JPH09323546A - バン型トラック - Google Patents

バン型トラック

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Publication number
JPH09323546A
JPH09323546A JP4156197A JP4156197A JPH09323546A JP H09323546 A JPH09323546 A JP H09323546A JP 4156197 A JP4156197 A JP 4156197A JP 4156197 A JP4156197 A JP 4156197A JP H09323546 A JPH09323546 A JP H09323546A
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JP
Japan
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door
arm
rod
van
type truck
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Withdrawn
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JP4156197A
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English (en)
Inventor
Katsumi Sugimoto
勝身 杉本
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Seikoh Giken Co Ltd
Original Assignee
Seikoh Giken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バン型トラックの荷箱のドアの開閉に動力を使
用することなく、しかも荷箱の開口が大きくされ、した
がって装備費が安く、荷物ドア開閉のための運転経費の
要らない荷箱のドア開閉補助機構を有するバン型トラッ
クの提供。 【解決手段】荷箱のドアを上下に分割し、一端が屋根5
に枢着しているアームA13、一端が上ドア4aに枢着
し他端がアームAの他端に枢着しているアームB15、
一端がアームA13の中間部分に枢着しているロッド1
9、一端がロッド19の他端側に係止され、他端が屋根
5側に枢着され、ロッド19の回動に応じて伸縮し且つ
回動するスプリング26から成るドア開閉補助機構11
を設け、ドアを人力で開閉可能とすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は荷台の上部に直六面
体状の荷箱を形成したバン型トラックであって、特に荷
箱の両側面と後面とが、それぞれ上ないし下方向に回転
する上下2つのドアから成っており、それぞれのドアを
人力で容易に開閉できるようなドア開閉補助機構を有す
るものに関する。
【0002】
【従来の技術】トラックの内いわゆるバン型と称される
ているもの(下記図8では符号1で示されている。)
は、荷物を雨、風、塵埃等から保護するとともに荷物の
紛失、盗難等を避けるために図8に示すようにその荷箱
2は密閉型のものとなっている。しかし荷の積み下ろし
から考えれば、当然大きな開口が必要であることは言う
までもない。そのために、従来次に示すようないくつか
の方法が取られている。例えば荷箱の後部の側板を両開
きとし(「観音開き」と称される)、ここから荷の積み
下ろしをする方法である。しかしながら荷の形状、大き
さ、重さによっては、側板が両開きされたトラックの後
部からの積み下ろしでは非常に不便な場合がある。
【0003】このような場合には荷箱の両側を開閉する
ような方式にすることが必要であり、両側の側板にスラ
イド式のドア(側板が水平方向にスライドする)を設け
たり、又は側板に替えて幌を用い、それを上に巻き上
げ、又はアコーディオンドア方式に左右に開閉する方式
等が用いられている。しかしながら、スライドドア方式
のものは両側の側板の全面を開放する構造にすることが
できず、また幌を用いた巻上式のもの又はアコーディオ
ンドア方式のものは強度上の問題から余り大きなものに
することができないという欠点があった。
【0004】図9(A)、(B)、(C)に示すような
ものはこの欠点をなくしたもので、いずれも側板の一部
((A)に示している)又は全部((B)、(C)に示
している)を屋根板とともに跳ね上げる構造となってい
る。この場合この側板の一部又は全部と屋根板とが一体
になったもの(図示矢印Pで示されるもの)は通常ウイ
ングと呼ばれている。図10はそのウイングを全開にし
た状況を示した斜視図である。図示のようにこの構造は
大きな閉口を持つことができ、荷の積み下ろしには大変
便利である。
【0005】しかしながらこの構造はウイングの重量が
重くなり、それを開閉するのに図11に示すように動力
(図示のものは油圧シリンダーQを使用している)が必
要である。この例の場合には油圧シリンダーQに加えて
油圧発生装置、油圧ホース等が必要であり、装備費が嵩
み、運転経費が掛かるという欠点がある。動力を使用し
たものとして、この例のほかにモーターとそれに連動す
るウインチとロープによって開閉するもの等があるが、
装備費が嵩み、また運転経費を必要とするという欠点が
ある点は変わらない。
【0006】また、バン型トラックの荷箱のドア機構と
して、上ドアと下ドアが折り畳まれて開口するタイプが
ある。従来、この折り畳み式のドアの開閉機構として、
いわゆる“滑車引き上げ機構”が適用されている。この
機構は荷箱内又は荷箱の枠部材内に設けられ、滑車と、
