JP3465054B2 - 残存生コンクリートの廃水処理システム - Google Patents

残存生コンクリートの廃水処理システム

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JP3465054B2 JP26036993A JP26036993A JP3465054B2 JP 3465054 B2 JP3465054 B2 JP 3465054B2 JP 26036993 A JP26036993 A JP 26036993A JP 26036993 A JP26036993 A JP 26036993A JP 3465054 B2 JP3465054 B2 JP 3465054B2
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/52Mechanical processing of waste for the recovery of materials, e.g. crushing, shredding, separation or disassembly

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  • Separation Of Solids By Using Liquids Or Pneumatic Power (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】本発明は、ミキサ車のミキサタン
クを洗浄した後の生コンクリートを含む廃水から砂利等
の粗骨材と砂等の細骨材とをそれぞれ分離回収する残存
生コンクリートの廃水処理システムに関する。 【0002】 【従来の技術】残存生コンクリートの廃水処理システム
としては、従来、例えば特公昭60−21841号公報
に記載されたものが知られている。この残存生コンクリ
ートの廃水処理システムは、図4に示すように、ミキサ
車から排水された廃水を受ける高さに配置されたシュー
トlと、このシュートlの下流端に接続された粗骨材回
収用のトロンメル分離装置2と、このトロンメル分離装
置2の直下において地下に設けられた沈殿槽3と、この
沈殿槽3に設けられたポンプ4と、このポンプ4に管路
5を介して接続された細骨材回収用のスパイラル式のク
ラッシファイア分離装置30と、このクラッシファイア
分離装置30の濁水の下流側にポンプ34を介して接続
されたシックナ8とを備えて構成されている。 【0003】このように従来の残存生コンの廃水処理シ
ステムは、細骨材回収装置としてクラッシファイア分離
装置30が用いられている。このクラッシファイア分離
装置30は、比重差によって細骨材と濁水とに沈降分離
させる沈降分離部31と、この沈降分離部31の底部か
ら上向きに傾斜して設けられたスパイラルコンベア32
を有する掻き出し部33とを備えている。そして、この
クラッシファイア分離装置30によると、沈殿槽3の堆
積物12が沈降分離部31に導入され、比重差によって
沈降分離され、堆積した細骨材(砂)がスパイラルコン
ベア32により掻き出される。沈降分離部31の上澄み
水(濁水)は、溢流して取りだされる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の残存生コンの廃水処理システムは、細骨材回収装置
としてクラッシファイア分離装置30を用いており、ク
ラッシファイア分離装置30の沈降分離部31から濁水
を自然溢流によって取り出しているので、取り出された
濁水に勢いがない。したがって、濁水をシックナ8に送
るためにはポンプ34が必要となる。したがって、この
ポンプ34を設置する分、設備コストが上昇し、動力コ
ストや保守・点検などの維持コストも嵩む問題が生じて
いた。 【0005】また、クラッシファイア分離装置30は、
スパイラルコンベア32の摺動間隙に細骨材が噛み込ま
れて、スパイラルコンベア32が摩耗しやすいので、長
時間使用すると、摺動間隙から細骨材が漏れて、沈降分
離部31に細骨材が余分に堆積し、沈降分離部31から
溢流した濁水への細骨材の混入量が多くなる。このよう
に濁水中に細骨材の混入量が多くなると、ポンプ34に
おいて羽根とケーシング(図示省略)との間の摺動部が
摩耗しやすくなり、ポンプ34の寿命を縮めるので、ポ
ンプ34の修理や交換のためにいっそうコストが上昇さ
れていた。 【0006】更に又、クラッシファイア分離装置30
は、それ自体大形であり、高コストである 【0007】本発明の目的は、細骨材回収装置とシック
ナとの間にポンプを設置する必要がなく、設備コストお
よび維持コストを低減した残存生コンクリートの廃水処
理システムを提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の残存生コンクリートの廃水処理システム
は、ミキサ車から排出された生コンクリートを含む廃水
を受ける高さに配置されたシュートと、シュートの下流
端接続された粗骨材回収用のトロンメル分離装置と、ト
ロンメル分離装置の直下において地下に設けられた沈殿
槽と、沈殿槽に設けられたポンプと、ポンプに管路を介
して接続された細骨材回収用のサイクロン分離装置と、
