JPS5937626Y2 - レンジ用換気扇 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、換気扇本体を、レンジの上方を覆うフードに
組込んだものにあって、そのフードが下面に吸入口を前
面に補助吸入口を夫々有するレンジ用換気扇に関する。

最近、フード内に換気扇本体を組込んだレンジ用換気扇
では、前記フードの下面だけではなく、前面にも吸入口
を設けて、下面の吸入口では吸弓し切れない天井部分に
滞留し勝ちな煙を該前面の吸入口つ１り補助吸入口から
吸引し室外に排出できるようにしたものが供されている
。

しかしながらレンジ用換気扇においては、一般的に換気
扇本体をその吸気口部がフード内にて前面側を向くよう
に配設した構成であるため、前述の如くフードの前面に
補助吸入口を設けた従来構成のものの場合、排気効率の
向上を図り得るとはいうものの、換気扇本体の吸気口部
が補助吸入口を通してフード外へ直接臨むことになって
しまい、この結果、換気扇本体のファンモータ等の振動
音が吸気口部及び補助吸入口を通して直接フード外へ洩
出し、大きな騒音として発せられる欠点を呈していた。

本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、従ってその
目的は、フード内に換気扇本体を有し又フードがその下
面の吸入口のほか前面に補助吸入口を有する構造のもと
においての騒音の減小を図り得るレンジ用換気扇を提供
するにある。

以下本考案の一実施例につき第１図及び第２図を参照し
て説明する。

１はフードであり、上面部２ａ１後面部２ｂ及び左右の
側面部２ｃ（第１図に右側のものを示し第２図に左側の
ものを示す）ヲ有スるフードベース２と、このフードベ
ース２に着脱可能に結合した前面板３とから成り、下面
に広域な吸入口４を有し、又、前面に相当する前面板３
の上部に多数の１字形孔部から成る補助吸入口５を有し
ている。

さらに該フード１は上記フードベース２の後面部２ｂに
排気口６を有し側面部２ｃにも排気口６ａを有する。

これに対して７はフード１内に組込んだ換気扇本体で、
詳細にはフードベース２の後面部２ｂにあってその前面
排気口６下方の位置に取付具８，９を介して取着したケ
ーシング１０と、このケーシング１０に横軸形に取着し
たモータ１１と、とのモータ１１に直結してケーシング
１０内に位置せしめた羽根車１２とから成り、ケーシン
グ１０はその前面に吸気口部１３を有し上面に排気口部
１４を有する。

そして１５は上記換気扇本体７及び前記前面板３の取着
に先んじて第２図に示す如くフード１内特にそのフード
ベース２内の上方隅部に前記後面部２ｂの排気口６及び
側面部２ｃの排気ロ６ａ部分を囲う様に取着した内壁板
で、これによりフード１内に上記排気口６，６ａの夫々
に対し共通の空気溜室１６を形成している。

又、上記内壁板１５には下面部１５ａに孔１７を形成し
ていて、これに前述の様に取着した換気扇本体７に於け
るケーシング１０の排気口１４部分を連通させ、以て上
記空気溜室１６を換気扇本体７の排気側と連通せしめて
いる。

尚、前記排気口６及び６ａはいずれか一方が選択されて
室壁の換気口（図示せず）に連結され、他方は適宜閉塞
板にて閉塞される。

本実施例の場合排気口６ａを閉塞している。

さて、１８は遮音板で、これをフード１内にあって前記
換気扇本体７の吸気口部１３とこれに臨んだ前記補助吸
入口５とを結ぶ線（第２図中一点鎖線Ａ。

Ａにて示す）上の位置に、中でも該補助吸入口５側に寄
せて特にこの場合前記前面板３に、且つ該前面板３より
は後方へ突出しないように取着している。

該遮音板１８は、上述の線Ａ、Ａの双方を跨ぐ大きさで
あり、唸た、該遮音板１８は、その上部及び下部におけ
る夫々の前面板３との離間スペースの総和が補助吸入口
５の開口面積より大きくなるように前面板３との離間距
離Ｂ（第２図参照）を設定している。

