JPS5840935B2 - 塩素化フェノキシトルエン類の高選択的製造方法 - Google Patents

塩素化フェノキシトルエン類の高選択的製造方法

Info

Publication number
JPS5840935B2
JPS5840935B2 JP54165098A JP16509879A JPS5840935B2 JP S5840935 B2 JPS5840935 B2 JP S5840935B2 JP 54165098 A JP54165098 A JP 54165098A JP 16509879 A JP16509879 A JP 16509879A JP S5840935 B2 JPS5840935 B2 JP S5840935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
toluene
same
substituent
sulfur
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP54165098A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5687528A (en
Inventor
康裕 雨宮
進 加戸
善一 吉田
琢也 藤木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP54165098A priority Critical patent/JPS5840935B2/ja
Publication of JPS5687528A publication Critical patent/JPS5687528A/ja
Publication of JPS5840935B2 publication Critical patent/JPS5840935B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、フェノキシトルエン類のメチル側鎖を選択的
に塩素化することによりフェノキシベンジルクロリド類
あるいはフェノキシベンザルクロリド類で表わされる塩
素化フェノキシトルエン類を高選択的に製造する方法に
関するものである。
ここに得られる塩化物は、加水分解により容易にそれぞ
れフェノキシベンジルアルコール類あるいはフェノキシ
ベンズアルデヒド類に変換されるが、その中でもm−フ
ェノキシベンジルアルコールあるいはm−フェノキシベ
ンズアルデヒドは、農薬(殺虫剤)の重要な中間原料で
ある。
このフェノキシベンジルアルコール類あるいはフェノキ
シベンズアルデヒド類の合成法は、種々報告されている
が、工業的に実施しうる最良の方法は、未だに確立され
ていない。
工業的に有利な合成法の1種と考えられるフェノキシト
ルエン類のメチル側鎖塩素化法について限定すると過去
すでに次の特許が出願されている。
1、特公昭51−45573、西独特許 2402457 ; m−フェノキシトルエンを220℃以上の高温域におい
てハロゲン北隣を用い直接塩素化するという方法が示さ
れている。
この方法は、高温での反応操作を伴うと同時に、エネル
ギー消費も多大であることを考慮すると工業的に不利・
である。
しかもこの方法は、反応温度を220℃以下にすると核
塩素化物が多量に虫取することが示されている。
2、特開昭53−40732、米国特許 4108904 ; m−フェノキシトルエンの塩素化が四塩化炭素中、ハロ
ゲン化剤として塩化スルフリルあるいは塩素及び臭素を
用いて行なわれている。
但し、塩化スルフリルを用いる反応ではラジカル開始剤
を、又塩素及び臭素を用いる反応では強力な白熱光源を
使用することが示されている。
この方法によると核塩素化が抑制され、側鎖塩素化が起
こることが示されている。
3、特開昭53−46929、米国特許 4146737 ; m−フェノキシトルエンな四塩化炭素中、ラジカル開始
剤の存在下、ハロゲン化剤として塩化スルフリルによる
側鎖塩素化法が示されている。
4、特開昭53−10.3433、西独特許出願番号P
2707232.8; m−フェノキシトルエン類を四塩化水素中、UV光を使
用し、ハロゲン化剤として塩素あるいは臭素による側鎖
塩素化法が示されている。
5、特開昭53−112824、仏国特許出願番号77
−06941; m−フェノキシトルエンを四塩化水素中、ラジカル開始