滑車に懸回され、一端が下ドアに、他端が錘に固定され
たロープ(ベルト、チェーン)から構成されている。し
かしながら、この滑車には大きな力が加わるため、滑車
が破損したり、また懸回されたロープが滑車から脱落し
たりする故障が生じやすいという問題点を有している。
また、このようなドアの開閉機構を設置することによ
り、荷箱の容積が削減されてしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はバン型トラッ
クの荷箱の開閉方式の以上述べた欠点を解消し、大きな
開口を有し、しかもその開閉に動力を使用することな
く、したがって装備費が安く、荷箱ドア開閉のための運
転経費の要らない荷箱を有するバン型トラックを提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、本発明のバン型トラックは第1の視点において
下記の特徴を備えたドア開閉補助機構を有する。(a)
一端が前記荷箱の屋根部にピンを介して枢着しているア
ームA。(b)一端が前記上ドアの上部付近にピンを介
して枢着し、他端が前記アームAの他端にピンを介して
枢着しているアームB。(c)一端が前記アームAの中
間部分にピンを介して枢着しているロッドと、一端が前
記ロッドの他端側に係止され、他端が前記荷箱の屋根部
側に枢着され、該ロッドの回動に応じて伸縮し且つ回動
するスプリング。なお、スプリングはスプリングガイド
部材、スプリングカバーを介して間接的に屋根部に枢着
されていてもよく、ロッドと屋根間に弾装され、ロッド
の枢動に応じて屋根面に対して枢動可能であればよい。
【0009】上記特徴を有するドア開閉補助機構は、荷
台の上部に直六面体状の荷箱が形成されているバン型ト
ラックであって、前記荷箱の側面ないし前後面のいずれ
か一に、水平軸を中心として回転して開閉する上ドアと
下ドアが設けられており、上ドアの開閉に伴って生ずる
自重によるモーメントを、下記(a)〜(c)の要素か
ら構成されているドア開閉補助機構によって支承して、
ドアの開閉を人力で容易に行い得るようにしたことを特
徴とする分割式のドア機構を有するバン型トラックに好
適に適用される。
【0010】前記した目的を達成するために、本発明の
バン型トラックは第2の視点において下記の特徴を備え
たドア開閉補助機構を有する。(a)一端が荷箱の屋根
部の両側及び後部の端縁付近に、それぞれピンを介して
枢着しているアームA。(b)一端が前記荷箱の両側面
及び後面の上ドアの上部付近に、それぞれピンを介して
枢着し、他端が前記アームAの他端にピンを介して枢着
しているアームB。(c)一端が前記アームAの部分に
ピンを介して枢着しているロッドと、一端が前記ロッド
の他端に取付けられており、他端にはスプリング受が取
付けられているシャフトと、前記スプリング受と荷箱の
屋根部に取付けられている部材との間に弾装されている
圧縮スプリング。
【0011】上記特徴を有するドア開閉補助機構は、荷
台の上部に直六面体状の荷箱が形成されているバン型ト
ラックであって、その荷箱の両側面と後面とが、それぞ
れその面の上縁又は下縁に設けられている水平軸を中心
として回転して開閉する上下2つのドアから成ってお
り、それぞれの上ドアの開閉に伴って生ずる自重による
モーメントを、該ドア開閉補助機構によって支承して、
上ドアの開閉を人力で容易に行い得るようにするバン型
トラックに好適に適用される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明はその実施に際しては次の
ような異なった態様を取ることができる。
【0013】 前記それぞれの上ドアは前記水平軸に
替えてラバーヒンジによって荷箱両側面及び後面の上縁
に回転可能に取付けられている場合でも本発明を実施す
ることができる。 前記圧縮スプリングに替えて、引張りスプリングに
することができる。 前記アームBはその中間部がターンバックルとなっ
ており、その長さを調節するようにすれば、そのドア開
閉補助機構は荷箱の大きさ、構造の違うものに対しても
適用でき、汎用性が高くなるので、便利である。
【0014】また好ましくは、ドア開閉補助機構は下記
のような特徴を有する。前記アームAは屈曲されて、該
アームAの一側は前記上ドア側に、他側は前記荷箱の屋
根部側に延在し、前記アームAと前記アームBの連結点
は、前記ロッドの該アームAに対する枢着点と、該アー
ムBの前記上ドアに対する枢着点とを結ぶ線に対して、
該上ドアと反対側に位置し(3点が逆くの字を描く)、
前記アームAの前記荷箱に対する枢着点は、初期位置に
おいて、前記ロッドの該アームAに対する枢着点と、該
ロッドの回動中心とを結ぶ線より上方に位置し(初期位
置において、前記ロッドの該アームAに対する枢着点が
前記アームAの前記荷箱に対する枢着点より下方に位置
する)、前記ロッドの前記アームAに対する枢着点と反
対側の他端は、該ロッドの該アームAに対する枢着点
と、該ロッドの回動中心とを結ぶ線上を滑動可能とさ
れ、前記アームAが初期位置から回動することにより、
前記ロッドの他端が、該ロッドの回動中心に向かって滑
動して該ロッドに係止された前記スプリングが伸縮し、
且つ該ロッドが該スプリングと共に前記屋根部の水平面
に対して回動することを特徴とする。このようにドア開
閉補助機構を構成することにより、ドアの閉状態(初期
位置)において、ドアが閉まる方向に力が作用するた
め、ドアの閉状態が安定して保持される。
【0015】また、ドアを、上ドアと下ドアが互いに反
対方向に回転して開閉する機構に代えて、同じく分割式
のドア機構であるが、複数のドアとドアが折り畳まれて
開閉する折り畳み式の機構とする。
【0016】上記折り畳み式のドア機構の好ましい形態
