JPS5846766Y2 - コ−ヒ−メ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は新規なコーヒーメーカに係り、特にフィルタ
カップの取外しが的確になし得、且つフィルタカップ内
への給湯が安全確実にできると共にシール性が良好なコ
ーヒーメーカに関する。

従来のコーヒーメーカにあっては第１図に示す如く、フ
ィルタカップ１は上部に形成される給湯ノズル７の支持
枠３と、下部に形成されたミル駆動部２との間に着脱自
在に装着されるように構成されている。

一般にコーヒーメーカのフィルタカップ１は主にミル駆
動部２に連結されるミルカッタ４とフィルタ５とを備え
ている他に、上部には給湯ノズル７からの熱湯を導入す
るための給湯口８が設けられ、下部にはフィルタ５から
濾過されたコーヒー液の取出口９が設けられている。

特に従来のコーヒーメーカにあっては給湯ノズル７とミ
ル駆動部２との間に、フィルタカップ１を装着させるよ
うに構成されているため、フィルタカップ１は有底筒体
状の本体１０に開閉自在の蓋体６を備えており、この蓋
体６には給湯ノズル７から湯を導入するための給湯口８
が設けられている。

従って、コーヒー豆を筒体状の本体１０内に入れてミル
カッタ４で粉砕しても、フィルタカップ１から飛散する
ことがなく、またフィルタカップ１内に給湯する場合に
おいても給湯ノズル７からの湯は蓋体６に形成された給
湯口８から内部に案内され導入されることになる。

ところで、フィルタカップ１はコーヒー豆の投入あるい
はコーヒー粕の排出毎にコーヒーメーカ本体から取り外
されるものであり、この着脱操作を良好になし得るため
には給湯ノズル７とミル駆動部２との間がより大きく形
成されることが望まれるが、このように形成すると給湯
ノズル７とフィルタカップ１の給湯口８との距離が大き
くなり、特に給湯口８下には分散板１１が設けられてい
るために給湯ノズル７から注入される熱湯がフィルタカ
ップ１外へ飛散する外、給湯ノズル７とフィルタカップ
１との間隙内に人指が入り易くなり、取扱上極めて危険
であった。

また、フィルタカップ１に蓋体６を付は忘れると、コー
ヒー豆のミル時にはコーヒー豆やその粉体が飛散するこ
とになる。

そこで、本考案は従来のコーヒーメーカにおける問題点
に鑑みて、これを有効に解決すべく創案されたものであ
る。

本考案の目的はフィルタカップの着脱操作を容易になし
得ると共にフィルタカップ内に安全確実に給湯すること
ができるコーヒーメーカを提供しようとするものである
。

次に本考案の好適一実施例を添附図面に従って詳述する
。

第２図に示す如く、フィルタカップ１は有底筒体状の容
器２０によって形成されており、底部の底板２１の中央
にはミルカッタ４の駆動軸２２が嵌装されている。

また、底板２１上にはフィルタ板５が設けられており、
フィルタ板５によって濾過されたコーヒー液は容器２０
の底板２１上の側板２３に形成された取出口２４からコ
ーヒーカップ２５に排出される。

また、フィルタカップ１はミル駆動部２上に載置され、
フィルタカップ１の底部に形成された駆動軸２２とミル
駆動部２の主動軸２６とが夫々備えた連結継手２７を介
して着脱自在に連結される。

このミル駆動部２はハウジング２８によって被われてお
り、ハウジング２８内には駆動モータ２９と主動軸２６
とが収納されている。

また、ミル駆動部２に並設されて、コーヒーカップ２５
の載置台３０が形成される。

このカップ載置台３０は上記ハウジング２８と一体的に
形成された枠体３１より構成され、コーヒーカップ２５
の底部２５ ａを支承する受部３２を有している。

この受部３２下には加熱器３３が形成されており、この
加熱器３３は蛇行状に配設されたシーズヒータ３４と、
これに並設された加熱パイプ３４Ａとから構成されてい
る。

この加熱パイプ３４Ａの一端部は即ち給水口はコーヒー
カップ２５の上方部に支持された貯水タンク３５の取水
口３６に連結されており、他端部は給湯管３７を介して
給湯ノズル７に連結されている。

貯水タンク３５はコーヒーカップ２５の上方部に支持さ
れると同時にフィルタカップ１に並設され、上部には開
閉蓋３８が設けられている。

前述したフィルタカップ１の開口部２Ｏａ上にはこれを
被うカップカバ３９が開閉自在に取り付けられる。

このカップカバ３９は中空体によって形成され、この中
空部４０には給湯管３７が配設されている。

カップカバ３９の下部壁４２中夫の開口に位置して給湯
管３７に連設された給湯ノズル７が設けられており、こ
の給湯ノズル７の先端部７ａの対向位置にはカップカバ
３９の下部壁４２から一体に垂下されたコーン状の拡散
部材４１が適宜離間されて形成されている。

