JPS5839621Y2

JPS5839621Y2 - 炊飯ジヤ−等の器体蓋への内容器蓋支持装置

Info

Publication number: JPS5839621Y2
Application number: JP8427978U
Authority: JP
Inventors: 照男竹田; 洋一日高
Original assignee: タイガー魔法瓶株式会社
Priority date: 1978-06-19
Filing date: 1978-06-19
Publication date: 1983-09-06
Also published as: JPS551435U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、炊飯ジャー等の器体蓋等への内容器蓋支持
装置に関する。

炊飯ジャー、あるいは保温ジャーは、断熱構造を持った
器体内へ飯器等としての内容器を収容し、内容器には内
容器蓋を設け、器体は断熱構造を持った器体蓋を設けて
、器体や器体および器体蓋に設けられたヒーターによる
炊飯および保温、内容器蓋裏面等への結露防止のための
加熱効率を高めるようにされている。

前記２つの蓋の使用は、内容器に対する内容物の出し入
れに不便であるから、内容器蓋を器体蓋へ着脱自在に支
持して、器体蓋に伴って開閉されるようにする一方、閉
鎖時は、炊飯や保温性能を高め、あるいは保温する場合
の内容物の乾燥を防止する等のために、内容器を密閉す
るよう内容器蓋を押圧する手段が器体蓋との間に設けら
れる。

近時、第１図に示されるように、前記２つの要求を、器
体蓋Ａの裏面に設けられる頭部Ｃ１を持った取付ピンＣ
等を利用して、同ピンＣの頭部Ｃ１と弾性嵌合し、かつ
器体蓋Ａとの間で内容器蓋りを内容器Ｅへ押し付ける１
つの弾性アタッチメントＦを内容器蓋りへ設けることに
より達成したものが提供されている。

しかるに、このアタッチメンｌ−Ｆは、それまでの先行
例として知られているものと同様、内容器蓋りの中央孔
Ｇへ弾性嵌合した基部ｆ１の孔ｆ２で、ピンＣの頭部Ｃ
１と弾性嵌合して内容器蓋りを器体蓋Ａへ支持するよう
にし、基部ｆ１へ内容器蓋りと器体蓋Ａとの間で蓋りを
内容器Ｅへ押し付ける環状壁ｆ３を一体成形したもので
あるから、ピン頭部Ｃ１と弾性嵌合する”ＪＬｆ２部
は、内容器蓋りの孔Ｇの口縁部が心材として作用するた
めに弾性変形が抑制され、ピン頭部Ｃ１との嵌合に充分
な弾性を発揮できず、足部Ｃ２に対しては密着し難く、
隙間Ｓが生じ易い。

このため、特に炊飯ジャーでは、炊飯中多量の蒸気が発
生して内圧も可成り上昇し、発生蒸気を内容器蓋および
器体蓋を貫通して設けられた圧力調整用蒸気通路より外
部へ放出するにしても、前記隙間Ｓを通じて、あるいは
ピンＣとアタッチメントＦとの間を押し開いて第１図矢
符の如く流出し、さらに環状壁ｆ３をも仮想線の如く押
し開いて、両蓋Ａ、Ｄ間へ流出する。

このような蒸気の流出は、内容器Ｅ内の圧力設定に変動
を与え、の飯の炊き上かり状態に影響するうえ、側蓋Ａ
、Ｄ間がら器体Ｂ側方への蒸気吹き出しの危険や、蒸気
流出に伴うおねばの吹き出しのため、アタッチメントＦ
の環状壁ｆ３内や雨着Ａ、Ｄの対向面に付着乾燥し炊飯
後の使用に不快感を与える欠点がある。

また掃除も面倒であるし、おねばの流失により御飯の食
味が低下する。

さらに、ピンＣは直接蒸気にさらされて変色し劣化する
ため、金属製としなければならず、器体蓋裏面が合成樹
脂製である場合でもピンＣを一体成形して内容器蓋りの
支持に使用できない。

そして、アタッチメンｌ−Ｆはその孔ｆ２の弾性変形が
抑制されることと、ピン足部Ｃ２との密着性を良くする
ために孔ｆ２の大きさを極力小さく設定されることとで
、ピン頭部Ｃ１との係脱に無理があり、そしてその係脱
が頻繁に行われるために、孔ｆ２部が早期に疲労し、内
容器蓋りが脱落し易くなる。

また保温時においても温度、内圧の変化で、前記隙間を
通じた内、外気の流通が生じ、温度低下や内容物乾燥の
問題がある。

この考案は、前記従来の欠点のない内容器蓋の支持装置
を提供することを目的とするものである。

第２図、第３図に示される実施例について説明すれば、
１は器体、２は器体蓋であって、何れも断熱材３を内部
に備え、器体１はその底部や側部に炊飯および保温のた
めのヒーター４を内蔵している。

