JPS5840922Y2

JPS5840922Y2 - 自動車用シ−ト

Info

Publication number: JPS5840922Y2
Application number: JP1978153233U
Authority: JP
Inventors: 功清光; 猛千原
Original assignee: デルタ工業株式会社
Priority date: 1978-11-06
Filing date: 1978-11-06
Publication date: 1983-09-14
Also published as: JPS5569444U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はシートクッションの前部に位置する支持本体が
前後に調節できる自動車用シートで、特に上下方向に支
持本体の脚部支持体の傾斜角度が調節できる装置に関す
るものである。

自動車用シートには種々の体格の乗員が着座するのに応
じて、乗員の脚部に相当する支持本体が前後に調節でき
るものが提案されているが、さらに、シートクッション
前部に位置する支持本体の脚部支持体の傾斜角度が上下
方向に調節可能であることが望ましい。

本考案は簡単な構造で、良好な機能を果たす自動車用シ
ートの支持本体の脚部支持体の傾斜角度調節装置を提供
するものである。

以下、図面に示す実施例に基づいて、本考案を詳細に説
明する。

第１図〜第４図において、１は本考案装置を備えたシー
トであり、下面を車体（図示せず）に固着するシートク
ッション２と、このシートクッション２の後側に所定の
角度で立設されるシートバック４９から戊っている。

３はシートクッション２の骨組みをなすシートクッショ
ンフレームで、このシートクッションフレーム３にはフ
レーム枠４と、このフレーム枠４の前部に位置し後記す
る支柱１１．１１が出入移動自在に支持する支持筒５．
５と、後記する薄板ばね４３が挿通自在な挿通孔６と、
薄板ばね４３の係合端部４７が係脱自在な係合陥部７と
、シートクッション２の両側部の土手部（盛り上がり部
）の芯材をなすコア線８，８と、このコア線８，８に横
架されたジグザグスプリング９．９．９が設けられてい
る。

１０はシートクッション２の前方部に配設される支持本
体で、後記する１１〜４８のものから構成される。

１１は前記シートクッションフレーム３の支持筒５，５
に出入移動自在に支持される支柱である。

１２は支柱１１，１．１の前方端に固着し断面が略し形
状をしたブラケットで、後記する薄板ばね４３の係止端
部４４が係止する係止孔１４と、ビス４８が螺合する雌
螺子部１５を備えた基部１３と、この基部１３の両側が
ら垂直に展延し、後記する枢軸３０を回動自在に支承す
る回動孔１７．１７と、後記する係合軸３４を摺動自在
に支承する摺動孔１８，１８を有する側板１６，１６か
ら形成されている。

１９は上面が乗員の脚部に当接する脚部支持体である。

２０は前記脚部支持体１９の芯材をなし、前記ブラケッ
ト１２を包囲するように配設される枠体で、枢軸３０に
対し回転自在なる嵌合をなす貫通孔２２、２２をそれ
ぞれ備えた側壁２１．２１を連設した基枠２９から形成
されるとともに、また、前記ブラケット１２の側板１６
，１６に対応する側壁２１゜２１には枢軸３０の軸心よ
り同一円周上に側板１６゜１６及び側壁２１．２１に嵌
挿した後記する保合軸３４が係合する保合部２３．２３
が形成してあり、この係合部２３．２３には係合軸３４
の軸径部３６．３６が挿入可能な係合孔２４、２４
、２６．２６．２８．２８と、係合軸３４の軸径部３６
．３６が通過不可能で係合軸３４の小径部３７．３７が
通過可能な溝２５，２５，２７．２７を連続して形成し
ている。

３０はブラケット１２の側板１６，１６の回動孔１７，
１７と、枠体２０の側壁２１．２１の貫通孔２２．２２
に貫通し回動自在に支承する枢軸で、リテニングリング
３３．３３が嵌着される輪講３１．３１を備えている。

３２は前記枢軸に装着する弾性部材たるねじりコイルば
ねで、一方の端部をブラケット１２の基部１３に当接さ
せ、他方の端部を枠体２０の基枠２９に当接させて、ブ
ラケット１２に対し、枠体２０を上方向に付勢するよう
架設されている。

３４はブラケット１２の側板１６，１６の摺動孔１８，
１８に摺動自在に嵌挿され、枠体２０の側壁２１．２１
の保合部２３．２３に係合する係合軸で、軸径部３６．
３６と、小径部３７．３７と、軸径部３６．３６と小径
部３７．３７を連設する連設部３８．３８が形成される
とともに、リテーニングリング４０．４０が嵌着される
輪溝３５．３５を備えている。

