JPS5850315B2 - ネツカンアツエンステンレスコウタイノ ダツスケ−ルホウホウ - Google Patents

ネツカンアツエンステンレスコウタイノ ダツスケ−ルホウホウ

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JPS5850315B2
JPS5850315B2 JP13921175A JP13921175A JPS5850315B2 JP S5850315 B2 JPS5850315 B2 JP S5850315B2 JP 13921175 A JP13921175 A JP 13921175A JP 13921175 A JP13921175 A JP 13921175A JP S5850315 B2 JPS5850315 B2 JP S5850315B2
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JP
Japan
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acid
stainless steel
scale
sulfuric acid
treatment
Prior art date
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JP13921175A
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JPS5263824A (en
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武久 水沼
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱間圧延ステンレス鋼帯の表面酸化スケールを
除去するための効果的な方法に関するものである。
本発明の目的は、熱間圧延ステンレス鋼帯の表面酸化ス
ケールを除去するにあたり、特に粒界腐食発生の極めて
少ない方法を提供するものである。
従来、熱間圧延ステンレス鋼帯の脱スケールは、通常連
続焼鈍酸洗設備において、焼鈍後、ショツトブラスト、
硫酸槽、硝弗酸槽を順次通板することにより行われてい
る。
このような方法においては、被処理材表面に硝弗酸浸漬
処理による粒界腐食が発生する。
このため酸洗後に表面研削等を行い粒界腐食層を完全に
除去しないと、以後の冷間圧延によって製造した製品は
ぎらぎらした酸あれを呈し、軽度のものでも、ゴールド
ダストあるいはキラキラ疵等と呼ばれる表面欠陥を生ず
る。
この欠陥は、主に粒界腐食による凹凸の凸部が圧着され
て生ずるもので、該製品表面にビニール等保護膜を貼っ
たものは、これを剥離したときに、また保護膜を貼らな
いものでも、加工時に圧着された凸部の一部が剥離し、
乱反射して光り、商品価値を著しく損うものである。
また、フェライト系ステンレス鋼板製品は、深絞り、張
出し、引張りなどの加工を受けると、鋼板表面に凹凸模
様(リツジング)が発生する。
これを防ぐ方法として、熱間圧延後の焼鈍工程において
A1変態点以上の高温に加熱すれば著しく軽減されるこ
とが良く知られている。
(例えば大橋延夫:熱処理Vo19 、A3 、196
9年179頁参照)しかし、このような処理を行ったも
のは、続いて行われる従来の硝弗酸を用いる酸洗工程に
おいて激しい粒界腐食を起こすため実用化されていない
また、硝弗酸槽内には主として弗化鉄(FeF3)から
成るスラッジが堅く沈澱堆積するため、その除去に当っ
ては、多大の時間と労力を要するばかりか、人体にきわ
めて有害な弗化水素酸を含むため危険である。
この危険性はスラッジ処理に限らず、硝弗酸を取扱う際
には常に伴う。
尚この弗化鉄(FeF3)の発生は鉄イオン濃度を厳し
く管理すれば防ぐことも可能と思われるが実用的には困
難である。
本発明は、このような欠点を有する硝弗酸を用いないデ
スケール方法として、以下に述べるような種々の実験を
重ねた結果発明したものである。
熱間圧延ステンレス鋼帯のスケールは非常に除去され難
く、該スケールを酸水溶液によって除去する場合は、通
常前処理としてショツトブラスト処理を行った後硫酸処
理を行うことが最も好ましいとされている。