は、前記上ドアの上端は前記荷箱側に枢着され、前記上
ドアの下端と前記下ドアの上端は、該上ドアと該下ドア
が折り畳み可能に連結され、前記下ドアの下端部は前記
荷箱側に設けられた案内手段に対してドア開閉時に滑動
可能に係合され、前記上ドアと前記下ドアが水平軸を中
心として回転し折り畳まれる共に、該下ドアが上方に滑
動することにより前記荷箱が開放されることを特徴とす
る。
【0017】また、好ましくは、前記下ドアの下端部に
は、前記案内手段に係合し、ドアの開閉時に略上下方向
に案内される滑動手段が取り付けられ、前記案内手段
は、前記荷箱の上下方向に延在する溝を備えた枠部材で
あることを特徴とする。
【0018】さらに、好ましくは前記上ドアと下ドアが
折り畳まれて最大限上方に位置する状態で、前記下ドア
は水平面に対して上方に所定角度を有して延在すること
を特徴とする。
【0019】なお、本発明の実施の形態は以上述べたよ
うな構成に必ずしも限定されず、本発明の原理に従う限
り実施に際して種々の異なった態様を取ることができ
る。本発明に係るバン型トラックは装備費が安く、荷箱
ドアを開閉するための運転経費を必要とすることなく、
しかもそれぞれの上ドアを人力で容易に開閉することが
できる。
【0020】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
説明する。図1((A)は側面図、(B)は後面図)は
本発明に係るバン型トラックの外観を示す図である。同
図においてバン型トラック1の荷箱2の両側面3はそれ
ぞれ上ドア3a、下ドア3bからなっており、後面4も
又同様に上ドア4a、下ドア4b(図2参照)からなっ
ている。荷箱2の屋根5と両側面の上ドア3aとの間、
屋根5と後面の上ドア4aとの間にはそれぞれドア開閉
補助機構11が装着されている。
【0021】図2は両側面及び後面のドアを全開にした
状況を示す斜視図である。同図において、両側面、後面
の各上、下のドア3a、3b、4a、4bは全閉の状態
では荷箱2の部材に金具(図示していない)によって緊
締されているが、この金具の緊締を解除し、下ドア3
b、4bを人力で下におろし(必要に応じては常用され
ているドア開閉補助機構(図示していない)の助けを借
りて)、上ドア3a、4aをドア開閉補助機構11の助
けを借りて人力で、上に上げれば、図示のように両側、
後部の3方向に広い開口を得ることがてき、きわめて便
利に荷の積み下ろしをすることができる。
【0022】図3はドア開閉補助機構11を示す斜視図
である。同図において、バン型トラックの屋根(図示し
ていない)の後部の端縁付近にはベースプレ−ト5aが
固定されており、その前記端縁側には金具5bが取付け
られている。この金具5bにはピン12を介してアーム
A13の一端が枢着している。また後面の上ドア3aに
取付けられている金具4c(図では上ドアから取外した
状態が示されている)にはピン14を介してアームB1
5の一端が枢着している。アームA13はその略中央部
で図示のようにほぼ直角に曲げられている。アームA1
3と、アームB15の他端同士はピン16を介して相互
に枢着(連結)している。また、アームA13はその屈
曲部外側に開口を有し、この開口にロッド19の一端が
挿入されピン18によってアームA13に枢着されてい
る(図6参照)。ベースプレート5aにはまた取付け金
具5cが取付けられており、取付け金具5cにはピン
(図示していない)を介してスプリングカバー5dが枢
着している。スプリングカバー5dの内部には引張りス
プリング又は圧縮スプリングが内蔵されている。
【0023】図4はこのドア開閉補助機構11の別の実
施例を示す図で(A)は側面図、(B)は後面図であ
る。またこのドア開閉補助機構11はバン型トラックの
屋根5と後面の上ドア4aとの間に取付けられ、上ドア
4aが閉まっている状態が示されている。同図において
後面の上ドア4aは車体の屋根5にラバーヒンジ6を介
して開閉自在に取付けられている。本例の場合はアーム
B15は上下の2つの部分に分割され、その間にターン
バックル17が挿入されている。ターンバックル17を
調節すれば、アームB15の長さが調節され、それによ
って、機種による荷箱の寸法、構造の違いによって起き
るピン14とピン16との間の寸法の相違に対応して装
着することができるので、ドア開閉補助機構11の汎用
性が高くなる。
【0024】図5はドア開閉補助機構11の後面の上ド
ア4aが全開となっている状態を示す図である。以上の
2つのドア開閉補助機構11の例はバン型トラックの荷
箱後面の上ドア4aと屋根5との間に取付けられている
ものについて述べているが、荷箱の両側面の上ドア3a
と屋根5との間に取付けられているものについても全く
同様であるので、その説明は省略する。図4、図5に示
された実施例は屋根5と後面の上ドア4aとはラバーヒ
ンジ6で取付けられていたが、ラバーヒンジ6は普通の
蝶番で、水平軸を中心として回転するものであっても差
支えなく、その場合でも本発明は有効に実施できる。ま
た図3に示す長さの調節のきかないアームB15と、図
4、図5に示す長さの調節の可能なアームB15との相
違は、前者は多数の同一機種のバン型トラックに装着す
る場合に適しており、後者はそれぞれ少数の多種類の機
種のバン型トラックに装着する場合に適している点にあ
るので、場合によって使い分けることが望まれる。また
どちらの場合にも本発明が有効に実施できることは言う
までもない。
【0025】図6は本発明のドア開閉補助機構11のス
プリングとして圧縮スプリング26を使用した場合の詳
細を示す図である。同図において、屋根5のベースプレ
ート5aに取付けられているスプリングカバー5dの中
には圧縮スプリング26等が内蔵されている。すなわ
