JPH01288A - クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の脱スケール方法 - Google Patents
クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の脱スケール方法Info
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- JPH01288A JPH01288A JP62-326795A JP32679587A JPH01288A JP H01288 A JPH01288 A JP H01288A JP 32679587 A JP32679587 A JP 32679587A JP H01288 A JPH01288 A JP H01288A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の表面酸化
スケールを除去するための方法に関するものである。
スケールを除去するための方法に関するものである。
[従来の技術]
クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の脱スケール方法の従
来技術としては、連続焼鈍酸洗設備において1通常ショ
ツトブラスト処理等の機械的手段による処理を行った後
、硫酸酸洗にて、粗酸洗後硝弗酸酸洗を行う方法(例え
ば、ステンレス鋼便覧、1985年P、623)がある
。
来技術としては、連続焼鈍酸洗設備において1通常ショ
ツトブラスト処理等の機械的手段による処理を行った後
、硫酸酸洗にて、粗酸洗後硝弗酸酸洗を行う方法(例え
ば、ステンレス鋼便覧、1985年P、623)がある
。
この方法は、粒界腐食を発生し易い、また有害な弗酸を
用いる等の問題点を有することから、近年硝弗酸を用い
ない方法として、特開昭59−83783号公報、特開
昭61−69989号公報等に示されているように、硫
酸酸洗後硝酸溶液にて、スマット(黒いスス状の一種の
腐食生成物)除去処理を行う方法あるいは、硫酸酸洗後
ブラッシング処理を行う方法等がある。
用いる等の問題点を有することから、近年硝弗酸を用い
ない方法として、特開昭59−83783号公報、特開
昭61−69989号公報等に示されているように、硫
酸酸洗後硝酸溶液にて、スマット(黒いスス状の一種の
腐食生成物)除去処理を行う方法あるいは、硫酸酸洗後
ブラッシング処理を行う方法等がある。
[発明が解決しようとする問題点]
クロム系ステンレス鋼熱間圧延鋼帯の脱スケールは、近
年連続焼鈍酸洗設備において、焼鈍後ショツトブラスト
、硫酸槽、硝酸槽あるいはブラッシング処理を順次通板
することによる方法が一般的である。
年連続焼鈍酸洗設備において、焼鈍後ショツトブラスト
、硫酸槽、硝酸槽あるいはブラッシング処理を順次通板
することによる方法が一般的である。
しかし、このような方法においては5例えばクロム系ス
テンレス鋼の代表鋼種である5US430鋼において、
表面疵のない部分は、比較的容易に脱スケールされるが
、痰中の酸化スケールは脱スケールされ這い。
テンレス鋼の代表鋼種である5US430鋼において、
表面疵のない部分は、比較的容易に脱スケールされるが
、痰中の酸化スケールは脱スケールされ這い。
また5US444鋼等の高耐食クロム系ステンレス鋼に
おいては、表面疵のない部分においても、非常に脱スケ
ールされ難いため、完全に脱スケールするためには、通
板速度を低下させるか、それでも脱スケールされない場
合は、再度酸洗設備を通板せざるを得す、生産性を極め
て損う等の問題点があったが、本発明はこのような問題
点を解決したものである。
おいては、表面疵のない部分においても、非常に脱スケ
ールされ難いため、完全に脱スケールするためには、通
板速度を低下させるか、それでも脱スケールされない場
合は、再度酸洗設備を通板せざるを得す、生産性を極め
て損う等の問題点があったが、本発明はこのような問題
点を解決したものである。
[問題点を解決するための手段]
本発明の脱スケール方法は、ショツトブラスト処理等の
機械的処理を行った被処理材を、150〜550g/
Qの硫酸及び5〜90g/ Qの硝酸イオン(NO3−
)を含む水溶液に浸漬処理を行った後、ブラッシング処
理あるいは、硝酸水溶液に浸漬処理を行うことにより、
クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の酸化スケールを効果
的に除去することを特徴とする。
機械的処理を行った被処理材を、150〜550g/
Qの硫酸及び5〜90g/ Qの硝酸イオン(NO3−
)を含む水溶液に浸漬処理を行った後、ブラッシング処
理あるいは、硝酸水溶液に浸漬処理を行うことにより、
クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の酸化スケールを効果
的に除去することを特徴とする。
なお上記のクロム系ステンレス鋼は、 5OS430゜
444、434.409等の鋼種を含むものである。
444、434.409等の鋼種を含むものである。
以下本発明の詳細な説明する。
[作用]
クロム系ステンレス鋼の硫酸溶液による脱スケールは、
普通鋼と異なり、酸化スケール自体が、酸液に溶解し難
く、酸液が酸化スケールの割れ目から浸透して、金属素
地を溶解することによって進行する。すなわち脱スケー
