JPS5939151Y2 - エンジン駆動型発電機の組立式防音装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエンジン駆動型発電機の組立式防音装置に係る
ものであり、特に組立作業が容易に行えるものに関する
。

従来、この種装置としては防音効果と取扱いの観点から
、エンジン駆動型発電機本体の他にエンジン駆動中に高
温となるマフラをも防音構造の筐体内に収納したものが
知られている。

しかし、この方式では筐体内をエンジン室、発電機室、
マフラー室等数室に区画して機器本体冷却用の通風ダク
）ｋ形成したり、筐体側部等に設けたエンジン保守点検
用開閉扉部を二重構造とし、この二重構造の空隙部を利
用して筐体内に冷却路を形成していた。

このため構造が甚だ複雑となり、製作上手数を要してコ
スト高となっていた。

更にこの方式は吸気口及び排気口を筐体の周面に複数配
列する構造であったので、筐体内部の機械音が外部に洩
れ易く、防音効果が良くない等の問題点もあった。

本考案は上記の欠点に鑑みなされたもので、エンジン及
び該エンジンで駆動される発電機の冷却効率及び防音効
果を損なうことなく、組立を容易になしうるエンジン駆
動型発電機の組立式防音装置を提供すべくなされたもの
である。

この目的全達成するため本考案は下面に移動用車輪を具
備し、−側面に排風口を設けるとともにマフラが固設さ
れたベース筐体と、該ベース筐体上に積層固定される皿
状に形成された冷却風吸入筐体と、該冷却風吸入筐体の
両側面に穿設した複数個の吸気口及び前記マフラを収納
する排気ダクトと、前記冷却風吸入筐体上に積層固定さ
れるべく、複数の通気孔を設けた底板上に脚部を介して
エンジン、発電機、バッチＩＪ ｋ固定した本体収納部
と、該本体収納部に収設した発電機とエンジンのシリン
ダヘッド間を被覆するカバーと、上面を被覆する蓋体と
により主要部が構成され、且つ前記各筐体部材の内面に
吸音材が貼着されて成る事を特徴とするエンジン駆動型
発電機の組立式防音装置を得んとするものである。

以下本考案の一実施例を第１図乃至第３図により説明す
る。

第１図は本考案に係る実施例の個別組立部を示す分解図
であり、第２図は組立完了時の縦断面図、第３図は同横
断面図である。

第１図において１は４個の移動用車輪２を取付けたベー
ス筐体であり、−側面に排風口３が形成され、この排風
口３に排出端側を向けてマフラ４が配設され、該マフラ
４へ接続された配管５が排金ダクト６内に収納される。

次に７は冷却風吸入筐体であり、前記ベース筐体１上に
積層固定されるべく構成された皿状体であって、その両
側面に複数個の吸気口８が穿設され、且つ前記マフラ４
に連接する配管５を収納した排風ダクト６′が貫装され
る。

即ち排風ダクト６及び６′は、ベース筐体１と冷却風吸
入筐体７を積層固定させた際に一体化するように位置付
けされている。

９は本体収納部を示して訃り、底板１０に対（〜で複数
の通気孔１１ａ、ＩＴｏ、１１ｃを設け、更に脚部を介
してエンジン１２、発電機１３、バッテリ１４が固定さ
れる。

尚１２ａはエアクリーナテアリ、１５はエンジン１２の
シリンダヘッドと発電機１３との間を被覆するカバーで
ある。

１６は装置上面を被覆する蓋体であり、上面に燃料を供
給するキャップ１７が設けである。

各筐体及び蓋体の内面には図示しない吸音材が貼着され
、エリ防音効果を高めるように機能する。

尚通気孔１１ａ、１１ｂ、１１ｃは夫々バッテリ１４、
発電機端部１３ａ１エンジンのエアクリーナ１２ａの下
方部位の底板１０上に形成される。

本考案は第１図に示したベース筐体１、冷却風吸入筐体
７、底板１０及び該底板に固設した機器、蓋体１６を主
要な構成要素とし、これらを積層固定して一体化する事
にエリ組立容易なエンジン駆動型発電機を得るものであ
り、動作の態様を第２図、第３図を用いて説明する。

底板１０上に収設したエンジン１２の始動に伴うラジア
ルファン１８の回転によって、冷却風が吸気口８エリ吸
込１れ、底板１０の通気孔１１ａ 、１１ｂ 、１１ｃ
を介して本体収納部に入り、バッテリ１４を外周から冷
却し、エアクリーナ１２ａに冷気が吸入されるとともに
発電機の側端開口部１３ａから該発電機１３の内部に吸
込１れる。

この吸込まれた冷却風は発電機１３の内部を通過後、他
端側から矢印Ａ１に示されるようにエンジン１２のシリ
ンダヘッド１２ｂに設けたフィン１２ｃｆｆｉ冷却する
とともに、矢印Ａ２に示される如くラジアルファン１８
から排出する。

