JP2009079173A - 発泡合成樹脂の製造装置およびその製造方法 - Google Patents
発泡合成樹脂の製造装置およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009079173A JP2009079173A JP2007250960A JP2007250960A JP2009079173A JP 2009079173 A JP2009079173 A JP 2009079173A JP 2007250960 A JP2007250960 A JP 2007250960A JP 2007250960 A JP2007250960 A JP 2007250960A JP 2009079173 A JP2009079173 A JP 2009079173A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- synthetic resin
- foamed synthetic
- gas introduction
- producing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Polyurethanes Or Polyureas (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Molding Of Porous Articles (AREA)
Abstract
【解決手段】 発泡合成樹脂を製造する場合に、ミキシングヘッド11に、ポリイソシアネート成分(a)とポリオール成分(b)の混合撹拌を促す第1のガス導入手段40を設けるとともに、吐出ノズル部11aに、撒布を促す第2のガス導入手段50を設ける。
これにより、撹拌不足がなくセルを微細化して熱伝導率を低下させ、断熱性を向上するとともに、吐出ノズル部11aから均一に撒布して、ガスを巻き込むことによるボイドの発生のない発泡合成樹脂を製造する。
【選択図】 図1
Description
これらペンタンや炭酸ガスはフロンのような環境破壊を伴わない発泡剤として適しているものの熱伝導率がフロン類に比べ高く、これらを発泡剤として使用した場合、得られる硬質ポリウレタンフォームの熱伝導率が高くなりやすく断熱性能が低下する。
そこで、硬質ポリウレタンフォームの断熱性能を向上させるためには、フォーム中の気泡をさらに細かくして輻射熱の効果を小さくして熱伝導率を低下させることが必要となる。
このようなフォームを成形する際のセルは、剪断やキャビティにより生じたガスが核となるといわれており、撹拌効率を上げ、核の数を増やしセルを細かくするための方法としてミキシングヘッド内にガスを導入する方法が知られている(特許文献1、2参照)。
このような従来のミキシングヘッドに導入されるガスは、例えばポリイソシアネート成分(a)とポリオール成分(b)を圧力5MPa未満の中低圧で衝突混合撹拌させる方法において良く用いられており、図4に示すように、ミキシングヘッド1の両側に形成されたポリイソシアネート成分(a)の供給口2とポリオール成分(b)の供給口3から供給された2成分(a)、(b)が衝突混合される衝突混合撹拌領域4の上流側のガス導入口5からガス(g)を導入することで、撹拌を助けるとともに、見かけの体積が増えることでミキシングヘッド1に接続されるノズル部1aへの排出をスムーズにし,ミキシングヘッド1での背圧による撹拌不良を少なくする。
しかしながら、ミキシングヘッド1の2成分の衝突混合撹拌領域4の上流側(ノズル部1aの出口に対向する側)のガス導入口5から多量のガス(g)を導入すると、衝突混合撹拌領域4でのガス(g)の量が増えすぎ、イソシアネート成分(a)とポリオール成分 (b) の衝突エネルギが低減され、撹拌不足となってセルが大きくなったり、不均一となったりするという問題がある。
また、必要以上の量のガス(g)が衝突混合撹拌領域4に存在するため、ガスを巻き込み易く、得られるフォームはボイドの多い不均一なセルとなり易いという問題がある。
これにより、撹拌不足がなくセルを微細化して熱伝導率を低下させ、断熱性を向上することができるとともに、ノズル部から均一に撒布して、ガスを巻き込むことによるボイドの発生のない発泡合成樹脂を製造することができる。
これにより、撹拌不足がなく、セルを微細化して熱伝導率を低下させ、断熱性を向上することができるとともに、ノズル部から均一に撒布してガスを巻き込むことによるボイドの発生のない発泡合成樹脂を製造することができる。
図1は、本発明の発泡合成樹脂の製造装置およびその製造方法を硬質ポリウレタンフォームの製造に適用した一実施の形態にかかる概略構成図および部分拡大図である。
なお、本発明の発泡合成樹脂としては、硬質ポリウレタンフォームを挙げることができ、硬質ポリウレタンフォーム、ウレタン変性硬質ポリイソシアヌレートフォーム、硬質ポリイソシアヌレートフォーム、その他の硬質フォームを挙げることができる。以下の説明では、便宜上硬質ポリウレタンフォームについて説明するが本発明はこれに限定されるものでない。
