JPS5841560Y2 - 金属製身分票

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【考案の詳細な説明】この考案は携帯用として、あるいは卒業証明書のように
額に入れて室内に飾ることにより使用される金属製身分
票に関し、経時的劣化あるいは汚損等のないこの種金属
製身分票を提供せんとするものである。

従来従業員証や学生証等の身分証明書や免許証は、厚紙
あるいは厚紙とプラスチックフィルムとの複合シート等
で作成されていたため、事項記載面が経時的に変化した
り汚れたり、また破損し易いという欠点があった。

この考案の金属製身分票は以上の欠点を解消せんとする
もので、洋白やステンレス等の不銹性金属板に凹所を設
け、この凹所に社印等を押印した紙を上記不銹性金属板
表面上へでないように貼付したことを特徴とするもので
ある。

以下図面に基いて本考案の一実施例を説明する。

不銹性金属板１は洋白あるいはステンレス等からなり、
平滑な表面を有するとともに、住所、氏名、生年月日、
血液型等の所要事項がエツチングあるいは打刻により設
けられている。

また適宜個所にエツチング加工またはプレス型等を用い
て形成した凹所２及び一辺を不銹性金属板１の端面に開
放されている凹所２′を有している。

この凹所２，２′をエツチング加工により設けた場合、
不銹性金属板１の裏面を凹凸のない平滑なものとするこ
とができる。

この凹所２には社印等を押印した紙３が上記不銹性金属
板１の表面上へでないように貼付されている。

なおこの紙３は表面保護フィルム４によって保護するこ
とが望ましい。

また凹所２′には割印等を押印した紙３′力３表面保護
フィルム４／とともに貼付されている。

５はチェーン等からなる保持縁を結着するための通孔で
ある。

上記紙３，３′としては通常の上質紙等のパルプ紙のみ
ならず、金属箔あるいは金属蒸着フィルム等が含まれ、
金属箔類の場合には社章等を打刻することができる。

この考案の金属製身分票は上記携帯用としてのものだけ
でなく、例えば卒業証明書として額に入れて室内に飾れ
るようにすることもできる。

このようにする場合には大型サイズの不銹性金属板を用
いることが望ましい。

この考案は以上のように構成したから、汚れが拭き取れ
、また破損のおそれがなく、航空機あるいは交通火災事
故によって免許証等が焼失するような場合でも本考案の
身分票が焼失することはないため、身元の確認が容易で
ある。

更に凹所に押印した紙を貼付するようにしたので、その
紙３が剥れにくくなり、偽造もされにくくなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の金属製身分票の一実施例を示す斜視図で
ある。１・・・・・不銹性金属板、２・・・・・・凹所、３・・・・・・紙、４・・・・・・表面保護フィルム。