ル性を向上させるためには、酸化スケール直下の金属素
地をいかにして効率よく溶解させるかがポイントになる
。
普通鋼と異なり、酸化スケール自体が、酸液に溶解し難
く、酸液が酸化スケールの割れ目から浸透して、金属素
地を溶解することによって進行する。すなわち脱スケー
ル性を向上させるためには、酸化スケール直下の金属素
地をいかにして効率よく溶解させるかがポイントになる
。
以上のことに注目して、5US430鋼を用いて、硫酸
溶液中での、溶解量を向上すべく1強酸(塩酸。
溶液中での、溶解量を向上すべく1強酸(塩酸。
弗酸)、塩素イオン(塩化ナトリウム、塩化第二鉄)、
硝酸イオン(硝酸、硝酸ナトリウム)など各種薬剤を硫
酸溶液に添加して、金属素地の溶解量の検討を行った結
果、第1図に示す如く、粒界腐食も発生することなく硝
酸イオン濃度90g/ Qまでは、溶解量が顕著に増加
し、100g/ Q以上の添加で、はとんど溶解しなく
なることが判明した。
硝酸イオン(硝酸、硝酸ナトリウム)など各種薬剤を硫
酸溶液に添加して、金属素地の溶解量の検討を行った結
果、第1図に示す如く、粒界腐食も発生することなく硝
酸イオン濃度90g/ Qまでは、溶解量が顕著に増加
し、100g/ Q以上の添加で、はとんど溶解しなく
なることが判明した。
なお、弗酸については、硫酸溶液への添加量と共に、金
属素地の溶解量が増加する傾向がみられるが、硝弗酸と
同様粒界腐食が発生した。また塩素イオンの添加は、溶
解量が逆に減少した。
属素地の溶解量が増加する傾向がみられるが、硝弗酸と
同様粒界腐食が発生した。また塩素イオンの添加は、溶
解量が逆に減少した。
以上のことより、本発明者らは硫酸酸洗性を大幅に向上
できる酸洗液として、硫酸に適量の硝酸イオンを添加し
た混合水溶液が良好で、脱スケールが困難とされている
、クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の酸化スケールを効
果的に除去できる。
できる酸洗液として、硫酸に適量の硝酸イオンを添加し
た混合水溶液が良好で、脱スケールが困難とされている
、クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の酸化スケールを効
果的に除去できる。
という実用的にも十分適用可能な酸洗方法を得たもので
ある。
ある。
次に、酸洗液として、硫酸濃度と硝酸イオンの添加量の
限定理由について説明する。
限定理由について説明する。
第2図は、5US430鋼の厚さ4.0mmの熱延焼鈍
板(前処理として、ショツトブラスト処理)を用いて、
各硫酸濃度に硝酸イオンを添加した場合の、脱スケール
時間の検討結果を示す。
板(前処理として、ショツトブラスト処理)を用いて、
各硫酸濃度に硝酸イオンを添加した場合の、脱スケール
時間の検討結果を示す。
該図によれば、酸液濃度は、硫酸150〜550g/
Q 。
Q 。
硝酸イオン5〜90g/ Qの範囲が適当であることが
わかる。また好ましい範囲は、硫酸200〜300g/
Q、硝酸イオン20〜50g/ Qである。
わかる。また好ましい範囲は、硫酸200〜300g/
Q、硝酸イオン20〜50g/ Qである。
なお、硝酸イオンの添加手段としては、硝酸あるいは硝
酸ナトリウム等の硝酸塩のいずれを添加しても良い。
酸ナトリウム等の硝酸塩のいずれを添加しても良い。
また、本発明において、ショツトブラスト処理等の機械
的手段による処理を行う目的は、熱間圧延スケールにひ
び割れを入れ、次工程の硫酸と硝酸イオンの混合液を浸
透し易くするためで、脱スケールされ難いクロム系ステ
ンレス熱間圧延鋼に効果がある。またブラッシング処理
は、酸洗処理で生じた、スマットと呼ばれる黒いスス状
の一種の腐食生成物を除去し、白色の表面を得るために
行うもので、硝酸水溶液処理によっても、可能である。
的手段による処理を行う目的は、熱間圧延スケールにひ
び割れを入れ、次工程の硫酸と硝酸イオンの混合液を浸
透し易くするためで、脱スケールされ難いクロム系ステ
ンレス熱間圧延鋼に効果がある。またブラッシング処理
は、酸洗処理で生じた、スマットと呼ばれる黒いスス状
の一種の腐食生成物を除去し、白色の表面を得るために
行うもので、硝酸水溶液処理によっても、可能である。
[実施例コ
以下、本発明の実施例を示す。
実施例1
(1)供試材: 5O54304,0mm厚 熱延焼鈍
材前処理としてショツトブラスト処理 (2) M溶液:硫酸(A)・・・300g八2HへS
o4.80℃硫酸+硝酸イオン(B)・・・300g/
n o、so4+ 30g/ Q NO3−(硝酸で
添加)硫酸+硝酸イオン(C)・・・500g/ QH
□SO。
材前処理としてショツトブラスト処理 (2) M溶液:硫酸(A)・・・300g八2HへS
o4.80℃硫酸+硝酸イオン(B)・・・300g/
n o、so4+ 30g/ Q NO3−(硝酸で
添加)硫酸+硝酸イオン(C)・・・500g/ QH
□SO。
+ 90g/ Q NO3−(硝酸で添加)(3)処理
方法:(1)の供試材を(2)の酸洗液を用いて処理し
た後ブラッシング処理を行い、脱スケール性を評価した
。
方法:(1)の供試材を(2)の酸洗液を用いて処理し
た後ブラッシング処理を行い、脱スケール性を評価した
。
(4)脱スケール結果:第1表に示す。
実施例2
(1)供試材: 5LIS444 4.O+++m厚