剤の存在下、ハロゲン化剤としてNクロルアセトアミド
、N−ブロムアセトアミド、N−クロルスクシンイミド
、N−7”ロムスクシンイミド、塩素あるいは臭素を用
いた側鎖塩素化法が示されている。
しかしハロゲン化剤として塩化スルフリル、Nクロルア
セトアミド、N−ブロムアセトアミド、N−クロルスク
シンイミド、N−ブロムスクシンイミドあるいは臭素を
用いる反応や又、光を使用する方法は、工業的に実施す
る場合、経済的な不利益性と共に反応系の不均一性など
多くの解決すべき問題点を持っている。
一方塩素とラジカル反応開始剤を用いる方法は、操作も
容易でしかも経済的に有利であるが、現在この方法によ
る特許(特開昭53−40732の実施例21.特開昭
53−103433の実施例1.2.3及び特開昭53
−112824の実施例4)に示されているm−フェノ
キシベンジルクロリド及びm−フェノキシベンザルクロ
リドの収率は、最適条件においてもたかだか60〜70
数%程度で選択性も高くなく、工業的に未だ十分満足で
きる値ではない。
この様な状況を鑑み、本発明者等は鋭意研究の結果、ラ
ジカル反応開始剤の存在下、塩素、塩素ラジカルあるい
は有機ハロゲン化合物と電荷移動錯体を形成しうる含燐
化合物あるいは含酸素化合物の1種あるいは混合物の共
存下において塩素によりフェノキシトルエン類を塩素化
すると、メチル側鎖が高選択的に塩素化されることを発
見した。
しかも注目すべきは、本発明において反応条件を選択す
ることによりフェノキシベンジルクロリド類あるいはフ
ェノキシベンザルクロリド類が公知の四塩化炭素−塩素
−遊離ラジカル開始剤系(光を含める)に比較してさら
に著しく高収率でしかも高選択的に台底されることが見
いだされたことである。
このようなことは従来公知の技術には見いだせないまっ
たく新規な方法であって工業的にも容易に実施しうる経
済的な発明である。
一般に芳香族化合物の塩素化は、親電子的反応による核
置換と、ラジカル反応による側鎖置換が競争的に進行す
ることが知られている。
このこと+’3フェノキシトルエン類の塩素化において
も起こり、例えば特公昭51−45573において側鎖
置換と同時に核置換が多量に起こることが示されている
一方四塩化炭素中、ラジカル開始剤あるいは光を用いる
ことによって環への置換が抑制されることが示されたに
もかかわらず、前述したごとくm−フェノキシベンジル
クロリドあるいはm−フェノキシベンザルクロリドの収
率は、十分満足すべきものではなかった。
またメチル側鎖の塩素化が進行するとフェノキシベンザ
ルクロリド類からフェノキシフェニルトリクロルメタン
類カ生成して来る。
従ってフェノキシベンザルクロリド類を高収率かつ高選
択的に製造するためには、核塩素化の抑制と共にこのト
リクロリド類の生成をも抑制しなげればならないが、こ
れらの抑制法についてはいずれの公知文献においても報
告されていない。
そこで本発明者等は、フェノキシトルエン類のメチル側
鎖塩素化が高選択的に進行し、しかも核塩素化及びフェ
ノキシフェニルトリクロルメタン類の生成が抑制される
条件を種々検討した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明の特徴は、塩素、塩素ラジカルあるいは有
機ハロゲン化合物と電荷移動錯体を形成しうる含燐化合
物あるいは含酸素化合物を反応系に共存させることによ
って、塩素によるフェノキシトルエン類のメチル側鎖塩
素化をより選択的に進行させると同時に、フェノキシフ
ェニルトリクロルメタン類の虫取をも抑制するという方
法である。
本発明者等は、この反応系から得られる生成物をガスク
ロマトグラフ及びNMRで定量した結果、フェノキシベ
ンジルクロリド類あるいはフェノキシベンザルクロリド
類がほぼ定量的に得られることを見いだした。
しかもこの時、フェノキシフェニルトリクロルメタン類
の副生量を5%以下にすることに成功した。
本発明の出発原料である一般式(I)の化合物の置換基
R1及びR2において、ハロゲンの好ましい例としては
塩素、臭素等を、アルキル基の好ましい例としてはメチ
ル、エチル、ブチル等を、ハロゲノアルキル基の好まし
い例としてはクロロメチルフロモエチル、クロロプロピ
ル等ヲ、アシル基及びアシルオキシ基の好ましい例とし
てはアセチル、プロピオニル、ベンゾイル、トルオイル
、これらの対応するアシルオキシ基等を、アリール基の