そして排風ダク）６’、６ｆｆｉ介して最下段のベース
筐体１に入り、マフラ４を外周から冷却しつつ排風口３
から外部へ排出する。

更に排風ダク） ６’ 、 ６の内部には、一端がエン
ジン１２のシリンダ排気側に接続されるとともに他端が
マフラ４に接続された配管５を収納していることから、
前記冷却風は排風ダク） ６’ 、 ６においてエンジ
ンシリンダからの排気を配管５の管壁を介して冷却し、
内部からのマフラ４の温度上昇を抑制する。

カバー１５はエンジン１２のシリンダヘッドと、発電機
１３との間を被覆するもので、装置外部からの冷却風が
エンジン１２に設けたラジアルファン１８の回転によっ
て発電機１３の内部通風路を介して吸引されることによ
り、従来の如く発電機１３の端部にファンを設ける必要
がないという効果を生じる。

同第２図において１９は燃料タンクを示す。

しかしながら本考案の要旨は上記の如き構成とすること
による防音効果、冷却効果にのみあるのではなく、装置
自体を組立てる際の容易さに特色を有するものである。

、即ち前記実施例について組立順序を説明すると１ずベ
ース筐体１に対して移動用車輪２を取付けるとともに配
管５を接続したマフラ４を固設する。

次に上部工り皿状の冷却風吸入筐体γを積層固定し、前
記マフラ４に連接する排気ダクト６′を所定の位置に貫
装する。

その後複数の通気孔を穿設した底板１０を積層固定させ
るとともに、脚部を介してエンジン１２、発電機１３、
バッテリ１４を夫々所定の位置に固定せしめ、且つラジ
アルファン１８の回転によって吸入された冷却風がダク
）６’、６を通過するように配管接続を行う。

次に発電機とエンジンのシリンダヘッド間にカバー１５
ｋＪ覆して空気の流通路を形成し、更に各筐体内の任意
個所に吸音材を貼着した後、上面より蓋体１６を被覆さ
せ、底板１０の縁端部において固着させて完成する。

向上記の組立方法及び第１図に示した各要素は、装置を
構成する主要部の説明である為、電気的配線状態、又は
燃料タンクからのホース結合状態等の説明は省略しであ
るが、これらの配線及び配管は当然実態されるべき作業
であり、且つ蓋体１６を用いて被覆する前に行われる事
はいう壕でもない。

以上述べたように本考案はベース筐体１上に冷却風吸入
筐体７、底板１０を含む本体収納部９、蓋体１６を順次
積層固定して完成させる事を特徴とする組立式装置に係
るものであり、従来方式のようにエンジンや発電機が収
納される筐体内を教室に区画して冷却吸入口から排気口
に至る間をダクト構造とし、該ダクト内に防音効果金得
る為の複雑な迷路、邪魔板を内装する必要もなく、製作
時の組立工費が極めて低減され、且つ組立て作業に際し
て各部材取付全分業化してむけば、車輪を利用してベー
ス筐体１を移動させながら量産に好適な手順で各部材の
取付、組立を行えるという利点を生む。

本考案によって得られたエンジン駆動型発電機は中段の
冷却風吸入筐体から冷却風を吸入し、機器本体を収設し
た上段に送風し、マフラを設けた最下段の筐体から装置
外部に排風を取り出す構造である為、防音効果も極めて
大きく、且つ最下段の熱気が最上段の機器本体に伝導し
ないので、冷却効率も犬であり、前記組立工数の削減、
筐体の小型軽量化に伴う製造コストの低廉化等の効果と
相撲って、実用上有効な組立式装置を提供する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る実施例の個別組立部を示す分解図
であり、第２図は組立完了時の縦断面図、第３図は同横
断面図である。 １・・・ベース筐体、２・・・移動用車輪、３・・・排
風口、４・・・マフラ、５・・・配管、６，６’・・・
排風ダクト、７・・・冷却風吸入筐体、８・・・吸気口
、９・・・本体収納部、１０−・・底板、１１ａ、１１
ｂ、１１ｃｍ通気孔、１２・・・エンジン、１２ａ・・
・エアクリーナ、１３・・・発電機、１４・・・バッテ
リ、１５・・・カバー、１６・・・蓋体、１７・・・キ
ャップ、１８・・・ラジアルファン、１９・・・燃料タ
ンク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面に移動用車輪を具備し、−側面に排風口を設けると
   ともにマフラが固設されたベース筐体と、該ベース筐体
   上に積層固定される皿状に形成された冷却風吸入筐体と
   、該冷却風吸入筐体の両側面に穿設した複数個の吸気口
   及び前記マフラに連接する排気ダクトと、前記冷却風吸
   入筐体上に積層固定されるべく、複数の通気孔を設けた
   底板上に脚部を介してエンジン、発電機、バッチＩＪ
   ｋ固定した本体収納部と、上面を被覆する蓋体とにより
   主要部が構成され、且つ前記各筐体部材の内面に吸音材
   が貼着されて成る事を特徴とするエンジン駆動型発電機
   の組立式防音装置。