JPS5848953B2 - ケンシヨリホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、鉄道・乗合バス・乗合船などの交通機関に
使用される券を取扱う券処理方法に関する。

交通機関に使用される券を取扱う装置として、自動検札
装置がよく知られている。

自動検札装置に使用される券は、一回の乗車（あるいは
乗船）にしか使用できない普通券と所定期間内に何度も
使用できる定期券とがあり、いずれも裏面に磁性体を有
し、大きさによって互いに区別されている。

以上の普通券および定期券の他に交通機関に使用される
券として、回数券がある。

この回数券は、人為的に取扱われている。

そこで、この発明は回数券のような特定券を機械で取扱
えるようにした券処理方法の提供を第１の目的とする。

この発明によれば、普通券を発行するときに普通券の所
定位置に記録する発行駅すなわち乗車駅を示す駅符号を
、普通券と同じ大きさの回数券のような特定券を発行す
るときには記録しないようにし、乗車のために入場する
ときに入場駅の駅符号を特定券の前記所定位置に記録し
、特定券を普通券と同じように変更しているため、特定
券所持する客はどの駅からも乗車することができる。

そして、出場駅では、特定券は普通券として取扱うこと
ができ、出場駅の装置を変更しなくても特定券の処理が
できる。

以上のようにすれば、他社で発行された特定券でも自社
の交通機関に使用できるようになり、自社の交通機関を
使用されたにもかかわらず収入がないということが生じ
る。

これは、ただ乗りに該当し、他社の券が使用された交通
機関を運営する会社は、損をすることになる。

そこで、この発明は他社で発行された特定券を自社の普
通券と同じようには変更しない券処理方法の提供を第２
の目的とする。

この発明によれば、交通機関のそれぞれに固有の会社符
号を与え、特定券を発行するときにその交通機関が属す
会社符号を特定券に記録しておき、入場時に自社の会社
符号が特定券に記録されていることを検出して始めて、
その駅の駅符号を券に記録するようにしているため、他
社で発行された券は使用できないようになる。

なお、従来使用されている普通券には、駅符号の他に乗
車区間を示す料金符号や発行年月日を示す日付符号など
の符号が記録されている。

したがって、特定券と普通券とを区別するための符号や
会社符号を記録するスペースを普通券と同じ大きさの特
定券を設けることができない場合がある。

そこで、この発明は狭い記録領域しか持たない特定券に
会社符号を記録するとともに入場前の特定券は普通券と
区別することができるようにした券処理方法の提供を第
３の目的とする。

この発明によれば、交通機関の各駅に与える駅符号とし
て会社符号と同じ符号を用いないようにし、特定券の発
行時には普通券の駅符号の記録位置に該当する特定券の
所定位置に会社符号を記録し、入場時に自社の会社符号
を検出することに基づいて会社符号の代わりに入場駅符
号を記録するようにしているため、記録領域が狭くても
回数券のような特定券の取扱いができる。

以下図面を参照して、この発明の一実施例について説明
する。

図面は鉄道の駅における券処理システムを示し、第１図
はこのシステムに使用される券を示す。

ａ１図、ａ２図は一回使用限りの普通券１０表面と磁性
体の裏面とを示し、表面には鉄道の会社名すなわち電鉄
名、乗車駅名、区間料金、および追番が印刷されていて
、裏面にはエンコードされた符号で、発行日付、乗車駅
名（発行駅名）、区間料金、他社への連絡券および小児
券などであることを示す券種、および方向を磁気記録し
ている。

電鉄名は駅名で識別できるので磁気記録は省略してある
。

ｂ１図、ｂ２図は使用前すなわち発行時の回数券２０表
面と磁性体の裏面とを示し、表面には料金や電鉄名など
の印刷のほかに、乗車駅名を印刷するためのエリア２ａ
と、使用の日付を印刷するためのエリア２ｂを設けてい
る。

エリア２ｂが上下縁に二個所設けられているのはこの回
数券２を自動処理装置に挿入したとき、その挿入方向に
順逆があっても日付の印刷を可能にするためである。

そしてこの回数券２には有効期限の日付、電鉄名、区間
料金、追番が印刷されており、裏面にはエンコードされ
た符号で有効期限の日付、電鉄名、区間料金、小児券な
どであることを示す券種、および方向判別のための符号
を磁気記録している。

