JPS5850529Y2 - ビデオ・ディスクプレ−ヤ−用ア−ムストレッチャ−の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はビデオディスクプレーヤー用アームストレッ
チャーの取付装置に関する。

一般にビデオディスクプレーヤーの再生用カートリッジ
の後部には、ディスクの偏心による画質の乱れを少なく
するためにアームストレッチャーと呼ばれる装置を取り
付け、カートリッジの針と回転する前記ディスクとの相
対速度を補正している。

しかし、アームストレッチャーは再生時にはカートリッ
ジと接触していなければならないがカートリッジを取り
出すときには邪魔にならないようにしなければな′らな
い。

そこで従来の取付装置は第１図に示すように構成され、
長方形をした箱状のアーム１内にカートリッジ２が固定
されており、このカートリッジ２の近くにアームストレ
ッチャー３が移動自在に配設され、コイル状バネ４によ
り偏倚力を与えられている。

更にこのアームストレッチャー３はリンク５，６及び板
バネ７によりアーム１内壁に連結されており、アーム１
を覆うように開閉自在に設けられたカートリッジカバー
８の内面に前記リンク５が当接している。

そしてカー） ＩＪツジカバー８を矢印方向に押圧する
ことにより、リンク５，６及び板バネ７の作用でアーム
ストレッチャー３はバネ４に抗して矢印方向に移動し、
先端の突出部３ａがカートリッジ２に接触する。

この結果、アームストレッチャー３の磁気的作用により
カートリッジ２の針（図示せず）の位置が補正されるこ
とになる。

ところが上記従来の取付装置では、リンク５゜６、板バ
ネ７、コイル状バネ４など必要とし、部品点数が多く構
成複雑なため、組立精度、部品精度によってアームスト
レッチャー３の移動量のバラツキが大きく、確実にカー
トリッジ２に接しなかったり、また逆にカートリッジ２
に接した後もなお押されるため、カー１− ＩＪツジ２
に無理な力が加わって画像に悪い影響を与えたり、カバ
ーが完全にしまらなかったりすることが多かった。

この考案は上記事情に鑑みなされたもので、アームスト
レッチャーの後部にネジリバネを取り付けるだけで、簡
単に、而も着実にアームストレッチャーの位置の移動を
行なわせることができるビデオディスクプレーヤー用ア
ームストレッチャーの取付装置を提供することを目的と
する。

以下、図面を参照してこの考案の一実施例を詳細に説明
する。

この考案のアームストレッチャーの取付装置は第２図及
び第３図に示すように構成され、従来例（第１図）と同
一箇所は同一符号を付すことにすると、長方形をした箱
状のアーム１内にカートリッジ２が着脱自在に固定され
、このカートリッジ２の近くにはアームストレッチャー
３が移動自在に配設されている。

このアームストレッチャー３の一端（前記カートリッジ
２側）には突出部３ａが設けられ、他端には略く字状の
バネ９の一端が回動自在に取付けられている。

このバネ９の他端はアーム１の内壁に接して固定されて
おり、かつバネ９の中間部分はアーム１の開口部より外
方に突出する頂部を有している。

そして、アーム１には開口部を覆うように一端にカート
リッジカバー８が開閉自在に取付けられており、このカ
ートリッジカバー８の内面が前記バネ９の中心部、に常
時接触している。

つまり、バネ９は第３図からも明らかなように１本の針
金をねじって螺旋状に形成すると共に略り字状に形成さ
れており、後述のようにカートリッジカバー８を開けた
ときにはアームストレッチャー３をカートリッジ２とは
反対側に引張る力が働くような形状に構成されている。

そしてビデオディスクプレーヤーの再生時には、アーム
１はカートリッジカバー８により施蓋されるが、このと
きカートリッジカバー８を矢印方向に押圧すると、接し
ているバネ９が外方に開くので、アームストレッチャー
３は押されて矢印方向に移動し、突出部３ａがカートリ
ッジ２に接する。

この結果、カートリッジ２の針の位置が所定の位置に補
正され回転する前記ディスクと針との相対速度が補正す
るのに供する。

尚、カートリッジカバー８を閉じてアームストレッチャ
ー３がカートリッジ２に当接して移動しなくなった後も
、更にカートリッジカバー８を押圧すると、バネ９は第
３図に示すように傾くため、アーム１内に収納される。

又、カートリッジ２を交換するときはカートリッジカバ
ー８を矢印とは反対方向に持チ上げると、開いていたバ
ネ９が元の位置に戻るのでバネ９と連結しているアーム
ストレッチャー３も矢印とは逆方向に移動してカートリ
ッジ２から離れるので、容易にカートリッジ２を取出す
ことができる。

この考案のアームストレッチャーの取付装置は上記説明
及び図示のように構成され、カートリッジカバー８を開
けたときには、アームストレッチャー３は後方に移動す
るのでカートリッジ２の着脱の邪魔にならず、又、カー
トリッジカバー８を閉じたときには、カートリッジ２に
確実に接し、余分な力も加わらないため、画像は安定さ
せることができる。

又、この考案によれば構造が非常に簡単で安価であり組
立ても容易である。

更にスペーサが小さくなり、故障が少なく信頼性が向上
する。

又、アームストレッチャーに余分な力が加わらない。

尚、ネジリバネの形状は上記実施例に限定されず、第４
図及び第５図に示すようなものでもよい。

即ち、第４図はネジリの方向が逆になったもので、端部
９ ａ ５９ ｂの形状は取付方法により変えればよい
。

又、第５図は第４図と同様なもの２個を一体にしたもの
で アームストレッチャーの動きをスムースにできる。

この場合も端部１０ａ、１０ｂ及び連結部１０ｃの形状
は取付方法により変えればよい。

又、ネジリバネの代りに第６図に示すような板バネ１１
を用いても同様効果が得られる。

以上説明したようにこの考案によれば、実用的価値大な
るビデオ・ディスクプレーヤー用アームストレッチャー
の取付装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のビデオ・ディスクプレーヤー用アームス
トレッチャーの取付装置を示す長手方向断面図、第２図
及び第３図はこの考案の一実施例に係るビデオ・ディス
クプレーヤー用アームストレッチャーの取付装置を示す
長手方向断面図と短手方向断面図、第４図乃至第６図は
この考案のアームストレッチャーの取付装置に用いるバ
ネの変形例を示す斜視図である。 １・・・・・・アーム、２・・・・・・カートリッジ、
３・・・・・・アームストレッチャー ８・・・・・・
カートリッジカバー９・・・・・・バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開口部をカートリッジカバーで開閉自在に覆う箱状のア
   ーム内に、カートリッジを収容し、該カートリッジにア
   ームストレッチャーを弾性力により押圧配置したビデオ
   ・ディスクプレーヤー用アームストレッチャーの取付装
   置において、一端を前記アームストレッチャーに固定し
   、他端を前記アーム内壁面に固定し、かつ中間部分が前
   記アームの開口部の方向に突出する頂部を有するバネを
   配設し、前記カートリッジカバーを閉じることによって
   前記バネの頂部を押圧し、アームストレッチャーをカー
   トリッジに弾性的に当接させるようにしたことを特徴と
   するビデオ・ディスクプレーヤー用アームストレッチャ
   ーの取付装置。