JP2002219941A - トラック等のウイング開閉装置 - Google Patents

トラック等のウイング開閉装置

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JP2002219941A JP2001015097A JP2001015097A JP2002219941A JP 2002219941 A JP2002219941 A JP 2002219941A JP 2001015097 A JP2001015097 A JP 2001015097A JP 2001015097 A JP2001015097 A JP 2001015097A JP 2002219941 A JP2002219941 A JP 2002219941A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構造を備え、メンテナンスがほとんど不
要とされる、ばねとリンク機構を用いたウイング開閉装
置であって、ウイングの回動角度に応じて必要十分なモ
ーメントをウイングに加えることができるウイング開閉
装置を提供する。 【解決手段】ウイング開閉装置はウイング1の閉止時に
鳥居2の内部に収容され、このウイング開閉装置は、鳥
居2の上部に配置され且つその一側が車体に対して支持
されウイング1を枢動するための付勢力を発生するばね
5と、ばね5の付勢力をウイング1に伝達するためのリ
ンク機構6とを有し、リンク機構6のウイング1に対す
る作用点がウイング1の回動に伴って変位する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウイング開閉装置
に関し、特に、トラック等のウイング開閉装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ウイングを開閉させるための駆動
装置として、一般的に、油圧シリンダ又はモータが用い
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウイン
グを開閉させるための駆動装置として、一般的に、油圧
シリンダ又はモータを用いた場合、これら油圧シリンダ
やモータを駆動するための配管、配線ないし電源が必要
となる。これによって、ウイングを開閉するための装置
が肥大化するという問題点、メンテナンスに手間が掛か
るという問題点、仮に上記駆動装置が故障した場合、及
び修理が面倒であるという問題点が生じている。
【0004】本発明の目的は、簡素な構造を備え、かつ
メンテナンスがほとんど不要とされる、ばねとリンク機
構を用いたウイング開閉装置を提供することである。本
発明のさらなる目的は、ウイングの回動角度に応じて必
要十分なモーメントをウイングに加えることができるウ
イング開閉装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、ばねの付勢力をウイングに伝達するための
リンク機構が、ウイングに対する作用点が該ウイングの
回動に伴って変位するリンク部材を備えたことを特徴と
するウイング開閉装置を提供する。
【0006】また、本発明は、上記目的を達成するた
め、ばねの付勢力をウイングに伝達するためのリンク機
構が、互いに連結された複数のリンク部材を備えるこ
と、前記複数のリンク部材の連結点のうち少なくとも一
つの該連結点が、前記ウイングの回動に伴って並進する
ことを特徴とするウイング開閉装置を提供する。
【0007】これらのウイング開閉装置によれば、該ウ
イング開閉装置のウイングに対する作用点が該ウイング
の回動に伴って変位するため、ウイングの回動角度によ
り変化するウイングの重量モーメントに対応して、ウイ
ングに印加される駆動モーメントを必要十分な大きさに
設定することができる。例えば、ウイングを開放する
際、後半においてウイングをはね上げるために必要なウ
イング重量モーメントが小さくなる場合、本発明のウイ
ング開閉装置は、この後半において、小さなモーメント
をウイングに印加することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を説明する。
【0009】本発明の好ましい実施の形態に係るウイン
グ開閉装置は、前記鳥居の内部に配置されると共に前記
車体に対して定置され、前記ウイングを開放した際、所
