JPH031069Y2 - - Google Patents

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JPH031069Y2
JPH031069Y2 JP2268389U JP2268389U JPH031069Y2 JP H031069 Y2 JPH031069 Y2 JP H031069Y2 JP 2268389 U JP2268389 U JP 2268389U JP 2268389 U JP2268389 U JP 2268389U JP H031069 Y2 JPH031069 Y2 JP H031069Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、砂利採取場や砕石場において、原液
である濁水から砂を水洗選別して回収する分級脱
水機に関する。
(従来の技術) 従来、砂利採取場や砕石場において、原液であ
る濁水から砂を水洗選別して回収する装置として
は、例えば特開昭57−180441号に示されるような
分級機がある。
この種の分級機は、第1図にも示すように、沈
降槽1の底部に沈降した砂をスパイラル羽根2で
移送し、バケツト3で掻き上げ、円錐シユート4
から排出シユート5を通じて排出するようになつ
ており、通常は排出シユート5から排出される砂
をコンベア6でダンプカーに積込んでいる。
また、内部に送り羽根を備えた回転ドラムから
なるロータリー式分級機の排出口に脱水機構を接
続して脱水した砂をドラム外に移送するものが特
公昭57−106号公報に示されている。
(考案が解決しようとする課題) 以上の第1図に示す分級機における排出シユー
ト5から排出される砂は、バケツト3で掻き上げ
られ、円錐シユート4を滑降する間に水切りがな
されるようになつているが、水切状態は十分でな
く、このため作業現場がよごれ、またダンプカー
で運搬する途中で水が散乱するという欠点があつ
た。
又脱水を行なうとすれば排出シユート5とコン
ベア6との間に脱水機を用いる必要があり、排水
を沈降槽に戻すのにポンプ等の余分な装置を必要
とする。
実公昭57−106号公報に示す分級機の第1図の
ものにあつては、これに取付けた脱水機で水切り
されたものが回転ドラム内に還元されるようにな
つているので作業現場をよごすこともない。
しかしながらその脱水機はベルトに振動を与え
砂を沈降させ、含水を浮上させて脱水させ、脱水
されたものがベルト上を流れて沈降槽に還元する
ようになつているものであるので、砂の表面付着
泥分の洗浄が十分でなく砂の品質を向上させるこ
とができない。
このベルト式脱水機の代わりに第2図に示され
たような網、多孔板などの透水性板を張設した振
動篩を用いた場合、脱水した水をドラム内に還元
させるためにポンプアツプしなければならない。
加えて分級機の分級精度を上げるためにはドラ
ム内の水位を高くしなければならないが、そのた
めにはスパイラル羽根がドラムとともに回転する
ものであるためドラムの砂の排出口を狭くして水
位を高くしなければならない。このように狭くな
つた排出口を利用して脱水した水をドラム内に還
元することは難しい。
また排出シユートが小さくなり傾斜も大きくと
れず、かつ脱水機を配設するためには排出シユー
トと脱水機との結合のためのスペースを広く取る
必要があるから排出シユートを長くしなければな
らない。
本案は、以上のような従来の分級機の欠点を除
去し、作業現場を汚すことなく高品位の砂を採取
できるとともに、ポンプを必要とすることなく微
砂を含んだ脱水された水を沈降槽に還元し製品の
回収率を高めた分級脱水機を得ることを目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するため、本案は砂の混入し
た濁水である原液を受け入れ砂を沈降せしめる沈
降槽と、この沈降槽の底に沈降した砂を移送する
数条のスパイラル羽根と、このスパイラル羽根の
終端にあつて、移送されてきた砂を掻き上げる環
状に配設された掻き上げバケツトからなる水平ス
パイラル型分級機と、この環状に配設されたバケ
ツトの中空部に対応して設置されたバケツトから
の砂を受け入れる振動篩式櫛脱水機と、この脱水
機で抜かれた微砂を含んだ水を沈降槽に戻す環元
樋とから構成した分級脱水機を提供するものであ
る。
(作用) 沈降槽で沈降した砂は、スパイラル羽根で移送
され、移送終端でバケツトで掻き上げられ、振動
篩式脱水機に受け継がれ脱水されて排出される。
振動篩式脱水機で脱水され、微砂を含んだ水は環
元樋で沈降槽に返送され、未だ製品化しうる微砂
