JP3616971B2 - 椅子の背凭れの傾動緩衝装置 - Google Patents

椅子の背凭れの傾動緩衝装置 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、背凭れをばねより付勢させながら後方へ回動させるようにした椅子において、その付勢力の強さを調整可能にした、椅子の背凭れの傾動緩衝装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
枠に、上部に背凭れを備える背凭れ枠の下部を回動可能に連結し、背凭れを後方に傾動させるようにした椅子としては、例えば、実開昭64−32658号公報に記載のものがる。
この公報には、ハンドルを回転操作することにより、背凭れを倒すときの抵抗
力を付与する圧縮ばねの伸縮量を調節して、その付勢力を変更し、最適なばね強
さで背凭れを付勢するようにしたものが示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上記の従来の技術では、ハンドルを含む圧縮ばねの伸縮量調節装置が圧縮ばねの端部より前側に設けられているため、圧縮ばねを含めた装置全体の前後方向の長さが長くなってしまうという問題があ
本発明の目的は、装置全体の前後方向の長さを短くすることができる椅子の背凭れの傾動緩衝装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記目的を達成するために、次のような手段を採用している。
(1) 脚柱の上端に固定した基枠に、上部に背凭れを備える背凭れ枠の下部を後方へ回動可能に保持した椅子において、前記背凭れに連係した座席受体の前部と前記基枠の前面との間に、前後方向に向けて設けられ、前記座席受体を前記基枠に対し前方に付勢する圧縮ばねと、この圧縮ばねの強さを調整するものとしての、圧縮ばねの取付長さを変更するため、前記座席受体の前部と前記圧縮ばねの前端との間に設けられたくさび機構と、このくさび機構の構成部品であって、上下に摺動するくさび形調整片を操作するため、前記圧縮ばねの下方の位置で、前記座席受体に回動可能に取り付けられたハンドルとを備え、前記くさび機構を、前後方向に運動可能であり、圧縮ばねの前端を保持する前部ばね受体と、座席受体と前記前部ばね受体とに前後を挟まれて、その座席受体に上下摺動可能に保持されているくさび形調整片とを備えるものとし、かつ前部ばね受体と前記くさび形調整片との合わせ面を、前下から後上方向の斜面であって、くさび形調整片を下方に移動させると、前部ばね受体は、圧縮ばねの付勢力に抗して後方に移動し、くさび形調整片を上方に移動させると、前部ばね受体は、圧縮ばねの付勢力により前方に移動するようなものとし、前記圧縮ばねを、左右に離して設けた1対の圧縮コイルばねとし、前部ばね受体を、その左右方向の中央に下方に開口する開口部を有するものとし、前記くさび形調整片を、前部ばね受体の開口部を通って後方に伸びるアームを有し、このアームの先端に、上下に貫通する雌ねじを有していて、この雌ねじに前記のくさび形調整片を上下に操作するためのハンドルの雄ねじが嵌まり合うようにし、このハンドルの雄ねじの位置を、上から見て、前記1対の圧縮ばねの間にあるようにする。
【0005】
( ) 前項において、座席受体の前部を前面から見た断面を上方が開口するコの字形とし、その左右側壁と底壁との内面により、前部ばね受体の側面と底面とを前後に摺動可能に保持する。
【0006】
( ) (1)または ( ) において、座席受体は、その前端部に直立する前壁を有し、その前壁によりくさび形調整片の前面を上下に摺動可能に保持する。
【0007】
( ) (1)〜( )項のいずれかにおいて、座席受体は、その前部底壁に前方の小径と後方の大径とをつないだ段付きを有しており、ハンドルは、その軸に、前記座席受体の大径よりは小径で記小よりは大径の、上下に離れた1対のつばとの1対のつばの間に記座席受体の小径より小径の軸部と、軸部の先端側に雄ねじとを有しており、前記座席受体に対してハンドルを、の軸部を前記座席受体の底壁の大径に下方から挿入し、横にずらして、前記の1対のつばが座席受体の底壁を上下から挟み、つばの間の軸、座席受体の小径に嵌合して装着しうるようにする。
【0008】
【作用】
