JPS5848172Y2 - キヤビン付トラクタ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、天井部に上下揺動開閉自在な蓋体を、有する
運転キャビンを設けたトラクター、詳しくは、前記蓋体
の補強対策に関し、補強構成を合理的なものとすること
により、蓋体開閉を極力容易に行わせられる状態で、か
つ安価に所望の強度を得られるようにすることを目的と
する。

次に、本考案の実施態様を例示図に基づいて説明する。

トラクターを構成するに、前方にエンジン１を搭載する
と共に後方に運転キャビン２を備えた機枠３ＶＣ１左右
一対の操向用前車輪４，４を軸架すると共に、前記エン
ジン１に連動連結のミッションケース５を介して左右一
対の駆動後車輪６，６を軸架し、更に、作業機（図外）
を着脱自在にかつ昇降駆動自在に連結するための油圧駆
動式リンク機構７を前記ミッションケース５に連設しで
ある。

前記運転キャビン２を構成するに、第２図に示すように
、前方下端部を前記機枠３から突設のブラケット８に、
後方下端部を前記ミッションケース５部分に夫々固定し
た左右一対の側壁９，９、左右側壁９，９を連結する前
方側壁１０及び後方側壁１１を設け、そして、左右側壁
９，９夫々に乗降片扉１２を設け、前記後方側壁１１の
上端部に設けた横軸周りで上下に揺動開閉自在な蓋体１
３を天井部に設す偽る。

前記エンジン１の排気の一部を前記前方側壁１０及び後
方側壁１１の各窓部分に排出する導管１４，１４を配設
すると共に、前記後方窓部に対する排出導管１４に排気
を導くための導管１５を前記側壁９内に配設し、もって
、エンジン排気により前後両側壁１０．１１０窓の曇り
を防止すると共に、キャビン２内を暖房するようにしで
ある。

前記蓋体１３を構成するに、第３図、第４図に示すよう
に、外周部を、その全周にわたって折曲加工してなる皿
状の板体をもって蓋上体１６を構成すると共に、折曲加
工した板体１７をもって、前記蓋上体１６に対する補強
部材１７を構成し、そして、前記補強部材１７を前記蓋
上体折曲げ角部分との協働により重量軽減のための筒状
部１８を形成させる状態で蓋上体１６の内側にかつ全周
にわたって付設しである。

又、第５図に示すように、各側壁９，９，１０，１１の
上端部に弾性部材１９の一例としてのゴム１９を設け、
又蓋上体１６前方部分に蓋体ロック用の係止ゴム片２０
を枢支すると共に、前記ゴム片２０を係止させるための
固定部材２１を前方側壁１０に設け、そして、蓋体１３
の閉じ状態に３いて、前記補強部材１７部分を前記ゴム
１９に受止め支持させて、ゴム１９の緩衝作用により衝
撃音発生や蓋上体１６の振動を防止させると共に、前記
固定部材２１のゴム片係止作用により蓋体１３を閉じ状
態にロックさせるようにしである。

以上要するに、本考案は冒記したギヤビン付トラクター
にお・いて、前記蓋体の全周にわたって、蓋上体との協
働で筒状部を形成する補強部材を付設しである事を特徴
とする。

すなわち、蓋体を補強するに当り、蓋上体との協働で筒
状部を形成する補強部材を全周にわたって付設すれば、
前記補強部材としては例えば実施例で述べたような板体
で済むので、蓋体自体の板厚を増したり、パイプ材を全
周にわたって付設するに比して蓋体の重量増大を極力抑
制できると共に材料費識（安くて済むので一所望の強度
を蓋体開閉を極力容易に行えるようにした状態でかつ安
価に得られるに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るキャビン付トラクターの実施の態様
を例示し、第１図は全体側面図、第２図はキャビンの斜
視図、第３図は第２図の■一曲断面図、第４図は第２図
のＩＶ−ＩＶ断面図、第５図は蓋体の閉じ状態を示す断
面図である。 ２・・・・・・キャビン、１３・・・・・・蓋体、１６
・・・・・・蓋上体、１１・・・・・・補強部材、１８
・・・・・・筒状部、１９・・・・・・弾性部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 天井部に上下揺動開閉自在な蓋体１３を有する運転
   キャビン２を設けたトラクターであって、前記蓋体１３
   の全周にわたって、蓋上体１６との協働で筒状部１８を
   形成する補強部材１７を付設しである事を特徴とするキ
   ャビン付トラクター。 ■ 前記蓋体１３の閉じ状態において、前記補強部材１
   ７が支持用弾性部材１９に受止められるべく構成しであ
   る事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第■項に記載
   のトラクター。