熱延焼鈍材前処理として、ショツトブラスト処理 (2)酸洗液:硫酸 (A)・・・300g/ Q
H□So4,80℃硫酸+硝酸イオン(B)・・・3
00g/ Q H,So、 +30g/ n No、−
(硝酸ナトリウムで添加)硫酸+硝酸イオン(C)・・
・200g/ Q 11.SO,+30g/ Q N0
3−(硝酸ナトリウムで添加)(3)処理方法:(1)
の供試材を(2)の酸洗液を用いて処理した後ブラッシ
ング処理を 行い、脱スケール性を評価した。
熱延焼鈍材前処理として、ショツトブラスト処理 (2)酸洗液:硫酸 (A)・・・300g/ Q
H□So4,80℃硫酸+硝酸イオン(B)・・・3
00g/ Q H,So、 +30g/ n No、−
(硝酸ナトリウムで添加)硫酸+硝酸イオン(C)・・
・200g/ Q 11.SO,+30g/ Q N0
3−(硝酸ナトリウムで添加)(3)処理方法:(1)
の供試材を(2)の酸洗液を用いて処理した後ブラッシ
ング処理を 行い、脱スケール性を評価した。
(4)脱スケール結果:第2表に示す。
実施例に示される如く1本発明法によれば、従来法に比
べ、処理時間が大幅に短かくてすみ、脱スケール効果が
非常に優れている。
べ、処理時間が大幅に短かくてすみ、脱スケール効果が
非常に優れている。
[発明の効果]
以上述べた如く、本発明の方法は、クロム系ステンレス
熱間圧延鋼帯の酸化スケールを連続酸洗ラインを用いて
脱スケールするにあたり、従来の硫酸単独溶液に硝酸イ
オンを適量添加した酸液を脱スケール溶液として用いる
ことにより、通板速度を低下させたり、再度酸洗設備を
通板することなく、非常に効果的な脱スケールが可能と
なり、産業上極めて有益である。
熱間圧延鋼帯の酸化スケールを連続酸洗ラインを用いて
脱スケールするにあたり、従来の硫酸単独溶液に硝酸イ
オンを適量添加した酸液を脱スケール溶液として用いる
ことにより、通板速度を低下させたり、再度酸洗設備を
通板することなく、非常に効果的な脱スケールが可能と
なり、産業上極めて有益である。
第1図は、5US430鋼の硫酸溶液中での溶解量に及
ぼす硝酸イオン添加の影響を示す図、第2図は、5US
430鋼熱延焼鈍板の脱スケール時間に及ぼす硫酸およ
び硝酸イオン添加量の影響を示す図である。 特許出願人 新日本製鐵株式会社
ぼす硝酸イオン添加の影響を示す図、第2図は、5US
430鋼熱延焼鈍板の脱スケール時間に及ぼす硫酸およ
び硝酸イオン添加量の影響を示す図である。 特許出願人 新日本製鐵株式会社
Claims (1)
- クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯をショットブラスト処
理等の機械的手段による処理を行った後、硫酸150〜
550g/l、硝酸イオン5〜90g/lを含有する水
溶液中で浸漬処理した後、スマット除去処理を行うこと
を特徴とする、クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の脱ス
ケール方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62-326795A JPH01288A (ja) | 1987-02-13 | 1987-12-25 | クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の脱スケール方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2952887 | 1987-02-13 | ||
JP62-29528 | 1987-02-13 | ||
JP62-326795A JPH01288A (ja) | 1987-02-13 | 1987-12-25 | クロム系ステンレス熱間圧延鋼帯の脱スケール方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS64288A JPS64288A (en) | 1989-01-05 |
JPH01288A true JPH01288A (ja) | 1989-01-05 |
Family
ID=
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9193891B2 (en) | 2010-08-26 | 2015-11-24 | Henkel IP & Holding GmbH | Low application temperature amorphous poly-α-olefin adhesive |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9193891B2 (en) | 2010-08-26 | 2015-11-24 | Henkel IP & Holding GmbH | Low application temperature amorphous poly-α-olefin adhesive |
US9546304B2 (en) | 2010-08-26 | 2017-01-17 | Henkel IP & Holding GmbH | Low application temperature amorphous poly-a-olefin adhesive |
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