圧縮ばねは、背凭れに連係される座席受体の前部と座席受体の前部と、基枠の前面との間に前後方向に向けて設けられ、くさび機構を介して、座席受体記基枠に対し前方に付勢している。さらに、圧縮ばねは、座席受体を介して背凭れを前方に起こすように働き、背凭れを後方へ傾動させる時の抵抗力、即ち緩衝力として働く。
【0009】
くさび機構は、上下に摺動するくさび形調整片の動きを、水平前後方向の運動に変えるものであって、圧縮ばねの前端に働いて、これを前後方向に移動させ、圧縮ばねの取付寸法を変えて、ばね力を変化させうる。このようにして、緩衝力即ち圧縮ばねの力は、くさび機構とハンドルとにより調整操作することができる。
【0010】
くさび機構を操作するハンドルは、圧縮ばねの下方で座席受体に回動可能に取り付けられているから、圧縮ばねを含めた装置全体の前後方向の長さを短くすることができる。
【0011】
座席受体を座席受体とすることができる。図6に示すように、座席受体は、連結部(C)において、背凭れ枠と前後方向係されている。
【0012】
くさび機構の具体的な構造としては、前後方向に運動可能であり圧縮ばねの前端を保持する前部ばね受体と、前後に位置する座席受体と前部ばね受体との間にあって、この座席受体に上下摺動可能に保持されているくさび形調整片とを備えるものとし、前部ばね受体とくさび形調整片との合わせ面を、前下から後上方向を向く斜面とすることによって、くさび形調整片の上下方向の運動を前部ばね受体の前後方向の運動に変えることができる。
【0013】
縮ばねを、前後方向を向き、左右に離して設けた1対の圧縮コイルばねとし、前部ばね受体を、その左右方向の中央に下方に開口する開口部を有するものとし、かつくさび形調整片を、前部ばね受体の開口部を通って後方に伸びるアーム部を有し、かつそのアーム部の先端に上下に貫通する雌ねじを有しその雌ねじにくさび形調整片を上下に操作するためのハンドルの雄ねじが嵌まり合うようにし、そのハンドルの雄ねじの位置を、上から見て1対の圧縮ばねの間にあるようにすることにより、圧縮ばねを含めた装置全体のサイズを、前後方向だけでなく、上下方向においても、小さなものとすることができる。
【0014】
座席受体の前部を前面から見た断面を上方が開口するコの字形とし、その左右側壁と底壁との内面により、前部ばね受体の側面と底面とを前後に摺動可能に保持することができる。
【0015】
座席受体その前端部に直立する前壁を有し、その前壁によりくさび形調整片の前面を上下に摺動可能に保持しうる。
【0016】
ハンドルの、座席受体の前部底壁に対する取付は、容易である
【0017】
【実施例】
本発明実施例を、図に基いて説明する。
(2)は椅子の脚部であり、その複数の先端部(通常は4から5個)にはキャスタ(4)を取付けて、着座したまま床上を移動可能としてある。(6)は、脚部(2)に立てて固定された脚柱で、その内部に、公知のガススプリング(8)を収容し、ガススプリング(8)を操作することにより、脚柱(6)の高さ即ち座席の高さを調節可能とし、任意の高さで固定することができるようになっている。
ガススプリング(8)の操作は、その端部にあるプッシュバルブ(10)をケーブル(12)およびレバー(14)を介して押すことにより行われる。
【0018】
(16)は基枠で、図5に明示されているように、脚柱(6)の上端(ガススプリング(8)の上端)に固定されており、全体として上方に開いた箱形をしている。基枠(16)の左右側壁の上面には、左右方向に向く軸を保持するための前後2組のU溝が設けられている。
【0019】
基枠(16)の後上部に設けられたU溝(18)(18) は、断面U字状の下部軸受(20)、上部軸受(22)、基枠(16)の上面と接合する取付板(24)と共に軸(32)を回動可能に保持してい。基枠(16)の前部に設けられたU溝 (26)(26) は、斜後下方を向いており、2個の下部軸受(28)、2個の上部軸受(29)、取付板(24)と共に、軸(70)を前上から後ろ下方の斜めに摺動可能に保持している。
【0020】
(30)背凭れ枠で、横から見ておおよそ前向L字状をなしており、その上部に、図示しない背凭れを固定し、下側端部に、前記左右方向の軸(32)が固定されている。背凭れ枠 (30) は、軸(32)を支点として、基枠 (16) に対し、後方に回動可能となっている。
背凭れ枠(30)の下部の前後方向の中間部には、左右外側に突き出る1対の (68)(68)が設けられている。
【0021】