そこで3.8m1t厚SUS 430および3.0■
厚SUS 304の熱延焼鈍材(ショツトブラスト処
理完了材)を用いて硫酸処理を行った後、硝弗酸の代り
として硫酸と硝酸、硫酸と弗酸、硫酸と塩酸、塩酸と硝
酸、塩酸と弗酸なと各種の混含水溶液を用いて、各種酸
洗条件(液温、酸濃度、酸洗時間等)を変えて試験を行
った後、硝酸電解処理を行い、脱スケール性および肌荒
れ色沢等について詳細に調査した結果、硫酸と硝酸の混
合水溶液以外はいずれもSUS 304材においては
酸濃度および液温を高くしても、酸焼時間として約20
分間以上を必要とし、熱間圧延ステンレス鋼帯の如く連
続酸洗を必要とする材料には向かないことがわかった。
またSUS 430材については、約1〜2分間の酸
洗時間で脱スケール可能であるが、いずれも硫酸と硝酸
の混合水溶液に比して肌荒れを起こし、仕上り肌もや〜
ホワイトでない。
また粒界腐食性も、硫酸と塩酸との混合水溶液および塩
酸と硝酸との混合水溶液以外は、硫酸と硝酸の混合水溶
液よりは劣ることが判明した。
よって硝弗酸に変わる酸洗液としては硫酸と硝酸の混合
水溶液が最も良好で実用的にも充分可能であるとの結論
を得たものである。
第1図はSUS 430.3.87It扉厚の熱延板
を焼鈍(各温度X 2 hr保定後炉冷)した後、第1
表に示す処理条件にて硫硝酸を使用した場合と、従来の
硝弗酸を使用した場合の粒界腐食深さを示す。
第1図に示す通り、硝弗酸を使用した従来法の場合は焼
鈍温度が高くなる程粒界腐食が深くなるのに対し、硫硝
酸を使用した場合は粒界腐食がほとんど発生していない
なお前述の硫硝酸処理は浸漬の他、スプレーしてもよく
、スプレーの場合は浸漬の場合より処理時間が約115
に短縮できる。
又前の硫硝酸による処理によって熱間圧延ステンレス鋼
帯のスケールはほぼ除去されるが、熱間圧延ステンレス
鋼帯においては通常大なり小なりの表面疵が発生してい
る。
この表面疵部内のスケールは除去され難く、長時間を要
す他、庇部外のメタル溶損が大きくなるという問題があ
った。
このような庇部スケールの除去に適した処理方法として
、硝酸電解による仕上処理が最も好ましく、この方法に
よれば短時間で庇部のスケールを効果的に除去可能であ
る。
即ち本発明は熱間圧延ステンレス鋼帯の連続酸洗におい
て、硝弗酸を用いない酸洗効果の優れた新酸洗プロセス
として、被処理材をショツトブラスト等の機械的手段で
処理した後、硫酸水溶液に浸漬しついで硫酸と硝酸の混
合水溶液に浸漬もしくは鉄液をスプレーした後硝酸水溶
液中で電解処理を行うことにある。
本発明における特徴の1つは熱間圧延ステンレス鋼帯の
脱スケールに硫硝酸を使用することにある。
通常硫硝酸は脱スケール作用が小さく、従来硫硝酸は主
に普通鋼に使用されていたものであるが、硫硝酸による
処理の前にショツトブラスト処理および硫酸処理を行え
ば、熱間圧延ステンレス鋼帯においても硫硝酸によって
容易に脱スケールされることを見い出したものである。
なお本発明は廉価な硫酸を主体とするもので、従来法の
如く高価な弗酸を使用しないため低コストで脱スケール
可能である。
なお各酸水溶液の好ましい濃度は重量パーセン)(wt
)にて硫酸水溶液はH2SO4として10%以上、硫酸
と硝酸との混合水溶液はH2SO4として10φ以上、
HNO3として5多以上、又硝酸電解水溶液はHNO3
として5多以上である。
なお本発明においてショツトブラスト等の機械的手段に
よる処理を行う目的は熱延スケールにひび割れを生じせ
しめ、以後酸液が浸透されやすくするためで、又硫酸水
溶液への浸漬はスケールをルーズにするためで、特に脱
スケールされ難いクロム系ステンレス鋼に効果がある。
又硫酸と硝酸の混合水溶液えの浸漬もしくは鉄液をスプ
レーする処理は、前述までの処理によって脱スケールさ
れやすくなった熱間圧延ステンレス鋼帯の表面疵部以外
の部分を主として脱スケールするものであり、又硝酸水
溶液での電解処理は前記表面疵部のスケールを完全に除
去すると同時にホワイトな表面仕上を得るもので、本発
明は以上の各処理の作用効果が組合されることによって
優れた脱スケール効果が得られるものである。
以下に実施例にもとづいて本発明を説明する。
実施例 1 ■)供試材 SUS 430 3.8泪厚熱延焼鈍板
2)焼 鈍AI 、 2=1000℃で2分保定後空?