ち、アームA13の略直角に曲げられた中間部分にはピ
ン18を介してロッド19の一端が枢着しており、ロッ
ド19の他端にはピン20を介してシャフト21が固定
されている。シャフト21の他端にはナットによってス
プリング受22が取付けられている。このナットによっ
て、圧縮ばね56の初期圧縮量(長さ)が調整できる。
ベースプレート5aに取付けられている取付け金具5c
にはピン23によってスプリングガイド24の一端が取
付けられており、その他端には部材(スプリングガイド
端面部材)25が取付けられている。部材25とスプリ
ング受22との間には圧縮スプリング26が弾装されて
いる。
【0026】アームA13とアームB15の連結点(ピ
ン16)は、ロッド19のアームA13に対する枢着点
(ピン18)と、アームB15の上ドア4aに対する枢
着点(ピン14)とを結ぶ線に対して、上ドア4aと反
対側に位置する(ピン18、16及び14が逆くの字の
位置にある)。また、アームA13の荷箱2に対する枢
着点(ピン12)は、初期位置において、ロッド19の
アームA13に対する枢着点(ピン18)と、ロッド1
9の回動中心(ピン23)とを結ぶ線より上方に位置す
る。従って、初期位置において、ロッド19のアームA
13に対する枢着点(ピン18)がアームA13の荷箱
2に対する枢着点(ピン12)より下方に位置する。こ
れによって、ドアの閉状態(初期位置)において、ドア
が閉まる方向に力が作用するため、ドアの閉状態が安定
して保持される。そして、ロッド19のアームA13に
対する枢着点(ピン18)と反対側の他端は、ロッド1
9のアームA13に対する枢着点(ピン18)と、ロッ
ド19の回動中心(ピン23)とを結ぶ線上、すなわち
スプリングガイド24の軸線上を滑動可能とされ、アー
ムA13が初期位置から回動することにより、ロッド1
9の他端が、ロッド19の回動中心(ピン23)に向か
って滑動してロッド19に係止された圧縮又は引張りス
プリングが伸縮し(それぞれ蓄積していた弾性エネルギ
ーを解放する方向に伸縮する)、且つロッド19が該ス
プリングと共に屋根5の水平面に対して回動する。
【0027】このように、ドアを開放する際に、ロッド
19のスプリング受22側の他端が、ピン23の方向に
向かって滑動するように、アームA13の屈曲部形状及
びこの屈曲部上においてロッド19が枢着される位置が
定められる。具体的には、初期位置において、ロッド1
9のアームA13に対する枢着点(ピン18)が、アー
ムA13の屋根5に対する枢着点(ピン12)とほぼ同
一高さ、好ましくは鉛直方向にやや下方に位置させる。
斯くして、上ドア4aの開放方向への回動に伴い、ロッ
ド19に固定されたシャフト21のスプリング受22側
他端は、スプリングガイド24内をピン23側に滑動
し、圧縮スプリング26の長さは自然長に近づく。そし
て、スプリングカバー5dがピン23によって屋根5側
に枢着されており、圧縮スプリング26及びシャフト2
1は、スプリング受22、スプリングガイド24、部材
25によって、スプリングカバー5dに対してその径方
向に係止され、スプリングガイド24はスプリングカバ
ー5dに固定されているから、ロッド19、シャフト2
1及び圧縮スプリング26はスプリングカバー5dの屋
根5に対する枢着点であるピン23を中心として回動す
る。
【0028】図6の状態は上ドア4aが全閉の状態とな
っているが、圧縮スプリング26が最も圧縮された状態
となっており、圧縮スプリング26に蓄えられるエネル
ギーは最大となっている。一方上ドア4aの位置のエネ
ルギーは最小である。これに対して図5に示されている
ような上ドア4aが全開の状態では圧縮スプリング26
に蓄えられるエネルギーは最小、これに対して上ドア4
aの位置のエネルギーは最大となる。圧縮スプリング2
6のばね定数、圧縮スプリング26の初期長さ、アーム
A13、アームB15、ロッド19、シャフト21等の
寸法形状を適宜に選択すれば、上ドア4aが全閉から全
開に至る各過程で、上ドア4aの位置のエネルギーの増
加量と圧縮スプリング26に蓄えられるエネルギーの減
少最とをほぼ同−にすることができる。そのようにすれ
ば、上ドア4aは、開閉に際する運動部の合計摩擦力に
相当する力で、人力でも容易に開閉することができる。
【0029】図7は本発明のドア開閉補助機構11のス
プリングとして引張りスプリング28を使用した場合を
例示したものである。本例の場合は図6に示す圧縮スプ
リング26、シャフト21、スプリング受22等に替え
て固定金具27と、ロッド19との間に引張りスプリン
グ28が弾装されている。すなわち同図において、取付
け金具5cのピン23(図7には示していない。図6参
照。)には固定金具27が回動可能に取付けられてお
り、その端部には引張りスプリング28の一端が固定さ
れている。固定金具27と取付け金具5cとの間のナッ
トによって引張りスプリング28の初期長さが調節可能
である。また一端がピン18を介してアームA13の中
間屈曲部に枢着しているロッド19の他端には引張りス
プリング28の他端が固定されている。その他の部分は
図6に示されているものと同様であるので説明は省略す
る。また引張りスプリング28のばね定数、引張りスプ
リング26の初期長さ、アームA13、アームB15、
ロッド19、固定金具27等の寸法形状を適宜に選択す
れば、上ドア4aの開閉に伴う位置のエネルギーの増減
は、引張りスプリング28の中に蓄えられるエネルギー
で代償され、両エネルギーの代数和はほぼ一定であり、
上ドア4aは、開閉に際する運動部の合計摩擦力に相当
する力で、人力でも容易に開閉することができる点は図
6に示した圧縮スプリング26の場合と変わるところは
ない。また、各枢着点の配置も機構学的には同様であ