好ましい例としてはフェニル、トリル、キシリル等を、
アラルキル基及びアラルキルオキシ基の好ましい例とし
てはベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、これら
の対応するアラルキルオキシ基等を、アルコキシ基の好
ましい例としてはメトキシ、エトキシ、ブトキシ等を、
アルコキシカルボニル基の好ましい例としてはメトキシ
カルボニル、ブトキシカルボニル等を挙げることができ
る。
一般式(I)の化合物の代表例としては、例えばo−フ
ェノキシトルエン、m−フェノキシトルエン、p−フェ
ノキシトルエン、3−フェノキシ6−クロロトルエン、
m−ボージメチルジフェニルエーテル、m−(m−クロ
ロメチルフェノキシ)トルエン、m−(p−ペンソイル
フェノキシ)トルエン、m−(p−シアノフェノキシ)
トルエン、m−(p−ニトロフェノキシ)トルエン、m
(p−フェニルフェノキシ)トルエン、m(p−ベンジ
ルフェノキシ)トルエン、m−(p−ベンジルオキシフ
ェノキシ)トルエン、p(m−)リルオキシ)フェニル
ベンゾエート、m(p−メトキシフェノキシ)トルエン
、m(p−メ)キシカルボニルフェノキシ・)トルエン
等を挙げることができる。
本発明において用いられる四塩化炭素の添加量はフェノ
キシトルエン類の重量に対して等量〜20倍量の範囲、
好ましくは5〜10倍量の範囲である。
本発明に使用される含燐化合物は、一般式(IV)及び
(V)で表わされる化合物 〔式中、W、X及びYは、同−又は異なっていてもよく
、ハロゲン(塩素及び臭素)、R3、zR3、NR3R
’(R3及びR4は、同−又は異なっていてもよく、水
素又はそれぞれ置換基を有するかあるいは有しない炭素
数1〜20のアルキル基、アリール基、アミノ基、脂環
及び複素環を表わす)及び水素(但しこの場合、W、X
及びYの内二つは水素以外の上記有機基である)を表わ
し、2は原子状の酸素あるいは硫黄であり、又W、Xあ
るいはX、Yが相互に縮合して脂環及び複素環を形成し
てもよい〕 例えば、トリーn−ブチルホスフィン、トリn−オクチ
ルホスフィン、トリーn−ドデシルホスフィン、n−オ
クタデシルジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフ
ィン、1−メルカフトエチルジフェニルホスフィン、ト
リシクロヘキシルホスフィン、ジシクロヘキシル4−ク
ロロフェニルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン
スルフィド、n−ヘキサデシルジフェニルホスフィンス
ルフィド、トリフェニルホスフィンオキシト、)’J−
n−ドデシルホスフィンオキシド、N−Nジエチルヒド
ラジノジフェニルホスフィンオキシド、■−フェニル1
−ホスファシクロヘキサン、n−オクタデシルジフェニ
ルホスファイト、ジシクロヘキシルクロロホスファイト
、ジ−n−オクチルホスファイト、ジフェニルシクロへ
キシルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリ
シクロヘキシルホスファイト、ジイソプロピルクロロチ
オホスファイト、トリシクロへキシルチオホスファイト
、トリーn−ドデシルチオホスファイト、トリフェニル
チオホスファイト、トリス(ジメチルアミノ)ホスフィ
ン、ホスホラストリピペリジドホスフィン、トリス(ジ
−n−ブチルアミノ)ホスフィン、ホスホラストリ(N
−メチルアニド)、ジフェニルホスフィニッククロリド
、シクロヘキシルフェニルホスフィノチオイッククロリ
ド、ジ−n−ブチルホスフィノチオ酸、イソプロピルn
−へキシルホスフィニック酸、ジシクロヘキシルホスフ
ィノジチオ酸、メチルn−オクチルn−へキシルホスフ
イネイト、O−メチルジイソプロピルホスフィノチオエ
イト、フェニルジエチルホスフィノジチオエイト、メチ
ルジシクロへキシルホスフイネイト、ヘキサメチレンホ
スホリックトリアミド、フェニルホスホナスジクロリド
、シクロヘキシルホスホニックジクロリド、S−Sジエ
チルフェニルホスホノジチオエート、ジエチル−n−プ
チルホスホネイト、0−O−ジエチルフェニルホスホノ
チオエート、0・S−ジエチルフェニルホスホノチオエ
ート、S−エチルN・N−ジエチルP−メチルホスホン
アミドチオエート、〇−エチルフェニルホスホノジチオ
エート、〇−エチルS−フェニルフェニルホスホノジチ
