JPS5845775Y2 - ロ−タリ分級機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は川底等より採掘した土砂を骨材分級機で水洗選
別したとき生じる砂が混入した混合水から、沈澱砂を水
や泥と分級して採取するため等に使用するロータリ分級
機の改良に関する。

上記沈澱砂は、コンクリート・アスファルト路盤用の骨
材用砂として重用されている。

従来、この種のロータリ分級機は、例えば第３〜４図で
示すような構造のものであった。

回転ドラム１の両側開口部は、それぞれ砂採取口２及び
排水口３を兼ねた混合水投入口４とされ、回転ドラム１
の内周面にはらせん羽根５が混合水投入口４から砂採取
口２にわたり配設されているとともに、砂採取口２の回
転ドラム（以下ドラムという）１の内周面には複数個の
邪魔板６が放射状に等角度で配設されている。

また、混合水投入口４には投入シュート８が、砂採取口
２には搬出部材としての搬出コンベヤ９がそれぞれ配設
されている。

このロータリ分級機の砂分縁の作用は次の如くである。

投入シュート８からドラム１内に投入され混合水中の砂
は、沈降してドラム１の底部に沈澱する。

この沈澱砂はドラム１の回転に伴ないらせん羽根５の作
用によりもみ洗いされ、ごみや泥等の不純物（比重が小
さい）を離脱しながら、砂採取口２側へ搬送される。

これらの不純物は浮上し排水口３側へ移送され、水とと
もにドラム１外へ排出される。

一方、砂採取口２側へ搬送されてきた沈澱砂は、邪魔板
６により順次すくい上げられ、ドラム１の天井位置で搬
出コンベヤ９上に落下し、搬出コンベヤ９でドラム１外
へ採取される。

このとき、沈澱砂は、邪魔板６ですくい上げるだけなの
で、砂の採取効率が悪く、採取砂の脱水状態も良好にし
にくく望ましくなかった。

本考案は、これら従来の問題点を除去できるようにし、
混合水から砂を効率よく採取できるとともに、採取砂の
脱水状態も良好としやすいロータリ分級機を提出するこ
とを盛的とするものである。

本考案は、回転ドラム内に混合水を投入し沈澱した砂を
、らせん羽根によりもみ洗いしながら不純物を除去する
とともに、砂採取口側へ搬送し、砂採取口位置で邪魔板
を用い沈澱砂をすくい上げ、天井部でコンベヤ等の搬出
部材上へ落下させて砂採取を行なうロータリ分級機にお
いて、回転ドラムの邪魔板の配設部位に邪魔板を一体化
した弾性部材を用いて天井部へ搬送後、天井部で弾性部
材をたわませて沈澱砂をコンベヤ等の搬出部材上へ落下
さそるようにしたロータリ分級機である。

以下、この考案の一実施例を、第１〜２図に基づいて説
明する。

回転自在に配備されたドラム１の両側開口部は、それぞ
れ砂採取口２及び排水口３を兼ねた混合水投入口４とさ
れ、回転ドラム１の内周面にはらせん羽根５が混合水投
入口４から砂採取口２にわたり配設されているとともに
、砂採取口２のドラム１の内周面には複数個の邪魔板６
が放射状に等角度で配設され、混合水投入口４には投入
シュート８が、砂採取口２には搬出部材としての搬出コ
ンベヤ９がそれぞれ配設されているロータリ分級機にお
いて、ドラム１の砂採取口２側の邪魔板の配設部位は、
全周にわたり切り欠かれ、該切り欠き部１０を内側から
塞ぐようにして、弾性部材としてゴム材等で形成された
弾性リング１１が取り付けられているが、全周にわたる
切り欠き部を覆うように構成することに限らず例えば邪
魔板によって砂が掻上げられる除砂を保持する範囲にお
いて部分的切り欠き部を形威し、鉄部に弾性部材を部分
的に（即ち邪魔板とドラムの回転方向に関連した適宜場
所に）設けることやドラム本体に切り欠き部を設けるこ
となくドラム内周にドラムと共に回転する弾性部材を部
分的あるいは全周に互ってドラムと一体にもしくは別個
に設けることも可能である。

