JPS5850561B2 - 雌雄の合板が接着剤を介して接合された合板 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は合板間の接合を高強度に、かつ作業性の良い
、接着剤を介して接合された合板を提供することを目的
とする。

従来合板の接合は一般的にスカーフジヨイント方式がと
られる。

この方式によれば、継手長さが大きい場合接合面を合わ
せにくく、合板の表面側に段差が生じる恐れがある。

又、合板の表面単板の繊維方向と平行方向にスカーフジ
ヨイントをする場合、表面単板および裏面単板に欠けが
生じる欠点がある。

本発明はフィンガージヨイント方式を応用し、合板の単
板構成を考慮した形状を形成して、加工部分の欠けを防
止するものである。

この出願の発明は従来の欠点を排除することに成功した
もので、フィンガージヨイント方式によって接合された
合板において、フィンガー加工方向に対して単板の繊維
方向が平行な単板１は垂直に加工され、単板の繊維方向
が直交する単板２については傾斜面を形成するように加
工された雌雄の合板が接着剤を介して接合された合板を
要旨とするものである。

以下本発明の実施例に付で図面に基き詳細に説明する。

図面第１図は本発明に於て表裏面単板の繊維方向と平行
方向の木口面にフィンガージヨイントする場合を示し、
第２図は表裏面単板の繊維方向と直交方向の木口面にフ
ィンガージヨイントする場合を示すものである。

上記１，２図に示すように、フィンガー加工方向に対し
て、それぞれの単板の繊維方向が平行な単板１について
は突付け、又、それぞれの単板の繊維方向がフィンガー
加工方向に対して直交する単板２については、単板厚み
に対して１１５〜１／１２程度の勾配を有するようにフ
ィンガー加工する。

但し、勾配を有する加工面の厚み方向の寸法（ｔｌ）に
ついては実際の単板の厚み（ｔ２）よりも、５〜２０％
程度大きくして、それぞれの単板厚みのバラツキを吸収
する。

加工後、加工面に接着剤を塗布して雄雌を差込み接着す
る。

この出願の発明に於てフィンガー加工方向に対して直交
する繊維方向の単板２は必ず傾斜面を形成するように加
工するため、接合部の曲げ強度が単板の厚みのバラツキ
のために低下することを防止する。

またフィンガー加工方向に対して単板の繊維方向が平行
を単板１は接合部の曲げ強度にほとんど影響しない。

要之この出願の発明に於ては、フィンガー加工方向に対
して直交する繊維方向を有する単板２の接着面を増大さ
せ、平行する繊維方向を有する単板１を鉛直加工するこ
とにより、強度性能を向上させ、欠けを防止する。

又、スカーフジヨイント方式に比べて生産性が向上し表
面の継手部分の段差が生じにくくなる。

そして上記の生産性を向上させる理由は次の通りである
。

スカーフジヨイントでは継ぎ目を合わしてプレスする時
に位置決めが困難。

接合強度もフィンガージヨイントの方が強度大。

スカーフの接着面積を大きくするためには材料のロスが
多くなる。

本発明は上記の構成要件に基づき、以下の効果を奏する
。

（１）製品の強度性能を向上させ、欠けを防止する。

（２）スカーフジヨイント方式に比べて生産性が向上す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明合板の実施の１例を示す断面図
。 図の主要部の符号、１・・・フィンガー加工方向に対し
て平行な繊維方向の単板、２・・・フィンガー加工方向
に対して直交する繊維方向の単板、３・・・鼻管溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ フィンガージヨイント方式によって接合された合板
   において、フィンガー加工方向に対して単板の繊維方向
   が平行な単板は垂直に加工され、単板の繊維方向が直交
   する単板については傾斜面を形成するように加工された
   雌雄の合板が接着剤を介して接合された合板。