あり、沸点が常圧で約20〜80℃の範囲内にあるよう
な物質が有利に使用でき、例えば、メチレンクロライド
、トリクロロモノフルオロメタン、アセトン、ペンタン
等が挙げられ、さらにまた、イソシアネート基と反応し
て炭酸ガスを発生するような物質例えば水、ホウ酸、ニ
トロエタン、カルボン酸等もまた二次発泡剤として使用
することができる。
さらに必要に応じて配合し得る界面活性剤もまた特に制
約されるものではなく、通常用いられている広範囲のも
のから選ぶことができるが、一般には、ポリジメチルシ
ロキサンとアルキレンオキシドとのブロック共重合体が
主として使われ、これには5H−193(トーレシリコ
ン社)、L−5420(日本ユニカー社)、YF306
3(東芝シリコン社)、F−305(信越化学)等が挙
げられる。
また、必要に応じて配合し得る他の添加剤としては、例
えば、可塑剤(例ニジブチルフタレート、ジオクチルフ
タレートなど)酸化防止剤〔例: UOP−88、UO
P−288(日本揮発油社製)〕、紫外線吸収剤〔例ニ
イルガノックス1010(ガイギー社製)着色剤等を挙
げることができる。
上記した触媒、二次発泡剤、及び界面活性剤などの他の
添加剤のポリオール成分に対する配合割合は特に制限さ
れるものではなく、従来のフロス発泡法によるポリウレ
タンフォームの製造に際して使用されている配合割合と
本質的に同じものとすることができる。
本発明の方法が特徴とする点は、ポリオール成分、すな
わちA液の供給導管4に、一次発泡剤を液状(すなわち
液化された状態)で導入し、供給導管4に設けたライン
ミキサー12中で予めA液と充分に混合した後、ミキシ
ングヘッド7において、供給タンク2から供給導管3を
経て送給されるポリイソシアネート成分(すなわちB液
)と混合する点にある。
一次発泡剤は常温常圧で気体状の物質であり、供給ボン
ベ3中に液化された状態で保持されており、不活性ガス
例えば窒素ガスによるバック圧(通常的10 Kg/、
、、又はそれ以上の圧力が用いられる)によって供給導
管6を経てA液の供給導管4内に送給される。
一次発泡剤としては上記の如く常温常圧で気体状で容易
に液化し得る物質が使用され、例えばジクロロジフルオ
ロメタン、モノクロロジフルオロメタン、トリクロロメ
タン、モノクロロトリフルオロメタン、等が挙げられる
これら一次発泡剤(C液)のA液の供給導管4中への導
入は、第2図に示したように、A液の供給導管4の一部
に供給導管6を連結し、そこでA液と一次発泡剤とを合
併せしめ、然る後、供給導管4′の途中に設置したライ
ンミキサー12においてA液及び一次発泡剤を緊密に混
合することによって行なうことができ、又は、第3図に
示すように、一次発泡剤(C液)の供給導管6をA液の
供給導管4の途中に設置したラインミキサー12に直接
連結し、そこでA液と一次発泡剤(C液)とを合併させ
ると同時に緊密に混合されるようにしてもよい。
なお、液化した一次発泡剤(C液)の流量は、供給導管
6に設けた流量計13及び電磁弁14によって適宜コン
トロールすることができる。
A液と一次発泡剤(C液)との緊密混合のために使用さ
れるラインミキサー12としては、通常の任意のタイプ
のものを使用することができ、例えば、回転式のもので
あっても或いはスタティックミキサーのような回転子を
もたないで乱流で混合を生じさせるようなタイプのもの
であってもよい。
いずれにしても、その容量、段数等は処理能力に応じて
適宜選択することができる。
導入される一次発泡剤の量は厳密には制約されるもので
はないが、本発明の方法では前記従来法に比して少量で
済むという利点があり、フロスボイドの抑制、泡の剪断
破壊の防止という観点から、A液、B液の総重量を基準
にして1.0〜5.Oqb程度、より好適には2.0〜
3.0φ程度で充分である。
かかる量の一次発泡剤は一般に10〜20Kg/6!の
範囲内のバック圧で導入することができ、それによって
内圧的2.0〜5.0 Kg/cr/iでラインミキサ
ー12内で均一に混合される。
ラインミキサー12において充分に混合されたA液と一
次発泡剤(C液)とは、次いで導管4′を経てミキシン