定のウイング開度において、前記リンク機構が備える少
なくとも一の部材が当接し、該リンク機構の作動を制止
することにより、前記ウイングの最大開度を規定するス
トッパを有する。
【0010】本発明の好ましい実施の形態に係るウイン
グ開閉装置においては、リンク機構が互いにピンを介し
て連結された複数のリンク部材から構成され、さらに、
前記複数の部材又は該複数の部材を連結する前記ピンを
案内する案内部材(例えば、滑子、ガイドローラ)が設
けられる。
【0011】好ましくは、前記案内部材が、前記車体に
対して定置され、前記ばねのばね軸方向と基本的に平行
な方向に延在する部材(例えば、ガイド面ないしガイド
レールを有する部材)であり、前記複数のリンク部材同
士の連結点に、ウイング開閉時、前記案内部材上を滑動
するよう第1の滑子ないし転子(例えば、滑子)が取付
けられ、該案内部材が、ウイング開閉時、前記第1の滑
子と摺接しながら該第1の滑子を抗支することにより、
ばねロッドの揺動が防止される。
【0012】別に好ましくは、前記案内部材が、前記車
体に対して枢支された第2の滑子ないし転子(例えば、
ローラ)であり、前記第2の滑子が、ウイング開閉時、
ばねロッドが揺動しないよう、該ばねロッドと摺接しな
がら該ばねロッドを抗支する。
【0013】本発明によるウイング開閉装置は、トラッ
クの側面の少なくとも一部と屋根の少なくとも一部を覆
うウイングを開閉するための装置として好適に採用され
る他、場合によっては、トラック以外のものに取付けら
れたウイングの開閉装置としても好適に用いることがで
きる。
【0014】本発明によるウイング開閉装置は、トラッ
ク等の車体上に設けられた荷箱の屋根部と側部を覆うよ
う、該荷箱の該屋根部付近において該車体に対し枢支さ
れたウイングを開閉するため装置として好適に用いられ
る。また、本発明によるウイング開閉装置が、荷箱を有
するトラック等の車両に適用される場合、このウイング
開閉装置を、鳥居(車体に対して固定ないし一体化され
たフレーム部)の内部に収容することができる。
【0015】本発明の好ましい実施の形態においては、
本発明によるウイング開閉装置を並置して用いること、
或いは本発明によるウイング開閉装置と他のウイング開
閉装置を並置して用いることにより、ウイングをはね上
げる力を増大させること乃至複数のウイング開閉装置が
発生するモーメントの和とウイングの重量モーメントと
をさらに厳密に釣り合わせることができるようになる。
【0016】
【実施例】以上説明した本発明の好ましい実施の形態を
さらに明確化するために、以下図面を参照して、本発明
の一実施例を説明する。
【0017】[第1の実施例]本発明の第1の実施例に
係るウイング開閉装置について説明する。図2は、図1
に示したトラックに好適に適用される、本発明の第1の
実施例に係るウイング開閉装置の構造を説明するための
図である。なお、図2は、鳥居2の壁部を一部取り除い
て、このウイング開閉装置を車体前後方向に沿って見た
図であり、後述の図3〜図5も同様である。
【0018】図2を参照すると、ウイング1の一側が、
車体(荷箱)の上部(鳥居上部、荷箱屋根部付近)側部
寄りに、ヒンジ3を介して、枢支されている。ヒンジ3
のピン4が、ウイング1の枢支点となる。ウイング1は
折曲され、折曲された一側が、車体ないし荷箱の屋根を
覆う屋根部であり、折曲された他側が車体ないし荷箱の
側部を覆う側部(不図示)である。
【0019】ウイング1と車体の間に取付けられた本発
明の第1の実施例に係るウイング開閉装置は、鳥居2の
内部に収容されている。このウイング開閉装置は、鳥居
2の上部に配置され且つその一側が車体ないし鳥居2に
対して支持され、ウイング1を回動するための付勢力を
発生するばね5と、ばね5の付勢力をウイング1に伝達
するためのリンク機構6とを有している。
【0020】さらに、ウイング1の屋根部内側には、第
1の案内部材7が形成されている。鳥居2の鉛直方向中
間部には、屈曲した第1のリンク部材8がピン9を介し
て枢支されている。第1のリンク部材8は、本体8a
と、本体8aに形成された溝8cに変位可能に嵌合して
いる可動部材8bとを含んで構成されている。また、鳥
居2の底部には、ピン12を介してアーム13が枢支さ
れている。可動部材8b及びアーム13には、共通のピ
ン10が挿通されている。ピン10には、第1の滑子1
1が軸支されている。第1の滑子11は、ウイング1の