また、この製造装置10は、硬質ポリウレタンフォームの原料となるポリオール、ペンタン、水、触媒、整泡剤及びその他助剤からなるポリオール成分(b)のポリオール成分タンク31を備え、ポリオール成分(b)がポリオール成分計量ポンプ32で加圧されて、ポリオール成分3方弁33を介してミキシングヘッド11の対向する側面に形成したポリオール成分供給口13に供給できる。
これにより、ミキシングヘッド11内で撹拌不足がなく、セルを微細化して熱伝導率を低下させ、断熱性を向上することができるとともに、吐出ノズル部11aから均一に撒布してガスを巻き込むことによるボイドの発生のない発泡合成樹脂を製造することができる。
本発明の発泡合成樹脂の製造方法(以下、単に製造方法とする。)では、ポリイソシアネート成分(a)と、ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他助剤からなるポリオール成分(b)の少なくとも2成分(a)、(b)からなる原料をミキシングヘッド11内で反応させ吐出ノズル部11aから吐出させて発泡合成樹脂を製造する場合において、ミキシングヘッド11内に、ポリイソシアネート成分(a)とポリオール成分(b)の混合撹拌を促す第1のガス導入工程を設けるとともに、吐出ノズル部11aに、撒布を促す第2のガス導入工程を設けるようにしてある。
これにより、ミキシングヘッド11内に設けた第1のガス導入工程の第1ガス導入手段40でポリイソシアネート成分(a)とポリオール成分(b)の混合撹拌を促すようにするとともに、吐出ノズル部11aに設けた第2のガス導入工程の第2ガス導入手段50で発泡合成樹脂原料の均一な撒布を促すようにしている。
第1のガス(g1)の導入量が50vol%未満では、ポリオール成分(b)とポリイソシアネート成分(a)の重合が開始される際の核となるガスの数が少なく、セルが微細となり難い。 また、気液分散系は不均一となり易く撹拌効率も低下するため、セルは不均一となり易い。
他方、第1のガス(g1)の導入量が500vol%を超えると、ガス(g1)の導入(射出)される勢いが強すぎるため、ミキシングヘッド11内での衝突混合撹拌領域14でのポリイソシアネート成分(a)とポリオール成分(b)との衝突混合エネルギが小さくなり混合不良を生じる恐れがある。また、成形されたフォームには、ボイドが発生し易い。
第2のガス(g2)の導入量が500vol%未満では、ミキシングヘッド11に接続された吐出ノズル部11aから混合された原料液を撒布する際に、原料液の撒布が不均一となり、フォームの平滑性や厚み不良などの不具合を生じる。また、見かけの体積が少なく、原料液がスムーズに排出されないためミキシングヘッド11内での背圧が高まり製造されるフォームはセル粗れを起こす場合がある。
他方、第2のガス(g2)の導入量の上限は特に限定しないが、2000vol%を越えると、ミストによる原料液の飛散が多くなり不経済となったり、作業環境が悪化したりするため、2000vol%以下が好ましい。
得られるフォームの断熱性能及び、経済性、安全性、環境負荷の観点から空気、窒素、炭酸ガスが好ましい。また、導入されるガスはそれぞれ1種であっても良いし、又は2種以上の混合ガスであっても良い。第1のガス(g1)と第2のガス(g2)は同種であっても異種であってもかまわない。特に、窒素及び炭酸ガスは不活性ガスであり、安全性の面から好ましい。
純度95%以上の炭酸ガスは発泡剤として用いられるペンタンと近似の熱伝導であり自身の熱伝導率が比較的低く、得られる硬質ポリウレタンフォームの熱伝導率が低くなるため特に好ましい。
本発明にかかる硬質ポリウレタンフォームを製造するためには、一般的に使用される高圧(8MPa以上)や中圧(2〜8MPa)の硬質ポリウレタン発泡機が用いられ、 ポリイソシアネート成分(a)と、ポリオール、ペンタン、水、触媒、整泡剤及びその他助剤からなるポリオール成分(b)とを一定の比率で連続又は非連続的に混合する発泡方法を用いることが出来る。特に原料液を吐出ノズル部11aから均一に撒布(分配)し続ける必要のある連続発泡方式において好適な方法である。
高圧、又は中圧でミキシングヘッド11内に射出されたポリイソシアネート成分(a)と、ポリオール成分(b)はミキシングヘッド11のチャンバの大きさが十分であるので、直ちに常圧近くまで圧力が開放される。したがって、第1のガス(g1)と第2のガス(g2)は、その圧力は一般的なコンプレッサで得られる圧力である0.8MPa以下で十分である。
第1のガス(g1)と第2のガス(g2)の圧力は 低すぎる場合、ガスを導入する配管中に混合撹拌液が逆流することもあるので、逆流が起こらない圧力にすることが必要である。また、製造装置10には、ミキシングヘッド11に接続される第1ガス導入手段40および第2ガス導入手段50に逆止弁45,55を付帯させることで、逆流を防止してある。圧力が高い場合は、特に問題なく市販される炭酸ガスボンベや窒素ボンベの充填圧力以下に調整することで使用できる。