オエート等で代表される含燐化合物の一種あるいは混合
物である。
また含酸素化合物は、一般式(VI)、(■)及び(■
)で表わされる化合物 R5−0−R6(Vl)、 R5−OH(■) L((R7−0ナプR8−ZザR7−M〕kI
J (■) 〔式中、R5及びR6は、同−又は異なっていてもよ(
、それぞれ置換基を有するか有しない炭素数1〜20の
アルキル基、アリール基、脂環及び複素環を表わし、R
5、R6が相互に縮合して脂環、複素環あるいは大環状
ポリエーテルを形成してもよく、又R7及びR8は、同
−又は異なっていてもよく、それぞれ低級アルキレン基
であり、Lは、原子状の酸素あるいは硫黄及びそれぞれ
置換基を有するかあるいは有しない炭素数1〜20のア
ルコキシル基、アルキルアミノ基、アルキルアミド基、
アリールオキシ基あるいはオキシ脂環及びオキシ複素環
を表わし、Mは、水素、ハロゲン(塩素及び臭素)、ヒ
ドロキシル基、メルカプト基、あるいはそれぞれ置換基
を有するか有しない炭素数1〜20のアルキル基、アル
キルカルボキシル基及びアルキルアミノ基であり、更に
2は、原子状の酸素及び硫黄を表わし、iは、1〜50
、jは、0〜25、kは、Lが原子状の酸素あるいは硫
黄の時2、その他の時l〜6を表わす(但し、式(Vl
)のエーテル類中沸点70℃以下の化合物は、除外する
)〕尚、上記におけるオキシ脂環、オキシ複素環の例と
しては、シクロヘキシルオキシ、ピリジルオキシ、キノ
リルオキシ等を例示できる。
例えば、2・2′−ジクロロジエチルエーテル、ジ−n
−ブチルエーテル、ジ−n−オクチルエーテル、ジ−n
−オクタデシルエーテル、ジフェニルエーテル、ナフチ
ルエチルエーテル、ジシクロヘキシルエーテル、4−ピ
リジルエチルエーテル、p−ジオキサン、フラン、テト
ラヒドロフラン、15−クラウン−5、ジベンゾ−18
−クラウン6、インブチルアルコール、n−オクチルア
ルコール、n−テトラデシルアルコール、n−オフタテ
シルアルコール、m−クレゾール、2−(3トリルオキ
シ)−3−メチルフェノール、2・6−ジーt−ブチル
−4−メチルフェノール、2・2/−メチレンビス(4
−メトキシ−6−t−ブチルフェノール)、4・4′−
チオビス(3−メチル6−t−ブチルフェノール)、4
−ヒドロキシエチルン、シクロヘキシルアルコール、エ
チレングリコール、チオジグリコール、エチレングリコ
ールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレンクリコール
モノ−n−ドデシルエーテル、フロピレングリコールジ
イソプロピオネイト、トリプロピレンクリコールモノス
テアレイト、エチレングリコールモノフェニルエーテル
、β−シクロデキストリン、1・5−ソルビタンモノス
テアレート、グリセリンモノパルミチイト、ビス(ヒド
ロキシエチルチオエチル)エーテル、ビス(メルカプト
エチルチオエチル)エーテル、ビス(クロロエトキシエ
チル)エーテル、ビス(アミノエチルチオエチル)エー
テル、チオジグリコール6量体、ポリエチレングリコー
ル(平均分子量1000)、ポリプロピレングリコール
(平均分子量3000 )、ポリオキシジエチレント5
−ソルビタンモノステアレイト(平均分子量1000)
、ポリオキシエチレングリセリンモノパルミチイト(平
均分子量s o o )、ポリオキシエチレンドデシル
エーテル(平均分子量800)、ポリオキシエチレント
ドデシルフェニルエーテル(平均分子量700)、ポリ
オキシエチレンラウリルアミン(平均分子量600)、
ポリオキシエチレンラウリルアミド(平均分子量500
)等で代表される含酸素化合物の一種あるいは混合物で
ある。
これら含燐化合物及び含酸素化合物は、フェノキシトル
エン類に対して0.001〜50重量%、好ましくは0
.01〜30重量%を使用する。
添加量が50重量%以上の場合は、目的とする反応がほ
とんど進行しない場合もあり、又0.001重量%以下
の場合はほとんど効果が見られない。
使用するラジカル反応開始剤は、アゾ化合物あるいは過
酸化物、好ましくはアゾビスイソブチロニトリルあるい
は過酸化ベンゾイル等を使用し、その使用量は、フェノ
キシトルエン類に対して0.001〜20重量%、好ま
しくは0.01〜15重量%である。
また反応に用いる塩素は、毎分フェノキシトルエン類の
0.5〜10モル%、好ましくは2〜5モル%の範囲に