回動ないし第1のリンク部材8の枢動に伴って、第1の
案内部材7に対して摺動する。すなわち、ウイング1に
対するウイング開閉装置の作用点が、ウイング1の回動
角度に応じて変化することとなる。
【0021】また、第1のリンク部材8には、ピン15
を介して、屈曲した第2のリンク部材16が互いに揺動
可能に連結されている。第2のリンク部材16には、ピ
ン17を介してばねロッド18が連結されている。ピン
17には、第3の滑子19が軸支されている。一方、車
体に対して、第2の案内部材20(上下案内板)が固定
されている。ウイング回動時、第3の滑子19は、第2
の案内部材20により、ばねロッド18の軸方向(ばね
5のばね軸方向)に沿って平行移動するよう案内され
る。
【0022】また、ばねロッド18には、ばね初期長さ
調節用の調節ナット21が螺合されている。調節ナット
21には、第1のばね受け22が支持されている。一
方、車体に対して、第2のばね受け23が固定されてい
る。第1のばね受け22と第2のばね受けの間には、上
述のばね5が圧縮介装されている。
【0023】次に、ウイングの閉止状態を示す図2及び
その開放状態を示す図3を参照して、以上説明したウイ
ング開閉装置の動作を説明する。
【0024】操作者がウイング1のロックを解除し、ウ
イング1を開放方向に回動させると、ばね5が図2中左
方向に伸張する。このとき、第2の案内部材20によっ
て第3の滑子19の移動方向がばね軸方向に規制されて
いることにより、ばねロッド18もばね軸方向に沿って
図2中左方向に並進する。これに伴い、第2のリンク部
材16は、全体として、図2中左方向に並進しながら、
同図中時計方向に揺動する。これにより、第1のリンク
部材8が図2中時計方向に枢動すると共に、アーム13
も図2中時計方向に枢動して、第1の滑子11が第1の
案内部材7に対して摺動し第1の案内部材7の開放側に
向かって変位する。ここで、アーム13の腕の長さは一
定であるため、ウイング1の回動に伴い、可動部材8b
が本体8aから徐々に突出する(第1のリンク部材8の
伸張)。この構造により、ウイング1の開閉動作中、ピ
ン4(ウイング枢支点)とピン10(作用点)間の距離
が可変することが許容され、特に、ウイング1の重量モ
ーメントが最大となるウイング回動角度の範囲の中間付
近に比べて、ウイング1の重量モーメントが小さくなる
ウイング回動角度範囲の後半において、この距離が短く
なり、ウイング1に作用するモーメントが小さくなる。
【0025】[第2の実施例]次に、本発明の第2の実
施例に係るウイング開閉装置について説明する。図4
は、図1に示したトラックに好適に適用される、本発明
の第2の実施例に係るウイング開閉装置の構造を説明す
るための図である。なお、この第2の実施例に係る装置
が、前記第1の実施例に係る装置と同様の構成ないし機
能を有する点については、前記第1の実施例の記載を参
照することができるものとする。
【0026】ウイング1の屋根部内側には、第1の案内
部材7が形成されている。鳥居2の鉛直方向中間部に
は、第1のリンク部材25がピン9を介して枢支されて
いる。第1のリンク部材25には、ピン10を介して第
1の滑子11が軸支されている。
【0027】また、第1のリンク部材25には、ピン1
5を介して、第2のリンク部材26が互いに揺動可能に
連結されている。第2のリンク部材26には、ピン17
を介してばねロッド18が連結されている。ピン17に
は、第3の滑子19が軸支されている。一方、車体に対
して、第2の案内部材20(上部案内板)が固定されて
いる。ウイング回動時、第2の滑子19は、第2の案内
部材20により、ばねロッド18の軸方向(ばね5のば
ね軸方向)に沿って平行移動するよう案内される。
【0028】次に、ウイングの閉止状態を示す図4及び
その開放状態を示す図5を参照して、以上説明したウイ
ング開閉装置の動作を説明する。
【0029】操作者がウイング1のロックを解除し、ウ
イング1を開放方向に回動させると、ばね5が図4中左
方向に伸張する。このとき、第2の案内部材20によっ
て第3の滑子19の移動方向がばね軸方向に規制されて
いることにより、ばねロッド18もばね軸方向に沿って
図4中左方へ並進する。これに伴い、第2のリンク部材
26は、全体として、図4中左方向に並進しながら、同
図中時計方向に揺動する。これにより、第1のリンク部
