JPS5850388B2 - 高速道路用料金収受装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 本発明は通行券の不正使用を防止し得るようにした高速
道路用料金収受装置に関する。

〔従来技術とその問題点〕

一般に高速道路の料金精算時には入口インタチェンジで
受取った通行券が料金精算機にかけられ、インタチェン
ジ番号と車種の組み合せにより料金が計算される仕組に
なっている。

通行券の不正使用防止には通行券の偽造と、変造および
利用者同志の通行券の交換等についてこれらの確実なチ
ェックが必要である。

ところで、通行券には上記の記入事項の他に発行日時も
記入されているが、発行日時は特別な場合を除いては従
来チェックの対象外になっており、仮に上り、下りの利
用者同志で通行券の交換を行ない通行料を不当に支払う
ことがあっても看過され勝であった。

〔発明の目的〕

本発明は、上述の欠点を除去し、出口インタチェンジで
料金精算を行なう際に自動的に偽造通行券のチェックお
よび不正使用をチェックし、より信頼性の高い高速道路
用料金収受装置を提供することを目的とするものである
。

〔発明の要点〕

本発明の要点は、印字部および磁気ストライプ部を有し
、入口インタチェンジにおいて前記印字部に少なくとも
入口インタチェンジ識別符号、車種、発行刃出時刻情報
が印字されると共に、前記磁気ストライプ部に少なくと
も前記情報が記入された通行券と、前記通行券の磁気ス
トライプ部に記入された情報を読み取る磁気リーダと、
この磁気リーダで読み取られた情報を項目毎に格納する
情報メモリと、この情報メモリに格納された入口インタ
チェンジの発行月日、時刻情報と出口インタチェンジの
月日、時刻情報とから入口インタチェンジから出口イン
タチェンジまでの経過時間を算出する経過時間算出手段
と、前記情報メモリに格納されたインタチェンジ識別符
号と出口インクチェンジ識別符号とにより入口インタチ
ェンジから出口インタチェンジまでの通過距離を算出す
る通過距離算出手段とを備え、前記経過時間と通過距離
との関係から走行時間が所要の適正時間内に入っている
か否かをチェックするようにした点にある。

〔発明の実施例〕

本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

第１図は通行券６の一実施例を示すもので、通行券マー
ク１、磁気ストライプ部２を設け、かつ印字部３に通行
券としての必要情報を書き込むようにしている。

その他、４の部分は道路系統の略図を記入し、５の部分
にインタチェンジ識別符号たとえばインタチェンジ番号
が印刷される。

磁気ストライプ部２には印刷部３の情報と同等もしくは
それ以上の情報事項が記入される。

例えば、通行券発行時点の入口インタチェンジ番号、月
日、時刻、車種、車線番号、収受員番号、隠しコード等
が書き込まれる。

第２図は第１図の通行券のチェックを行なうための料金
収受装置における判定回路のブロック図である。

先づ通行券マーク１を読み取るためのマークリーダ１１
、次でマークリーダ１１の出力信号を解読して、真偽判
定をするマーク判定回路１２、そしてマーク判定回路１
２で偽と判定した時にセットされるマーク異常メモリ１
３を設けた系統と、磁気ストライプ部２の情報を読み取
る磁気リーダ１４、磁気リーダ１４で読み取られた情報
を項目毎に格納する情報メモリ１５、通行券の情報に対
応し、各出口インタチェンジで設定される日時、インタ
チェンジ番号等のデータを設定し記憶するデータ設定用
メモリ１６、前記情報メモリ１５とデータ設定用メモリ
１６とから通行券の不正使用の有無を判定するための使
用状態判定回路１７を有する系統とを設け、この使用状
態判定回路１７と前記通行券のマーク異常メモリ１３の
いずれかで異常が発見されると、外部へ異常通知を行う
ための通行券異常出力回路１８より構成されている。

第３図は第２図のブロック図における情報メモリ１５、
データ設定用メモリ１６、使用状態判定回路１１におけ
るそれぞれの内容を詳示したもので、情報メモリ１５に
は通行券の発行月日１５１、発行時刻１５２、入口イン
タチェンジ番号１５３、入口インタチェンジの車線番号
１５４等がメモリされる。