グヘッド7に送給され、そこで、供給導管3を通して供
給タンク2より送給されるポリイソシアネート成分(B
液)と混合される。
該ポリイソシアネート成分としては、ポリウレタンの製
造に際して通常使用されるポリイソシアネート化合物は
いずれも使用することができ、例えば、脂肪族系、芳香
族系又は芳香族置換脂肪族系のポリイソシアネート化合
物が包含され、具体的には、4,4′−ジフェニルメタ
ンジイソシアネート及びそのアルキル同族体、2:4−
又は2゜6−トルイレンジイソシアネート及びその異性
体混合物、■、5−ナフチレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、デカメチレンジイソシア
ネート、m−キシリレンジイソシアネート、など;或い
は1分子あたり3個以上のインシアネート基を含有する
同族体を含む粗トルイレンポリイソシアネート及び粗ジ
フェニルメタンジイソシアネート等を例示することがで
きる。
さらに、上記した如きポリイソシアネート化合物の過剰
量をポリヒドロキシ化合物と反応させることによって得
られる活性なイソシアネート基を有するプレポリマー;
或いはかかるプレポリマーを上記ポリイソシアネート化
合物と混合することにより得られるセミプレポリマーを
使用することもできるO また、ミキシングヘッド7としては、回転式攪拌器を使
用することが、混合能力、導管内での泡の破壊を抑える
という意味で最適であるが、ヘリツクスミキサ−等の無
回転子型の混合器を使用することももちろん可能である
が、この場合には、混合力、送液力の増大のために、空
気、窒素等の不活性ガスを必要に応じて圧入することが
できる。
通常このミキシングヘッド7は発泡機と組合せて使用さ
れるが、その発泡機としては、ギヤタイプ、ピストンタ
イプのいずれのタイプの計量送り出しポンプをも使用す
ることができ、また、原液混合物を循環させるようにし
てもよく、及び/又は温度調節装置を付設するようにし
てもよい。
かくして、混合され且つ一次発泡せしめられたA、B、
Cの3液よりなる原液混合物は次いで注入用導管8を通
してポリウレタンフォームを成形すべき場所乃至型に注
入することができる。
注入された該原液混合物は常法に従い、必要に応じて若
干加温することにより、二次発泡及び硬化を行なわせる
ことができ、その結果、ポリウレタンフォーム成形体を
得ることができる。
以上本発明の方法を、一次発泡剤をポリオール成分、即
ちA液にのみ導入する場合について説明したが、当業者
は必要に応じて、加えてポリイソシアネート成分即ちB
液にも一次発泡剤の一部を導入するように修正すること
が可能である。
以上に述べた本発明の方法によれば、一次発泡剤の逸散
が殆んどなく、一次発泡体の導管内での泡の破壊及びそ
れに伴う泡の凝集拡大という問題を解消することができ
、かかる問題によって生ずるフロスボイドの発生を大幅
に減少乃至縮少することができる。
また、一次発泡剤の使用量は、本発明によれば、従来の
フロス発泡法に比較して約20〜50%も減らすことが
でき、しかも充填性に優れたフロスボイドの少ない高品
位のフロス発泡体を製造することができる。
次に本発明の方法を実施例によりさらに説明する。
なお、実施例中「部」とあるはいずれも「重量部」であ
る。
実施例 1 A液: ショ糖系ポリエーテルポリオール・・・・・・100部
(OH価:460) N、N、N’、N’−テトラヒドロキ・・・・・・・・
・95〃ジプロピルエチレンジアミン (「クオドロール」旭電化製) 整泡剤 ・・・・・・・・・・
・・4部(SH−193、東しシリコーン製) 水 ・・・・・・・・・
1.2部二次発泡剤 ・・・・・・
・・・70〃(フレオン−11、トリクロロモ ノフルオロメタン) トリエチレンジアミン ・・・・・・・・・0
.8〃Bi: 粗ジフェニルメタンジイソシアネ・・・・・・216〃
−ト(44J−20、住友バイエ ルウレタン製NCO%:30φ) トリレンジイソシアネートプレポ・・・・・・108〃
リマー(TDIとショ糖系ポリオ ールとの反応生成物、NCO多: 30%) トリスクロロエチルフォスフェート・・・・・24〃C
液ニ 一次発泡剤 ・・・・・・・・・1