材25が図2中時計方向に枢動すると共に、第1の滑子
11が第1の案内部材7に対して摺動し第1の案内部材
7の開放側に向かって変位する。この結果、ウイング1
の開閉動作中、ピン4(ウイング枢支点)とピン10
(作用点)間の距離が可変することが許容され、特に、
ウイング1の重量モーメントが最大となるウイング回動
角度の範囲の中間付近に比べて、ウイング1の重量モー
メントが小さくなるウイング回動角度範囲の後半におい
て、この距離が短くなり、ウイング1に作用するモーメ
ントが小さくなる。
【0030】[第3の実施例]次に、本発明の第3の実
施例に係るウイング開閉装置について説明する。図6
は、図1に示したトラックに好適に適用される、本発明
の第3の実施例に係るウイング開閉装置の構造を説明す
るための図である。なお、この第2の実施例に係る装置
が、前記第1又は第2の実施例に係る装置と同様の構成
ないし機能を有する点については、前記第1又は第2の
実施例の記載を参照することができるものとする。
【0031】図6を参照すると、リンク機構6は、互い
にピンを介して連結された複数のリンク部材を備えてい
る。そして、これら複数のリンク部材の連結点のうち一
つの連結点が、ウイング1の回動に伴って並進するよう
構成されている。
【0032】詳細には、このリンク機構6は、ウイング
1にピン30を介して揺動可能に連結された第1のリン
ク部材31と、第1のリンク部材31にピン32を介し
て揺動可能に連結された第2のリンク部材33と、第2
のリンク部材33にピン34を介して揺動可能に連結さ
れた第3のリンク部材35と、第3のリンク部材35と
ばね5の間に連結されたばねロッド18を含んで構成さ
れている。なお、第2のリンク部材33は屈曲部を有し
ている。
【0033】そして、第2のリンク部材33と第3のリ
ンク部材35の連結点(ピン34)に、第2の滑子36
が軸支されている。この第2の滑子36が、ウイング1
の回動に伴い、車体に対して並進ないし摺接するよう、
第2のリンク部材33の屈曲部に作用する(摺接する)
第3の案内部材(第2のリンク部材33の揺動を案内す
るコロ)37が設けられている。また、第2の滑子36
と第2の滑子36の並進方向に沿って対向するよう、車
体に対してストッパ38が形成されている。
【0034】次に、ウイングの閉止状態を示す図6及び
その開放状態を示す図7を参照して、以上説明したウイ
ング開閉装置の動作を説明する。
【0035】操作者がウイング1のロックを解除し、ウ
イング1を開放方向に回動させると、ばね5が図6中左
方向に伸張する。このとき、第2の案内部材20によっ
て第3の滑子19の移動方向がばね軸方向に沿うよう規
制されていること、及び第3の案内部材37が第2のリ
ンク部材33の揺動を案内していることにより、第3の
リンク部材35も図6中左方向に並進する。したがっ
て、第2の滑子36は、車体に対して摺接しながら図6
中左方向に並進する。これにより、第2のリンク部材3
3が、第3の案内部材(コロ)37を中心として揺動
し、第1のリンク部材31が上方へ持ち上げられること
により、ウイング1が開放方向に回動していく。
【0036】また、ウイング1が所定角度まで開放され
ると、第2の滑子36がストッパ38に当接することに
より、さらなるウイング1の回動が阻止され、かくし
て、ウイング1の最大開放角度が規定される。
【0037】[第4の実施例]次に、本発明の第4の実
施例に係るウイング開閉装置について説明する。図8
は、図1に示したトラックに好適に適用される、本発明
の第4の実施例に係るウイング開閉装置の構造を説明す
るための図である。なお、この第4の実施例に係る装置
が、前記第3の実施例に係る装置と同様の構成ないし機
能を有する点については、前記3の実施例の記載を参照
することができるものとする。
【0038】図8を参照すると、リンク機構6は、ウイ
ング1にピン30を介して揺動可能に連結された第1の
リンク部材31と、第1のリンク部材31にピン32を
介して揺動可能に連結された第2のリンク部材40と、
第2のリンク部材40にピン34を介して揺動可能に連
結された屈曲部を有する第3のリンク部材41と、第3
のリンク部材41とばね5の間に連結されたばねロッド
18を含んで構成されている。
【0039】そして、第2のリンク部材40と第3のリ
ンク部材41の連結点(ピン34)に、第2の滑子36
が軸支されている。この第2の滑子36がウイング1の