また、第2ガス導入手段50では、第2ガス導入口16を吐出ノズル部11aの側面に形成したが、第2のガス(g2)を混合された原料液中を均一に分散させる上で図2に示すように、第2ガス導入口16を吐出ノズル部11aの中央部まで突き出す配管56として構成することが好ましい。
さらに、第2ガス導入口16を、図3に示すように、吐出ノズル部11aの中央部までガスが逆流しないよう導入角度を鋭角として突き出す配管57として構成することで、第2のガス(g2)の逆流を一層確実に防止し、混合された原料液の撹拌効果を高めることができる。
さらに、第2ガス導入手段50から導入される第2のガス(g2)で、更に効果的に撹拌するために、第2ガス導入手段50による第2ガス導入口16の下流側にスタティックミキサを付帯するようにしても良い。
発泡剤の使用量は、ポリオール成分100重量部当たり、ペンタン5〜30重量部が好ましく、水を併用する場合は、水0〜3重量部とすることが好ましい。
このアミン触媒としては、例えばN,N,N',N'-テトラメチルヘキサンジアミン、N,N,N',N'-テトラメチルプロパンジアミン、N,N,N',N'',N''-ペンタメチルジエチレントリアミン、N,N,N',N'-テトラメチルエチレンジアミン、N,N,-ジメチルベンジルアミン、N-メチルモルフォリン、N-エチルモルフォリン、トリエチレンジアミン、N,N',N'-トリメチルアミノエチルピペラジン、N,N-ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N',N''-トリス(3-ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ-s-トリアジン、ビス(ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N-アミノエトキシエタノール、N,N-ジメチルアミノヘキサノール、テトラメチルヘキサンジアミン、1-メチルイミダゾール、1-イソブチル-2-メチルイミダゾール等が使用できる。
金属触媒としては、例えばスタナスオクトエート;ジブチルチンジラウリレート;オクチル酸鉛;酢酸カリウムやオクチル酸カリウム等のカリウム塩等が使用できる。
これらのアミン触媒や金属触媒の他に、蟻酸や酢酸等の脂肪酸の第4級アンモニウム塩等も使用できる。
以上の触媒は、それぞれ1種単独で使用してもよいし、2種以上を適宜組み合わせて使用することもできる。本発明における触媒の使用量は、0.01〜15重量部程度が好ましい。
ポリイソシアネート成分(a)を25℃に温調し、ワークタンクに保管した。
また、ポリオール、難燃剤、整泡剤、触媒、水、ペンタンを配合し、ポリオール成分(b)とし、25℃に温調し、ワークタンクに保管した。
これら2成分(a)及び(b)をメータリングポンプで計量しながら表1に示される吐出量でミキシングヘッドに導入した。ポリイソシアネート成分(a)、及びポリオール成分(b)の吐出圧力はいずれも7MPaとした。
ミキシングヘッドの上部、すなわち吐出ノズル部11aへの吐出口と対向する上流側壁面にホースを接続しミキシングヘッド11に第1のガス(g1)を導入する第1ガス導入手段とし、ミキシングヘッド11と吐出ノズル部11aの間に第2のガス(g2)を導入するため3つ口のコネクタを接続し第2ガス導入手段とした。第1のガス(g1)及び第2のガス(g2)は圧力調整弁で圧力を0.7MPaに調整し、流量調整弁およびフローメータで流量を制御して、それぞれ表1に記載のガスを導入した。
ミキシングヘッド11で衝突混合撹拌された反応液を吐出ノズル部11aから下面材の上に撒布し自由発泡させ、発泡後、硬質ポリウレタンフォーム上に上面材を一体になるよう自己接着力により接着させ、厚み40mmの板状の断熱ラミネートボードを製造した。
この製造した断熱ラミネートボードから試料を切り出し物性を測定した。
ポリオール成分(b)は、ポリオールA/ポリオールB/ポリオールC/難燃剤/触媒/発泡剤(シクロペンタン及び水)を70/20/10/15/2/2/(18+1)の138重量部で、比重1.05。
イソシアネート成分(a)は163重量部で比重1.235。イソシアネートインデックスは110。
ポリオールA:トリレンジアミンを開始剤とする水酸基価460mgKOH/gのポリエーテルポリオール。
ポリオールB:ポリエチレンテレフタレートを開始剤とする水酸基価250mgKOH/gの芳香族ポリエステルポリオール
ポリオールC:グリセリン
難燃剤:大八化学社製、商品名”TMCPP”
整泡剤:ゴールドシュミット社製、商品名”B-8466”
触媒:N,N',N''-トリス(3-ジメチルアミノプロピル)ヘキサヒドロ-s-トリアジン、商品名“ポリキャット-41”(エアプロ社製)とN,N,N',N'',N''-ペンタメチルジエチレントリアミン、商品名“カオライザーNo.3”(花王社製)とトリエチレンジアミンの33%ジプロピレングリコール溶液、商品名“カオライザーNo.31”(花王社製)を1:1:2(重量比)で混合したもの。