(34)はガススプリングで、その両端部を、基枠(16)の後下部の穴(36)に左右方向に挿入された軸(38)と、背凭れ枠(30)の下側後端部(曲がり角部)の穴(40)に左右方向に貫挿された軸(42)とにより、回動可能に保持されて、背凭れ枠(30)の基枠(16)に対する後方への傾きを調節可能とし、任意の角度で固定することができるようになっている。
ガススプリング(34)の操作は、その端部にあるプッシュバルブ(44)をケーブル(46)レバー(48)を介して押すことにより行われる。
【0022】
(50)座席受体で、その上部に図示しない座席が取付けられている。席受体(50)は、背凭れ枠(30)の後方への回動と連動し、後へ移動しながら方へ傾動する。
【0023】
座席受体(50)にこのような運動をさせるために、基枠(16)と背凭れ枠(30)と座席受体(50)との間には、3つの連結部がある。以下順を追って説明する。
【0024】
座席受体(50)の後部の下方と後方とは開口しており、の後部の左右側壁の内側に、互いに対向する1対の軸受体(52)(54)が取り付けられている。座席受体(50)の後部において左右側壁には、前後2組の穴(56)(58)があけられている。
【0025】
軸受体(52)(54)の外側面には、それぞれ軸(60)(62)を設けてなり、それらの穴(56)(58)と軸(60)(62)を嵌め合わすことにより、座席受体(50)に1対の軸受体(52)(54)取り付けられている。
【0026】
座席受体(50)は、形が複雑であり、かつ強度必要であるため、例えばアルミダイカスト等で作られ、軸受体(52)(54)は、軸保持の潤滑性を必要とするため合成樹脂等で成形されている。
【0027】
軸受体(52)(54)の相対する内側面の前部には、後下方へ傾いて下方に開口する長溝(64)が、同じく後部には、方へ傾いて斜め上方に開口する長溝(66)設けられている。
【0028】
組立順序としては、まず座席受体(50)に軸受体(52)(54)を組み込んでから、それに背凭れ枠(30)を組み込む。その場合、軸受体(52)(54)の前部の1対の長溝(64)には、背凭れ枠(30)の下側端部に固定された左右方向の軸(32)が嵌合され、後部1対の長溝(66)には、背凭れ枠(30)の下側中間部に左右外側に突き出てる1対の (68)が嵌合される。
【0029】
背凭れ枠(30)の下部にあるこれら前後の軸(32)(68)は、それぞれ軸受体(52)(54)の2対の長溝(64)(66)に摺動自在に保持されて、図6に示す連結部(A)(C)を形成している。連結部(A)の軸(32)は、基枠(16)に組み立てられて、背凭れ枠(30)の回動の支点にもなることはすでに述べた。
【0030】
座席受体(50)の前部には、左右方向の軸(70)が固定されている。
座席受体(50)と背凭れ枠(30)の組立を、基枠(16)上へ載せると、座席受体(50)の前部の軸(70)は、基枠(16)の前部のU溝(26)に嵌合し、中央部にある座席受体(50)と背凭れ枠(30)の組立品の連結部(A)の軸(32)は、基枠(16)の後上部にあるU溝(18)に嵌合する。なお、U溝(18)及びU溝(26)には、前もって下部軸受(20)(28)(28)が嵌められている。
【0031】
ついで、上部軸受(22)(29)(29)、取付板(24)をせて、基枠(16)にビス止めすれば、基枠(16)、座席受体(50)と背凭れ枠(30)の組立ができる。この状態で、座席受体(50)の前部の軸(70)は、基枠(16)の前部のU溝(26)に摺動可能に保持されて、第3の連結部(図6の連結部(B))となる。
ここで、連結部(A)(B)は共に、座席受体(50)を、基枠(16)に対し後下へ斜めに摺動するように保持するが、その摺動方向の傾斜角度は、連結部(B)の方が連結部(A)よりも小さく設定されている。
【0032】
上述のように、基枠(16)と背凭れ枠(30)と座席受体(50)との間に、3つの連結部(A)(B)(C)を設けてあるから、背凭れの傾動に伴い、座席運動し、かつ次のような効果が奏せられる。
【0033】
第1に、座席は背凭れに対して着座者の骨盤の近傍(図6のP点)を中心に後ろに回転することになり、この座席と背凭れの相対的な動きは、着座者の大腿部と背中との相対的な動きに極めて近いことになる。のため執務姿勢から安楽姿勢に至る間で、背中の動きと背凭れの動きにずれが生じることなく、着座者のシャツがまくれたりせず、かつ座り心地良好である。