データ設定用メモリ１６には出口インタチェンジでの月
日１６１、出口での時刻１６２、出口インタチェンジ番
号１６３、上り、下り車線設定値１６４等が設定および
メモリされる。

使用状態判定回路１７には経過時間演算回路１７１、通
過距離および上り、下り演算回路１７２、上り、下り演
算回路１７３、道路内滞留異常１７４、進行方向異常判
定１７５等が組み込まれている。

第３図のブロック図からも解るように、通行券６が投入
されると、発行月日１５１、発行時刻１５２と出口イン
タチェンジの月日１６１、時Ｍ１６２とから経過時間演
算回路１７１によって経過時間が算出される。

また、入口インタチェンジ番号１５３と出口インタチェ
ンジ番号１６３とから、通過距離および上り、下り演算
回路１７２により通過距離が算出される。

経過時間演算回路１７１により計算された経過時間と通
過距離および上り、下り演算回路１７２により計算され
た通過距離とが道路内滞留異常回路１１４でチェックさ
れ、設定時間内に設定距離を走行していない場合に異常
の旨出力する。

又、インタチェンジの車線番号１５４により該当高速道
路での上り車線と下り車線とが明確に区分される場合に
は、入口インタチェンジの車線番号１５４の情報がチェ
ックに利用される。

上り、下りの車線設定値１６４には入口インタチェンジ
番号と上り、下りの車線番号の対応表とが格納されてお
り、上り、下り演算回路１７３により、上り、下りの判
定出力がなされる。

この場合、入口インタチェンジ通過後に上り、下りのい
ずれにも入れる場合には、いずれの出力も出ないように
される。

さらに、通過距離上り、下り演算回路１７２のインタチ
ェンジ番号の演算による上り、下りの判定と、上り、下
り演算回路１７３の判定が一致しない時は進行方向異常
判定回路１７５により異常が出力される。

次に、経過時間および通過距離の算出について簡単に説
明する。

第４図は経過時間演算回路１７１の一例を示す回路図で
ある。

この経過時間演算回路１１１はマイクロコンピュータＣ
ＰＵを有する。

マイクロコンピュータＣＰＵには、発行月日読込み指令
部Ｅ１の指令信号によってアンド回路Ａ１およびオア回
路ＯＲを介して発行月日１５１が入力され、発行時刻読
込み指令部Ｅ２の指令信号によってアンド回路Ａ２およ
びオア回路ＯＲを介して発行時刻１５２が入力され、出
口月日読込み指令部Ｅ３によってアンド回路Ａ３および
オア回路ＯＲを介して出口月日１６１が入力され、そし
て出口時刻読込み指令部Ｅ４によってアンド回路Ａ４お
よびオア回路ＯＲを介して出口時刻１６２が入力される
。

各読込み指令部Ｅ１〜Ｅ４は図示されていない制御装置
によって順次駆動される。

しかして、マイクロコンピュータＣＰＵにおいては、た
とえば、第（１）式に示すような演算式に基づいて、経
過時間Ｔを算出する。

経過時間Ｔ−〔（出口月日１６１）−（発行月日１５１
） ）Ｘ２４＋（（出口時刻１６２）−（発行時刻１５
２））・・・・・・・・・・・・・・・・・・（１）発
行月８１５１：５月１日、発行時刻１５２： ８．０
０出ロ月日１６１：５月１日、出口時亥ＩＪ １６２
： １４．００Ｔ＝（５月１日−５月１日）Ｘ２４＋（
１４−８）ＯＸ２４＋６＝６時間 「発行１日１５１：５月１日、発行時刻１５２ ： ２
０．００例２１カＤカ８１６□：５月。

□、ヵ、□１］□６゜エ 。、。。Ｔ−（５月２日−５
月１日）Ｘ２４＋（６−２０）Ｉ Ｘ ２４−１４ ＝
１０時間 このようにして、経過時間演算回路１７１では、マイク
ロコンピュータＣＰＵによって、発行月日１５１、発行
時刻１５２、出口月日１６１および出口時刻１６２の各
情報から、経過時間を算出する。