おいて反応が十分完了するまで反応系中に吹込む。
一方反応温度は、0〜150℃の範囲、好ましくは反応
系が穏やかに還流する温度で行なう。
以下実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例 1 ★温度
計、攪拌機、ガス導入管、還流冷却管を備えたフラスコ
中にフェノキシトルエン類としてmフェノキシトルエン
95?(0,52モル)、ラジカル反応開始剤としてア
ゾビスイソブチロニトリル10グ、含燐化合物としてト
リフェニルホスフィン11、有機ハロゲン化合物として
四塩化炭素1300fを入れ、フラスコの内温を78〜
82℃の範囲に昇温し、系を穏やかに還流させる。
これにガス導入管から毎分0.023モルの塩素をフラ
スコ中に吹込みながら75分間反応させる。
反応終了後フラスコを冷却し、更に減圧下で四塩化炭素
を留去して淡黄色の生成物を得た。
この生成物をガスクロマトグラフで分析した結果、その
収率はm−フェノキシベンジルクロリド4.9%、m−
フェノキシベンザルクロリド90.1%、mフェノキシ
フェニルトリクロルメタン4.2%、核置換物0.8%
であった。
比較例としてトリフェニルホスフィンを添加しない場合
、同条件下で得られる反応生ff物の収率は、m−フェ
ノキシトルエン41.0%、m−フェノキシベンジルク
ロリド45.7%、m−フェノキシベンザルクロリド1
2.1%、核置換物1.2%である。
実施例 2〜15 実施例1と同様な操作によりm−フェノキシトルエンノ
化わりに代表的なフェノキシトルエン類を使用した場合
に得られる反応生成物の収率を表1に示す。
実施例 16〜125 実施例1と同様な操作によりフェノキシトルエン類とし
てm−フェノキシトルエンを使用し、代★r表的な含燐
化合物あるいは含酸素化合物を反応系に添加した場合に
得られる反応生成物の収率を表2に示す。
実施例 126〜127 実施例1と同様な操作により出発物質としてmフェノキ
シトルエンの代わりに表3に示すフェノキシトルエン類
を使用した場合に得られる反応*本生酸物の収率を同様
衣3に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1一般式(I) 〔式中R1及びR2は、同−又は異なっていてもよく各
    々水素、ハロゲン、アルキル基、ハロゲノアルキル基、
    アシル基、アシルオキシ基、シアノ基、ニトロ基、アリ
    ール基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、アルコキ
    シ基、アルコキシカルボニル基を表わす〕で示される化
    合物の側鎖メチル基を、 (a)式 〔式中W、X及びYは、同−又は異なっていてもよく、
    ハロゲン、R3、zR3、NR3R’ (R3及びR4
    は、同−又は異なっていてもよく、水素又はそれぞれ置
    換基を有するかあるいは有しない炭素数1〜20のアル
    キル基、アリール基、アミノ基、脂環又は複素環を表わ
    す)又は水素(但しこの場合、W、X及びYの内二つは
    水素以外の上記有機基である)を表わし、2は原子状の
    酸素あるいは硫黄であり、又W、XあるいはX、Yが相
    互に縮合して脂環及び複素環を形成してもよい〕で示さ
    れる含燐化合物の1種あるいは2種以上及び/又は (b)式 %式% ) 〔式中、R5及びR6は、同−又は異なっていてもよく
    、それぞれ置換基を有するか有しない炭素数1〜20の
    アルキル基、アリール基、脂環又は複素環を表わし、R
    5、R6が相互に縮合して脂環、複素環あるいは大環状
    ポリエーテルを形成してもよく、又R7及びR8は、同
    −又は異なっていてもよく、それぞれ低級アルキレン基
    であり、Lは、原子状の酸素、硫黄又はそれぞれ置換基
    を有するかあるいは有しない炭素数l〜20のアルコキ
    シ基、アルキルアミノ基、アルキルアミド基、アリール
    オキシ基あるいはオキシ脂環又はオキシ複素環を表わし
    、Mは、水素、ハロゲン、ヒドロキシル基、メルカプト
    基あるいはそれぞれ置換基を有するか有しない炭素数1
    〜20のアルキル基、カルボキシルアルキル基又はアル
    キルアミノ基であり、更にZは、原子状C酸素又は硫黄