8〃(フレオン−12、ジクロロジフ ルオロメタン) 装置仕様ニ ラインミキサー・・・・・・高崎製作所製、パイプライ
ンアジタPL−02型(回 転子材) ミキシングヘッド・・・回転式攪拌器(3,00orp
m)発泡機・・・・・・・・・・・・・・・・・・ギア
ータイプ(日清紡績製、G−11) 発泡サイズ・・・・・・・・・・・・900X1800
X401rrrIL注入用導管・・・・・・・・・・・
・ポリ塩化ビニルホース、18φ、3m 上記の液組成のA、B及びC液並びに装置仕様を用い、
第2図に示す装置において、吐出量(A。
B液の合計)8Ky/分、フレオン−12流量230t
/分、窒素ガスのバック圧15に9/ca、ミキシング
ヘッドからの吐出圧5 Ky/crriで注入を行った
注入は0.040 f/にdi;で全域充填が可能であ
り、得られたポリウレタンフォームパネルは中央部周辺
には殆んどフロスボイドがなく、端部ひきつれ個所に若
干のフロスボイドが見られるが非常に小さいもので、従
来のフロス発泡法により製造されたパネルに比べてはる
かに優れている。
また、注入用導管吐出口からの一次発泡した原液混合物
の出方は極めて流動的且つ連続的であり、クリーム状の
フロスとして吐出され、透明板を通して見る限り、導管
壁面、パネル上面での泡の破壊、凝集拡大の様子は見ら
れなかった。
比較例 1 前記実施例1で用いたと同じ組成のA、B及びC液を用
い、第1図に示す従来のフロス発泡法に従ってポリウレ
タンフォームパネルの製造を試みた。
ただし、ミキシングヘッドとしては回転式攪拌器ではな
く回転子のな0田清紡績■製、F−15型へリックスミ
キサ−を用いた。
発泡は吐出量8Kg/分、吐出圧5Kg/crA、フレ
オン−12流量640 r/分の条件で実施例1と同じ
発泡機、注入用導管及び発泡冶具を用いて実施した。
その結果、実施例1と同量のフレオン−12では、フロ
ス状態にならず30部以上で初めてフロス発泡可能にな
った。
フレオン−12の量を50部に増して注入したところ、
注入は、0.040ft/cf1で全域充填が可能であ
ったが、得られたパネル表面には、全体に小指大程度の
フロスボイドが多数散在し、中には、親指大のフロスボ
イドも見受けられた。
注入用導管からの一次発泡体の吐出の様子を見ると、泡
は剪断されかなりつぶれた状態で、極めて断続的であっ
た。
透明板を通して、フオームの伸びる様子を観察すると、
透明板との壁面でフオームの伸びと共に泡が剪断され、
その剪断された泡が多数集合し、次第に大きくなり、そ
れがフロスボイドとして残存していた。
また、フレオン−12量を30〜50部に増していくに
つれて、フオーム密度は低下するが、注入用導管内及び
パネル表面での泡の剪断がより激しくなり、フロスボイ
ドの大きなものが多発する傾向にあった。
実施例 2 A液: ショ糖系ポリエーテルポリオール・・・・・・100部
(OH価二460) 整泡剤 ・・・・・・・・・・
・・3〃(SH−193、東しシリコーン製) 二次発泡剤 ・・・・・・・・・3
5〃(フレオン−11) トリエチレンジアミン ・・・・・・・・・0
.3〃B液: 粗ジフェニルジイソシアネート ・・・・・・130〃
(44V−20、住友バイエルウレタン製)トリクロロ
エチルフォスフェート ・・・・・・・・・20〃C
液ニ 一次発泡剤 ・・・・・・・・・5
.8部(フレオン12) 装置仕様ニ ラインミキサー・・・・・・特殊機化工業製、ホモミツ
クラインフロー100型、回転 子材 ミキシングヘッド・・・回転式攪拌器(3000rl)
l)発泡機 ・・・・・中漬紡績製、G−11(
ギアタイプ型) 発泡サイズ ・・・・・・900X1800X25m
m注入用導管 ・・・・・・ポリ塩化ビニルホース、
18φ、5m 上記の液組成のA、B及びC液並びに装置仕様を用い、
第2図に示す装置において、吐出量6.8Kg/分、吐
出圧5.0Kg/c4、フレオン−12流量140 r
/分、バック圧15Kg/cJで、0.060?/cr
tlの密度で注入を行なった。
注入用導管からの一次発泡体の吐出の様子及び注入後の
フオームは実施例1の場合と大差なく、フロスボイドも