第４図は通過距離および上り、下り演算回路１７２の一
例を示す回路図である。

この演算回路１７２は、インタチェンジ番号に対応して
高速道路の基点からの距離を記憶しているメモＩＪＭと
、このメモ’Ｊ Ｍからの情報を読取り、通過時間の算
出および上り、下りの判定を行なうマイクロコンピュー
タＣＰＵとを有している。

マイクロコンピュータＣＰＵでは、たとえば第（２）式
に示すような演算式に基づいて、通過距離りを算出し、
この算出値の正、負の符号によって上り、下りの走行方
向を判定する。

たとえば、算出値が正ならば下りと判定し、負ならば上
りと判定する。

通過距離Ｌ＝（出口インタチェンジ番号１６３の距離）
（入口インタチェンジ番号１５３の距離）例、 入Ｄ４
７９ｆ”７′番号”５３ ：Ａ：２出ロインタチ工ンジ
番号１６３：Ａ７ Ｌ＝ １２０−３０＝９０ 、°１通過距離Ｌ：９ｏｂ、走行方向：下り入口インタ
チェンジ番号１５３：Ａ９ ｆ１２（出ロインクチーンジ番号１６３：嵐ＩＩ、＝
１０−１８０＝−１７０ 、°０通過距離Ｌ：１７０．走行方向：上りこのように
して、通過距離および上り、下り演算回路１７３では、
マイクロコンピュータＣＰＵによって、入口インタチェ
ンジ番号１５３および出口インタチェンジ番号１６３の
各情報から、通過距離および走行方向（上り、下り）を
算出する。

〔発明の効果〕

以上のごとく、通行券６には料金精算に必要なインタチ
ェンジ番号、車種の情報の他に発行月日、時刻、車線番
号（走行方向の上り、下りの区別）を記入し、通行券６
に偽造防止の独自のマーク１を付し、出口インタチェン
ジでの精算時に入口インタチェンジから出ロインタチェ
ンジ迄の経過時間と通過距離の関係が適正な時間内に入
っているかどうかをチェックする。

当然ながら道路内の異常渋滞を除外した時間で短かすぎ
るか長すぎる場合は異常と見做す。

上り車線を走行していた車輛が下り車線相当の通行券を
所持しているかどうか又その逆の場合がないかどうかを
チェックすることで通行券の不正使用防止と適正な料金
収受をすることができる。

以上本発明の料金収受装置によれば通行券に、車輛の進
行方向に関する情報、発行された時刻および通行券独自
のマーク等の僅かの情報を印字および磁気ストライプに
記入し、かつそれを読み取るとともに判定回路を構成す
るだけで通行券の不正使用を防止することができるので
安価な料金収受装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における高速道路通行券の平
面図、第２図は第１図の通行券のチェックを行う判定回
路のブロック図、第３図は第２図における要部拡大ブロ
ック国電第４図および第５図はそれぞれ第２図における
異なる要部の一例を示すブロック図である。 １：通行券マーク、２：磁気ストライプ、３：印字部分
、４：道路系統略図部、５：インクチェンジ番号、６：
通行券、１４：磁気リーダ、１５：情報メモ’Ｊ、１７
：使用状態判定回路、１７１：経過時間演算回路、 す、下り演算回路。 １７２：通過距離および上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 印字部および磁気ストライプ部を有し、入口インタ
   チェンジにおいて前記印字部に少なくとも入口インタチ
   ェンジ識別符号、車種、発行刃出時刻情報が印字される
   と共に、前記磁気ストライプ部に少なくとも前記情報が
   記入された通行券と、前記通行券の磁気ストライプ部に
   記入された情報を読み取る磁気リーダと、この磁気リー
   ダで読み取られた情報を項目毎に格納する情報メモリと
   、この情報メモリに格納された入口インタチェンジの発
   行月日、時刻情報と出口インタチェンジの月日、時刻情
   報とから入口インタチェンジから出口インタチェンジま
   での経過時間を算出する経過時間算出手段と、前記情報
   メモリに格納されたインタチェンジ識別符号と出口イン
   タチェンジ識別符号とにより入口インタチェンジから出
   口インタチェンジまでの通過距離を算出する通過距離算
   出手段とを備え、前記経過時間と通過距離との関係から
   走行時間が所要の適正時間内に入っているか否かをチェ
   ックするようにしたことを特徴とする高速道路用料金収
   受装置。