発泡剤:シクロペンタン、及び水
ポリイソシアネート:ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート(住化バイエルウレタン社製商品名”スミジュール44V20”、NCO%:31.0)
空気:市販されるエアーコンプレッサで圧縮した大気中の空気
窒素:市販されている窒素分離コンプレッサで圧縮した純度98%以上の窒素
炭酸ガス:市販されている液化炭酸ガスボンベ入り純度98%以上の炭酸ガス。
第1のガス(g1)および第2のガス(g2)の導入量(vol%)は、次ぎのようにして定められる。
イソシアネート成分(a)の吐出量4.9kg/minとその比重1.235から体積流量が3.97リットル/minとなり、ポリオール成分(b)の吐出量4.15kg/minとその比重1.05から体積流量が3.95リットル/minとなり、これら2成分の総体積流量が7.92リットル/minとなる。
したがって、ガスの導入量を総体積流量のX(vol%)とする場合には、
7.92×X/100として求めることができ、例えば1000vol%のガスは79.2リットル/min導入すれば良いことになる。
なお、表1に示す各物性は、次のような方法により測定した。
密度(kg/m3):JIS A-9511に準拠
熱伝導率(W/m・K):JIS A-1412に示される熱流計法により英弘精機社製オートλHC-074を用いて平均温度23℃で測定した。
セル:目視により確認し、均一で細かく良好なものを○、均一性及び/又は大きさにやや問題はあるが実用上支障のないものを△、不均一及び/又はセルが大きく製品上問題のあるものを×とした。
平滑性:目視により確認し、良好なものを○、やや問題はあるが実用上支障のないものを△、製品上問題あるものを×とした。
ボイド:目視により確認し、良好なものを○、やや問題はあるが実用上支障のないものを△、製品上問題のあるものを×とした。
イソシアネート成分(a)の吐出量4.9kg/minとし、ポリオール成分(b)の吐出量4.15kg/minとした。
第1のガスとして空気を用い、その導入量を50vol%とし、第2のガスとして空気を用い、その導入量を1000vol%とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が34.5kg/m3、熱伝導率が0.0226W/mKであった。
セルは、均一性及び/又は大きさにやや問題はあるが実用上支障のない△であり、平滑性は、良好な○、ボイドは、良好な○であった。
第1のガスとして窒素を用い、その導入量を200vol%とし、第2のガスとして窒素を用い、その導入量を800vol%とした以外は、実施例1と同一とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が34.2kg/m3、熱伝導率が0.0220W/mKであった。
セルは、均一で細かく良好な○であり、平滑性は、良好な○、ボイドは、良好な○であった。
第1のガスとして空気を用い、その導入量を500vol%とし、第2のガスとして窒素を用い、その導入量を2000vol%とした以外は、実施例1と同一とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が34.8kg/m3、熱伝導率が0.0225W/mKであった。
セルは、均一で細かく良好な○、平滑性は、良好な○であり、ボイドは、やや問題はあるが実用上支障のない△であった。
第1のガスとして窒素を用い、その導入量を100vol%とし、第2のガスとして窒素を用い、その導入量を500vol%とした以外は、実施例1と同一とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が34.2kg/m3、熱伝導率が0.0221W/mKであった。
セルは、均一で細かく良好な○であり、平滑性は、やや問題はあるが実用上支障のない△、ボイドは、良好な○であった。
第1のガスとして炭酸ガスを用い、その導入量を300vol%とし、第2のガスとして炭酸ガスを用い、その導入量を1000vol%とした以外は、実施例1と同一とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が34.2kg/m3、熱伝導率が0.0218W/mKであった。
セルは、均一で細かく良好な○であり、平滑性は、良好な○、ボイドは、良好な○であった。
第1のガスとして窒素を用い、その導入量を50vol%とし、第2のガスとして窒素を用い、その導入量を500vol%とした以外は、実施例1と同一とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が34.5kg/m3、熱伝導率が0.0208W/mKであった。
セルは、均一性及び/又は大きさにやや問題はあるが実用上支障のない△、平滑性は、やや問題はあるが実用上支障のない△であり、ボイドは、良好な○であった。