５は器体１内へ収容される飯器としての内容器であって
、その口部５ａの段線５ｂ上へ内容器蓋６を載受するよ
うにしてあり、器体蓋２の裏面には、必要に応して保温
等、特に内容器蓋６を加熱してその裏面への結露を防止
する蓋ヒーター７が設けられる。

器体蓋２はその一側部で軸８により器体１へ枢着して開
閉自在とされ、他側部に器体１の係止部１ａヘフック部
９ａを係合させて器体蓋２を閉鎖状態にロックするロッ
クレバ−９が設けられている。

ロックレバ−９は、ばね１０によりフック部９ａが係止
部１ａへ係合する側に付勢され、器体蓋２を閉めると自
動的にフック部９ａを係止部１ａへ係合させ、器体蓋２
はロックレバ−９の操作部９ｂを押圧してフック部９ａ
を係止部１ａから外して開き得るようにされている。

１１は圧力調整用の蒸気通路であって、内容器蓋６の偏
心位置へ取付けた蒸気パイプ１２により形成され、パイ
プ１２の器体蓋２の孔１３から外部へ臨出させた天板部
と、内容器蓋６による底部とに蒸気通孔１４が形成され
、この各蒸気通孔１４の大きさと数によって、内容器５
内の圧力が蒸気流出下で適圧に保たれ、また、他の部分
から蒸気が流出する危険やそれに伴うおねば流出による
幣害が防止される。

通路１１内には保温時における蒸気孔１４を通じての放
熱を防止するため、蒸気圧を受けて開く弁体１５が設け
られることもある。

この考案は上記のような構造のものにおいて、内容器蓋
６の中央に穿設した孔６ａへの基部１６ａを嵌着したゴ
ム製の弾性支持部材１６を設ける。

支持部材１６を形成するゴム素材としては、シール機能
があり特に耐熱性のあるシリコンゴムが望ましく、基部
１６ａはその外周の環状溝１６ｂを孔６ａへ弾性変形
により無理嵌めし、基部１６ａ上に器体蓋２の裏板２
ａから突設された支持ピン１７の下端頭部１７ａと弾性
に拡縮変形して係脱する係合口１６Ｃを持った支持ピン
頭部包被室１６ｄを一体成形すると共に、内容器蓋６の
前記孔６ａを閉塞するピン頭部包被室１６ｄの底部１６
ｅ中央に、器体蓋２の閉鎖時にピン頭部１７ａと干渉
して押圧される受圧部１６ｆを一体成形する。

ピン頭部包被室１６Ｃは、その係合口１６Ｃをピン
頭部１７ａへ弾性的に係合して、第３図実線で示される
如く、内容器蓋６をピン１７へ吊持させるものであって
、室１６ｄを形成している弾性囲繞壁１６ｇおよびそ
のピン頭部１７ａと係合する係合Ｄ１６Ｃの口縁部は
、器体蓋２を開閉するとき等に、ピン１７により器体蓋
２へ吊持された内容器蓋６が１然に脱落したり、器体蓋
２が開かれているときに内容器蓋６に手等が少々引っ掛
かったり当って脱落したりすることがないようにその肉
厚を設定する。

また、受圧部１６ｆは、ピン頭部１７ａに押圧された
とき、第３図仮想線で示される如く変形されて、その復
元力により内容器蓋６を第２図の如く内容器５の段線５
ｂへ押し付けるもので、無理なく変形されて、かつ充分
な押し付は力を発揮するようその形状と肉厚を設定する
。

図示の場合、内容器蓋６の孔６ａの径とほぼ等しい範囲
を上向きの山形に形成してピン１７により押圧され易ク
シ、かつ裏面に山形の凹部１６ｈを形成して変形をも容
易にしである。

この考案は上記のような横取であり、内容器蓋６は、弾
性支持部材１６の係合口１６Ｃを器体蓋２のピン頭部１
７ａへ弾性的に係脱させるだけで、器体蓋２に対して
取付け、また取外すことができ、係合口１６Ｃの弾性
変形を抑止するものはなく、その作業は内容器蓋の支持
に充分な弾性係含量をもって、ワンタッチ式で容易に行
え、内容器蓋１６は器体蓋２の開閉によっても、また手
等が少々引っ掛かったり当っても脱落することはない。

器体蓋２が閉じられたとき、器体蓋２はその閉鎖状態に
ロックレバ−９によりロックされて、その裏面のピン１
７の頭部１７ａにより、支持部材１６の受圧部１６ｆ
を押圧して変形させ、その復元力によって内容器蓋６を
内容器５の口部段線５ｂへ押し付ける。

支持部枠１６の受圧部１６ｆは、断面山形をなして上
向きに突出したものであり、これがほは゛平坦な状態に
まで圧縮変形されて大きな復元力を呈し、内容器蓋６を
器体段線５ｂへ強く押し付ける。

この結果、たとえ炊飯などで内容器５の内圧が上昇して
も、内容器蓋６が内容器５から押し離されることはなく
、シかも内容器蓋６の孔６ａは支持部材１６の底部１６
ｅによって周基されているがら、炊飯などで蒸気が多
量に発生しても、蒸気通路１１を通じてしか外部へ流出
せず、危険はないし、内容器５内が適圧に保たれるから
炊飯が首尾よく行われる。

