JPS5839446A - 銅又は銅合金薄板パネル及び同パネルの鋼構造体への貼着方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鋼製の船体外板、海洋構造物。

水門、橋梁、ヨツト、艦艇等の海水に接する鋼構造体、
及び水中や海中生物が貼着する鋼構造体等に適用される
銅又は銅合金薄板パネル及び同パネルの鋼構造体への貼
着方法に関するものである。

従来、海洋構造物や船舶の海中部防汚法には（ア）亜酸
化銅、有機錫系化合物等の毒物を含んだ防汚塗料を防錆
塗料の上に数回塗り重ねる防汚法。

（イ）鋼構造物の表面に銅又は銅合金薄板を貼着して防
汚する方法。

等がある。

しかし、（ア）の塗装による防汚法の場合は、塗料の組
成上から毒物の混入量に限界があり、このため防汚期間
が短かいという欠点、（イ）の銅又は銅合金薄板の貼着
方法の場合は、例えば鋼板と銅又は銅合金薄板の熱膨張
係数の差による貼着部、例えば接着部の接着力低下ζこ
よって剥離を生ずる危険性が大きいという欠点がある。

海洋構造物、船舶等はいずれも省資源、省エネルギ一対
策に向っており、前記（ア）、（イ）の方法とも耐久性
不足のため、メインテナンス費用が高く、結果的には高
価なものになると考えられる。

本願は、前記した欠点を改善するため１ζ提案するもの
で、特に耐久力向上対策に施した銅又は銅合金薄板パネ
ル及び同パネルの鋼構造体への貼着方法を提供すること
を第１の目的とし、さらには鋼構造物の有効な防汚法を
提供することを目的とするものである。

本発明は、銅又は銅合金薄板片面に常温でフレキシブル
な絶縁材エラストマを貼着してなる銅又は銅合金薄板パ
ネル及び同パネルの絶縁材エラストマ表面を鋼構造体表
面と貼着する方法に関するものである。

以下、添付図面等を参照して本発明パネル及び同パネル
の鋼構造体表面への貼着方法について詳細に説明する。

第１図は本発明パネルの第一の実施態様例を示す帆面模
式図であり、第２図は第１図にを示す断面模式図である
。

第１図及び第２図において、１は銅又は銅合金薄板で、
該薄板１の片面に接着剤２を介して常温でフレキシブル
な絶縁材エラストマ３が接着される。ここで銅又は銅合
金薄板１０片面番こは接着力向上のため例えばエメリク
ロス研磨、ディスクサンダ処理等の粗面加工又は公知の
化学的表面処理等を施工しても層外 い。上記の接着剤２は貼着テープ、溶剤形ネオブレン接
着剤、溶剤形ニトリルゴム系接着剤１反応性ウレタンゴ
ム系接着剤、ゴム変性アクリル樹脂系接着剤あるいはゴ
ム変性エポキシ樹脂系接着剤等常温でフレキシブルな接
着剤又は常温ではシート状で加熱すると軟化あるいは液
状になるヒートシールの接着剤が適用できる。

又、絶縁材エラストマ３は常温でフレキシブルなエラス
トマで加硫ゴム例えば耐水性の天然ゴム、ネオプレンゴ
ム、ブチルゴム、ウレタンゴムのシート状のものあるい
は、未加硫のカレンダー状ゴムシートあるいは軟質ポリ
エチレン、軟質ポリ塩化ビニール、可塑性ポリエステル
あるいは独立気泡形の軟質発泡プラスチックが適用でき
る。

このようにして、第１図に示した第一の本発明パネルＡ
を事前に製品化することができる。

次に、第２図を参照して本発明パネルを鋼構造体表面へ
貼着する状況について説明する。

第２図において、第１図と同一符号は第１図と同一部を
示し、４は鋼構造体例えば鋼板、５は該鋼板４の表面に
付着された常温でフレキシブルな接着剤で前記接着剤２
と同質のものが使用でき、この接着剤５を介して本発明
パネルＡの絶縁材エラストマ３の表面を鋼板４表面と貼
着することができる。

第３図は、本発明パネルの第二の実施態様例を示す断面
模式図であり、第４図は第３図番こ示したパネルの鋼構
造体表面への貼着態様例を示す断面模式図である。

第３図及び第４図において、第１図及び第２図と同一符
号はほぼ同一の部材を示し、６は常温でフレキシブルな
絶縁材エラストマで、この絶縁材は熱可塑性プラスチッ
ク例えばポリ塩化ビニール、ポリエチレンのシート状の
ものが使用できる。

