JPS597793Y2 - Ｆｍ受信機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はＦＭ受信機に関するものであり、性能のよい雑
音パルス除去装置を提供することを目的とするものであ
る。

従来この種雑音パルス除去装置としては第１図の如き構
戒が公知である。

第１図において、１は周波数弁別器の出力が端子■を介
して印加されこの出力中の高周波或分（例えばｌＱＱ
ＫＨｚ以上）の信号を通過させる高城通過フィルタ、２
は一定レベル以上の高城通過フィルタ１の出力を検出し
た場合、これを雑音パルスであると判定して後述の単安
定マルチバイブレータ３を駆動するパルス検出回路、３
は上記パルス検出回路２の出力が出た瞬間出力“１”に
セットされ、パルス検出回路出力が消去してから一定時
間Ｔ経過後リセットする単安定マルチバイブレータで上
記高域通過フィルタ１、パルス検出回路２、単安定マル
チパイブレータ３が雑音パルス検出回路４を構或する。

５は周波数弁別器出力を一定時間τ遅延させ、上記単安
定マルチバイブレータ３が出力“１”となっている間に
雑音パルスを重畳した信号が後述のスイッチ回路６に入
力されるようタイミング調整を行う遅延回路、６は上記
遅延回路５の出力を上記単安定マルチバイブレータ３出
力が“０”の間通過させ、“１”の間遮断するスイッチ
回路、７は上記スイッチ回路６が遮断している間は遮断
直前の信号レベルを保持するクランプ用コンデンサ、８
は高入力インピーダンスがイ氏出力インピーダンスを持
つバツファ回路である。

このバツファ回路８の出力は端子Ｏを介してステレオ復
調回路および副搬送波発生回路に印加されるものである
。

又、第１図構戒例においては雑音パルス検出回路４の入
力は、周波数弁別器出力としているが、前段のＩＦ回路
より信号を分岐し、ダイオードで検波してパルス性雑音
を検出する手段も公知である。

但し上記の如き構或においては以下の如き問題が発生す
る。

周波数弁別器出力信号であるコンポジット信号Ｓ（ ｔ
）は次式で表わされる。

但しＬ：左チャンネル音声信号、Ｒ：右チャンネル音声
信号、Ｐ：パイロット信号振幅、ｆｓ：副搬送波周波数
（＝３８ＫＨｚ） このコンポジット信号に雑音パルスが重畳し、スイッチ
回路６でコンポジット信号を遮断した場合、この間は遮
断される直前の信号レベルがクランプ用コンテ゛ンサ７
で保持されるため、１９ＫＨｚパイロット信号も遮断さ
れステレオ復調後の音声信号に通常は重畳しているパイ
ロット信号がこの間遮断されることとなり、ステレオ復
調回路へのパイロット信号のとだえによって音声帯域の
雑音が新たに発生する。

本考案は上記問題を解決する装置を与えるものである。

以下本考案の一実施例を第２図を用いて説明する。

第２図において、１〜８は第１図と同一であるので説明
は省略する。

９は遅延回路５の出力中のコンポジット信号中より１９
ＫＨｚパイロット信号或分を除去するパイロット信号除
去回路であり、１９ ＫＨｚ ｝ラップ回路あるいは１
９ＫＨｚキャンセラ回路よりなる。

１０は遅延回路５の出力中のパイロット信号のみを抽出
するパイロット信号抽出回路であり、１９ＫＨｚ同調回
路等で構威される。

１１はパイロット信号抽出回路１０の出力を、前記雑音
パルス検出回路４の出力が出ている間交流的にアースす
ることにより遮断するスイッチ回路であり、直流戊分を
遮断するコンデンサ１２および雑音パルス検出回路４出
力により制御されるスイッチ１３より構威される。