    を表わし、iは1〜50、jは0〜25、kはLが原子
    状の酸素あるいは硫黄の時2、その他の時1〜6を表わ
    す(但し、式R5−0−R6のエーテル類中沸点70℃
    以下の化合物は、除外する)〕で示される含酸素化合物
    の1種あるいは2種以上、並びに (e) 四塩化炭素及び (d) ラジカル反応開始剤の1種あるいは2種以上
    の共存下、塩素により選択的に塩素化することを特徴と
    する一般式(n)あるいは(III)〔式中R1及びR
    2は、上記のそれと同様の同様を有する〕で表わされる
    塩素化フェノキシトルエン類の高選択的製造方法。 2 該化合物(■)が0−フェノキシトルエン、m−フ
    ェノキシトルエン、p−フェノキシ)/l/エン、3−
    フェノキシ−6−クロロトルエン、m・rd −ジメチ
    ルジフェニルエーテル、m−(m−クロロメチルフェノ
    キシ)トルエン、m−(p−ペンソイルフェノキシ)ト
    ルエン、m−(p−シアノフェノキシ)トルエン、m−
    (p−ニトロフェノキシ)トルエン、m−(p−フェニ
    ルフェノキシ)トルエン、m−(p−ベンジルフェノキ
    シ)トルエン、m−(p−ベンジルオキシフェノキシ)
    トルエン、p−(m−トリルオキシ)フェニルベンゾエ
    ート、m−(p−メトキシフェノキシ)トルエン、m−
    (p−メトキシカルボニルフェノキシ)−トルエンであ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 ラジカル反応開始剤がアゾ化合物及び過酸化物より
    選択される特許請求の範囲第1〜2項のいずれかに記載
    の方法。 4 ラジカル反応開始剤がアゾビスイソブチロニトリル
    、過酸化ベンゾイルである特許請求の範囲第3項に記載
    の方法。 5 反応を0〜150℃の範囲で行なう特許請求の範囲
    第1〜4項のいずれかに記載の方法。
JP54165098A 1979-12-19 1979-12-19 塩素化フェノキシトルエン類の高選択的製造方法 Expired JPS5840935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54165098A JPS5840935B2 (ja) 1979-12-19 1979-12-19 塩素化フェノキシトルエン類の高選択的製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP54165098A JPS5840935B2 (ja) 1979-12-19 1979-12-19 塩素化フェノキシトルエン類の高選択的製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5687528A JPS5687528A (en) 1981-07-16
JPS5840935B2 true JPS5840935B2 (ja) 1983-09-08

Family

ID=15805845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP54165098A Expired JPS5840935B2 (ja) 1979-12-19 1979-12-19 塩素化フェノキシトルエン類の高選択的製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5840935B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10714678B2 (en) 2017-10-25 2020-07-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Magnetoresistive random access memory devices and methods of manufacturing the same

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2549890B2 (ja) * 1988-04-12 1996-10-30 ダイソー株式会社 ビス(トリクロロメチル)ジフェニルエーテルの製法
