JPS5845238Y2 - 瓶の二重蓋装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は薬瓶などに用いて子供が蓋を開は内容物を取出
すことを防ぐための二重蓋装置に関する。

従来のこの種の二重蓋装置は、通常は外蓋内底部に設け
たバネ片により、内蓋と外蓋が遊離しているため、外蓋
を回動しても内蓋は回転せず、外蓋を内蓋に押圧しつつ
回動すると、外蓋と内蓋とが係合し、外蓋が回転し開け
ることができるという型式のものである。

したがって蓋を開ける際、常に外蓋を押圧しつつ回動さ
せなければならないので、取扱いに＜＜、特に内容物が
液体である場合、内容物をこぼすことがある。

本考案はこのような不都合を解消するものである。

本考案を図の実施例にしたがって説明する。

この二重蓋装置は口部外周に縁突起１０を、奥部外周に
凹ローレット１２を有する金属ねし込式内蓋Ａと、口部
内周に前記縁突起１０とゆるく嵌合する溝２０を、奥部
内周に前記凹ローレット１２と嵌合する凸ローレット２
２を、中間部内周に前記凹ローレット１２とゆるく嵌合
する小突起２４を、底部内面に前記内蓋Ａ底部外面を押
圧するバネ片２６を、有する合成樹脂製外蓋Ｂとからな
る。

なお図中Ｃは瓶本体である。

この二重蓋装置は次のような作用・効果を有する。

蓋を閉めた通常の状態では、外蓋Ｂはバネ片２６により
内蓋Ａから遊離しているので、内蓋の凹ローレット１２
は外蓋奥部の凸ローレット２２に係合せず、中間部の小
突起２４のみにゆるく係合している。

したがって外蓋Ｂを回動しても、内蓋は回転せず蓋を開
けることはできない。

外蓋Ｂを、内蓋Ａにバネ片２６の反発力に抗して押圧し
つつ、少し回動すれば、外蓋奥部の凸ローレット２２と
内蓋の凹ローレット１２とが係合するので内蓋Ａも回転
し蓋をゆるめる。

次に外蓋Ｂを押圧することなく単に回動すれば、内蓋Ａ
は軽く回転する状態となっているので、内蓋Ａはその凹
ローレット１２と小突起２４とのゆるい係合により十分
回転させられて蓋が開く。

つぎに蓋を閉める場合も、この二重蓋装置では従来例の
ように常に外蓋を押圧しつつ回動する必要はない。

外蓋Ｂを単に回動するだけで、内蓋Ａは小突起２４によ
るゆるい保合により回転し、ねじ込まれ、最後に外蓋Ｂ
を押圧しつつ少し回動すれば、内蓋Ａは外蓋の凸ローレ
ット２２との保合により強い力で回転させられ、ねじ込
まれ、完全に蓋が閉められる。

もちろん外蓋Ｂは溝２０により縁突起１０と嵌合してい
るので、容易に内蓋Ａから取外すことはできない。

したがって上記の蓋の開は方を知らない子供がこの蓋を
開けることは不可能である。

なお外蓋Ｂと内蓋Ａとを嵌合するには、強い力で外蓋Ｂ
を内蓋Ａに押圧すればよい。

こうすると外蓋は合成樹脂製であるから口部が変形する
ので、縁突起１０は溝２０内に嵌入する。

以上のように本考案二重蓋装置は簡単な構造でありなが
ら、開は方を知らない子供には開けることができず、し
かも開は方を知る者には極めて容易に開けることができ
るという効果がある。

本装置は薬瓶のみならず、広く農薬・殺虫剤等の瓶にも
使用することができるなどすぐれた特徴がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は内蓋の平面図
、第２図は同側面の半断面図、第３図は外蓋の底面図、
第４図は同側面の半断面図、第５図は瓶に装着した状態
の部分断面図、第６図は同状態で外蓋を押圧したときの
部分断面図である。 Ａ・・・・・・内蓋、Ｂ・・・・・・外蓋、１０・・・
・・・縁突起、１２・・・・・・凹ローレット、２０・
・・・・・溝、２２・・・・・・凸ローレット、２４・
・・・・・小突起、２６・・・・・・バネ片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 口部外周に縁突起１０を、奥部外周に凹ローレット１２
   を有する金属製ねじ込み穴内蓋Ａと、口部内周に前記縁
   突起１０とゆるく嵌合する溝２０を、奥部内周に前記凹
   ローレットと係合する凸ローレット２２を、中間部内周
   に前記凹ローレットとゆるく係合する小突起２４を、底
   部内面に前記内蓋底部外面を押圧するバネ片２６を、有
   する合成樹脂製外蓋Ｂとからなる瓶の二重蓋装置。