が回収される。
(実施例) 以下図示の実施例について説明する。
第2図は、本案分級脱水機の一部切断概略正面
図、第3図は同上平面図、第4図は同上右側面図
である。
10は沈降槽であつて、これに導管20から供
給される濁水が貯溜される。
導管20は、スパイラル羽根30と掻き上げバ
ケツト40の軸管でもあり、先端に一体に設けた
軸21が機枠50に取付けたモーター60からベ
ルト61及びプーリー62を介して回転駆動され
ることにより回転するようになつている。22,
22は、導管後端の支持ローラーである。
導管20の後端には原液供給管23が挿入さ
れ、これから供給された濁水が導管20内を通
り、導管20先端にある通孔24……から前記沈
降槽に供給されるようになつている。
もつとも、濁水の供給手段はこれに限るもので
なく、例えば第3図仮想線のように、供給ボツク
ス25を設けてここから供給するようにしてもよ
い。
沈降槽10に供給された原液は、沈降槽10に
貯溜されている間に砂が底に沈降し、上澄水はオ
ーバーフロー樋11を通じて排水口12から排水
される。
スパイラル羽根30は前記導管20に支持材3
1……で環状に配置支持されており、導管20と
共に回転し沈降槽10の底に沈降した砂をスパイ
ラルによつて第2図矢図a方向に移送するように
なつている。
掻き上げバケツト40は、スパイラル羽根30
の終端部において前記支持材31の横部材32…
…で第4図に示すように環状に支持されている。
第2図に示す巾の広い前板41は洗浄水を透通す
る多孔板であり、これと巾の狭い後板42との間
において各スパイラル羽根ごとに掻き上げバケツ
ト40が設けられており、スパイラル羽根30で
移送されてきた砂を掻き上げ、脱水機70に投入
するようになつている。
このため、掻き上げバケツト40の傾斜板43
は第4図に示すように、これが脱水機70上に達
したときに砂を落下させるような傾斜となつてい
る。
この環状に配設された掻き上げバケツト40の
スパイラル羽根30と反対側の上方の環状面部に
は、この面にそつて洗浄用の水道管90が配設さ
れていて、噴射する洗浄水にて砂中の泥を洗浄す
るようになつている。
脱水機70は、機枠50により、前記環状に配
設された掻き上げバケツト40の中空部44にお
いて掻き上げバケツト40から砂を受け入れるよ
うに一部組込んだ状態で配設されている。
71は砂の受け入れシユートである。
脱水機70は、第5図にも示すように枠体72
の下部にスクリーン73を張設したものであり、
枠体72が4個のスプリング74……で弾性的に
支持され、枠体上部に取付けられた振動モーター
75,75によりスクリーン73に振動を与え、
この振動にてスクリーン73中の砂を脱水を行な
うようになつているものである。
脱水された砂は第2図矢印bで示すように脱水
機先端から排出される。
一方、脱水機70の下方には環元樋80があ
り、スクリーン下に排出された水は、この環元樋
80を通じて再び前記沈降槽10に戻されるよう
になつている。このように排水を再び沈降槽10
に戻すこととしたのは、排水が散乱するのを防止
したためであり、また排水中には未だ製品化し得
る微砂を含んでいるのでこれを更に回収せんとし
たためである。
環元樋80は、脱水機70が前記沈降槽10よ
りはみ出した部分に設けてある。はみ出していな
いで中に入つている部分については排水がそのま
ま沈降槽10に入るので樋を必要としない。
環元樋80は、第2図に示すように、「へ」の
字形となつており、左側急傾斜部81に落ちた排
水はこの傾斜部81に沿つて沈降槽10に戻さ
れ、右側緩傾斜部82に落ちた排水は前部83に
集合され配管84を通じて沈降槽10に戻され
る。環元樋80を「へ」の字形としたのは、前記
導管20を駆動するプーリー62があるためであ
る。
したがつて、導管20の駆動を先端部において
ではなく、後端部において行なうこととすれば、
「へ」の字形とする必要はない。また脱水機70
の枠体72の底部で樋を構成すれば、別途環元樋
80を設ける必要もない。
以上本考案の一実施例につき説明したが、第1
図に示したような従来分級機において、本考案同
様砂の脱水を行なおうとすれば、排出シユート5
とコンベア6の間に別途脱水機を配設し、かつそ
の排水を沈降槽に戻すのに、ポンプ等余分な装置
を必要とする難点があるのに対し、本考案によれ
ば、そのような難点は全くない。
(考案の効果) 本案分級脱水機によれば、沈降槽の底に沈降し
た砂はスパイラル羽根で移送されバケツトで掻き
上げられ、掻き上げバケツトから振動篩式脱水機
に受け継がれて脱水されることから、作業現場を