尚、１９はコード線、２０はスイッチ、２１はフィルタ
である。

さて上記構成の本実施例において、モータ１１に通電し
て該モータ１１従って羽根車１２を回転させ、要するに
換気扇本体７を運転させれば、図示しないレンジ部分か
ら発した煙は、大部分が吸入口４からフード１内に吸引
され、又この吸入口４から吸引されず室の天井部分に滞
留している煙も補助吸入口５からフード１内に吸引され
、而してこれら吸入口４及び補助吸入口５かも吸引され
た煙は排気口６を通し室外へ排出される。

斯かる換気運転中に、モータ１１及び羽根車１２の回転
に伴いこれから振動音及び風切音が発生するが、本実施
例の場合該換気扇本体７内に発生した音がフード１より
室内に騒音となって洩出すると言う不具合は生じない。

即ち、換気扇本体γ内の音はその吸気口部１３を通して
フード１内に洩出するのであるが、吸入口４は本来的に
音の出難い向きの位置にあり、一方、補助吸入口５も、
上記吸気口部１３に臨んでいるとはいうものの本実施例
の場合該補助吸入口５と吸気口部１３とを結ぶ線上の位
置には遮音板１８を設けたので、該遮音板１８により吸
気口部１３から補助吸入口５方向に向かう音を遮蔽でき
、これにて換気扇本体７内で発生した音が大きいままに
直接補助吸入口５がら室内へ洩出するという不具合の発
生をなくし得、騒音の減小を図り得る。

さらに、遮音板１８を上述の線上の位置にあって中でも
補助吸入口５に寄せた位置具体的には前面板３に設けて
、遮音板１８と補助吸入口５との離間距離Ｂを小さくし
たから、上述の遮音効果を一層高め得、総じて騒音の減
小を大いに図り得る。

但し、遮音板１８と補助吸入口５との離間寸法Ｂは、遮
音板１８の上部及び下部の離間スペースの総和が補助吸
入口５の開口面積より大きくなるように設定しているか
ら、離間距離Ｂが小さいといえども、補助吸入口５から
吸気量がその所期の量を下回るという不具合の発生はな
い。

しかもこれら効果を、遮音板１８を設けるだけの簡素な
構成にて達成できるので、構造が簡単で済みコストを低
く抑えることができる。

特に上記実施例では遮音板１８をフード１の中でも前面
板３に設けたので、フード１内部を点検する場合等に、
前面板３を取外すことに伴い遮音板１８をも取外すこと
ができ、保守点検作業の容易化を図り得、しかも遮音板
１８を前面板３より非突出状態としているので、前面板
３の取付は及び取外しも容易である。

尚、上記実施例では遮音板１８を前面板３に取着したが
、その取着対象はこれに限定されない。

又、吸気口部１３と補助吸入口５とを結ぶ線に対する遮
音板１８の向きは上記実施例の如き斜状ではなく第３図
に示すように、直交する向きでもよく、このようにすれ
ば、遮音効果を一層向上させることができると共に、遮
音板１８の大きさも小さくできる。

その他車考案は上記し且つ図面に示した実施例に限定さ
れるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更し
て実施できる。

本考案は以上の記述にて明らかなように、下面に吸入口
を有し前面に補助吸入口を有するフードに組込んだ換気
扇本体の運転により前記吸入口及び補助吸入口から吸気
して室外へと排気するようにしたものにおいて、前記フ
ード内の前記換気扇本体の吸気口部とこれに臨んだ前記
補助吸入口とを結ぶ線上の位置に該補助吸入口側に寄せ
て遮音板を設けて成ることを特徴とするものであり、こ
れにより、フードがその前面に補助吸入口を有する構造
のもとにあっての騒音の減小を図り得、しかもこれを簡
単な構造にて達成し得、コストを安く抑えることができ
る等、優れた効果を奏するレンジ用換気扇を提供できる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示し、第１図は
斜視図、第２図は拡大縦断側面図であり、）晶） そして第３図は本考案の他の実施例を示す第２図相当図
である。 図中、１はフード、４は吸入口、５は補助吸入口、６は
排気口、７は換気扇本体、１３は吸気口部、１８は遮音
板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面に吸入口を有し前面に補助吸入口を有するフードに
   組込んだ換気扇本体の運転により前記吸入口及び補助吸
   入口から吸気して室外へと排気するようにしたものにお
   いて、前記フード内の前記換気扇本体の吸気口部とこれ
   に臨んだ前記補助吸入口とを結ぶ線上の位置に該補助吸
   入口側に寄せて遮音板を設けて成ることを特徴とするレ
   ンジ用換気扇。