また、座席と背凭れの間でクッション材や表皮材に伸縮の負荷が加わることはなく背凭れの後への回動時の伸縮の負荷によるクッション材や表皮材の傷みもなくなる。
【0034】
第2に、足の運動を考えると、座席の運動中心は着座者の足の踝の位置に近づいており(図6のQ点)足の踝を中心とする大腿部の後方への傾きながらの移動に近づくから、膝から下の下腿部の上方への引っ張りもほとんどなく、膝の折り曲げ角度も拡がり、座り心地は快適である。
【0035】
座席受体(50)の軸(70)よりも前部に本発明による背凭れの傾動緩衝装置が組み込まれている。
(72)は、前後方向を向き、かつ左右に離して設けた1対の圧縮ばねであり、その前後端は、前部ばね受体(74)及び後部ばね受体(76)で保持されている。後部ばね受体(76)は、基枠(16)の前壁に保持されている。前部ばね受体(74)は、その左右方向の中央に下方に開口する開口部(78)を有している。
【0036】
座席受体(50)の前部を前から見た断面は上方が開口するコの字形をしており、その左右側壁と底壁との内面により、前部ばね受体(74)の側面と底面とを、前後に摺動可能に保持している。
【0037】
座席受体(50) 前端部には、直立する前壁(80)があり、この前壁(80)と前部ばね受体(74)とにより、くさび形調整片(82)の前後が挟まれている。くさび形調整片(82)前面は、座席受体(50)の前壁(80)により下摺動可能に保持されている。前部ばね受体(74)とくさび形調整片(82)との合わせ面は、前下から後上方を向く斜面となっている。
【0038】
前部ばね受体(74)とくさび形調整片(82)とは、くさび機構を構成しており、くさび形調整片(82)を下方移動させると、前部ばね受体(74)は圧縮ばね(72)の付勢力に抗して後方移動し、くさび形調整片(82)を上方移動させると、前部ばね受体(74)は圧縮ばね(72)の付勢力により前方移動する。
【0039】
くさび形調整片(82)の後面には、前部ばね受体(74)の開口部(78)を通って後方に伸びるアーム部(84)が設けられ、このアーム部(84)の端に、上下に貫通する雌ねじ(86)が設けられている。この雌ねじ(86)に、くさび形調整片(82)を上下に操作するためのハンドル(88)の雄ねじ(90)が嵌合されている。ハンドル(88)の雄ねじ(90)の位置は、上から見て1対の圧縮ばね(72)(72)の間にある。
【0040】
座席受体(50)底壁の前部には、ハンドル(88)を保持するために、前方の小径孔と後方の大径孔とを連設した段付き孔(92)(図4)が設けられている。ハンドル(88)は、段付き孔(92)の大径孔よりは小径で、小径孔よりは大径の、上下に離れた1対のつば(94)(94)と、その1対のつ (94)(94)の間に位置する、段付き孔(92)の小径孔より小径の軸部(96)とを有し、かつ端に前述の雄ねじ(90)が設けられている。
【0041】
座席受体(50)にハンドル(88)を取付けるには、ハンドル(88)の軸部を段付き孔(92)の大径孔に下方から挿入し、横にずらして、1対のつば(94)(94) 座席受体(50)の底壁を上下から挟み、かつ (94)(94)の間の軸部(96)を、小径孔に嵌合させる。これにより、ハンドル(88)を座席受体(50)に回動可能に保持させることができる。
【0042】
上記のように構成された背凭れの傾動緩衝装置の機能は、次の通りである。
1対の圧縮ばね(72)(72) 後端基枠(16)の前壁に保持されくさび機構を介して座席受体(50)前方に付勢されている。
座席受体(50)は、背凭れ枠(30)に対し連結部(C)により前後方向の動きを連結されているから、圧縮ばね(72)の付勢力は、座席受体(50)を介して背凭れ枠(30) 前方に起こすように働き、ガススプリング(34)のガス圧と共に、背凭れを後方へ傾動させる時の抵抗力即ち緩衝力として働く。但し、ガススプリング(34)のガス圧は一定であるから、緩衝力を調整できるものは圧縮ばね(72)の力のみであり、圧縮ばね(72)の力をくさび機構とハンドル(88)とにより操作調整する。
【0043】
この実施例の椅子の背凭れの傾動緩衝装置の作用、効果は、前記作用の項で述べた通りである。
【0044】
【発明の効果】
本発明は、上記の構成としたことにより、次の効果を発揮しうる。
