JPS5845194Y2 - ハツチカバ−装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は貨物船などのハツチカバー装置の改良に関する
。

ヒンジ結合により連結した３枚または４枚のパネルから
なるハツチカバーの自動開閉装置として、ハツチカバー
の側部に２本または１本（両側部の場合はこの倍）の油
圧シリンダを設け、その油圧シリンダの伸縮駆動により
パネルを折りたたみ格納および伸設閉鎖する装置が知ら
れている。

しかしながら、このような従来のハツチカバー装置では
、格納側最端のエンドパネルを垂直に立てて格納しても
、次の第２パネルが先端パネルの自重による前方方向（
格納側と反対方向）への滑り力により引張られ、第２パ
ネルは完全に垂直には格納できず、またその格納位置も
、パネルの重量、傾斜路の傾斜角、天候の影響を受ける
摩擦角などにより変動し、必ずしも所定位置に収まらな
い欠点があった。

このため、次のパネル（１枚の場合もある）の格納操作
に際しては、油圧シリンダやリフティングアームの操作
条件（例えばアームの長さ）を広範囲に許容できるよう
にしなければ、格納不可能な事態が発生する不都合が生
じた。

例えば、１本の油圧シリンダとリフティングアームな設
け、油圧シリンダの伸・縮作動の両方を利用してパネル
を格納する装置においては、前記理由により所定位置に
定まらない先端パネルのフックにリフティングアームな
届かせるため、必然的にそのアームの長さを非常に長く
しなげればならず、そのため船舶の垂直方向等の許容ス
ペースが制・限されている場合は設置不可能となり、ま
た装置が重量化する不都合があった。

一方、２本の油圧シリンダな使用して、その内１本のシ
リンダを第２パネルに連結させ所定位置に格納させる装
置の場合は、装置が複雑かつ高価となり実用性におどる
不都合があった。

本考案はこのような問題な解決するために提案されたも
ので、３枚以上のパネルを有するハツチガバー装置にお
〜・て、チェーンやワイヤ等の緊張金具を設けることに
より、エンドパネルを垂直に格納すれば自動添に第２パ
ネルは確実に所定位置に格納できる安価で実用価値の高
（・バッチカバー装置を提供することを目的とする。

以下、本考案を添附図面に示した実施例に基いて説明す
る。

第１Ａ図は第１図の要部欠詳細に拡大して示したもので
ある。

第１図および第１Ａ図に示すように、本考案の実施例は
ヒンジ結合により連結した４枚のパネル１〜４を有し、
１本の油圧シリンダ５とリフティングアーム６を設け、
油圧シリンダ５の伸縮両方の作動力會利用してパネル１
〜４を自動的に格納するバッチカバー装置に適用した場
合を示すものである。

図示のように、バッチカバー装置の片側または両側に、
バッチ縁部７上に設けられた格納方向に昇高する傾斜路
８の外側壁面８ａに、ピン型の第１チエーンブツク９馨
固定し、格納側最端にあるエンドパネル１の外側壁面１
ａに定滑車型のチェーンホイール１０を固定し、エンド
パネル１に直結した第２パネル２の外側壁面２ａにアイ
プレート型の第２チエーンフツク１１な固定する。

なお、チェーンホイール１０はその車１０ａの側面がエ
ンドパネルの外側壁面１ａと平行になるように配設され
、確実な作動すさせろため好ましくは第１Ｃ図に示すよ
うに、車１０ａの周面にチェーン案内溝１０ｂが形成さ
れ、車１０ａの上部および両側方にチェーン１２の方向
規制用案内枠１０ｃ＆設ける。

また両チェーンフック９，１１にはスムーズで正確な作
動４させるため、好ましくは第１Ｄ図から第１Ｆ図に示
すように、装着したチェーン１２の端部が上下方向に回
動自由になるような係止部９ ａ ｑ１１ａ＆有する種
類のものを使用する。

次に、チェーン１２の一端２第２チェーンフック１１に
取付けて固定し、その他端なチェーンホイール１０の案
内枠１０ｃＶＣ挿通して、チェーン１２がホイール１０
０車１０ａの案内溝１０ｂの上面に設置されるようにし
、第１チエーンフツク９に着脱自在に取付ける。

この際、チェーン１２はバッチカバー１〜４が閉鎖状態
の時に緩みがあるように張りわたされ（第１図参照）、
エンドパネル１が垂直に立った時に最大に緊張するよう
に取り付けられる（第３図参照）。

