JPS5848074Y2 - 印刷機のオ−トカツタ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、記録紙の完全切断あるいは部分切断するため
のオートカッター装置に関する。

本考案の目的は、構造が簡易で、部品点数の少ない安価
な、しかもコンパクトなオートカッター装置を供するこ
とにある。

本考案の他の目的は、記録紙の完全切断あるいは部分切
断をするときの切断力を低減し、切れ味の向上、そして
その切断回数を向上させることにある。

本考案の更に他の目的は、記録紙を切断終了し、残りの
記録紙がスムーズに印刷機より送り出され、再び、切断
を可能にすることにある。

従来、この種のオートカッター装置においては、切断後
の記録紙が送り出される際に、カッタ一部に紙がつかえ
たり、切断自体ができなかったり等、オートカッターと
しての機能が充分満足できなかった。

最近では、印刷機に使用される記録紙の種類も増え、紙
質もそれぞれ異なり、その中でオートカッター装置用に
使用する記録紙を制限しなくてはならなかったという欠
点があった。

本考案は、このような欠点に改善を加え、あらゆる状況
下での使用を可能にしたものである。

一実施例を第１図、第２図、第３図を用いて詳細に説明
する。

第１図は、オートカッター機構全体を示すカット直前の
側面図、第２図は、カッタ一部分の詳細を示す側面図、
第３図は、カット後の側面図である。

第１図により、オートカッター基本動作を説明する。

モーター駆動より伝達され回転するカッターカム６の頂
点６ａにカッターレバー７が持ち上げられることにより
、カッターレバー７が待機位置に停止し、その時ロック
レバ−８との間にギャップＳが生じる。

但し、通常はカッターレバー７とロックレバ−８はロッ
ク状態となっている。

電磁石９０通電によりカッターレバー７の停止状態が解
除され、更にカッターカム６が回転することにより、カ
ッターレバー７の先端塵当り部７ａはカッターカム６の
最小径部６ｂに落ち込み、矢印Ｆ方向に回転する。

そしてカッター１駆動レバー１０を矢印Ｇ方向へ回転さ
せ、カッター駆動レバ−１０に係合しているカッター刃
２は記録紙１をオートカットすべく矢印Ｅ方向へスライ
ドし、オートカット動作が完了する。

カット動作が終了すると、カッターカム６の回転により
すべてのレバー類は再び元の状態に復帰する。

以上の動作のくり返しにより、オートカッター動作が行
なわれる。

完全切断及び部分切断は、カッターカム６の頂点６ａを
所望の位置に設定することにより容易にかえる事ができ
る。

カッター刃２と係合して記録紙１を切断する受刃３の先
端３−１は、カッター刃２の待機位置方向に曲げられて
いる。

カッター刃２が進入するガイド穴４−２を有するカッタ
ー刃受台４は、カッター刃２の待機位置方向に突起部４
−１を有している。

受刃３はカッター刃受台４に固着されており、先端３−
１はカッター刃２と係合する時に全面で係合する如く、
曲げ加工した後カッター刃２の動作方向と同一平面に刃
付けされている。

記録紙１がカッター刃２で切断される動作をさらに詳し
く説明する。

またオートカッター機構のレバー類及びモーターへの負
荷が低減できるため、信頼性が向上する。

まず所望の文字等が印刷された記録紙１が印刷機より送
り出され、カットされる所定の位置で止まり、カッター
刃２が矢印Ａ方向に作動する。

カッター刃受台４は突起部４−１を有し、受刃の先端３
−１はカッター刃の待機位置方向に曲げられているため
、記録紙１はカッター刃受台の突起部４−１と受刃３の
先端に支持された状態で切断される。

この時、カッター刃２と受刃３とが係合する点Ｃは、受
台４の先端の突起部４−１よりも矢印Ａ方向側にあるた
め記録紙１は矢印Ｂ方向に傾き、カッター刃２の衝撃を
弱めている。

又、受刃３がカッター刃２のスライド方向と同一平面に
刃付けされ、カッター刃２と受刃３は全面で係合するた
め、点Ｃを通過後もカッター刃２のガタが少なくなり、
切断力を低減することができる。

受刃３の先端部３−１と受台４のガイド穴４−２との間
には、受刃３の曲げ形状によるスキマａがあるため、カ
ッター刃２が作動し、ガイド穴４−２に突入しても記録
紙１のカット部の先端１−１がＣ点で待機し、ガイド穴
４−２に入ることはない。

この場合、受刃３の先端部３−１がバネ作用をし、切断
時に最悪スキマａがなくなっても切断後においては先端
部３−１が復帰しスキマａを維持し、同様の役目を果た
す。

第３図は、切断後の記録紙の状態を表わした側面図であ
る。

切断後の記録紙１の先端１−１は図の様に先端が折れ曲
がりやすく、受刃３の先端部３−１と受台４のガイド穴
４−２との間にスキマａがなかった場合、切断後記録紙
１は矢印り方向に送られ、ガイド穴４−２に入ってしま
い、トラブルを発生する。

しかしスキマａがあるため記録紙１がＤ方向へ送られて
もガイド穴４−２に入ることなく通過してしまう。

記録紙１の先端１−１の切断による折れは、カッター刃
２と受刃３の刃付けにより切れ味が向上し、発生しない
。

本考案は、記録紙を切断するカッター刃と、該カッター
刃を駆動する駆動部材と、前記カッター刃と係合する受
刃と、前記カッター刃が進入するガイド穴を有し前記受
刃が固着されたカッター刃受台とからなり、受刃の先端
はカッター刃の待機位置方向に曲げられるとともに、カ
ッター刃受台はカッター刃の待機位置方向に突起部を有
し、記録紙はカッター刃受台の突起部と受刃先端に支持
された状態で切断される如く構成したことを特徴とする
印刷機のオートカッター装置であるから、記録紙の切断
時の切断力を低減させるとともに切れ味が向上し、切断
終了後の記録紙がカッター装置につっかえる等のトラブ
ルのないカッター装置を提供できる。

以上の如く本考案は、オートカッター装置の紙トラブル
防止および切断力の低減など、充分目的を達成できるも
のであり、記録紙のオートカットを必要とするキャッシ
ュレジスター等に広く利用され、著しく商品価値を高め
るものである。

簡単な構造で機器全体の信頼性を向上させることができ
るものである。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本考案のオートカッター機構の動作を示す側
面図である。 第２図は、本考案のオートカッター機構であり、記録紙
の切断直前を示す側面図である。 第３図は、本考案のオートカッター機構であり、記録紙
の切断後を示す側面図である。 １・・・・・・記録紙、２・・・・・・カッター刃、３
・・・・・・受刃、４・・・・・・受台、５・・・・・
・案内板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 記録紙を切断するカッター刃と、該カッター刃を駆動す
   る。 駆動部材と、前記カッター刃と係合する受刃と、前記カ
   ッター刃が進入するガイド穴を有し、前記受刃が固着さ
   れたカッター刃受台とからなり、前記受刃の先端は前記
   カッター刃の待機位置方向に曲げられるとともに前記カ
   ッター刃受台は前記カッター刃の待機位置方向に突起部
   を有し、記録紙は前記カッター刃受台の突起部と前記受
   刃先端に支持された状態で切断される如く構成したこと
   を特徴とする印刷機のオートカッター装置。