JP2549889B2 (ja) * 1988-04-12 1996-10-30 ダイソー株式会社 ビス(トリクロロメチル)ジフェニルエーテルの製法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5589237A (en) * 1978-12-25 1980-07-05 Asahi Kagaku Kogyo Kk Highly selective preparation of alpha-chlorinated-phenoxy- toluene

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5589237A (en) * 1978-12-25 1980-07-05 Asahi Kagaku Kogyo Kk Highly selective preparation of alpha-chlorinated-phenoxy- toluene

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10714678B2 (en) 2017-10-25 2020-07-14 Samsung Electronics Co., Ltd. Magnetoresistive random access memory devices and methods of manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5687528A (en) 1981-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Krespan Bis-(polyfluoroalkyl)-acetylenes. IV. Fluorinated dithietenes and related heterocyclic compounds from Bis-(polyfluoroalkyl)-acetylenes and Sulfur1
JPH09176140A (ja) 2−クロロ−5−クロロメチルチアゾールの製造方法
JPS5840935B2 (ja) 塩素化フェノキシトルエン類の高選択的製造方法
EP0147472B1 (en) 4-chloro-4-methyl-5-methylene-1,3-dioxolan-2-one
JP3459892B2 (ja) フッ素系界面活性化合物及びその製造方法
JP3918883B2 (ja) ベンゾイルクロライド類の製造方法
RU2122001C1 (ru) Способ получения предшественника тетратиафульвалена и способ получения производного тетратиафульвалена
JPS5840934B2 (ja) 塩素化フエノキシトルエン類の高選択的製造法
JP3882855B2 (ja) アルキルベンゾイルクロライドの製造法
JPS6366817B2 (ja)
JP3480806B2 (ja) 塩素化アセトンの製造方法
JPH0710845A (ja) 5−クロロピラゾール−4−カルボニルクロリド類の製造方法
JP3788482B2 (ja) アルキルベンゾイルクロライドの製造方法
KR820001078B1 (ko) 알파-클로로-디에틸카르보네이트의 제조방법
JPS62138489A (ja) 臭素化チオフエンの製造方法
JPS61122240A (ja) ハロゲン化された3,3‐ジメチル‐5‐ヘキセン‐2‐オンの製造方法
JP2000351743A (ja) 1,3−ジクロロプロパンの製造方法
JPS60158137A (ja) 含フツ素アクリル酸誘導体の製法
JP2520298B2 (ja) チオフェンジカルボン酸ジエステルの製造方法
JPH09227475A (ja) 含フッ素ビフェニル系液晶化合物及びその製造方法
JPH0543554A (ja) 3,5−ジクロロピラゾール−4−カルボン酸エステル類の製造法
JPH05271103A (ja) メチル芳香族化合物の遊離基塩素化または臭素化方法
JPH0687853A (ja) 2−アセチルベンゾ〔b〕チオフェンの製造方法
JPH08508494A (ja) 3,4−エポキシ−1−ブテンからの3,4−ジハロ−1,2−エポキシブタン類の製造方法
JPS59101457A (ja) クロロチオギ酸エステル類の製法