この弾性リング１１は、同一部材又は別部材で邪魔板１
２が放射状に等角度で一体化されている。

なお、ドラム１の切欠部１０を構成する端部相互間は、
金属製のブリッジ１３で数個所結合され固定化されてい
る。

なお前記弾性リング１１の直下には、弾性リング１１に
下方から繰り返し衝撃を与える衝撃部材としての衝撃槌
２５を配設するのが好ましい。

この衝撃槌１５は元部がバイブレータ１６と連結され、
先端部側がコイルばね１７で保持されている。

他方、弾性リング１１の直上には、弾性リング１１を上
方から押圧してたわめる押圧部材としてのタイヤ１９を
配設するのが砂の落下により有効である。

次に、上記分級機の使用態様を説明する。

ドラム１内に混合水の状態で投入され、ドラム１の底部
に沈澱した砂は、らせん羽根５の作用によりもみ洗いさ
れ、ごみや泥等の不純物を離脱しながら、砂採取口２側
へ搬送されてくる。

この砂採取口２側、すなわち弾性リング１１の底部の邪
魔板１２．１２間に集積する。

このとき、衝撃槌１５がバイブレータ１６の作用で、弾
性リング１１の底部に下方から繰り返し衝撃を与えるよ
うにすると、邪魔板１２．１２間の沈澱砂は、砂に付着
している不純物をさらに離脱しながら、しまり状態とな
り、十分脱水された状態で天井部へ搬送されてくる。

この沈澱砂は邪魔板１１２．１２間でしっかりと保持さ
れているので、通常は天井部へきても落下しにくいが、
タイヤ１９が弾性リング１１の頂部を上方から押圧して
たわませるようにすると邪魔板１２．１２が図例のよう
に下方開きとなり、沈澱砂は搬出コンベヤ９上に容易に
落下し、ドラム１外へ搬出される。

以上本考案に係る最も有効に機能する一実施例として弾
性部材が押圧部材、衝撃部材を備えている場合において
説明したが、弾性部材の材質・形状や邪魔板の間隔等に
よっては押圧部材を設けるまでもなく、砂の重力によっ
て弾性部材がへこんで邪魔板を開く結果となって円滑に
砂が自由落下する構成とすることもできるし、衝撃部材
を省略することもできることはいうまでもない。

なお、搬出部材は上記に限られず、シュート方式％式％ 本考案は、ロータリ分級機において、前記回転ドラムの
邪魔板配設部位に邪魔板を一体化した弾性部材を備えた
ことにより、混合水から効率よく砂を採取できるととも
に、採取砂の脱水状態も良好にしやすく、そのまま使用
場所へ搬送可能であり、砂以外の沈降粒子（金属粒子等
）の回収等にも適用可能で効果的な作業を行うことがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のロータリ分級機の部分概略図、第２
図は第１図のＩＩ−ＩＩ線概略断面図、第３図は従来の
ロータリ分級機の概略図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ
線概略断面図である。 １・・・・・・回転ドラム、２・・・・・・砂採取口、
３・・・・・・排水口、４・・・・・・混合水投入口、
５・・・・・・らせん羽根、６，１２・・・・・・邪魔
板、９・・・・・・搬出コンベヤ、１０・・・・・・切
欠き部、１１・・・・・・弾性リング、１５・・・・・
・衝撃槌、１９・・・・・・タイヤ。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）砂を含む混合水を投入し、底部に砂を沈澱させる
   回転ドラムの両側開口部の一方が排水口、他方が砂採取
   口とされ、回転ドラムの内周面には沈澱砂を砂採取口側
   へ搬送させるらせん羽根が配設され、また、砂採取口側
   の回転ドラム内周面には複数の邪魔板が放射状に配設さ
   れ、沈澱砂をすくい上げて天井部まで搬送し落下可能と
   され、さらに、落下する砂を受けて回転ドラム外へ砂を
   搬出する砂搬出部材が配設されたロータリ分級機におい
   て、前記回転ドラムの邪魔板配設部位に邪魔板を一体化
   した弾性部材を備えたことを特徴とするロータリ分級機
   。
2. （２）前記弾性部材が、回転ドラムの、全周にわたって
   切り欠かれた邪魔板配設部位を塞ぐものである実用新案
   登録請求の範囲第１項記載のロータリ分級機。
3. （３）前記弾性部材が、その頂部をたわませる押圧部材
   を備えているものである実用新案登録請求の範囲第１項
   又は第２項記載のロータリ分級機。
4. （４）前記弾性部材が、その底部に繰り返し衝撃を与え
   る衝撃部材を備えているものである実用新案登録請求の
   範囲第１項、第２項又は第３項記載のロータリ分級機。