回動に伴い車体に対して並進ないし摺接するよう、第2
のリンク部材33には、車体に対しピン42を介して枢
支されたアーム状の第3の案内部材37がピン43を介
して連結されている。また、第2の滑子36と第2の滑
子36の並進方向に沿って対向するよう、車体に対して
ストッパ38が設けられている。
【0040】次に、ウイングの閉止状態を示す図8及び
その開放状態を示す図9を参照して、以上説明したウイ
ング開閉装置の動作を説明する。
【0041】操作者がウイング1のロックを解除し、ウ
イング1を開放方向に回動させると、ばねが図8中左方
向に伸張する。このとき、第2の案内部材20によって
第3の滑子19の移動方向がばね軸方向に沿うよう規制
されていること、及び第3の案内部材37が第2のリン
ク部材40の揺動を案内していることにより、第3のリ
ンク部材41も図6中左方向に並進する。したがって、
第2の滑子36は、車体に対して摺接しながら図6中左
方向に並進する。これにより、第2のリンク部材40
が、第3の案内部材(コロ)37を中心として揺動し、
第1のリンク部材31が上方へ持ち上げられることによ
り、ウイング1が開放方向に回動していく。
【0042】また、ウイング1が所定角度まで開放され
ると、第2の滑子36がストッパ38に当接することに
より、さらなるウイング1の回動が阻止され、かくし
て、ウイング1の最大開放角度が規定される。
【0043】[第5の実施例]次に、本発明の第5の実
施例に係るウイング開閉装置について説明する。図10
は、図1に示したトラックに好適に適用される、本発明
の第5の実施例に係るウイング開閉装置の構造を説明す
るための図である。なお、この第5の実施例に係る装置
が、前記第3又は第4の実施例に係る装置と同様の構成
ないし機能を有する点については、前記3又は第4の実
施例の記載を参照することができるものとする。
【0044】図10を参照すると、リンク機構6は、ウ
イング1にピン30を介して揺動可能に連結された第1
のリンク部材31と、車体に対してピン51を介して枢
支されると共に第1のリンク部材31にピン32を介し
て揺動可能に連結され、さらにピン54が設けられた第
2のリンク部材50と、車体に対してピン52を介して
枢支されると共に溝53aを備え該溝53aと前記ピン
54の係合を介して第2のリンク部材50に揺動可能に
連結された屈曲部を有する第3のリンク部材(溝付きク
ランク)53と、第3のリンク部材53にピン55を介
して揺動可能に連結された第4のリンク部材56と、第
4のリンク部材56とばね5の間に連結されたばねロッ
ド18を含んで構成されている。
【0045】また、第3のリンク部材53の端部と、そ
の揺動方向に沿って対向するよう、車体に対してストッ
パ38が設けられている。
【0046】次に、ウイングの閉止状態を示す図10及
びその開放状態を示す図11を参照して、以上説明した
ウイング開閉装置の動作を説明する。
【0047】操作者がウイング1のロックを解除し、ウ
イング1を開放方向に回動させると、ばねが図10中左
方向に伸張して、第4のリンク部材56も同方向に並進
する。これにより、第3のリンク部材53が図10中時
計方向に枢動して、第2のリンク部材50を同方向に枢
動させる。このとき、第2のリンク部材50と第3のリ
ンク部材53の連結点であるピン54は、溝53a内を
摺動してピン52の方へ変位していく。このように、第
2のリンク部材40が、図10中時計方向に枢動するこ
とによって、第1のリンク部材31が上方へ持ち上げら
れて、ウイング1が開放方向に回動していく。
【0048】また、ウイング1が所定角度まで開放され
ると、第3のリンク部材53の端部がストッパ38に当
接することにより、さらなるウイング1の回動が阻止さ
れ、かくして、ウイング1の最大開放角度が規定され
る。
【0049】[第6の実施例]次に、本発明の第6の実
施例に係るウイング開閉装置について説明する。図12
は、図1に示したトラックに好適に適用される、本発明
の第6の実施例に係るウイング開閉装置の構造を説明す
るための図である。図13は、ウイング開放状態を示す
図12の動作図である。なお、この第6の実施例に係る
装置が、前記第5の実施例に係る装置と同様の構成ない
し機能を有する点については、前記5の実施例の記載を
参照することができるものとする。
【0050】図12を参照すると、このウイング開閉装