上記スイッチ回路１１の出力は端子Ｑを介して副搬送波
発生回路へ加わり、バツファ回路８の出力は端子Ｐを介
してステレオ復調回路に加わる。

なお、上記副搬送波発生回路は一般的に時定数が大きい
ＰＬＬ回路で構威される。

以上の如くパイロット信号除去回路９、パイロット信号
抽出回路１０、スイッチ回路１１の回路を従来の回路に
付加することにより、副搬送波発生回路への入力信号は
パイロット信号のみとなり、かつ雑音パルスが発生して
いる間は遮断されることから、副搬送波発生回路の動作
はコンポジット信号あるいは雑音パルスによってみださ
れず、又、スイッチ回路６への入力信号はパイロット信
号除去回路９によりコンポジット信号からパイロット信
号が除去された信号となるため、ステレオ復調回路入力
には１９ＫＨｚパイロット信号が重畳されず、ステレオ
復調回路へのパイロット信号のとぎれにより新たに発生
する音声帯域の雑音の発生を防止できる。

又第２図構或例中のパイロット信号抽出回路１０は省略
し、遅延回路出力を直接スイッチ回路１１に人力するこ
とも可能である。

又第２図に示すスイッチ回路１１は雑音パルス検出回路
４の出力が発生している間、信号を交流的にアースに短
絡しているが、これにかえて、スイッチ回路と同様の構
或、すなわち雑音パルス検出回路の出力が発生している
間、信号の通過を遮断するスイッチと、このスイッチの
出力端とアースとの間に接続され、上記スイッチの遮断
直前の信号レベルを保持するための電圧クランプ用のコ
ンデンサとで、第２のスイッチ回路を構或しても、第２
図に示す実施例と同様の効果が得られるものである。

本考案は上記のような構或であり、本考案によれば、雑
音パルスの有無にかかわらず、ステレオ復調回路へ印加
するコンポジット信号よりパイロット信号を除去してい
るため、パイロット信号のとぎれにより新たな雑音が発
生することがなく、かつ雑音パルスによって副搬送波発
生回路の動作がみだされることがない利点を有するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のＦＭ受信機の雑音パルス除去装置のブロ
ック図、第２図は本考案の一実施例におけるＦＭ受信機
の雑音パルス除去装置のブロック図である。 １・・・・・・高城通過フィルタ、２・・・・・・パル
ス検出回路、３・・・・・・単安定マルチバイブレータ
、４・・・・・・雑音パルス検出回路、５・・・・・・
遅延回路、６・・・・・・スイツチ回路、７・・・・・
・コンデンサ、８・・・・・・バツファ回路、９・・・
・・・パイロット信号除去回路、１０・・・・・・パイ
ロフト信号抽出回路、 １１・・・・・・スイッチ回路。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）周波数弁別器の出力から雑音パルスを検出する雑
   音パルス検出回路と、上記雑音パルス検出回路により雑
   音パルスが検出されたときに一定時間開威される第１の
   スイッチ回路と、上記周波数弁別器の出力を一定時間遅
   延させる遅延回路と、上記遅延回路と上記第１のスイッ
   チ回路との間に接続されたパイロット信号除去回路と、
   上記第１のスイッチ回路の出力端とアースとの間に接続
   されたクランプ用コンデンサと、上記第１のスイッチ回
   路をステレオ復調回路に接続する手段と、上記雑音パル
   ス検出回路により雑音パルスが検出されたときに一定時
   間動作し、上記遅延回路の出力、または上記遅延回路の
   出力に含まれるパイロット信号の副搬送波発生回路への
   印加を遮断する第２のスイッチ回路とを有するＦＭ受信
   機。
2. （２）雑音パルス検出回路の出力により開或するスイッ
   チと、このスイッチに直列に接続されたコンデンサとで
   第２のスイッチ回路を構威し、この第２のスイッチ回路
   を副搬送波発生回路の入力端とアースとの間に接続して
   なる実用新案登録請求の範囲第１項記載のＦＭ受信機。
3. （３）雑音パルス検出回路の出力により開或するスイッ
   チと、このスイッチの出力端とアース間に接続されたコ
   ンテ゛ンサとで第２のスイッチ回路を構或してなる実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のＦＭ受信機。