JPS5840556A - 電子写真圧力定着転写紙及びその転写紙用原紙の製造法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真圧力定着転写紙及びその転写紙用原紙
の製造法に関し、詳しくは広葉樹晒クラフトパルプに故
紙パルプを混入させて抄紙するようにした電子写真圧力
定着転写紙用原紙の製造法、及びそこで得られた原紙の
一表面上に転写受容層を設けるようにした電子写真圧力
定着転写紙の製造法ＫＩＩＩＩするＯ 一般に、電子写真圧力定着転写紙（電子写真における圧
力定着転写紙）は紙支持体（原紙）の片面に、より正確
には原紙の一表面に例えば←）ゴム系ラテックス、又は
ＩＰ）ゴム系ラテックスに顔料を加えたものを塗布形成
してトナー受容層（転写受容層）が設けられたものであ
る。

もっとも、上記（イ）（ロ）の転写受容層成分は勿論代
表的な二側にすぎず、この他にもｅ→アクリルエステル
重合体、に）メチルメタアクリレート重合体又はこれを
含む共重合体、（ホ）（１）エチルアクリレートとアク
リル酸若しくはメタクリル駿との共重合体のカルゼキシ
ル基なアンモニア又は揮発性アミン類で中和して得られ
た樹脂および（ｂ）メチルメタアクリレートとアルキル
アクリレート及び／又はアルキルメタアクリレートと不
飽和カルｚ／ｐとの共重合体のカルｉキシル基をアンモ
ニア又は揮発性アミン類で中和して得られた樹脂の混合
物などが例示できる。更には、高湿時でも良質の画像濃
度が得られるための高抵抗化剤（アクリル系樹脂、酢酸
ビニル系樹脂など）も用いられる。

なお、この圧力定着転写紙の画像形成に適用される現像
剤は、通常−成分系磁性トナーである。

ところで、従来の電子写真（静電写真も含む）における
圧力定着転写紙にあっては、例えば圧力定着方式のｒｐ
ｃ複写機（普通紙複写機）でコピーした場合、定着ロー
ルの加圧により圧力定着転写紙特にその原紙にひずみが
発生し、排紙後カールし又は変形しやすいといった欠点
がある０カールの形態、大きさは種々多様であるが、圧
力定着のプロセスは２本の定着ロールによって転写紙が
圧縮され、その際転写紙上（転写紙の画像受理層上）の
画像状に形成されたトナーが転写紙内部に埋め込まれて
定着されるのであるが１ここで転写紙全面Ｋかかる圧力
が均一となるように、各々のロールがクロスするか又は
クラウン（一方のロールの中央部に膨らみをもたせ端部
にむかつて細くなるようにした形態）が施されているの
が一般的である。

こ５したロールに工夫が施されているために、定着され
たコピー用紙は斜め方向（対角線方向）ニカールするよ
うになる。このようなカールが発生すると、排紙部のス
トック性が悪くなり、またコピーされたものの丁合性も
不良となる。

更には、定着ロールと排紙コロとの間でベーパージャム
の発生率も高くなるといった不都合が応々にしてみられ
るようになる。

本発明者らは、電子写真における圧力定着法並びに圧力
転写紙についてのいろいろな角度から検討、実験を行な
った結果、第１図に示したように、圧力定着の機構は２
本のクロス又はクラウンロールｌ、１′によって用紙（
転写紙）２に圧力が加えられトナー３が定着されるので
あるが、この際用紙に加えられる圧力は用紙の厚み方向
のみならず矢印で表わしたごとく各方向に拡散し、そし
てこの場合、用紙の体積減少に伴ない繊維間の空隙は埋
められ、更に体積は小さくされるために繊維自体の体積
変化が起こり、この変化がストレスとなってコピー後（
圧力定着後）のカール、変形をもたらすことを確めた。

続いて、上記の圧力定着プロセス乃至は現象から、用紙
の繊維結合を弱め更には繊維間空隙を多くするようにす
れば前記ストレスが吸収できることも確めた。本発明は
かかる知見に基づいて完成されたものである。これから
して、本発明の目的は、コピー後のカールや変形が起ら
ず・また定着ロールと排紙コロとの間でのべ一ノソージ
ャムの発生も起らない、電子写真圧力定着転写紙用原紙
の製造法及びそこで得られた原紙を使用した転写紙の製
造法を提供することにある０即ち、本発明の１つである
電子写真圧力定着転写紙用原紙の製造法は、広葉樹晒ク
ラ７トノぞルプ及び故紙ノルゾを叩解し抄紙することを
特徴としている０また、本発明の他の１つである電子写
真圧力定着転写紙の製造法は、広葉樹晒クラフトノｑル
プ及び故紙Ａルプを叩解した後抄紙して原紙を得る工程
と、その原紙の一表面に転写受容層を設ける工程とから
なることを特徴としている。