すなわち、ホイール１０とチェーンフック９との距離が
パネル１の起立に伴って離間するような関係に取付けで
ある。

第２図から第５図は第１図のバッチカバー装置の格納作
動の状態図である。

第１図のパネル閉鎖状態から、油圧シリンダ５の伸張駆
動に応動してエンドパネル１が垂直方向ニ立ち上り初め
る初期状態においては、チェーン１２はまだ緩んでいる
為エンドパネル１はチェーン１２よつ何ら抵抗は受けず
に立ち上っていく。

第２図のエンドパネル１と第２パネル２がある程度立ち
上った状態において、チェーン１２は第３゜第４パネル
３，４の荷重も加わる第２パネル２に引張られて除々に
緊張を初める。

第２図から第３図に至る状態において、第２パネル２と
第３パネル３が傾斜路８を通過するときは、斜面による
前方方向の滑り力が加わるから、チェーン１２はさらに
引張られて緊張し、第２パネル２な引き上げる作用が働
く。

そして、第３図に示すようにエンドパネル１が垂直に立
つと同時に第２パネル２はチェーン１２により強制的に
エンドパネル１側に引き込まれ、所定の格納位置に垂直
に保持される。

第３図に示すようにエンドパネル１が垂直に立つとエン
ドパネル１はロックピン１３の挿入によりその位置で固
定されるから、油圧シリンダ５を収縮し始めると、エン
ドパネル１側の駆動５ａが回転中心に変り、シリンダ５
の他端５ｂが連結するリフトアーム６が時計方向に回転
する。

そして、リフトアーム６は、第４図に示すように、第３
パネルに固設したフックローラ１４に当接して、第３パ
ネル３と第４パネル４を垂直方向に上昇させ。

最後に第５図に示すように、所定位置に格納して停止す
る。

なお、バッチカバーを閉鎖するときは、上述と逆の順序
により行われる。

傾斜路８および第３．第４パネル３，４の下部に取付け
た車１５゜１６はパネル１〜４の開閉をスムーズにする
役目２している。

本考案は以上のよ５な構成であって、チェーン１２の両
端な傾斜路８と、第２パネル２とに固定し、このチェー
ン１２全エンドパネル１に取付けられたチェーンホイー
ル１０に介装するというきわめて簡易で安価な構成によ
り、エンドパネル１を垂直に格納すればチェーン１２の
引張り力により第２ノ〈ネル２な所定位置に確実に自動
的に格納できる効果がある。

従って、第２図の状態から第３図の状態に移るときに諸
条件に影響されて、第２パネル２が所定の格納位置まで
引きよせられず、第３図から第４図の状態に移るとき、
リフトアームロが第３パネル３のフックローラ１４に届
かず、から振りして格納不可能な事態が発生するという
、従来装置でしばしば起った不都合な状態を本考案では
確実に防止することができる。

なお、上記実施例においては緊張線具にチェーンを用い
たが、この緊張線具はチェーンの限らずワイヤー、ロー
プ等でも良い、また、第１チエーンフツクの固定は傾斜
路に限定されず、バッチ縁部等の固定部材であればより
・。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の正面図、第１Ａ図は第１図の
要部を詳細に拡大して示した正面図、第１Ｂ図は第１図
の実施例の要部を詳細に拡大して示した平面図、第１Ｃ
図から第１Ｅ図まではそれぞれ第１Ｂ図の一部拡大平面
図、第１Ｆ図は第１Ａ図の一部拡大正面図、第２図から
第５図まで、は、それぞれ第１図の実施例の作動状態図
である。 １・・・・・・エンドパネル、２・・・・・・第２パネ
ル、３・・・・・・第３パネル、４・・・・・・第４パ
ネル、５・・・・・・油圧シリンダ、６・・・・・・リ
フトアーム、７・・・・・・バッチ縁部。 ８・・・・・・傾斜路、９・・・・・・第１チエーンフ
ツク、１０・・・・・・チェーンホイル、１１・・・・
・・第２チエーンフツク、１２・・・・・・チェーン
１３・・・・・・ロックピン１４・・・・・・フックを
示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヒンジ結合により連結した３枚以上のパネルを有し、自
   動的にパネルを開閉格納するハツチカバー装置にお（・
   て、リフティングアームなハツチカバー側部に設け、こ
   のリフティングアームの駆軸なハツチ側固定部材に取付
   け、このリフティングアームに当接するフックローラな
   第３パネルの側部に設け、油圧シリンダの一端な上記リ
   フティングアームに連結し、他端をエンドパネルに連結
   し、緊張線材の一端をハツチ剛固定部材に取り付け、そ
   の他端をエンドパネルに連結する第２パネルに取り付け
   、その緊張線材なエンドパネルの側部に設けたホイルに
   掛は回し、かつエンドパネルの起立に伴いホイルとハツ
   チ側固定端の距離が離間するように張設したことな特徴
   とするハツチカバー装置。