る。
【0030】以下に、荷箱の上下ドアが折り畳み式とさ
れ、ドア開閉補助機構が荷箱の後縁付近に設けられた本
発明の他の実施例を説明する。
【0031】図12〜図18は本発明の他の実施例を説
明するための図であり、図12及び図13はバン型トラ
ックの外観を示す図であって、図12は側面図、図13
は後面図である。図14〜図16は折り畳み式のドア機
構の動作を説明するための図であり、図14は中間状態
を示す部分側面図、図15は最大に開いた状態を示す部
分側面図、図16は図15の部分後面図である。
【0032】まず、図12〜図14を参照して、本実施
例に係るバン型トラックの構成を説明する。なお、ドア
開閉補助機構11の構成及び動作は前記実施例と同様で
あるので、これに関して詳細な説明を省略する。上ドア
4aの上端は荷箱2の後部上縁にピンを介して枢着され
ている。上ドア4aの下端と下ドア4bの上端は、互い
に折り畳み可能に蝶番を介して連結している。下ドア4
bの下端の左右両側には滑動機構が取り付けられ、該機
構は荷箱の縦枠部材に設けられた案内手段に対してドア
開閉時に滑動可能に係合している。荷箱2の屋根5の後
端縁付近に2つのドア開閉補助機構11が設けられ、そ
の一端(アームB15(図5参照))が上ドア4aの後
面に枢着している。下ドア4bの後面にはドアを開閉す
るための操作レバー50が設けられ、荷箱2の縦枠部材
33にはドアを閉状態にロックするためのロック機構4
0が設けられている。
【0033】次に、下ドア4bの滑動機構及びその案内
機構について詳説する。図17(A)〜(C)は、本実
施例に係る下ドアの滑動機構及びその案内機構の構成を
説明するための3面図であり、(A)は図12のA−A
矢視図、(B)背面図、(C)は側面図である。図17
を参照して、滑動機構はローラ31と、ローラ31を下
ドア4bに取り付けるための取付け部材32から構成さ
れる。取付け部材32は、取り付け用の孔が穿設され、
下ドア4bの荷室側(内側)平面部に当接してボルト固
定される平面部と、平面部端部に沿って延在して外方に
突出する棒状部と、棒状部先端に該棒状部に略直交し且
つ側方に突出する車軸部から構成される。この車軸部先
端にローラ31が回転自在に取り付けられている。この
滑動機構は下ドアの下端左右両側にそれぞれ設けられ
て、ローラ31は下ドアの左右外方向にそれぞれ突出
し、荷箱2の縦枠部材33に設けられた案内手段である
レール33aに対して、鉛直方向に滑動可能にそれぞれ
係合している。
【0034】ドアのロック機構40について説明する。
図18(A)〜(C)は、ドアのロック機構40を説明
するための図であり、(A)はロック状態を示す側面
図、(B)は(A)の後面図、(C)はロック解除状態
を示す側面図である。操作レバー50の一端側には、水
平レバー51が固定され、水平レバー51は下ドア4b
の平面に対して回転可能に係止されている。水平レバー
51の両端には鈎部材42が固定されている。荷箱2の
縦枠部材側にも鈎部材41が固定され、鈎部材41,4
2はドアの閉状態において操作レバー50が回動される
ことによって解除可能に互いに係合している(ドアのク
ランプ機構)。下ドア4bには、操作レバー50のロッ
ク部材52が設けられおり、このロックが解除され、操
作により操作レバー50が上方に回動されると、水平レ
バー51が回転して、その両端の鈎部材42が回動し
て、鈎部材41とのロック(クランプ)状態が解除さ
れ、下ドア4b及び上ドア4aを開くことが可能とされ
る。
【0035】続いて、図12〜図15を参照して、ドア
の開閉動作について説明する。図12及び図13に示す
閉状態から、操作レバー50が操作されて、ドアのロッ
ク機構40のロック状態が解除され、さらに操作レバー
50が上方に引き上げられると、下ドア4bに取り付け
られたローラ31がレール33aに沿って上方に向かっ
て滑動し、下ドア4bは水平軸に対して回転しながら上
方向に滑動する。それと共に、上ドア4aが水平軸を中
心として上方向に回転して、上ドア4aと下ドア4bが
折り畳まれていく(図14参照)。さらに、下ドア4b
を押し上げると、上ドア4aと下ドア4bが完全に折り
畳まれた状態で停止する(図15参照)。この上ドア4
aと下ドア4bが完全に折り畳まれて最大限上方に位置
する状態で、前記下ドアは水平面に対して上方に約5〜
10゜の角度θを有して延在している。この角度θは、
取付け部材32の平面部の厚み等によって調整可能であ
る。
【0036】これによって、下ドア4bの回転接線方向
が鉛直方向よりずれて、下ドア4bに作用する重力によ
るモーメントが小さくなることにより、下ドア4bの下
方への回転及びローラ31の落下が防止され、ドアの開
状態が安定的に維持される。下ドア4bが水平方向に延
在する場合を仮定すると、下ドア4bの回転接線方向と
鉛直方向が一致するために、ローラ31が落下しやす
く、不安定となる。
【0037】ここで、図6を参照してドア開閉補助機構
11のドア開放動作を簡単に説明する。下ドア4bの上
方への滑動及び回動に伴って、上ドア4bが回動し、ア
ームB15が上ドア4bに対して離間する方向に回動す
ると共に上昇し、アームA13はアームB15と反対方
向に回動し、ロッド19が屋根の水平面に対して回動し
且つロッド19の自由端は取付け金具5c方向に滑動す
る。これによって、一端がロッド19に固定されたシャ
フト21に係止され、他端が屋根5側にスプリングガイ
ド24及びスプリングカバー5dを介して枢着された圧
縮スプリング26がロッド19の軸方向に伸縮かつ屋根
5の水平面に対して回動する(図4〜図6参照)。圧縮
スプリング26に代えて引張りスプリング28(図7参
照)を用いることもでき、その動作は前述の通りであ