このとき券種に回数券を示す符号を記録してもよい。

Ｃ１図、Ｃ２図は使用後すなわち改札後の回数券２０表
面と磁性体の裏面とを示し、エリア２ａには乗車駅名が
印刷され、エリア２ｂには使用の年月日が印刷される。

裏面の磁性体は有効期限が使用の年月日に、電鉄名が乗
車駅名にそれぞれ記録しなおされる。

その結果ａ１図、ａ２図に示した普通券１と同様の符号
を記録した回数券２となる。

第２図は入場用の改札口に設置される自動検札装置を示
し、前述した普通券１、回数券２は投入口３より投入さ
れ、投入された券１，２はベルトコンベアなどの適宜搬
送装置で搬送されて取出口４に向かう。

券１，２の搬送経路５中には上下に読取磁気ヘッド６，
７、書込磁気ヘッド８，９、印刷装置ｉｏ，１ｉがそれ
ぞれ設けられ、かつ最終段にはパンチャ１２が設けられ
ている。

読取磁気ヘッド６，７、書込磁気ヘッド８，９、印刷装
置１０．１１がそれぞれ上下に配置されているのは券１
，２が表裏いずれに向いて挿入されてもこれに対処し得
るためである。

読取磁気ヘッド６，７は券１，２に磁気記録された発行
日、乗車駅名（電鉄名）、区間料金などの情報を読取り
、書込磁気ヘッド８，９は回数券２に対しその有効期限
の日付を使用した日付に、電鉄名を乗車駅名に書替える
。

印刷装置１０，１１は回数券２のエリア２ａ，２ｂに乗
車駅名と使用年月日とを印字し、パンチャ１２は券１，
２を改鋏する。

第３図の制御回路において、券１，２が投入口３より投
入されると、読取磁気ヘッド６または７の一方がその券
１，２の裏面磁性体部分に磁気記録されていた情報を読
取る。

読取制御回路１３，１４は読取磁気ヘッド６または７が
磁性体面側から読取った場合に出力を生じ、裏読みの場
合は出力を生じない。

そして読取制御回路１３．１４の出力すなわち情報はオ
アゲート１５を介して第１レジスタ１６にセットされる
。

表裏判別記憶回路１７は読取制御回路１３，１４の出力
の有無を検知し、券１，２０表裏を判定する。

そしてその判定出力はアンドゲー｝１８，１９のゲート
条件のひとつとして入力される。

アンドゲート１８より出力が生じた場合はゲートＧ１
，Ｇ３を開き、アンドゲート１９より出力が生じた場合
はゲー｝Ｇ２ ，Ｇ４を開く。

すなわちアンドゲート１８，１９は読取磁気ヘッド６，
７の上下位置と書込み磁気ヘッド８，９および印刷装置
１ｏ，ｉｉの上下位置とを対応させるためのゲートであ
って、上部位置の読取磁気ヘッド６が券１，２の磁性体
部分より情報を読取った場合は書込磁気ヘッド８と印刷
装置１０とが動作すべくゲート制御し、下部位置の読取
磁気ヘッド７が券１，２の磁性体部分より情報を読取っ
た場合は前述の場合とは反対の書込磁気ヘッド９と印刷
装置１１とが動作すべくゲート制御を行なう。

方向判別回路２０は第１レジスタ１６にセットされた情
報の向きを判別し、この判別は情報の前後に位置させら
れた方向判別符号を検知することによって行なわれる。

すなわち情報の前部の判別符号を゛１″とし、後部を゛
Ｏ”とすればこの符号の存在を方向判別回路２０で検知
することによって情報の向きを判別することができる。

情報整列用ゲート回路２１は方向判別回路２００判別信
号に基づいて、情報の向きが設定された方向でない場合
はこれを反転整列して、設定方向にした後、第２レジス
タ２２にセットする。

第２レジスタ２２には、普通券１あるいは回数券２に記
録されている区間料金を記憶するための料金エリア２２
ｂ、発行駅名あるいは電鉄名を記憶するためのエリア２
２ｃ、および日付を記憶するための日付エリア２２ｄが
ある。