またおねばも、通路１１内へ浸入するだけで雨着２，６
を汚すようなことはなく、シかも炊飯おねばは通路１１
から内容器５内へ還流させ得るから、御飯の食味を低下
させることもない。

保温に際しても、温度および内圧が変化しても内、外気
が流通せず、この流通による温度低下や内容物の乾燥が
生じない。

ピン１７は、直接蒸気にさらさらないから、合成樹脂製
としても変色や疲労がなく、第２図、第３図の如く器体
蓋２０合或樹脂製裏板２ａへ一体成形できる。

炊飯や保温等のために蓋ヒーター７を設ける場合、第２
図に示される如く、ヒーター７を取付けた放熱板１８を
裏板２ａへ取付ければよい。

この取付けは、図の如く裏板２ａの係合部２ｂ、２Ｃ等
へ弾性係合し、一部を通路１１の蒸気パイプ１２を取付
けるナツト１９により締め付ける等して任意に取付けれ
ばよい。

この場合、通路］１は偏心位置にあって放熱板１８の回
り止めとなるから、放熱板１８を裏板２ａに対し回動方
式で係合させた後、ナツト１つで締め付ければ、より確
固にり寸は得る。

放熱板１８と裏板２ａとの間には、断熱および防湿用の
バッキング２０を適所に設けるのが望ましい。

図示したバッキング２０は１つのシートとしである。

この考案によれば、内容器蓋の中央孔へそれを閉塞する
ゴム製の弾性支持部材の基部を弾性変形により無理嵌め
し、器体蓋裏面のピン頭部に対し弾性的に拡縮変形して
係脱する係合口を持ったピン頭部包被室を前記弾性支持
部材に形成すると共に、器体蓋閉鎖時にピンに押圧され
て圧縮変形しその復元力により内容器蓋を内容器へ押し
付ける受圧部を前記ピン頭部包被室の底部壁に一体成形
したから、内容器蓋は弾性支持部材のピン頭部包被室係
合口とピン頭部の間の弾性的係脱作用によって、内容器
蓋を容易かつ確実に器体蓋に取付け、また簡単に取外す
ことができる。

またピン頭部包被室底部壁の受圧部は、器体蓋閉鎖時に
ピン頭部で押圧されて圧縮変形し強い復元力が生じるの
で、内容器蓋の内容器への押し付けが充分行われるのと
、弾性支持部材の基部のシール機能による内容器差中央
孔の完全な閉塞とが相俟って、炊飯時における多量の蒸
気発生および昇圧によっても、圧力調整用蒸気通路を通
じてしか蒸気を流出されず、適圧を維持すると共に、蒸
気およびおねばがみだりに各部から流出することによる
回置を解消するし、保温時における温度および内圧の変
化に伴う内、外気の流通に起因する温度低下や乾燥の問
題も解消する。

しかも、器体蓋への内容器蓋の着脱機能および内容器差
押圧機能を、支持ピンとゴム製弾性支持部材の２部材の
みにより付与で゛きるから、構成が簡単になり部品点数
を大幅に低減できる。

支持ピンも、第１図に示される従来例のように内容器蓋
を貫通して内容器内へ突入する構成とせず、内容密着上
方に突出するゴム製弾性支持部材のピン頭部包被室によ
り、内容器内から完全に隔離した状態で包被されるので
蒸気にさらされることがなく、例えば加工の容易な合成
樹脂により支持ピンを成形しても、熱劣化せず十分な耐
久性を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の装置を示す要部の断面図、第２図はこの
考案の一実施例を示す炊飯ジャーの一部断面図、第３図
は要部の拡大断面図である。１・・・・・・器体、２・・・・・・器体蓋、５・・・
・・・内容器、６・・・・・・内容器蓋、６ａ・・・・
・・孔、１６・・・・・・弾性支持部材、１６ａ・・
・・・・基部、１６ｂ・・・・・・環状溝、１６Ｃ
・・・・・・係合口、１６ｄ・・・・・・ピン頭部包被
室、１６Ｃ・・・・・・底部、１６ｆ・・・・・・受
圧部、１７・・・・・・支持ピン、１７ａ・・・・・・
頭部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

器体内へ収容された内容器の口部へ載受される内容器蓋
の中央部に孔を穿設し、この孔へゴムよりなる弾性支持
部材の基部を弾性変形により無理嵌めし、弾性支持部材
は、器体を開閉する器体蓋の裏面に突設した支持ピンの
頭部に対し弾性的に拡縮変形して係脱する係合口を持っ
たピン頭部包被室を形成すると共に、内容器蓋の前記孔
を閉塞するピン頭部包被室の底部壁に、器体蓋閉鎖時に
ピン頭部と干渉して押圧される受圧部を一体成形した炊
飯ジャー等の器体蓋への内容器蓋支持装置。