縮ばねとその強さを調整するくさび機構とハンドルとを備えているため、座席受体を介して背凭れに対しその傾きを前方に起こすように働き、背凭れを後方へ傾動させる時の抵抗力即ち緩衝力を自由に調節することができる。
【0045】
くさび機構を操作するハンドルは、圧縮ばねの下方の位置で、座席受体に回動可能に取り付けられているから、圧縮ばねを含めた装置全体の前後方向の長さを短くすることができる。
そのために、上下方向の寸法も大きくする必要ない。
席受体への部品の組み付けは極めて簡単容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である椅子の執務状態の縦断側面図である。
【図2】図1に示す椅子の安楽状態の縦断側面図である。
【図3】図1に示す椅子の要部の拡大縦断側面図である。
【図4】図1に示す椅子の要部の拡大平面図である。
【図5】図1に示す椅子の要部の分解斜視図である。
【図6】図1に示す椅子の背凭れの傾動時における各部の運動説明図である。
【符号の説明】
(6)脚柱
(16)基枠
(30)背凭れ枠
(50)座席受体
(72)圧縮ばね
(74)前部ばね受体
(78)開口部
(82)くさび形調整片
(84)アーム部
(86)雌ねじ
(88)ハンドル
(90)雄ねじ
(92)段付き穴
(94)つば
(96)軸部

Claims (4)

  1. 脚柱の上端に固定した基枠に、上部に背凭れを備える背凭れ枠の下部を後方へ回動可能に保持した椅子において、
    前記背凭れに連係した座席受体の前部と前記基枠の前面との間に、前後方向に向けて設けられ、前記座席受体を前記基枠に対し前方に付勢する圧縮ばねと、
    この圧縮ばねの強さを調整するものとしての、圧縮ばねの取付長さを変更するため、前記座席受体の前部と前記圧縮ばねの前端との間に設けられたくさび機構と、
    このくさび機構の構成部品であって、上下に摺動するくさび形調整片を操作するため、前記圧縮ばねの下方の位置で、前記座席受体に回動可能に取り付けられたハンドルとを備え、
    前記くさび機構を、前後方向に運動可能であり、圧縮ばねの前端を保持する前部ばね受体と、座席受体と前記前部ばね受体とに前後を挟まれて、その座席受体に上下摺動可能に保持されているくさび形調整片とを備えるものとし、かつ前部ばね受体と前記くさび形調整片との合わせ面を、前下から後上方向の斜面であって、くさび形調整片を下方に移動させると、前部ばね受体は、圧縮ばねの付勢力に抗して後方に移動し、くさび形調整片を上方に移動させると、前部ばね受体は、圧縮ばねの付勢力により前方に移動するようなものとし、
    前記圧縮ばねを、左右に離して設けた1対の圧縮コイルばねとし、前部ばね受体を、その左右方向の中央に下方に開口する開口部を有するものとし、
    前記くさび形調整片を、前部ばね受体の開口部を通って後方に伸びるアームを有し、このアームの先端に、上下に貫通する雌ねじを有していて、この雌ねじに前記のくさび形調整片を上下に操作するためのハンドルの雄ねじが嵌まり合うようにし、このハンドルの雄ねじの位置を、上から見て、前記1対の圧縮ばねの間にあるようにしたことを特徴とする椅子の背凭れの傾動緩衝装置。
  2. 座席受体の前部を前面から見た断面を、上方が開口するコの字形とし、その左右側壁と底壁との内面により、前部ばね受体の側面と底面とを、前後に摺動可能に保持してあることを特徴とする請求項1記載の椅子の背凭れの傾動緩衝装置。
  3. 座席受体は、その前端部に直立する前壁を有し、その前壁により、くさび形調整片の前面を上下に摺動可能に保持していることを特徴とする請求項1または2に記載の椅子の背凭れの傾動緩衝装置。
  4. 座席受体は、その前部底壁に前方の小径孔と後方の大径孔とをつないだ段付き孔を有しており、ハンドルは、その軸に、前記座席受体の大径孔よりは小径で、前記小径孔よりは大径の、上下に離れた1対のつばと、この1対のつばの間に、前記座席受体の小径孔より小径の軸部と、軸部の先端側に雄ねじとを有しており、前記座席受体に対してハンドルを、その軸部を前記座席受体の底壁の大径孔に下方から挿入し、横にずらして、前記の1対のつばが座席受体の底壁を上下から挟み、つばの間の軸部を、座席受体の小径孔に嵌合して装着しうるようにした請求項1〜3のいずれかに記載の椅子の背凭れの傾動緩衝装置。
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