水でよごすことなく脱水ができ、また、ダンプカ
ーですぐ運搬しても水が散乱しないばかりか、得
られる製品が洗浄水で砂の泥分が少なくなつて製
品砂の一箇所に泥が溜らず製品の均一化も図るこ
とができるという効果を奏する。
しかも、従来の分級機の排出シユート5は、比
較的下方にあつたため、これから砂をトラツクに
搬送するためのコンベア6は長いものが必要であ
つたが、本案分級脱水機にあつては、脱水機を環
状に配設したバケツトの中空部に対応して配設
し、バケツトからの砂を受け入れるようにしたこ
とにより、振動篩式脱水機からの砂の排出位置が
従来排出シユート5に比べてかなり高くなるの
で、直接ダンプカーに積込むことができ、またコ
ンベアを必要とするときも短くてすむという効果
がある。
又脱水機に環元樋が設けてあるのでポンプを必
要とせず、脱水機で抜けた泥水は再度分級機本体
の沈降槽に戻すことにより泥水からの砂を回収す
ることができる。
さらにまた付着泥分の洗浄を振動篩式脱水機上
で行なうことができまた振動作用により水が砂の
内部まで浸透するから十分な洗浄ができ、洗浄後
の水は泥水を包含して脱水機の篩下面から強制排
出ができるので砂の品質を向上せしめることがで
きる。しかして振巾の調整により脱水程度を調節
できるとともに、脱水機の傾斜調整により生産性
の増大を計ることができる。
加えて分級機の沈降槽はスパイラル型羽根と別
のもので構成されるので容量を大きくして分級液
面を深く形成でき、分級精度を上げることができ
るのみならず、脱水機で抜いた泥水の沈降槽への
還元が環元樋で広い液面に向かつてポンプを必要
とすることなく自由にできる。
スパイラル羽根とドラムとが一体に回転する回
転ドラム型分級機だと分級液面を深く形成するた
めには排出口を狭くして水位を高くしなければな
らないが、排出口が狭いものでは水をドラム内に
還元することは難しく本案の以上のような効果は
望めない。
その他本案のものは脱水機の入り口部を環状バ
ケツトの中空部に対応して配設できるから脱水機
の交換が容易であり、環状バケツトの大きさによ
つて中空部の大きさも変るから環状バケツトの処
理能力に順応して大きさの異なる脱水機を自由に
選ぶことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来装置の説明図、第2図は本案分
級脱水機の一部切断概略正面図、第3図は同上平
面図、第4図は同上一部切断右側面図、第5図は
脱水機の横断面図である。 10……沈降槽、30……スパイラル羽根、4
0……掻き上げバケツト、70……脱水機。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 砂の混入した濁水である原液を受け入れ砂を沈
    降せしめる沈降槽と、この沈降槽の底に沈降した
    砂を移送する数条のスパイラル羽根と、このスパ
    イラル羽根の終端にあつて、移送されてきた砂を
    掻き上げる環状に配設された掻き上げバケツトと
    からなる水平スパイラル型分級機と、その環状に
    配設されたバケツトの中空部に対応して設置され
    たバケツトからの砂を受け入れる振動篩式脱水機
    と、この脱水機で抜かれた微砂を含んだ水を沈降
    槽に戻す環元樋とから構成した分級脱水機。
JP2268389U 1989-02-28 1989-02-28 Expired JPH031069Y2 (ja)

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JP2268389U JPH031069Y2 (ja) 1989-02-28 1989-02-28

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JPH01151847U JPH01151847U (ja) 1989-10-19
JPH031069Y2 true JPH031069Y2 (ja) 1991-01-14

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0768237A (ja) 1993-09-01 1995-03-14 Minoru Fukaya 建設廃泥の処理方法
JP2008110289A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Kikosha Co Ltd 分級機

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