る。また、前記実施例において詳説したように、ドア開
閉補助機構11は、上ドア4a及び下ドア4bの位置の
エネルギーの増加量と圧縮スプリング26(図6参照)
又は引張りスプリング28(図7参照)に蓄えられるエ
ネルギーの減少量とをほぼ同一になるように調整されて
おり、上ドア4a及び下ドア4bは、開閉に際する運動
部の合計摩擦力に相当する力で、人力でも容易に開閉さ
れ、かつ静止される。
【0038】このような折り畳み式のドアに前記ドア開
閉補助機構を取り付けることによって、人力で荷箱が大
きく開口できる共に、開口状態で下ドアが上方に位置す
るため、荷物の搬入・搬出の際に下ドアが障害となら
ず、一層荷物の積載が容易かつ安全に行うことができ
る。
【0039】荷箱の上下ドアが折り畳み式とされ、ドア
開閉補助機構が荷箱の屋根部の両側付近に設けられた本
発明の更に他の実施例を以下に説明する。
【0040】図19〜図23は本発明の更に他の実施例
を説明するための図であり、図19及び図20はバン型
トラックの外観を示す図であって、図19は側面図、図
20は後面図である。図21〜図23は折り畳み式のド
ア機構の動作を説明するための図であり、図21は中間
状態を示す部分側面図、図22は最大に開いた状態を示
す部分後面図、図23は図22の部分側面図である。
【0041】本実施例においては、荷箱2の側面が折り
畳み式のドアとされる。荷箱の後面が折り畳み式のドア
とされた前記実施例と同様に、上ドア3aと荷箱2の屋
根部の間にドア開閉補助機構11が装着され、上ドア3
aと下ドア3bは蝶番を介して連結され、下ドア3bの
下端両側に設けられたローラ31が荷箱2の縦枠部材3
3に設けられた案内手段である溝(レール)に対して、
鉛直方向に滑動可能にそれぞれ係合している。また、荷
箱2の縦枠部材と下ドア3bの左右両側間に、ドアの閉
状態を解除可能に保持するためのロック機構60がそれ
ぞれ設けられている。その他、下ドアの滑動機構、その
案内機構などの詳細な構成については、前記実施例と同
様であるので省略する。
【0042】ドアを開放する際には、ロック機構60を
解除して、下ドア3bを押し上げる。これ以降の動作に
ついては前記実施例と同様であるので省略する。
【0043】このように、荷箱側面を折り畳み式のドア
として、これにドア開閉補助機構を取り付けてもよく、
前記実施例と本実施例を組み合わせ、後面と側面の両方
を折り畳み式のドアとして、これにドア開閉補助機構を
取り付けてもよい。
【0044】以下に、本発明の前記実施例らに係るドア
開閉補助機構に適用されるドア開度調整機構を説明す
る。なお、説明都合上、本実施例においては図6に示す
圧縮スプリング26を用いたドア開閉補助機構に該ドア
開度調整機構を適用した例を説明するが、図7に示した
引張りスプリング28を備えたドア開閉補助機構に対し
ても、該ドア開度調整機構を適用することができること
は明らかである。図24(A)〜(E)は、本発明の前
記実施例らに係るドア開閉補助機構に適用されるドア開
度調整機構を示す図であり、(A)はドア開度調整機構
の詳細拡大図、(B)はその底面図、(C)はその右側
面図である。同(A)〜(C)図において、ドア開度調
整機構71はロッド19と、シャフト21との間に装着
され、ブラケット72と、調整円盤73とからなってい
る。図14の(D)はブラケット72を示す図、(E)
は調整円盤73を示す図である。ブラケット72は断面
がL字状の板からなり、その1つの面には貫通長穴72
bが穿孔されており、この長穴72bとロッド19に設
けられた穴とにボルト72aを挿通して締付けられるこ
とによってブラケット72とロッド19とは相互の位置
を可変可能に固定されている。ブラケット72の他方の
面には爪72cが設けられている。
【0045】調整円盤73は円盤状をなしており、その
一方の面には緩衝材73aが形成されており、他方の面
には複数個(図示のものは6個)の放射状の溝73bが
設けられている。また調整円盤73の中央にはねじ穴7
3cが加工されている。ねじ穴73cにはシャフト21
の端部に設けられている雌ねじ21bが螺合しており、
溝73bにはブラケットの爪72Cが係合している。
【0046】この機構を使用してドア開度を調整するに
は、調整円盤73を回転させてシャフト21と調整円盤
73の関係位置を調整し、次に溝73bにブラケットの
爪72cを係合させ、長穴72bとボルト72aによっ
て、ブラケット72とロッド19の関係位置を調整すれ
ば良い。このように調整円盤73のシャフト21に対す
る螺合位置とブラケット72のロッド19への取付け位
置を調整することによって、スプリングガイド24の端
面(部材25)と緩衝材73aとの間のクリアランスが
調整され(図24(A)参照)、シャフト21の軸方向
へのストローク、さらにはロッド19のストローク(シ
ャフト21軸方向への移動可能量)が定められ、これに
よって、ロッド19、アームA13及びアームB15の
回動可能量が定められ、結局アームB15が取り付けら
れた上ドアの開度が定められる。また、このようにして
上ドア(折り畳み式ドアにおいては上ドア及び下ドア)
の最大開度も定めることができる。
【0047】そして、圧縮ばね56の初期圧縮量はスプ
リング受け22(図6参照)を取り付けるナットによっ
て調整でき、圧縮ばね56が常に圧縮状態にあって、そ
の弾性力によってドアが任意の位置で支承されるよう
に、この初期圧縮量は調整される。上述の位置エネルギ
ーと弾性エネルギーとを完全に一致させるようにこのド
ア開度調整機構41を調節することは容易であるので、
すべての開度でドアを静止させることが容易となる。
【0048】
【発明の効果】本発明の第1の視点によれば、分割式の
荷箱ドアを備えたバン型トラックにおいて、2つのアー