第1のガスとして空気を用い、その導入量を2000vol%とし、第2のガスとして空気を用い、その導入量を1000vol%とした以外は、実施例1と同一とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が34.1kg/m3、熱伝導率が0.0236W/mKであった。
セルは、均一性及び/又は大きさにやや問題はあるが実用上支障のない△、平滑性は、良好な○であったが、ボイドは、製品上問題のある×であった。
第1のガスとして窒素を用い、その導入量を10vol%とし、第2のガスとして窒素を用い、その導入量を1000vol%とした以外は、実施例1と同一とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が34.8kg/m3、熱伝導率が0.0232W/mKであった。
セルは、不均一及び/又はセルが大きく製品上問題のある×であり、平滑性は、良好な○、ボイドは、良好な○あった。
第1のガスとして窒素を用い、その導入量を300vol%とし、第2のガスとして窒素を用い、その導入量を200vol%とした以外は、実施例1と同一とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が34.6kg/m3、熱伝導率が0.0226W/mKであった。
セルは、均一で細かく良好な○であり、平滑性は、製品上問題のある×であり、ボイドは、良好な○あった。
第1のガスおよび第2のガスを導入しなかった以外は、実施例1と同一とした。
得られた硬質ポリウレタンフォームは、フォーム密度が35.2kg/m3、熱伝導率が0.0244W/mKであった。
セルは、不均一及び/又はセルが大きく製品上問題のある×であり、平滑性は、製品上問題のある×で、ボイドは、良好な○あった。
11 ミキシングヘッド
11a 吐出ノズル部
12 イソシアネート成分供給口
13 ポリオール成分供給口
14 衝突混合撹拌領域
15 第1ガス導入口
16 第2ガス導入口
21 イソシアネート成分タンク
22 イソシアネート成分計量ポンプ
23 イソシアネート成分3方弁
31 ポリオール成分タンク
32 ポリオール成分計量ポンプ
33 ポリオール成分3方弁
40 第1ガス導入手段
41 ガス供給源
42 圧力調整弁
43 フローメータ
44 開閉弁
45 逆止弁
46 配管
50 第2ガス導入手段
51 ガス供給源
52 圧力調整弁
53 フローメータ
54 開閉弁
55 逆止弁
56 配管
57 配管
(a) イソシアネート成分
(b) ポリオール成分
(g1) 第1のガス
(g2) 第2のガス
Claims (7)
- ポリイソシアネート成分(a)と、ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他助剤からなるポリオール成分(b)の少なくとも2成分(a)、(b)からなる原料をミキシングヘッド内で反応させ吐出ノズル部から吐出させて発泡合成樹脂を製造する装置であって、
前記ミキシングヘッドに、前記ポリイソシアネート成分(a)とポリオール成分(b)の混合撹拌を促す第1のガス導入手段を設けるとともに、前記吐出ノズル部に、撒布を促す第2のガス導入手段を設けたことを特徴とする発泡合成樹脂の製造装置。 - 前記第1および/または第2のガス導入手段に、複数箇所のガス導入口を設けて構成したことを特徴とする請求項1記載の発泡合成樹脂の製造装置。
- 前記吐出ノズル部の前記第2のガス導入手段の下流側に、スタティックミキサを付設してなることを特徴とする請求項1または2記載の発泡合成樹脂の製造装置。
- 前記第1および/または第2のガス導入手段で導入するガスを、窒素、空気、炭酸ガスのいずれか1種、又は2種以上の混合ガスで構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の発泡合成樹脂の製造装置。
- ポリイソシアネート成分(a)と、ポリオール、発泡剤、触媒、整泡剤及びその他助剤からなるポリオール成分(b)の少なくとも2成分(a)、(b)からなる原料をミキシングヘッド内で反応させ吐出ノズル部から吐出させて発泡合成樹脂を製造するに際し、
前記ミキシングヘッドに、前記ポリイソシアネート成分(a)とポリオール成分(b)の混合撹拌を促す第1のガス導入工程を設けるとともに、前記吐出ノズル部に、撒布を促す第2のガス導入工程を設けたことを特徴とする発泡合成樹脂の製造方法。 - 前記第1のガス導入工程では、前記2成分(a)、(b)の総量に対して50〜500vol%のガスを導入するとともに、前記第2のガス導入工程では、前記2成分(a)、(b)の総量に対して500vol%以上のガスを導入するようにしたことを特徴とする請求項5記載の発泡合成樹脂の製造方法。