３９はバネ体たる圧縮コイルスプリングで、保合軸３４
に装着され、この保合軸３４の先端部に止着される操作
ノブ４２を押出する方向に付勢されている。

４３は前記ブラケット１２に一方の端部を止着する薄板
ばねで、断面が略り字形状をしており、一方には前記ブ
ラケット１２の係止孔１４に係止する係止端部４４と、
ビス４８が貫通する貫通孔４５を穿設し、他方には腕部
４６と、前記シートクッションフレーム３の係合陥部７
に係脱自在な保合端部４７から成っている。

以上の構成であるから、作動について説明すれば、シー
ト１に乗員が着座し、シートクッション２の前部に配設
する支持本体１０を第１図の矢印Ａ方向に引き出し、ブ
ラケット１２に一端を固着した薄板ばね４３の係合端部
４７がシートクッションフレーム３に設けた係合陥部７
の任意の位置に対応するところで引き出し操作を止める
と係合端部４７が係合陥部７に係合することで支持本体
１０は係止された状態を保持する。

また支持本体１０の脚部支持体１９の一側部に配設した
操作ノブ４２を第１図の矢印Ｂ方向に圧縮コイルスプリ
ング３９の付勢力に抗して押圧操作すれば、操作ノブ４
２に接続されたる係合軸３４が摺動し、枠体２０の側壁
２１．２１に具備している係合部２３．２３の係合孔２
４゜２４との対応関係が保合軸３４の軸径部３６．３６
から連設部３８．３８を経て、溝２５，２５，２７．２
７を通過可能な小径部３７．３７へと移動するので、枠
体２０はブラケット１２に対して上下方向の拘束を解か
れる。

したがって枠体２０は枢軸３０を支点として上下動可能
となって、係合軸３４を他の保合孔２６，２６，２８．
２８に対応させることが可能となり、枠体２０が芯材を
威している脚部支持体１９が上下動可能となるもので、
乗員の脚部への脚部支持力が加減できる。

以上説明したように、本考案はシートクッション２を前
後に分離し、その前方部に配設する支持本体１０の、上
面がシート１に着座した乗員に当接する脚部支持体１９
が上下方向に傾動自在なる自動車用シートにおいて、前
記シートクッション２の芯材を構成するシートクッショ
ンフレーム３の前後方向に出入調整自在な支柱１１．１
１の端部に固着し両端に両側板１６．１６を形成したブ
ラケット１２に、前記両側板１６．１６に対応した両側
壁２１．２１を有するとともに脚部支持体１９の芯材を
威す枠体２０を包囲し、前記両側板１６．１６と前記両
側壁２１．２１とに枢軸を嵌挿し、前記枠体２０と前記
ブラケット１２との間に係脱自在な保合個所２３．３４
を設けたことで前記枠体２０が前記ブラケット１２に対
して上下方向に段階的に傾動自在としたという簡単な構
造で、シート１に着座した乗員の体格に応じて支持本体
１０が前後方向に調節自在としたものに加えて、支持本
体１０の脚部支持体１９の傾斜角度が上下方向に段階的
に調節できるという機能を確実に果すとともに、安価に
製造出来るので、一般大衆車の量産シートに採用可能で
あり、実用性が極めて高いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本考案装置を示すもので、第１図、第
２図はそれを装着したシート１の斜視図、第３図はその
分解斜視図、第４図はその主要部を示す略斜視図である
。１・・・・・・シート、２・・・・・・シートクッショ
ン、３・・・・・・シートクッションフレーム、１０・
・・・・・支持本体、１１・・・・・・支柱、１２・・
・・・・ブラケット、１６・・・・・・側板、１９・曲
・脚部支持体、２０・・・・・・枠体、２１・・・・・
・側壁、３ｏ・・・・・・枢軸。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

シートクッションを前後に分離し、その前方部に配設す
る支持本体の、上面がシートに着座した乗員に当接する
脚部支持体が上下方向に傾動自在なる自動車用シートに
おいて、前記シートクッションの芯材を構成するシート
クッションフレームの前後方向に出入調整自在な支柱の
端部に固着し両端に両側板を形成したブラケットに、前
記両側板に対応した両側壁を有するとともに脚部支持体
の芯材を威す枠体を包囲し、前記両側板と前記両側壁と
に枢軸を嵌挿し、前記枠体と前記ブラケットとの間に係
脱自在な保合個所を設は前記枠体が前記ブラケットに対
して上下方向に段階的に傾動自在としたことを特徴とす
る自動車用シート。