ムと、スプリング等から成るドア開閉補助機構により、
ドアの開閉に伴って生ずる自重によるモーメントを支承
して、少なくとも上ドアの開閉を人力で容易に行い得る
ようにすることによって次に示すような優れた効果を奏
するものである。 荷箱の両側面と後面とに広い開口を持つことができ
荷物の積み下ろしにきわめて便利である。 装備費が安い。 運転経費を必要としない。
【0049】本発明の第2の視点によれば、バン型トラ
ックの荷箱の両側面と後面とをそれぞれ上下2つのドア
から成るようにし、それぞれの上ドアの開閉に伴って生
ずる自重によるモーメントを、2つのアームと、スプリ
ング等から成るドア開閉補助機構によって支承し、上ド
アの開閉を人力で容易に行い得るようにすることによっ
て次に示すような優れた効果を奏するものである。 荷箱の両側面と後面とに広い開口を持つことができ
荷物の積み下ろしにきわめて便利である。 装備費が安い。 運転経費を必要としない。
【0050】好ましくは、アームBは上下の2つの部分
に分割され、その間にターンバックルが挿入されること
により、このターンバックルを調節すれば、アームBの
長さが調節され、それによって、機種による荷箱の寸
法、構造の違いを吸収し、スプリングの弾性エネルギー
変化とドアの位置エネルギー変化を相殺することができ
るので、ドア開閉補助機構の汎用性が高くなる。
【0051】また好ましくは、折り畳み式のドアに前記
ドア開閉補助機構を取り付けることによって、人力で荷
箱が大きく開口できる共に、開口状態で下ドアが上方に
位置するため、荷物の搬入・搬出の際に下ドアが障害と
ならず、一層荷物の積載が容易かつ安全に行うことがで
きる。このドア開閉補助機構は荷箱の外側に設置されて
いるため、従来の滑車、錘及び巻き上げロープが荷箱内
又は荷箱枠に設置されたタイプの折り畳み式ドアの開閉
機構に比べて、荷箱の容積が広くされ、故障も少ない。
【0052】特に、上ドアと下ドアが折り畳まれて最大
限上方に位置する状態で、下ドアは水平面に対して上方
に所定角度を有して延在することにより、下ドアの下方
への回転及びローラの落下が防止され、ドアの開状態が
安定的に維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るドア開閉補助機構を備
えたバン型トラックの外観を示す図で、(A)は側面
図、(B)は後面図である。
【図2】図1の両側面及び後面のドアを全開にした状況
を示す斜視図である。
【図3】図1のドア開閉補助機構の詳細を示す斜視図で
ある。
【図4】本発明の別の実施例に係るドア開閉補助機構を
示す図で(A)は側面図、(B)は後面図である。
【図5】図4に示すドア開閉補助機構の後面の上ドア4
aが全開となっている状態を示す図である。
【図6】本発明の一実施例に係るドア開閉補助機構のス
プリングとして圧縮スプリングを使用した場合の詳細を
示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係るドア開閉補助機構のス
プリングとして引張りスプリングを使用した場合の詳細
を示す図である。
【図8】バン型トラックの斜視図である。
【図9】(A)〜(C)は従来提示されている種々のウ
イングのはね上げ装置を示す図である。
【図10】従来提示されているウイングのはね上げ装置
によってウイングを全開にした状況を示す斜視図であ
る。
【図11】従来提示されているウイングを開閉する装置
を図示した図である。
【図12】本発明の他の実施例に係る折り畳み式のドア
機構とドア開閉補助機構を備えたバン型トラックの外観
を示す側面図である。
【図13】図12のバン型トラックの外観を示す後面図
である。
【図14】図12の折り畳み式のドア機構の動作を説明
するための、中間状態を示す部分側面図である。
【図15】図12の折り畳み式のドア機構の動作を説明
するための、ドア全開状態を示す部分側面図である。
【図16】図15のドア全開状態を示す部分後面図であ
る。
【図17】(A)〜(C)は、本発明の他の実施例に係
る下ドアの滑動機構及びその案内機構の構成を説明する
ための3面図であり、(A)は図12のA−A矢視図、
(B)は背面図、(C)は側面図である。
【図18】(A)〜(C)は、ドアのロック機構40を
説明するための図であり、(A)はロック状態を示す側
面図、(B)は(A)の後面図、(C)はロック解除状
態を示す側面図である。
【図19】本発明の更に他の実施例に係る折り畳み式の
ドア機構とドア開閉補助機構を備えたバン型トラックの
外観を示す側面図である。
【図20】図19のバン型トラックの外観を示す後面図
である。
【図21】図19の折り畳み式のドア機構の動作を説明
するための、中間状態を示す側面図である。
【図22】図19の折り畳み式のドア機構の動作を説明
するための、ドア全開状態を示す部分後面図である。
【図23】図22のドア全開状態を示す部分側面図であ
る。
【図24】(A)〜(E)は、本発明の前記実施例らに
係るドア開閉補助機構に適用されるドア開度調整機構を
示す図であり、(A)はドア開度調整機構の詳細拡大
図、(B)はその底面図、(C)はその右側面図、
(D)はブラケット42を示す図、(E)は調整円盤4
3を示す図である。
【符号の説明】