第３レジスタ２４には、当日の年月日と、自駅の駅名と
、方向判別との符号が予め設定されている。

当日の年月日および自駅の駅名は、それぞれ日付エリア
２ｎｄ、自駅エリア２４ｃに設定されている。

そして、第２レジスタ２２に情報がセットされたとき、
第２レジスタ２２の料金エリア２２ｂにセットされた区
間料金がそのまま第３レジスタ２４の料金エリア２４ｂ
にセットされる。

第４レジスタ２９には、その駅の所有会社に与えられた
固有の会社符号すなわち電鉄符号が設定されている。

電鉄符号は、各駅に与えた駅符号のすべてと一致しない
ように定められている。

検査回路２３は、第２レジスタ２２にセットされた情報
と第３、第４レジスタ２４．２９に設定されている情報
とを比較検査してその結果を記憶する。

検査の結果、第２レジスタ２２のエリア２２ｃにセット
された符号と第４レジスタ２９に設定されている符号と
が一致し、第２レジスタ２２０日付エリア２２ｄにセッ
トされた日付が第３レジスタ２４０日付エリア２４ｄに
設定されている日付以降のものである場合には、有効な
回数券としてライン３０に信号を出す。

また、第２レジスタ２２のエリア２２ｃにセットされた
符号と第３レジスタ２４の自駅エリア２４ｃに設定され
ている符号とが一致し、第２レジスタ２２０日付エリア
２２ｄにセットされた符号と第３レジスタの日付エリア
２４ｄに設定されている符号とが一致した場合には、有
効な普通券としてパンチャ１２によって改鋏され、その
まま取出口４に送出される。

それ以外の場合には、表示装置２５を駆動して、無効券
であることを表示させる。

ライン３０に送出された信号は、アンドゲート１８，１
９、表示装置２６およびゲートＧ５に供給される。

ゲー｝Ｇ５に信号が供給される，と、第３レジスタ２４
に設定されてＬ・た情報がゲートＧ５を介して第２レジ
スタ２２にセントされる。

表示装置２６に信号が供給されると、表示装置２６は回
数券２が有効であることを表示する。

アンドゲーＮ８，１９に信号が供給されると、アンドゲ
ート１８，１９のいずれか一方は他の入力端子に表裏判
定記憶回路１７の出力信号を受けているため、ゲートＧ
１ ，Ｇ３またはＧ２ ，Ｇ４のいずれか一方が開かれ
、第２レジスタ２２にセントされている情報が書込制御
回路２７または２８を介して書込磁気ヘッド８または９
で回数券２の磁性体部分に磁気記録される。

また、第３レジスタ２４にセットされている情報がゲー
１−Ｇ３またはＧ４を介して印刷装置１０または１１に
入力され、回数券２のエリア２ａ，２ｂに乗車駅名と当
日の年月日とが第１図Ｃ１に示すように印刷される。

印刷された回数券２は、普通券１と同じようにパンチャ
１２によって改鋏され、取出口４に送出される。

なお、普通券１あるいは回数券２が取出口４から抜取ら
れると、図示しない検知器がこれを検出して信号Ｒを出
し、表裏判別記憶回路１７０判別結果の記憶および検査
回路２３の検査結果の記憶をリセットする。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、第１図は乗車券の表
裏平面図、第２図は入場用自動改札装置の説明図、第３
図はその制御回路ブロック図である。 １；普通券、２；回数券、６，７：読取磁気ヘッド、８
，９；書込磁気ヘッド、２２；第２レジスタ、２３；検
査回路、２４；第３レジスタ、２９：第４レジスタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 交通機関のそれぞれに固有の会社符号を与え、前記
   会社符号のすべてを除く符号を用いて交通機関の各駅に
   駅符号を与え、普通券を発行するときには発行駅を示す
   駅符号を機械語で券の所定位置に記録し、前記普通券と
   同じ大きさの特定券を発行するときにはその交通機関が
   属す会社符号を券の前記所定位置に機械語で記録し、入
   場時に前記機械語を読取り、読取った券の前記所定位置
   に自社の会社符号が記録されていることを検出すること
   に基づいて前記所定位置にその駅の駅符号を記録し直し
   、前記特定券を入場駅で発行された普通券と同じように
   記録し直すことにより出場駅で前記特定券を普通券とし
   て取扱えるようにした券処理方法。