サイクロン分離装置の濁水の下流側に管路を介して接続
されたシックナとから構成されている。 【0009】 【作用】したがって、沈殿槽の堆積物がポンプにより汲
み出されてサイクロン分離装置に投入され、サイクロン
分離装置において自由渦流の遠心力により細骨材と濁水
とに分離される。そして、この分離液体がサイクロン分
離装置における自由渦流のエネルギーによってそのまま
シックナまで流れていく。即ち、沈殿槽の堆積物をサイ
クロン分離装置に投入するときにポンプによって堆積物
に与えられたエネルギによって、サイクロン分離装置か
ら分離濁水がシックナまで送られる。 【0010】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図3を参照
して説明する。図1に本発明の一実施例の残存生コンク
リートの廃水処理システムを示している。この残存生コ
ンクリートの廃水処理システムは、ミキサ車から排出さ
れたミキサタンク洗浄後の生コンクリートを含んだ廃水
を受ける高さに配置されたシュートlと、このシュート
lの下流端に接続された粗骨材回収用のトロンメル分離
装置2と、このトロンメル分離装置2の直下において地
下に設けられた沈殿槽3と、この沈殿槽3に設けられた
ポンプ4と、このポンプ4に管路5を介して接続された
細骨材回収用のサイクロン分離装置6と、このサクロン
分離装置6のの濁水の下流側に管路7を介して接続され
たシックナ8とから構成されている。 【0011】ここで、サイクロン分離装置6は、図2に
示すように、沈殿槽のポンプに接続される分離ドラム9
と、この分離ドラム9内の中心部から分離ドラム9の外
部に延びる溢流管10と、分離ドラム9の下方に設けら
れた細骨材排出口11とを基本的に備えている。これに
よって、沈殿槽3のポンプ4によって沈殿槽4の堆積物
12が分離ドラム9内に導入され、分離ドラム9内に自
由渦流が形成されると、遠心力によって分離ドラム9の
内周側と中心側にそれぞれ細骨材13分と濁水14分と
が分離される。そして、分離された細骨材13は重力に
より細骨材排出口11から下方に排出される。一方、分
離された濁水14は、溢流管10から分離ドラム9の外
に排出される。このように、サイクロン分離装置6は、
沈殿槽3のポンプ4の圧送力によって、細骨材13と濁
水14とに分離すると共に、分離された濁水14をシッ
クナ8に向けて送るように設けられている。したがっ
て、サイクロン分離装置6とシックナ8との間にサイク
ロン分離装置6の分離濁水14をシックナ8に送るため
にポンプを別個設ける必要がない。また、サイクロン分
離装置6は、クラッシファイア分離装置のような摺動部
分がないので、摺動による摩耗部分から細骨材が漏れて
多量の細骨材が濁水に混入し流出するようなことがな
い。 【0012】また、サイクロン分離装置6は、その下方
に砂洗浄装置15が配置されている。つまり、サイクロ
ン分離装置6は、地表面より高い位置に設置されてい
る。サイクロン分離装置6の細骨材排出口11から排出
された細骨材は、砂洗浄装置15の上に落下し、洗浄さ
れ泥や塵等が除去された後、取り出される。砂洗浄装置
15は、本実施例では、ベルトコンベア19と、このベ
ルトコンベア19のベルトを加振させる加振機20と、
ベルトの上に水を噴射するシャワー21とを備えてい
る。尚、砂洗浄装置15は必ずしも必要不可欠な構成で
はなく、省略可能である。 【0013】また、トロンメル分離装置2は、地表面よ
り窪んだ位置に設置される。このようにする理由は、ト
ロンメル分離装置2の高さを低くし、トロンメル分離装
置6に接続されるシュート1の高さを低くし、シュート
1の前に同時に並ぶことのできるミキサ車の台数をなる
べく多くするためである。トロンメル分離装置2は、図
3に示すように回転自在に設けられたドラム状のトロン
メル16と、このトロンメル16に開口された粗骨材排
出口17とを備えている。したがって、回転しているト
ロンメル16の中に投入した生コン廃水のうち細骨材等
をトロンメル16の網目を通して沈殿槽3に落下させる
一方、分離した粗骨材を粗骨材排出口17から取り出
す。また、本実施例では、トロンメル分離装置6の粗骨
材排出口17の下にベルトコンベア18が設けられ、粗
骨材を地表面の所定の堆積場所まで輸送するようになっ
ている。 【0014】なお、本実施例のトロンメル分離装置2
は、トロンメル16の下部に設けられた撹拌槽22と、
トロンメル16の外周に設けられた掻き出し部材23と
を備えている。つまり、トロンメル16から分離した細
骨材等は撹拌槽22の中に落下し、撹拌槽22に堆積し
た細骨材が掻き出し部材23によって撹拌槽22の外に
掻き出され、沈殿槽3に落下する。したがって、撹拌槽
22から細骨材等を掻き出すときに、細骨材の撹拌がな
され、泥や塵等がある程度分離される。つまり、沈殿槽
3からポンプ4によって汲み出された堆積物12に含ま
れる泥等の不純物の付着量を低減できる。これによっ
て、沈殿槽3の堆積物12を細骨材と濁水とに分離する
細骨材回収装置つまりサイクロン分離装置6が小型化で
きる。上記トロンメル分離装置2において、撹拌槽22
及び掻き出し部材23を省略し、トロンメル16から直
接細骨材を沈殿槽3へ落下させるようにする構造も本発