置においては、ばねロッド18と第4のリンク部材56
の連結点(ピン17)ではなく、ばねロッド18が直接
案内されている。すなわち、ばねロッド18と摺接する
ように、車体に対して第2の案内部材(コロ)60が設
けられている。この第2の案内部材も、図10に示した
板状の第2の案内部材20と同様に、ウイングの回動に
伴ってばねロッド18がばね軸に沿って変位するよう、
ばねロッド18に作用する。
【0051】この第6の実施例に係るウイング開閉装置
のその他の構成及び動作は、前記第5の実施例に係るウ
イング開閉装置のそれらと同様である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、簡素な構造を備え、か
つメンテナンスがほとんど不要とされる、ばねとリンク
機構を用いたウイング開閉装置を提供される。さらに、
本発明によれば、ウイングの回動角度に応じて必要十分
なモーメントをウイングに加えることができるウイング
開閉装置を提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウイング開閉装置が適用されるト
ラックの外観図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るウイング開閉装置
を説明するための図である。
【図3】図2に示したウイング開閉装置の動作図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例に係るウイング開閉装置
を説明するための図である。
【図5】図4に示したウイング開閉装置の動作図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施例に係るウイング開閉装置
を説明するための図である。
【図7】図6に示したウイング開閉装置の動作図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施例に係るウイング開閉装置
を説明するための図である。
【図9】図8に示したウイング開閉装置の動作図であ
る。
【図10】本発明の第5の実施例に係るウイング開閉装
置を説明するための図である。
【図11】図10に示したウイング開閉装置の動作図で
ある。
【図12】本発明の第6の実施例に係るウイング開閉装
置を説明するための図である。
【図13】図12に示したウイング開閉装置の動作図で
ある。
【符号の説明】
1 ウイング 2 鳥居 3 ヒンジ(ウイングヒンジ) 4 ピン(ウイングヒンジのピン) 5 ばね 6 リンク機構 7 第1の案内部材 8 第1のリンク部材 9 ピン(第1のリンク部材8の枢支点) 10 ピン(第1の滑子11の軸支点) 11 第1の滑子 12 ピン(アーム13の枢支点) 13 アーム 15 ピン(第1,第2のリンク部材8,16の連結
点) 16 第2のリンク部材 17 ピン(第2のリンク部材16とばねロッド18の
連結点) 18 ばねロッド 19 第3の滑子 20 第2の案内部材 21 調節ナット 22 第1のばね受け 23 第2のばね受け 25 第1のリンク部材 26 第2のリンク部材 30 ピン(第1のリンク部材とウイングの連結点) 31 第1のリンク部材 32 ピン(第1と第2のリンク部材の連結点) 33 第2のリンク部材 34 ピン(第2と第3のリンク部材の連結点) 35 第3のリンク部材 36 第2の滑子 37 第3の案内部材 38 ストッパ 40 第2のリンク部材 41 第3のリンク部材 42 ピン(アーム状の第3の案内部材の枢支点) 43 ピン(第3の案内部材と第2のリンク部材の連結
点) 50 第2のリンク部材 51 ピン(第2のリンク部材の枢支点) 52 ピン(第3のリンク部材の枢支点) 53 第3のリンク部材(溝付きクランク) 53a 溝 54 ピン(第2と第3のリンク部材の連結点) 55 ピン(第3と第4のリンク部材の連結点) 56 第4のリンク部材 60 第2の案内部材(コロ)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラック等の車体上に設けられた荷箱の屋
    根部と側部を覆うよう、該荷箱の該屋根部付近において
    該車体に対し枢支されたウイングを開閉するためのウイ
    ング開閉装置であって、 前記ウイング開閉装置が、前記ウイングの閉止時におい