また、カップカバ３９はフィルタカップ される貯水タンク３５の開閉蓋３８にヒンジ４３を介し
て連設され、このヒンジ４３を軸として上方へ展開しつ
つフィルタカップ１を開放しうるように構成されている
。

カップカバ３９と開閉蓋３８とには板ばね４４が設けら
れており、カップカバ３９をフィルタカップ１に押圧し
ている。

カップカバ３９の下部壁４２にはフィルタカップ１の開
口部２０ ａを形成する周縁部２０ ｂ上に沿って環状
に形成されたゴムの如き弾性シール部材４５か゛設けら
れており、カップカバ３９をフィルタカップ１上に被冠
した際に密封状態に保持する。

更に、カップカバ３９内に配設される給湯管３７の屈曲
部には可撓管３７ ａが介設されており、カップカバ３
９の開閉作動に追従して屈曲するように構成されている
。

以上の構成から成る本考案の作用について述べる。

フィルタカップ１内にコーヒー豆を投入したり、あるい
はコーヒー粕を取り出すときにはカップカバ３９を上方
へ持ち上げることにより、仮想線で示す如く板ばね４４
の押圧力に抗しつつヒンジ４３を軸として上方へ回動し
つつ展開してフィルタカップ１上からカップカバ３９を
開放する。

このように、カップカバ３９を開放することにより、フ
ィルタカップ１をミル駆動部２上から取り外すことにな
る。

次にフィルタカップ１内にコーヒー豆を投入してコーヒ
ー液を抽出する場合にはカップカバー３９を前述同様に
上方へ押上げて、フィルタカップ１をミル駆動部２上に
装着させた後カップカバ３９を下方へ展開乃至回動させ
てフィルタカップ１に当接させる。

これによりフィルタカップ１はカップカバ３９が完全に
被冠されて密閉されることになる。

そこで、ミルカッタ４を駆動させて、コーヒー豆を粉砕
しても、コーヒー豆乃至粉は外部へ飛散することがない
。

更に、フィルタカップ１にカップカバ３９を被せること
により、フィルタカップ１内に給湯ノズル７が臨むこと
になり、給湯ノズル７から注入される熱湯は拡散部材４
１によってフィルタカップ１内に均一に分散されつつ供
給されることになる。

特に、給湯ノズル７がフィルタカップ１内に直接臨んで
注湯することになるので、熱湯が外部へ飛散することが
ない。

また、カップカバ３９は弾性シール部材４５によってフ
ィルタカップ１の開口部周縁部２０ ｂ上に密接してい
るために、完全にフィルタカップ１内をシールすること
ができる。

尚、上記弾性シール部材４５は本実施例にあってはカッ
プカバ３９に取り付けたが、これに限らず第３図に示す
如く、かツブカバ３９の下部壁４２をフィルタカップ１
の開口部２Ｏａ内に突出させる如く形成し、他方フィル
タカップ１の開口部２０ ａを形成する周縁部２０ ｂ
上に環状の弾性シール部材４５を設けるようにしても良
い。

このように構成されたカップカバ３９も前述同様の効果
が得られることは勿論である。

なお上記の実施例ではコーヒードリップとミル機能を備
えたものに適用したが、コーヒードリップ単機能のもの
にも本考案を適用できることは勿論である。

以上要するに本考案によれば次の如き効果を発揮する。

（１）フィルタカップの取り外し操作が容易になし得る
と共に的確に取り付けることができる。

（２）フィルタカップ内への給湯が安全且つ確実になし
得る。

（３）フィルタカップのシール性を可及的に向上させ、
熱湯の外部への飛び出しを防止することができる。

（４）構造が簡単で、廉価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のコーヒーメーカの断面図、第２図は本考
案の好適一実施例を示す断面図、第３図は部分変形実施
例を示す断面図である。 図中 １はフィルタカップ、２０ ａは開口部、３９は
カップカバ、７は給湯ノズル、２０ ｂは周縁部、４５
は弾性シール部材である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．フィルタカップ上に、これの開口部を被うカップカ
   バを開閉自在に支持し、該カップカバに上記フィルタカ
   ップ内に給湯するための給湯ノズルを設けたことを特徴
   とするコーヒーメーカ。 ２、カップカバがコーヒーメーカ本体の一部に回動自在
   に連結されていることを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のコーヒーメーカ。 ３、カップカバがフィルタカップの開口部周縁部に接す
   る部分に弾性シール部材を設けていることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項乃至第２項記載のコーヒ
   ーメーカ。