以下に１本発明方法をさらＫＩＦＦ細に説明すると、上
記２つの発明で原紙自体の製造法は共通しており、後者
の発明は前者の発明に転写受容層を設ける手段が加えら
れたものである。なお、転写受容層を設ける手段は既述
のとおりそれ自体は公知である。従って、ここでは原紙
の製造法を詳述することとする０ 原紙の原料となるものは、主として広葉樹晒タラフトノ
ルプ（ＬＢＫＰ）と故紙ノ櫂ルプとである。

ＬＢＫＰはリファイナーで叩解しフリーネス（Ｃ８Ｆ）
４００〜４５０ω程度とし、一方・故紙ノ々ルプはリフ
ァイナーで叩解しフリーネス（０８Ｆ）２５０〜３２０
ｙＱＣ程度とする０これら叩解されたものは、混合され
叩解液にされて抄紙されるＯここでの叩解されたＬＢＫ
Ｐと故紙パルプとの混合割合は、ＬＢＫＰが７０〜９０
重量％、故紙パルプが１０〜３０重量％くらいが適当で
ある０ＬＢＫＰの７リーネスが４００ωより小さいと抄
紙された原紙の相変（緊度）が高くなって定着時の圧力
により発生するひずみが吸収されずコピー後カールが大
となり、また４５９ｃｃ−より太きいと原紙の地合が悪
くなり定着圧力による部分光沢が発生しいずれも好まし
くない。一方、故紙のフリーネスが２５０ＣＣでより小
さいと故紙の歩留率が低下し、また紙層の２面性が大き
くなり（表裏差が大になり）コピー後カールが片方向Ｋ
かたよってしまう０まだ、３２０ｃｃより大きいとやは
り原紙の地合が悪くなり、光沢が発生し、いずれも好ま
しくない０ ＬＢＫＰと故紙ノ々ルゾとの混合割合は前記のとおりで
あり、故紙Ａルプの含有量が１０重量％より少ないと、
繊維結合の弱い故紙パルプ分の用紙に含まれる量が少な
く繊維結合の強いＬＢＫＰ分の用紙に含まれる量が相対
的に多くなることから、用紙は依然として繊維結合が全
体として弱まっておらず、繊維間空隙は密となっており
、トナーは圧力定着によっても充分に用紙中に埋め込ま
れず固定されない。逆に、故紙Ａルプの含有量が３０重
量％より多いと、用紙自体が脆くなり圧力定着に不向き
なものとなる。

抄紙の段階においては、このＬＢＫＰと故紙パルプとの
叩解液にサイズ剤、填料、必要により染料などが混ぜあ
わされる。サイズ剤としては松やに、松やにセッケン、
硫酸アルミニウム、澱粉、合成樹脂などが例示できる。

填料としては白土、炭酸カルシウム、酸化チタンなどが
例示できる。染料としては螢光染料が代表的なものであ
る。また、−リアクリルアミド系又はスチレン・マレイ
ン酸共重合体系のような繊維結合剤も通常加えられる０ 填料の配合量は灰分として７〜ｌＯ重量襲となる量が適
当である。７重量外より少ない量であると定着圧力によ
るシワが発生し、逆［１０重量％より多い量であると原
紙剛度が低下してコピー紙の搬送不良を起し、いずれも
好ましくない〇 実際に原紙（用紙）を製造するＫは、ＬＢＫＰ７０〜９
０重量部をリファイナーで叩解しフリーネス（Ｃ８Ｆ）
を４００〜４５０ｅｅとし、また故紙パルプ１０〜３０
重量部をリファイナーで叩解しフリーネス（Ｃ８Ｆ）を
２５０〜３２０叩に叩解した後、これらを混合しジヨル
ダン等の精整機で精整し、これに灰分が７〜ｌＯ重量外
となる量のクレー、タルクなと前記の填料を添加し、更
に繊維結合剤を固形分重量で０．５〜１．５％程度添加
し、このようＫして調製された全紙料を一般の長網多筒
式抄紙機で抄紙すればよい０この場合、全紙料濃度は０
．４〜０．６％くらいになるように調整されており、全
紙料はストックインレットに送り出される。

６５〜７５メツシユの長網ワイヤー上に全紙料が供給さ
れ紙層が形成されるが・この際初期脱水を通常の製紙以
上に速くして繊維結合を弱くすることが望ましい。ワイ
ヤーが６５メツシユ以下であるとシート（紙層）との地
合いが著しく低下し、また７５メツシュ以上であると初
期脱水が阻害され原紙の繊維間空隙が少なくなり、いず
れも好ましくない。

更に、第２図に示されたように、ストックインレット噴
出口（スライス）４からクーチロール５側に１．０〜２
．５　ｍ程度寄ったところで、ワイヤー６の上方に設け
られているシャワー７によって清水シャワーを巾方向全
面にわたって噴射する。この清水シャワーは原紙緊度の
調整並びに原紙の地合形成に重要な役割を果すものであ
り、それ故シャワー７の設置場所、水量等適当な条件に
適合させる必要がある０本発明の実験によれば、原紙緊
度が０．６５〜Ｏ，？　５１／１１となるようにシャワ
ー条件を設定するのが好ましいことが確められた。