- 前記第1および/または第2のガス導入工程で導入するガスが、窒素、空気、炭酸ガスのいずれか1種、又は2種以上の混合ガスであることを特徴とする請求項5または6記載の発泡合成樹脂の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007250960A JP5240600B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 発泡合成樹脂の製造装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007250960A JP5240600B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 発泡合成樹脂の製造装置およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009079173A true JP2009079173A (ja) | 2009-04-16 |
JP5240600B2 JP5240600B2 (ja) | 2013-07-17 |
Family
ID=40654176
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007250960A Active JP5240600B2 (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 発泡合成樹脂の製造装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5240600B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016510834A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-04-11 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートを起泡するための低圧プロセス |
JP2016525605A (ja) * | 2013-07-26 | 2016-08-25 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | イソシアネートエポキシフォーム系 |
JP2017074680A (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 油化三昌建材株式会社 | 硬質発泡ウレタン注入装置 |
JP6262896B1 (ja) * | 2017-02-24 | 2018-01-17 | ヒガキ・マシナリー・サービス有限会社 | 断熱材製造装置、及び断熱材製造方法 |
JP2022088265A (ja) * | 2020-12-02 | 2022-06-14 | 株式会社イノアック住環境 | 空洞補修方法及び空洞補修用の注入設備 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314675A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-11-10 | Asahi Glass Co Ltd | 発泡合成樹脂の製造装置及び製造方法、並びに発泡合成樹脂 |
-
2007
- 2007-09-27 JP JP2007250960A patent/JP5240600B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005314675A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-11-10 | Asahi Glass Co Ltd | 発泡合成樹脂の製造装置及び製造方法、並びに発泡合成樹脂 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016510834A (ja) * | 2013-03-15 | 2016-04-11 | ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー | ポリウレタンまたはポリイソシアヌレートを起泡するための低圧プロセス |
JP2016525605A (ja) * | 2013-07-26 | 2016-08-25 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se | イソシアネートエポキシフォーム系 |
JP2017074680A (ja) * | 2015-10-13 | 2017-04-20 | 油化三昌建材株式会社 | 硬質発泡ウレタン注入装置 |
JP6262896B1 (ja) * | 2017-02-24 | 2018-01-17 | ヒガキ・マシナリー・サービス有限会社 | 断熱材製造装置、及び断熱材製造方法 |