1 バン型トラック 2 荷箱 3 両側面 3a 上ドア 3b 下ドア 4 後面 4a 上ドア 4b 下ドア 4c 金具 5 屋根 5a ベースプレート 5b 金具 5c 取付け金具 5d スプリングカバー 6 ラバーヒンジ 11 ドア開閉補助機構 12 ピン 13 アームA 14 ピン 15 アームB 16 ピン 17 ターンバックル 18 ピン 19 ロッド 20 ピン 21 シャフト 21b 雌ねじ 22 スプリング受 23 ピン 24 スプリングガイド 25 部材 26 圧縮スプリング 27 固定金具 28 引張りスプリング 31 ローラ 32 取付け部材(ローラ31の取付け部材) 33 縦枠部材 33a レール 40 ロック機構(ドアのロック機構) 41 鈎部材 42 鈎部材 50 操作レバー 51 水平レバー 52 ロック機構(水平レバー51のロック機構) 60 ロック機構(ドアのロック機構) 71 ドア開度調整機構 72 ブラケット 72a ボルト 72b 長穴 72c 爪 73 調整円盤 73a 緩衝材73a 73b 溝 73c ねじ穴 θ 上ドア4aと下ドア4bが完全に折り畳まれて最大
限上方に位置する状態で下ドア4bが水平面に対して延
在する角度
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16C 11/10 F16C 11/10 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷台の上部に直六面体状の荷箱が形成され
    ているバン型トラックであって、前記荷箱の側面ないし
    前後面のいずれか一に、水平軸を中心として回転して開
    閉する上ドアと下ドアが設けられており、上ドアの開閉
    に伴って生ずる自重によるモーメントを、下記(a)〜
    (c)の要素から構成されているドア開閉補助機構によ
    って支承して、ドアの開閉を人力で容易に行い得るよう
    にしたことを特徴とするバン型トラック: (a)一端が前記荷箱の屋根部にピンを介して枢着して
    いるアームA、(b)一端が前記上ドアの上部付近にピ
    ンを介して枢着し、他端が前記アームAの他端にピンを
    介して枢着しているアームB、(c)一端が前記アーム
    Aの中間部分にピンを介して枢着しているロッドと、一
    端が前記ロッドの他端側に係止され、他端が前記荷箱の
    屋根部側に枢着され、該ロッドの回動に応じて伸縮し且
    つ回動するスプリング。
  2. 【請求項2】荷台の上部に直六面体状の荷箱が形成され
    ているバン型トラックであって、その荷箱の両側面と後
    面とが、それぞれその面の上縁又は下縁に設けられてい
    る水平軸を中心として回転して開閉する上下2つのドア
    から成っており、それぞれの上ドアの開閉に伴って生ず
    る自重によるモーメントを、下記(a)〜(c)の要素
    から構成されているドア開閉補助機構によって支承し
    て、上ドアの開閉を人力で容易に行い得るようにしたこ
    とを特徴とするバン型トラック: (a)一端が前記荷箱の屋根部の両側及び後部の端縁付
    近に、それぞれピンを介して枢着しているアームA、
    (b)一端が前記両側面及び後面の上ドアの上部付近
    に、それぞれピンを介して枢着し、他端が前記アームA
    の他端にピンを介して枢着しているアームB、(c)一
    端が前記アームAの部分にピンを介して枢着しているロ
    ッドと、一端が前記ロッドの他端に取付けられており、
    他端にはスプリング受が取付けられているシャフトと、
    前記スプリング受と荷箱の屋根部に取付けられている部
    材との間に弾装されている圧縮スプリング。
  3. 【請求項3】前記それぞれの上ドアは前記水平軸に替え
    てラバーヒンジによって荷箱両側面及び後面の上縁に回
    転可能に取付けられていることを特徴とする請求項1又
    は2記載のバン型トラック。
  4. 【請求項4】前記シャフト、スプリング受及び圧縮スプ
    リングに替えて、前記ロッドと前記荷箱の屋根部に装着
    されている固定部材との間に弾装されている引張りスプ
    リングを具えていることを特徴とする請求頂2又は請求
    頂3記載のバン型トラック。
  5. 【請求項5】前記アームBはその中間部がターンバック
    ルとなっており、その長さを調節することにより、アー
    ムAとアームBとの枢着部分と、アームBと前記両側面
    又は後面の上ドアの上部付近との枢着部分との間の距離
    を調節可能にすることにより、荷箱の大きさ、構造の異
    なるものに対しても装着できるドア開閉補助機構を有す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載の
    バン型トラック。
  6. 【請求項6】前記上ドアの上端は前記荷箱側に枢着さ
    れ、 前記上ドアの下端と前記下ドアの上端は、該上ドアと該
    下ドアが折り畳み可能に連結され、 前記下ドアの下端部は前記荷箱側に設けられた案内手段
    に対してドア開閉時に滑動可能に係合され、 前記下ドアが上方に滑動し、前記上ドアと該下ドアが水
    平軸を中心として回転し折り畳まれることにより前記荷
    箱が開放されることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か一に記載のバン型トラック。
  7. 【請求項7】前記下ドアの下端部には、前記案内手段に
    係合し、ドアの開閉時に略上下方向に案内される滑動手
    段が取り付けられ、 前記案内手段は、前記荷箱の上下方向に延在する溝を備
    えた枠部材であることを特徴とする請求項6記載のバン
    型トラック。
  8. 【請求項8】前記上ドアと前記下ドアが折り畳まれて最
    大限上方に位置する状態で、該下ドアは水平面に対して
    上方に所定角度を有して延在することを特徴とする請求
    項6又は7記載のバン型トラック。
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