吸引脱水されたウェットシートは、通常のプレス（１〜
３番）で更に脱水される。この時のプレス線圧は２０〜
４０ψ物が適当であり、１番プレスにはサクションプレ
スを用いるのが望ましい。プレスで脱水されたシートは
多筒式ドライヤーで乾燥され、続いてサイズプレスでス
ターチ等を０．５〜１．５１Ａｄ程度含浸塗布してカレ
ンダーで表面仕上されて、ここに原紙が得られる。

このようにして製造された原紙は、故紙ノ臂ルプ成分が
適当量（広葉樹晒ノルプ成分７０〜９０重量部に対して
１０〜３０重量部の範囲で）含有されているので、その
分だけ短繊維が含まれていることになり、一般上質紙並
みの繊維間空隙の多いものとなっている。従って、この
原紙はコぜ一後のカール、変形が小さいものである〇ま
た、適量の灰分が添加されているため１圧力窓着時シワ
が発生しにくり、搬送性も良好であるといった効果も併
せもっていや０更に、抄紙過程でワイヤー７上から噴射
される清水シャワーにより望ましい緊度をもった原紙、
即ち縦剛度が低下し、横剛度が上昇して、圧力定着複写
機が普通採用している横目給紙に適した原紙として得ら
れる。

この原紙の一表面に従来公知の転写受容層形成工程を施
こすことにより電子写真圧力定着転写紙が得られる。

このようにして製造された圧力定着転写紙の使用によれ
ば、原紙自体に繊維間空隙が適度に存在しているため、
圧力定着によってトナーは転写紙に充分埋め込まれるよ
うになり、しかも原紙全体の繊維結合が弱められている
ため圧力定着によってコピーされたものがカールしたり
変形したりすることがなく、実用上極めて有効である。

実施例 ＬＢＫＰ７１５重量部をリファイナーでフリーネス（Ｃ
８Ｆ）　４　ｓ　ｏ　ｃｔ−に叩解し、一方、故紙ノ９
ルプ２５重量部をリファイナーで７リーネス（Ｃ８Ｆ）
　２９０　ｃｃに叩解し、これらを混合し更にこれに填
料及び内添薬品（ロジンサイズ１．５−１硫酸、？ノド
２．０％、繊細結合剤（Ｉリアクリルアミド系重合物）
１．０％）を添加した０なお、ここでの全紙料の固形分
濃度は約０．７重量％に調整した・ この全紙料を４２図に示したような長網抄紙機（ワイヤ
ー６は７０メツシユ、シャワー７の位置はストックイン
レット噴出口４より１．５ｍ離れたところでワイヤー６
表面より１０５１のところ）にかけて、抄紙スピード１
８０ｆｎ／分、清水シャワーの水圧０．２　ｋｆ／ｄｌ
　、その他表−ＩＫ記載した条件に従って抄紙し原紙を
製造した。

次いで、この原紙を圧力定着複写機に通した場合のカー
ルの程度を測定した。併せて、この原紙の物性も調べた
。また、比較のために、坪量が同レベルの一般上質普通
紙複写機用紙の物性と、圧力定着複写機に通した場合の
カールの程度を測定した。結果をまとめて表−ＩＫ示す
。

（以下余白） 傘、）　　クレー／タルク配合比は１：１とした０

【図面の簡単な説明】

８８１図はトナーが圧力定着される状態をあらした図１
第２図は抄紙機の主要部を表わしたである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、広葉樹晒クラフトパルプ及び故紙ノ々ルプを叩解し
   、抄紙することを特徴とする電子写真圧力定着転写紙用
   原紙の製造法０ ２、　サイズ剤を叩解液に添加してなる特許請求の範囲
   第１項記載の原紙の製造法。 ３、灰分が７〜ｌＯ重量％になる量で填料を叩解液に添
   加してなる特許請求の範囲第１項又は第２項記載の原紙
   の製造法０ ４、　広葉樹晒クラフトパルプを７リーネス（０８Ｆ）
   ４００〜４５０偲に叩解し、また故紙ノぞルプをフリー
   ネス（０８Ｆ）２　ｓｏ〜３２０ＷＫ叩解した後、両者
   を混合して叩解液とする特許請求の範囲第１項記載の原
   紙の製造法◎５、　原紙緊度が０．６５〜０．７５９７
   ｍとなるように抄紙条件を調整することを特徴とする特
   許請求の範囲第１項記載の原紙の製造法０６、広葉樹晒
   りラフ）　Ｉｌｌルプ及び故紙パルプを叩解した後抄紙
   して原紙を得る工程と、その原紙の一表面に転写受容層
   を設ける工程とからなることを特徴とする電子写真圧力
   定着転写紙の製造法０