JP2018138377A (ja) * | 2017-02-24 | 2018-09-06 | ヒガキ・マシナリー・サービス有限会社 | 断熱材製造装置、及び断熱材製造方法 |
JP2022088265A (ja) * | 2020-12-02 | 2022-06-14 | 株式会社イノアック住環境 | 空洞補修方法及び空洞補修用の注入設備 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5240600B2 (ja) | 2013-07-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4154654B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
US10894857B2 (en) | Method of forming a polyurethane foam article | |
JP5240600B2 (ja) | 発泡合成樹脂の製造装置およびその製造方法 | |
JP6470610B2 (ja) | ポリウレタンフォームの製造法及びそれによって得られたポリウレタンフォーム | |
JP6917812B2 (ja) | ポリウレタンフォーム用発泡性組成物及びそれを用いたポリウレタンフォームの製造法 | |
JP3948007B2 (ja) | 建築用硬質イソシアヌレートスプレーフォームの製造方法 | |
JP5189254B2 (ja) | 発泡樹脂断熱材 | |
JP2003082050A (ja) | 液状二酸化炭素の定量供給装置およびこれを用いたポリウレタンフォームの発泡装置 | |
JP3885225B2 (ja) | 建築断熱材用硬質ウレタンスプレーフォームの製造法 | |
JP4931454B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP6359240B2 (ja) | ポリウレタンフォーム製造方法 | |
WO2013027416A1 (ja) | 発泡ポリウレタンフォームの製造装置および製造方法、並びに断熱構造体 | |
JP5248075B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法および該方法により得られる硬質ポリウレタンフォーム | |
JP2008285578A (ja) | ポリウレタンスプレーフォーム発泡装置 | |
JP2005200484A (ja) | ポリウレタンフォームの製造装置及びそれを用いたポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2008291060A (ja) | 発泡合成樹脂の製造方法および発泡合成樹脂 | |
JP2009051997A (ja) | フロス法硬質ポリウレタンフォームの製造方法、及び硬質ポリウレタンフォーム断熱層の施工方法 | |
JP2008133364A (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法及び硬質ポリウレタンフォームスプレー装置 | |
JP2004131651A (ja) | 硬質ポリウレタンフォームおよびその製造方法 | |
JP4694759B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP4747766B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2009242535A (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 | |
JP2008285525A (ja) | 現場吹付け型発泡機における液化ガス混入タイミングの制御方法 | |
JP3903593B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォーム | |
JP3309335B2 (ja) | 硬質ポリウレタンフォームの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120330 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121220 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20130204 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130305 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130322 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 5240600 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |