JPS5844195Y2 - バルコニ−・手摺等の格子組立構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバルコニー又は手摺り等の格子に関するもので
、特に溶接やボルト締め等がなしで簡単に組立てること
のできる新規な格子の組立構造に関するものである。

従来、格子の組立ては溶接やボルト締めがほとんどであ
った。

溶接を用いると、溶接部の完全な塗装が難しく、この部
分での錆の発生原因となっている。

又ボルト締めの場合は現場で一本一本ボルト締めをして
組立てるとなると、その手間は大変であった。

本考案は斜上の公知技術の欠点を改良し、組立て易く、
シかも安全に提供できるもので、以下図面を参照して説
明する。

第１図は本考案に係る組立構造を用いて組立てた格子で
、１は手すり子、２は格子の上桟、３は下桟である。

本考案はこの手すり子と上、下桟との組立てに使用され
るものである。

第２図及び゛第４図を参照するに、手すり子１は中空管
よりなりその上端１ａ又は下端１ｂがラッパ状に拡開さ
れている。

上桟２は断面［状をなした部材２ａと断面ワ状をなした
部材２ｂとで構成されている。

部材２ａの下面には一定のピッチでＵ字形の切欠４と小
ねしらの螺入孔５が設けられている。

又部材２ｂにも部材２ａのＵ字形切欠４と同一ピッチの
Ｕ字形切欠７が設けられている。

８は小ねじ６の螺入孔である。

下桟３は断面Ｃ状をなした部材３ａと断面２状をなした
部材３ｂとで構成されている。

９は部材３ａの上に一定ピッチで設けられたＵ字形切欠
、１０はＵ字形切欠９と対応し、これと同一ピッチで部
材３ｂの上面に設けられたＵ字形切欠である。

１２゜１３は小ねじ１１の螺入孔である。

以上の構成であるから、格子を組立るには、次の順序で
簡単に行うことができる。

（１）手すり子１の上端を部材２ａの切欠４に嵌入する
。

（２）部材２ｂの切欠７を手すり子１に嵌入したのち、
部材２ｂの上部が部材２ａの頂部をまず覆うようにし、
次に部材２ａの下部を押し込んで部材２ａを挾みつける
ように嵌め込み、小ねし６を孔５．８に螺入して部材２
ａと２ｂを固定する。

（３）同様にして手すり子１の下端を部材３ａの切欠９
に嵌入する。

（４）部材３ａの下端を部材３ａの内側に嵌め込んだの
ち、上部の切欠１０を手すり子１に嵌め込むと同時に部
材３ａの頂部上に嵌め込む。

本考案は以上の如く構成されているので、従来の組立方
法に比べ、次の如き利点を有している。

（１）現場で組込みが容易にできるので、手すりを組上
げてから搬入する必要がなく、梱包、輸送が容易となる
。

（２）予め部材に塗装しておけば、組立後に塗装する方
法に比べて塗装費を大巾に軽減できる。

（３）予め塗装した部材を使用することができるので、
上桟、下桟、手すり子等の色を種々変えることができる
。

（４）溶接による結合を一切用いないので、材料や材質
に制限されずに鋼鉄、鋳物、アルミニウム、合成樹脂、
木材等を任意に使用し得るので、巾広い高度の意匠（彫
刻的意匠等）を実現できる。

（５）溶接部が全くないので、この部分から発生する錆
の問題は皆無である。

（６）切口、加工部分が表面に出ないので外観的に優れ
た格子を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は格子の正面図、第２図は手すり子と上、下桟の
組立前の状態を示す、第３図は組立後の状態、第４図は
手すり子の上端拡大図。 図において；１・・・・・・手すり子、２・・・・・・
上桟、１ａ・・・・・・手すり子の上端、１ｂ手すり子
の下端、３・・・・・・下桟、４・・・・・・Ｕ字形切
欠、２ａ・・・・・・（断面仁状）部材、２ｂ・・・・
・・（断面］状）部材、５・・・・・・（小ねじの）螺
入孔、６・・・・・・小ねし、７・・・・・・Ｕ字形切
欠、８・・・・・・（小ねじの）螺入孔、９・・・・・
・Ｕ字形切欠、１０・・・・・・Ｕ字形切欠、１１・・
・・・・小ねし、１２．１３・・・・・・（小ねじの）
螺入孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上、下端ラッパ状をなした手すり子１と；断面［状をな
   し、一定ピッチのＵ字形切欠４を下面に有する部材２ａ
   と、断面コ状をなし前記切欠４に対応した一定ピッチの
   Ｕ字形切欠７を下面に有する部材２ｂとからなる上桟２
   と；断面口状をなし、一定ピッチのＵ字形切欠９を上面
   に有する部材３ａと、断面こ状をなし前記切欠９と対応
   した一定ピッチのＵ字形切欠１０を上面に有する部材３
   ｂとからなる下桟３；とから構成されることを特徴とす
   るバルコニー、手摺等の格子組立構造。