明には含まれるものである。 【0015】また、本実施例のトロンメル分離装置2
は、トロンメル16の内周に粗骨材等を粗骨材排出口1
7に向けて送る、送り羽根24と、粗骨材排出口17付
近に寄せられた粗骨材を持ち上げる、持ち上げ入た25
と、この持ち上げ入た25を滑落した粗骨材を粗骨材排
出口17から排出させる粗骨材排出部材26とが設けら
れている。 【0016】また、シュート1は、本実施例ではその長
さ方向がトロンメル分離装置2の長さ方向と同一にして
設置されているが、これに限らず、例えばその長さ方向
がトロンメル分離装置2の長さ方向と直行するように設
置してもよい。 【0017】また、シックナ8のスラッジの下流側に
は、シックナ8の底部に堆積したスラッジを取り出して
脱水する脱水機(図示省略)が配置される。 【0018】尚、トロンメル分離装置2、サイクロン分
離装置6、シックナ8などの個別の装置の基本的構造は
周知であるので、その詳細な説明は省略する。 【0019】上述した残存生コンクリートの廃水処理シ
ステムは、次のように生コン廃水から骨材を回収する。
一日の作業を終了した後のミキサ車のミキサタンク内に
は、生コンクリートが残存している。このミキサ車のミ
キサタンク内を洗浄した後の生コンを含む廃水をミキサ
車から直接シュート1に向けて排出する。生コン廃水は
シュート1の傾斜に沿って自然流下し、トロンメル分離
装置2の中に投入される。このトロンメル分離装置2に
おいて、細骨材・泥・水分等と粗骨材(砂利)とに分離
される。即ち、粗骨材はトロンメル分離装置2の他端面
側から取り出される一方、細骨材・泥・水分等は沈殿槽
3の中に落下する。 【0020】沈澱槽3において、細骨材等が堆積し、水
分等と分離される。この沈殿槽3の堆積物12をポンプ
4が汲み出して管路5を介してサイクロン分離装置6に
投入する。サイクロン分離装置6に導入された堆積物1
2自身の勢いによってサイクロン分離装置6の分離ドラ
ム9内に自由渦流が形成される。すると、遠心力によっ
て分離ドラム9の内周側と中心側にそれぞれ細骨材13
分と濁水14分とが分離される。そして、分離された細
骨材13は重力により細骨材13分と濁水14は、溢流
管10から分離ドラム9の外に排出された後、管路7を
介してシックナ8の中に投入される。つまり、沈殿槽3
の堆積物12はポンプ4によって圧送されたときに速度
・圧力エネルギが付与される。そして、この堆積物12
自身のエネルギによってサイクロン分離装置6において
分離作用が行われ、続いてサイクロン分離装置6からシ
ックナ8まで分離濁水が移動する。 【0021】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を変更しない範囲で種
々の変形例が実施可能である。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように本発明の残存生コン
クリートの廃水処理システムは、沈殿槽のポンプに管路
を介して接続された細骨材回収装置としてのサイクロン
分離装置を備え、沈殿槽の堆積物はポンプによって圧送
されたときにエネルギが付与され、この堆積物自身のエ
ネルギによってサイクロン分離装置において分離作用が
行われ、続いてサイクロン分離装置からシックナまで分
離濁水が移動するので、細骨材回収用のサイクロン分離
装置とシックナとの間にポンプを設置する必要がなく、
設備コストおよび維持コスト共に低減できる。 【0023】又、サイクロン分離装置は従来のスパイラ
ル式クラッシファイア分離装置と比べて低コストである
上、耐久性の面でも優れたものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の残存生コンクリートの廃水処理システ
ムの一実施例の概略図である。 【図2】図1のサイクロン分離装置の縦断面図である。 【図3】図1のトロンメル分離装置を示す概略図で、
(A)は側面図、(B)は(A)のB−B線の矢示方向
からみた断面図である。 【図4】従来の残存生コンクリートの廃水処理システム
の一実施例の該略図である。 【符号の説明】 1 シュート 2 トロンメル分離装置 4 沈殿槽 5 管路 6 サイクロン分離装置 7 管路 8 シックナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B04C 9/00 B04C 9/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ミキサ車から排出された生コンクリート
    を含む廃水を受ける高さに配置されたシュートと、該シ
    ュートの下流端に接続された粗骨材回収用のトロメンル
    分離装置と、該トロンメル分離装置の直下において地下
    に設けられた沈殿槽と、該沈殿槽内に設けられたポンプ
    と、該ポンプに管路を介して接続された細骨材回収用の
    サイクロン分離装置と、該サイクロン分離装置の濁水の
    下流側に管路を介して接続されたシックナと、を備えて
    なることを特徴とする残存生コンクリートの廃水処理シ
    ステム。 【0001】
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