JPS585049Y2 - 安全カバ−付マフラ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はエンジンにおける安全カバー付のマフラに関
し、詳しくはマフラの外周空間に安全カバーで覆い、マ
フラのガス排出作用で安全カバー内を強制換気するもの
に関する。

この種のものでは、安全カバー内の換気効率を高めてカ
バーを十分に冷却するために、その換気出口をベンチュ
リ状に形成し、ここにマフラの出口管を臨１せてエゼク
タを構成している。

ところがこのような換気手段では、排ガスと安全カバー
内の空気との流速に大差がある事と、ベンチュリ部前後
の圧力差とで、気流音を生じ、この音がカバーに設けた
換気口から外部に放散され騒音量を増大させる不具合が
あった。

この考案は上記のような不具合を解消するために、安全
カバーの換気口を、有孔板などで形成した蓋体で密閉し
、こめ蓋体の孔内側に気流音の孔内への進行を妨げる遮
音壁を設ける事により、空気の流通を妨げる事なく、気
流音の外部放散を防止する点に特徴を有する。

以下この考案の実施例を図面に基き説明する。

第１図はエンジンの排気装置を示す要部破断正面図、第
２図は第１図の要部を拡大した断面図である。

図に訃いて排気装置は、エンジン１の排気路端に装着さ
れる排気マニホルド２と、エルボ状のマフラフランジ３
と、このフランジ３の上端に接合固定されるマフラ４と
、マフラ４の外面を覆う安全カバー５とからなる。

安全カバー５は、マフラ４外面の殆んどを覆う直管状の
カバー基本６と、これの上端に外嵌され溶接固定される
漏斗状のキャップ７と、このキャップ７の開口端に溶接
固定される短管状のガス放出口（換気出口）８と、カバ
ー基体６の下端開口（換気入口）を閉塞する蓋体９とか
らなる。

この安全カバー５は、マフラ４に固定した円板状のブラ
ケット１０と、上記の蓋体９とによって、マフラ４に固
定されている。

上記のガス放出口８の内面には、第２図に示すように、
多孔板を絞り形成してなるベンチュリ■が固定される。

このベンチュＩＪ Ｖとガス放出口８との間の空所には
グラスウールや石綿などの断熱兼吸音材１１が充填され
る。

１２はマフラ４の上端に突設される出口管で、この突端
はベンチュリ■に臨んでいる。

蓋体９は全体として断面逆台形に形成され、その周壁に
は多数の空気孔１４が、斜め上向きの状態となるように
周壁を壁内面側に打出して形成しである。

そして、この空気孔１４の上側に位置する打出し壁を遮
音壁１５に形成しである。

この蓋体９とカバー基体６及びキャップ７の内面には、
それぞれグラスウールや防音塗料などの遮音材１６が配
設されている。

１７はガス放出口８に外嵌される排気方向変更用の尾管
で、この内面にも上記と同様にグラスウールなどの吸音
材１８が配され、多孔板製の保持筒１９で保持されてい
る。

以上の構成によれば、マフラ４からのガス排出とベンチ
ュＩＪ Ｖとの協同作用でエゼクタ効果を生じ、安全カ
バー５内の空気は、ベンチュＩＪ Ｖに向って・吸引さ
れる。

これにより安全カバー５内には蓋体９の空気孔１４から
低温の新規な空気が流入する事となり、同カバー５は常
に一定温度以下に保持される。

この時ベンチュＩＪ Ｖで生じた気流音は、安全カバー
５内に伝播するが、この伝播途中に遮音材１６で減衰さ
れる。

そして、蓋体９に達した音は、その殆んどが遮音壁１５
により空気孔１４への進入が阻止され、蓋体９内で干渉
し合って減衰し、カバー５外への放散が阻止される。

又、尾管１７側へ伝播される気流音は、１ずベンチュＩ
Ｊ Ｖの外面を囲む断熱兼吸音材１１により吸収減衰さ
れ、この後尾管に内張すした吸音材１８で吸収減衰され
る。

又、蓋体９を直接マフラ４の入口管に溶接する事により
、これで安全カバー５のブラケットを兼ねる事ができ、
同カバー５をより簡単な構造で強固に固定できる。

第３図及び第４図Ａ−Ｂはそれぞれ別の実施例を示すも
のである。

第３図に示すものは、尾管１７に代えて蓋体９で安全カ
バー５の換気出口側を閉塞するようにしたものである。

第４図に示すものは、蓋体９の変形例を示すもので、同
図Ａでは蓋体９を二重壁構造にして、その内外合壁に空
気孔１４ａ −１４ｂを形成するとともに、内外の各空
気孔１４ａ・１４ｂの開口位置をずらすようにしたもの
である。

これでは内側壁が遮音壁１５を兼ねる。

同図Ｂでは、上記のＡの各空気比１４ａ 、１４ｂをそ
れぞれ互いに交差する方向の遮音壁１５で覆うようにし
たものである。

以上説明したようにこの考案では、マフラのガス排出作
用で安全カバー内を強制的に換気するものにおいて、安
全カバーに設けた換気口のうち、少なくとも入口側の′
換気口を、多数の空気取入孔を有する蓋体で閉ぎ、各空
気取入孔の内側を遮音壁で覆うようにした。

このため、マフラからのガス排出作用で安全カバー内を
強制換気する場合に生じる、気流音などのカバー内騒音
を遮音壁で遮って、騒音が空気取入孔外に漏出する事を
阻止するので、より静粛な強制換気式の安全カバー付マ
フラが得られる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図はエンジ
ンの排気装置の要部破断正面図、第２図は第１図要部の
断面図、第３図及び第４図Ａ−Ｂはそれぞれ別の実施例
を示すもので、第３図は第１図相当の排気装置の要部破
断正面図、第４図Ａ・Ｂは蓋体要部の断面図である。 ４・・・・・・マフラ、５・・・・・・安全カバー、９
・・・・・・蓋体、■・・・・・・ベンチュリ、１・２
・・・・・・４の出口管、１４・・・・・・空気取入孔
（空気孔）、１５・・・・・・遮音壁。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■、マフラの外周空間を安全カバーで覆い、安全カバー
   の一端部内面にベンチュリを形成し、このベンチュリに
   臨１せてマフラ出口管を位置させることによりベンチュ
   リ形成側端部を換気出口に形成するとともに、安全カバ
   ーの他端部に換気入口を形成し、マツプ出口管から放出
   される排気ガスのエジェクタ作用で安全カバー内を強制
   換気するようにした安全カバー付のマフラにおいて、安
   全カバーの少なくとも換気入口側を多数の空気取入孔を
   有する蓋体で蓋し、この空気取入孔の内側に、安全カバ
   ー内で発生した騒音の空気取入孔外への漏出を妨げる遮
   音壁を設けた事を特徴とする安全カバー付マフラ。 ２、実用新案登録請求の範囲第１項に記載の安全カバー
   付マフラにおいて、蓋体の周壁を部分的に内側に打出し
   形成して空気取入口を形成し、打出された周壁で遮音壁
   を形成したもの。