7+(連続焼鈍炉) A3 、4=815℃で2時間保定後 3) 処理液 炉冷(箱型焼鈍炉) 硫 酸”・20w t % H2SO4t 80 ’C
硫硝酸・・・10w t %H2SO4+ 5w t
%HNO3,40℃ 硝弗酸−6wt%HNO3+1.5wt%HF 、 4
0℃ 硝 酸・”7wt%HNO3,50℃ 4)処理方法 1)の供試材を2)の条件で焼鈍し、ショツトブラスト
処理した後、3)の処理液を用いて第2表の順序で処理
した。
5) 脱スケール結果は第3表に示す。
実施例 2 ■)供試材 SUS 304 3.0mm厚熱延焼鈍
材2)焼 鈍 1100℃で2分保定後空冷(連続焼鈍
炉) 3)処理液 硫 酸”・20wt%H2SO4,80℃
硫硝酸”・10wt%H2SO4+5wt%HNO3,
40℃ 硝弗酸”・6v t%HNO3+ L 5wt %HF
、40℃ 硝 酸”・7 w t %HNOs 50℃4)処理方
法 ■)の供試材を2)の条件で焼鈍し、ショツトブラスト
処理した後3)の順序で処理した。
5) 脱スケール結果を第5表に示す。
実施例に示される如く本発、明法によれば粒界腐食の発
生はほとんどなく、又従来法に比べ処理時間が短かくて
すみ脱スケール効果が非常に優れている。
以上述べたごとく、本発明は熱間圧延ステンレス鋼帯の
表面酸化スケールを連続酸洗ラインを用いて脱スケール
するにあたり、多くの問題点を有する硝弗酸を用いない
硫酸→硫硝酸→硝酸電解方式をとるもので、弗酸を全く
使用しないため弗化鉄から成るスラッジの発生がないば
かりか、弗酸による危険性もない。
また、SUS 430 を代表とするフェライト系ス
テンレス鋼においてA1変態点以上の高温焼鈍を行って
も、粒界腐食がほとんど起らないため、長時間を要する
箱型焼鈍酸洗ラインを用いず焼鈍能率のよい連続焼鈍酸
洗ラインを用いて、リジングおよび表面欠陥の著しく少
ない製品を製造可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、5US430熱延板の粒界腐食性におよぼす
焼鈍条件ならびに酸洗法の影響をしめすものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱間圧延ステンレス鋼帯をショツトブラスト処理等
    の機械的手段による処理を行った後、硫酸水溶液に浸漬
    しついで硫酸と硝酸を含む水溶液に浸漬もしくは該液を
    スプレーし、ついで硝酸水溶液中で電解処理することを
    特徴とする熱間圧延ステンレス鋼帯の脱スケール方法。
JP13921175A 1975-11-21 1975-11-21 ネツカンアツエンステンレスコウタイノ ダツスケ−ルホウホウ Expired JPS5850315B2 (ja)

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JPS5263824A JPS5263824A (en) 1977-05-26
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JPS619919A (ja) * 1984-06-22 1986-01-17 Sumitomo Metal Ind Ltd 鋼帯の連続脱スケ−ル方法
JPS61249602A (ja) * 1985-04-26 1986-11-06 Nippon Steel Corp 表面性状のすぐれたフエライト系ステンレス薄鋼板の製造方法

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