JPS5840674Y2 - Ｆｍ受信回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は雑音パルス除去回路を備えたＦＭ受信回路に係
り、簡単な構成でステレオ放送受信時、モノラル放送受
信時共効果的に雑音パルスを除去できるよう（こするこ
とを目的とするもので゛ある。

一般にＦＭ受信回路として第１図に示すような雑音パル
ス除去回路を備えたＦＭ受信回路が知られている。

第１図において、１は入力端子ａに印加された周波数弁
別器（図示せず）からの出力中にたとえば１００ ＫＨ
ｚ以上の高周波成分が存在した場合、これを通過させる
高域通過フィルタであり、２は上記フィルタ１の出力が
一定レベル以上である場合にこれを妨害パルスであると
判定して次段の単安定マルチバイブレータ３を駆動する
パルス検知回路である。

そして、４は高域通過フィルタ１、パルス検知回路２、
マルチバイブレータ３より戊る雑音パルス検出回路で゛
あり、その出力は後述するスイッチ回路６の制御信号と
して印加されるように構成されている。

また、５は入力端子ａに印加された周波数弁別器からの
出力を一定時間遅延させ雑音パルス検出回路４による遅
延時間との間でタイミング調整を行なう遅延回路であり
、６は雑音パルス検出回路４の出力によって制御され雑
音パルス検出回路４より所定の出力が現われたとき遅延
回路５からの出力を遮断するスツチ回路で゛ある。

そして、７はスイッチ回路６がオフしたときその直前の
信号レベルを保持するクランプ回路であり、８は高入力
インピーダンスを有するバッファー回路である。

なお、バッファー回路の出力端すはステレオ復調回路ま
たは音声増幅回路（図示せず）に接続されている。

ところで、上記従来のＦＭ受信回路において受信する信
号がモノラル信号である場合には特に問題がなく、雑音
パルスは効果的に除去されるが、ステレオ信号である場
合にはステレオ信号中に１９ＫＨｚパイロット信号が含
まれており、これも同時にスイッチ回路６によって遮断
されクランプ回路７によってその直前の状態で保持され
ることになるため、雑音パルスそのものによる音声帯域
の雑音が効果的に除去できても新たにステレオ復調回路
中で１９ ＫＨｚ、パイロット信号が遮断され保持され
たことによる雑音が発生することになり、全体として必
ずしも良好なものではなかった。

本考案は以上のような従来の欠点を除去するものであり
、簡単な構成でステレオ信号受信時でも雑音の少ない優
れたＦＭ受信回路を提供するものである。

以下、本考案のＦＭ受信回路について一実施例の図面と
ともに説明する。

第２図は本考案のＦＭ受信回路における一実施例の要部
電気的結線図であり、図中１〜８は第１図に示す従来の
ものと同一のものである。

そして、９は遅延回路５とスイッチ回路６との間に接続
された１９ ＫＨｚ トラップ回路であり、遅延回路５
からの出力中に１９ ＫＨｚ成分が存在した場合、これ
を除去するものである。

１０は１９ ＫＨｚ ｌ−ラップ回路９に対して並列に
接続されたスイッチ回路で゛あり、遅延回路５の出力を
人力とする１９ ＫＨｚ検出回路１１の出力によって制
御されるものである。

なお、バッファ回路８の出力端はステレオ復調回路また
は音声増幅回路の入力端に接続され、遅延回路５の出力
端はステレオ復調回路を制御するための副搬送波発生回
路に接続されている。

上記実施例において、入力端子ａに印加される信号がス
テレオ信号である場合にはステレオ信号中に所定レベル
以上の１９ ＫＨｚパイロット信号が含まれているため
、１９ＫＨｚ検出回路１１に所定の出力が現われスイッ
チ回路１０をオフの状態にする。

したがって、遅延回路５の出力は１９ ＫＨｚ ）ラッ
プ回路９を介してスイッチ回路６に印加されることにな
り、１９ ＫＨｚ ）ラップ回路９によって１９ＫＨｚ
の信号成分が完全に除去される。

