JP3053617U - 点字表示付包装材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は食品容器等にその食品の標章を点
字で表示し、盲人が自ら食品を選択できるようにするこ
とを目的としたものである。 【解決手段】 食品包装材の適所に、当該食品の標章を
点字で表示したことを特徴とする点字表示付包装材。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、食品包装材に、当該食品の標章を点字で表示し、盲人にも食品の 内容がわかるようにすることを目的としたものである。

【０００２】

【従来の技術】

現在各種案内を音声化したり、案内標識に点字を記載して、音声又は点字によ り盲人の理解を得ることができるようにしている。

【０００３】

【考案により解決しようとする課題】

従来前記のように、一部には、盲人が直接判断できるように、点字による説明 などを付加した配慮がなされているが、小売販売の商品などには、前記のような 配慮がないので、盲人は健常者の手助けがなければ商品の選択ができない問題点 があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

然るにこの考案は、食品の包装材に当該食品の商品名、商標などの標章を点字 で表示することにより、盲人が食品を自由に選択できるようにして、前記従来の 問題点を解決したものである。

【０００５】 即ちこの考案は食品包装材の適所に、当該食品の標章を点字で表示した紙片を 貼着したことを特徴とする点字表示付包装材であある。また他の考案は納豆容器 蓋又は容器保持板の適所に、１箇所又は複数箇所へ商品名又は商標などの標章を 点字で表示したことを特徴とする点字表示付包装材であり、更に納豆包装材の適 所に、当該納豆の標章を点字で表示した紙片を貼着したことを特徴とする点字表 示付包装材である。

【０００６】 点字の表示には、点を凸で表わすので、包装材には、凸点を表わし、しかも凸 点の保持性がよいことが好ましい。そこで材質に限定があるが、包装材が必ずし も前記条件を満たさなければ、前記請求項３の考案のように点字で表示した紙片 を貼着しても同様の効果がある。

【０００７】 この考案における標章とは、文字、図形若しくは記号若しくはこれらの結合で あって、主として商品名、商標などであるが、必要に応じて価格を記載すること もできる。要は当該商品特有の情報を盲人に伝えることを目的とした表示である 。前記における包装材とは、商品容器、容器保持材、容器包装材又はラベルなど をいう。

【０００８】 前記標章を表示する位置は、前記目的を達成し易い位置を選定するが、同一種 類の商品は同一位置へ表示した方が、一層便利である。

【０００９】

【考案の実施の形態】

この考案は、食品の包装材等、特に納豆の包装材に、標章を点字で表示するも のである。

【００１０】 前記点字表示は、包装材へ直接点字を点刻する場合と、所定の標章を点字で表 わした紙片を貼着する場合とがある。包装材が薄くて、直接点字を表示すること ができない場合には、予め点字表示できるように、微小円形紙を点字に合わせて 貼着したり裏打紙などをラミネイトして保形する。

【００１１】

【実施例１】 この考案の実施例を図１、２により説明する。

【００１２】 長辺を折曲げて、頂板１ａと、側板１ｂ、１ｃを構成した容器保持板１の頂板 １ａに、「スミビナットウ」の点字２を点刻し、前記側板１ｂに「スミビナット ウ」の点字３を点刻したもので、図中４は容器縁の入る切り目であり、５は折目 である。前記において盲人が商品の包装材に触れば、「例えば炭火納豆」と理解 し、これを買求めることができる。この場合に、点字を包装材の頂板１ａ及び側 板１ｂに表示しておけば、商品を容易に選択することができる。

【００１３】

【実施例２】 この考案は他の実施例を図３により説明する。紙テープ６に所定の表示を点字 ７で並列して点刻し、前記紙テープ６の裏面に接着剤層８を設けると共に、剥離 シート９を被着し、前記所定の表示の点字７毎に紙テープ６に切目１１（又はミ シン目）を入れて、貼着用の紙片１０を形成する。

【００１４】 前記紙片１０を容器１２の胴部１２ａ及び蓋１３に貼着すれば、点字付きの食 品となる。

【００１５】 前記実施例においては、紙テープ６に点字を点刻したが、点刻が消え易いテー プ材１４の場合には、テープ材に点刻後、その裏面に保形シート１５をラミネー トすれば点字を十分保持することができる。

【００１６】

【考案の効果】

この考案は、食品包装材の適所に食品の標章を点字で表示したので、盲人が自 ら食品を選択できる効果がある。然して包装材であるから、食品の中身と点字表 示が正確に一致する効果があり、また手で触れ易い効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の平面図。

【図２】同じく一部を省略した使用状態の斜視図。

【図３】（ａ） 同じく紙片の実施例の一部を省略した
平面図。 （ｂ） 同じく一部断面拡大図。 （ｃ） 同じく使用状態の斜視図。 （ｄ） 同じく他の実施例の一部断面拡大図。

【符号の説明】

１ 容器保持板 ２、３ 点字 ４ 切れ目 ５ 折目 ６ 紙テープ ７ 点字 ８ 接着剤層 ９ 剥離シート １０ 紙片 １１ 切目 １２ 容器 １３ 蓋 １４ テープ材 １５ 保形シート

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 食品包装材の適所に、当該食品の標章を
   点字で表示した紙片を貼着したことを特徴とする点字表
   示付包装材。
2. 【請求項２】 納豆容器蓋又は容器保持板の適所に、１
   箇所又は複数箇所へ商品名又は商標などの標章を点字で
   表示したことを特徴とする点字表示付包装材。
3. 【請求項３】 納豆包装材の適所に、当該納豆の標章を
   点字で表示した紙片を貼着したことを特徴とする点字表
   示付包装材。