JPS598759Y2 - 背負型動力防除機の吸気消音装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来の背負型動力防除機に於では、送風機の空気吸込口
は一般に背当側に設けられているため作業者の耳に近く
、送風機内のファンの騒音が作業者の耳に到着しやすい
という不具合があった。

本考案は上記従来の問題を解決するため、送風機のファ
ンケースと平板状の背負枠又は背当の間に部屋（梢音室
）を設けて共鳴型、膨張型、吸音型等の消音装置を形威
し、作業者の耳に到達するファン騒音（ファンケースか
らの透過音も含む）を大巾に低減させるようにしたもの
で、次の図面により説明する。

第１図に於で１はエンジン、２は送風機、３は背当であ
る。

送風機２はエンジン１のクランクケースに固定されたフ
ァ７ンケース４と、エンジン１のクランク軸５に固定さ
れたファン６から或り、ファンケース４は背当３側（前
側）に空気吸込口７を有する。

背当３は背負枠８に固定されている。９は薬剤タンク、
１０は燃料タンク、Ｅは作業者の耳の位置を示している
。

ファンケース４と背当３の間に消音室１２を形戒するた
め、第１図の例に於てはファンケース４の外周部に筒状
のカバー１３が一体に設けてあり、その先端のフランジ
１１が背当３の背面にボルト締めされている。

１４はパイプで、多数の小孔１５を備え、上端はキャッ
プ１６により密封され、カバー１３の上下の孔に嵌合し
てボルト締め等の手段によりカバー１３の孔との接合部
がシールされている。

１７はパイプ下端の空気吸込口で、例えば第２図の如く
偏平に或形されている。

運転中はファン６がエンジン１により駆動されるため室
１２内が負圧になり、これにより外部の空気は吸込口１
７からパイプ１４、小孔１５をへて室１２内に入り、フ
ァン６で加圧され、ファンケース４をへて薬剤散布ノズ
ル（図示せず）に供給される。

上記運転中、ファン６が回転することによる風切音等の
ファン騒音は、空気の流入経路をさかのぼり空気吸込口
１７から大気中に放出されるが、多数の小孔１５を有す
るパイプ１４や消音室１２が共鳴型消音装置を構或して
いるため、空気吸込口１７から大気に放出される騒音は
大巾に低減する。

又空気吸込口１７が作業者の耳Ｅより最も隔たった下側
にあるため、ファン騒音が作業者の耳に到達しにく・な
る利点がある。

又ファンケース４がカバー１３を介して背当３に連結さ
れるためファンケース４が補強された形になり、ファン
ケース４からのビビリ音、透過音も少なくなる。

更に第１図の如くマグネット１９の磁鋼とコイル２０が
エンジン１のファンケース４側に装備されている型式の
場合は、散布された薬液や雨等が空気吸込口から入り、
磁鋼やコイルの継鉄等が発錆する恐れがあったが、本考
案によると下側吸込となるのでこのような問題も解消さ
れる。

次に変形例を示す。

第３図の防除機は、消音室１２の内壁に吸音材２１を張
り付けた吸音型消音装置を備えている。

この場合は第１図の構造に比べて部品点数が減少し、構
造が簡素化する利点がある。

第４図は膨張型消音装置を形或した場合を示しており、
２２は複数個のパイプ、１２ ａ ，１２ ｂは膨脹室
である。

この構造によるとファンケース４の剛性が増すためビビ
リ音が一層低減する。

第５図は第４図の装置の膨脹室内面に吸音材２１を張り
付けたものである。

第６図、第７図の実施例に於ては、螺旋形の消音室１２
の内壁面に吸音材２１が張付けてある。

この構造によると吸気抵抗を増すことなく消音効果を上
げることができる。

本考案ではファンケースを延長して環状の消音室を形或
しているが、別部材を用いて環状の消音室を形成しても
よい。

又背当を延長して環状の消音室を形或してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による背負型動力防除機の一例を示す縦
断側面図、第２図は第１図のＩＩ 一ＩＩ矢視部分拡大
図、第３図〜第５図及び第７図は別の実施例を示す縦断
面部分図、第６図は第７図のＶＩＶＩ断面図である。 １・・・・・・エンジン、２・・・・・・送風機、３・
・・・・・背当、４・・・・・・ファンケース、７・・
・・・・空気吸込口、１２・・・・・・消音室、１３・
・・・・・カバー（ファンケースと一体）、１７・・・
・・・空気吸込口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. エンジンの前側に順次送風機と背当を配置し、送風機の
   ファンケースの前側に背当に面して空気吸込口を設けた
   背負型動力防除機に於で、背当とファンケースの間に消
   音室を形或し、上記消音室に空気吸込口を設けたことを
   特徴とする吸気消音装置。