そのため、ステレオ信号中に妨害パルスが存在し、スイ
ッチ回路６がオフした場合でもクランプ回路７によって
クランプされる信号には１９ ＫＨｚパイロット信号を
含んでおらず、従来のような新たな雑音は全く発生しな
いものである。

なお、ステレオ復調回路を制御する信号は遅延回路５の
出力端より得ており、ステレオ復調回路はスイッチ回路
６のオフ時にも正常に動作を続けることになる。

一方、入力端子ａに印加される信号がモノラル信号であ
る場合には１９ ＫＨｚパイロット信号を含んで゛いな
いため、１９ ＫＨｚ検出回路１１より何の出力も現わ
れずスイッチ回路１０はオンの状態にある。

したがって、遅延回路５の出力はスイッチ回路１０を通
して直接スイッチ回路６に印加されることになり、従来
と同様に良好な雑音パルスの抑圧を行なうことができる
。

なお、実施例においてスイッチ回路１０や１９に止検出
回路１１を省略して入力端子ａに印加される信号がステ
レオ信号であるとモノラル信号であるとを問わず、いず
れの場合にも遅延回路５の出力を１９ ＫＨｚ トラッ
プ回路９を介してスイッチ回路６に印加するように構成
することも考えられるが、この場合には雑音パルス中に
含まれている１９ＫＨｚ戊分が同時に除去されることに
なり、モノラル信号の受信時に特にこれが雑音の原因に
なるなどきわめて不都合なものである。

したがって、上記実施例ではスイッチ回路１０や１９Ｋ
Ｈｚ検出回路１１を設けてステレオ信号の受信時にのみ
１９ ＫＨｚトラップ回路９を使用するように構成して
いる。

以上、実施例より明らかなように本考案のＦＭ受信回路
によれば、簡単な構成でステレオ受信時、モノル信号共
に正常な雑音パルス抑圧効果を発揮することができ、実
用上きわめて有利なものである。

なお、実施例では１９ ＫＨｚ ）ラップ回路９やスイ
ッチ回路１０．１９ ＫＨｚ検出回路１１を遅延回路５
とスイッチ回路６の間に設けたが、遅延回路５の前段に
設けることも可能である。

また、実施例では雑音パルス検出回路４の入力端を周波
数弁別回路の出力端に接続しているが、中間周波増幅回
路の出力を上記雑音パルス検出回路４の入力とすること
も可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＦＭ受信回路に使用されている雑音パル
ス除去回路のブロックダイヤグラム、第２図は本考案の
ＦＭ受信回路における一実施例の要部ブロックダイヤグ
ラムである。 １・・・・・・高域通過フィルタ、２・・・・・・パル
ス検出回路、３・・・・・・単安定マルチバイブレータ
、４・・・・・・雑音パルス検出回路、５・・・・・・
遅延回路、６・・・・・・スイッチ回路、７・・・・・
・クランプ回路、８・・・・・・バッファー回路、９・
・・・・・１９ ＫＨｚ トラップ回路、１０・・・・
・・スイッチ回路、１１・・・・・・１９ ＫＨｚ検出
回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ＦＭステレオ信号に含まれる一定レベル以上の雑音パル
   スを検出する雑音パルス検出回路と、この雑音パルス検
   出回路により雑音パルスを検出した際に周波数弁別器の
   出力を遮断する第１のスイッチ回路と、この第１のスイ
   ッチ回路が遮断される直前の上記周波数弁別器の出力レ
   ベルを保持するクランプ回路と、上記第１のスイッチ回
   路の前段側に設けられ上記周波数弁別器の出力中に含ま
   れるパイロット信号を除去するトラップ回路と、このト
   ラップ回路に並列に接続された第２のスイッチ回路と、
   上記周波数弁別器の出力中に含まれるパイロット信号を
   検出し上記第２のスイッチ回路をオフするパイロット信
   号検出回路と、上記第２のスイッチ回路の入力端に印加
   される上記周波数弁別器出力が供給される副搬送波発生
   回路とを具備してなるＦＭ受信回路。