    て鳥居の内部に収容されること、 前記ウイング開閉装置が、前記鳥居の上部に配置され且
    つその一側が前記車体に対して支持され、前記ウイング
    を回動するための付勢力を発生するばねと、前記ばねの
    前記付勢力を前記ウイングに伝達するためのリンク機構
    とを有すること、 前記リンク機構の前記ウイングに対する作用点が該ウイ
    ングの回動に伴って変位すること、を特徴とするウイン
    グ開閉装置。
  2. 【請求項2】前記リンク機構は、前記車体に対して枢支
    されると共に前記ウイングの回動に伴って伸縮するリン
    ク部材を含むこと、 前記リンク部材が伸縮する部分に、前記ウイングの回動
    に伴い摺動して該ウイングにはね上げ力を作用する第1
    の滑子が軸支されていること、 前記ウイングに、前記滑子を該ウイングの回動に伴って
    摺動させるための第1の案内部材が設けられること、を
    特徴とするウイング開閉装置。
  3. 【請求項3】前記リンク部材における前記第1の滑子の
    軸支点に、前記車体に対して枢支されたアームが連結さ
    れることを特徴とする請求項2記載のウイング開閉装
    置。
  4. 【請求項4】前記ばねに、ばねロッドが連結されるこ
    と、 前記ばねロッドが前記ばねの軸方向に沿って変位するよ
    う、車体に対して、第2の案内部材が設けられること、
    を特徴とするウイング開閉装置。
  5. 【請求項5】トラック等の車体上に設けられた荷箱の屋
    根部と側部を覆うよう、該荷箱の該屋根部付近において
    該車体に対し枢支されたウイングを開閉するためのウイ
    ング開閉装置であって、 前記ウイング開閉装置が、前記ウイングの閉止時におい
    て鳥居の内部に収容されること、 前記ウイング開閉装置が、前記鳥居の上部に配置され且
    つその一側が前記車体に対して支持され、前記ウイング
    を回動するための付勢力を発生するばねと、前記ばねの
    前記付勢力を前記ウイングに伝達するためのリンク機構
    とを有すること、 前記リンク機構が、互いに連結された複数のリンク部材
    を備えること、 前記複数のリンク部材の連結点のうち少なくとも一つの
    該連結点が、前記ウイングの回動に伴って並進するこ
    と、を特徴とするウイング開閉装置。
  6. 【請求項6】前記リンク機構が、 前記ウイングに揺動可能に連結された第1のリンク部材
    と、 前記第1のリンク部材に揺動可能に連結された第2のリ
    ンク部材と、 前記第2のリンク部材に揺動可能に連結された第3のリ
    ンク部材と、 前記第3のリンク部材と前記ばねの間に連結されたばね
    ロッドと、を含み、 前記第2のリンク部材と前記第3のリンク部材の連結点
    に、第2の滑子が軸支されること、 前記第2の滑子が、前記ウイングの回動に伴って並進す
    るよう、前記第2のリンク部材に作用する第3の案内部
    材が設けられること、を特徴とする請求項5記載のウイ
    ング開閉装置。
  7. 【請求項7】前記リンク機構が、 前記ウイングに揺動可能に連結された第1のリンク部材
    と、 前記第1のリンク部材に揺動可能に連結されると共に前
    記車体に対して枢支された第2のリンク部材と、 前記第2のリンク部材に揺動可能に連結されると共に前
    記車体に対して枢支された第3のリンク部材と、 前記第3のリンク部材に揺動可能に連結された第4のリ
    ンク部材と、 前記第4のリンク部材と前記ばねの間に連結されたばね
    ロッドと、を含み、 前記第2のリンク部材と前記第3のリンク部材との連結
    点が、前記ウイングの回動に伴い並進すること、を特徴
    とする請求項5記載のウイング開閉装置。
  8. 【請求項8】前記リンク機構が備える前記複数のリンク
    部材の少なくとも一の揺動又は該複数のリンク部材を連
    結する部材の変位を制止することにより、前記ウイング
    の最大開度を規定するストッパが、前記車体に対して設
    けられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一記
    載のウイング開閉装置。
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