極めて少なく均一な表面を有していた。
また、A液とC液とをラインミキサーで攪拌混合した後
吐出させた場合の泡は非常に細かく均一で、破泡性の少
ない安定なものであった〇 実施例 3 前記実施例2において、ラインミキサーとして特殊機化
工業製ホモミツクラインフロー100型、回転子材の代
りに、特殊機化工業製無駆動ISGミキサー、エレメン
ト数8個を用いる以外、実施例2と全く同様の操作を繰
り返した。
その結果、実施例1及び2と同様、A液及びC液の混合
が均一に行なわれ、かなりのボリュームをもった一次発
泡体が注入用導管より吐出され、その結果としてフロス
ボイドが小さく、少ない且つ均一な表面のパネルが得ら
れた。
実施例 4 A液: アミン系ポリオール ・・・100部CO
H価:490、第−工業製薬製) 整泡剤 ・・・・・・・・・
1〃(SH−193、東しシリコーン製) 水 ・・・・・・・
・・1〃二次発泡剤 ・・・・・
・38〃(フレオン−11) ジメチルシクロヘキシルアミン ・・・・・・1.5
部(polycat 8、サンアボット社製)B液: 粗ジフェニルメタンジイソシアネート ・・・140〃
(44V−20、住友バイエルウレタン製)C液ニ 一次発泡剤 ・・・・・・11〃
(フレオン−12) 装置仕様ニ ラインミキサー・・・・・・特殊機化工業製、無駆動L
PDミキサー ミキシングヘッド・・・笹井式ヘッド(日清紡績製)発
泡機・・・・・・・・・・・・・・・・・・日清紡績製
、P型(ピストン型) 発泡サイズ・・・・・・・・・・・・900X1800
X100mm注入用導管・・・・・・・・・・・・ポリ
塩化ビ’:#、 18φ、5m上記の液組成をもつA、
B及びC液並びに装置仕様を用い、第2図に示す装置に
おいて、ミキシングヘッドが回転子を持たないため、5
KI!/caのエアーをA、B、C液混合のためにミ
キシングヘッド内に導入し、吐出量140 r/1スト
ローク(s、4に4部分)、フレオン−12流量5.6
S’/1ストローク(336S’/分)のピストン型発
泡機で0.038 ?/ctflの密度で注入した。
A液、C液の混合状態及びA、B、C液のミキシングヘ
ッド内での混合状態並びに注入用導管からの吐出の様子
は、実施例1〜3の場合とほとんど同じであった。
得られたパネルの状態も実施例1〜3と同様良好であっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のフロス発泡法によるポリウレタンフォー
ムの製造装置の概念図であり、第2図は本発明の方法を
実施するための装置の一態様を説明するための概念図で
あり、第3図は本発明の方法を実施するための装置の他
の態様の一部を説明するための概念図である。 図中、1・・・・・・A液供給タンク、2・・・・・・
B液供給タンク、3・・・・・・C液供給ボンベ 4・
・・・・・A液供給導管、5・・・・・・B液供給導管
、6・・・・・・C液供給導管、7・・・・・・ミキシ
ングヘッド、8・・・・・・注入用導管、11・・・・
・・三方コック、12・・・・・・ラインミキサー、1
3・・・・・・一次発泡剤流量計、14・・・・・・一
次発泡剤制御用電磁弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ポリオール、ポリイソシアネート、一次発泡剤、二
    次発泡剤及び触媒を必須成分とし、これら各成分をミキ
    シングヘッドにおいて混合し、フロス発泡法によりポリ
    ウレタンフォームを製造する方法において、該ミキシン
    グヘッドに至るポリオール成分の供給導管に、常温常圧
    で気体状の一次発泡剤を加圧下に液状で導入し、且つラ
    インミキサーを通して該ポリオール成分と該−次発泡剤
    とを予め充分に混合することを特徴とするポリウレタン
    フォームの製造方法。
JP53067622A 1978-06-07 1978-06-07 フロス発泡法によるポリウレタンフオ−ムの製造方法 Expired JPS5850581B2 (ja)

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