６Ａは絶縁材６の片面を加熱溶融し、銅又は銅合金薄板
ＩＩと融着させて貼着した融着部であり、このようにし
て第３図に示した第二の本発明パネルＢを事前に製品化
することができる。

従って、第４図に示すように常温でフレキシブルな接着
剤５を介して本発明パネルＢの絶縁材エラストマ６の表
面を鋼板４表面と貼着することができる。

第５図は、本発明パネルの第三の実施態様例を示す断面
模式図であり、第６図は第５図に示したパネルの鋼構造
体表面への貼着態様例を示す断面模式図である。

第５図及び第６図において、第１図ないし第４図と同一
符号はほぼ同一の部材を示し第５図に示すように銅又は
銅合金薄板１の片面に接着剤２を介して常温でフレキシ
ブルな絶縁材エラストマ６を貼着して本発明パネルＣを
事前に製品化することができる。

従９て、第６図に示すよう薯こ本発明パネルＣの絶縁材
６の表面を加熱溶融し、鋼板４表面に直接融着させて貼
着することができる。

６Ｂはその融着部を示している。

第７図は本発明パネルの第四の実施態様例を示す断面模
式図であり、第８図は第７図に示したパネルの鋼構造体
表面への貼着態様例を示す断面模式図である。

第７図及び第８図において、第１図ないし第６図と同一
符号はほぼ同一の部材を示し、７及び８はそれぞれ銅又
は銅合金薄板１及び鋼板４に塗布したプライマであり、
プライマ７及び８は同質のものでもよく、要するに接着
剤２及び５のヌレ性（接触Ｍ）をよくするために塗布す
るもので、インシアネート（例えばバイエル社・商品名
デスモジュール）。

塩化ゴム、ポリビニールブチラール樹脂等ノ有機溶剤希
釈液を使用することができる。

即ち、第７図に示すように銅又１ま銅合金薄板１の片面
にプライマ７を塗布した後、接着剤２を介して絶縁材エ
ラストマ３を貼着して本発明パネルＤを事前に製品化す
ることができる。

従って、第８図番〔示すよう化鋼板４の表面番こプライ
マ８を塗布した後、接着剤５を介して本発明パネルＤの
絶縁材エラストマ３の表面と貼着することができる。

以上説明しｉ本発明パネル及び同・ずネルの鋼構造体へ
の貼着方法においては、 （１）接着剤及び絶縁材エラストマはいずれも常温でフ
レキシブルな熱可塑性の有機材料であり、これは鋼構造
体例えば銅板と銅又は銅合金薄板との熱膨張係数の差異
薯こよる貼着層例えば接着層の凝集破壊を緩和するため
の緩衝材を兼ねているので両者の応力緩和が得られ、接
着耐久性が長くなる。

（２１銅又は銅合金薄板に接着剤を介して絶縁材エラス
トマを接着させたもの、直接絶縁材エラストマを融着さ
せたもの、プライマと接着剤を介して絶縁材エラストマ
を接着させたもの等工場内で事前にサンドイッチ構造と
して製作できる利点があり、銅又は銅合金薄板への接着
剤、絶縁材エラストマ等の貼着も最高の条件で（現場施
工にくらべて）行うことができる。

（３）銅又は銅合金薄板に対する絶縁材エラストマの接
着は、困難であるが工場内で最高の条件で施工すれば高
い接着力を得ることができる。

（４）鋼板、銅又は銅合金薄板へのプライマ塗布は、接
着剤の接着力を向上させるためのもので、接着剤のヌレ
性（接触角）をあげること番と効果かある。

（５）鋼板と銅又は銅合金薄板との間の絶縁材エラスト
マは、水中での両金属の電位差による電気的腐食を防止
しその結果、銅イオンの水中における適正溶出によって
防汚を可能にする。

（６）鋼板へ防汚塗料を数回塗り重ねる塗装と比較し、
本発明では銅又は銅合金薄板の１枚板を貼りつけるので る。

（７）銅イオンの水中への溶出速度は殆んど同じである
ことから、防汚塗料番こくらべ、本発明における銅又は
銅合金薄板の１枚板は銅含有量が多いため、防汚耐久性
が′　　゛　長い。従って、メンテナンス費も安価とな
り、海洋構造物、船舶等の省資源、省エネルギーを図る
ことができる。

（８）本発明は船舶、海洋構造物２発電プラントの冷却
取水管、海水淡水化プラントの取水管への防汚に有効に
利用できる。

等の優れた効果を奏することができる。

実施例１ 第１表は本発明パネルの剥離強さを調べた結果を示した
ものである。第１表によれば、試験片Ｎ１１ｌは接着力
は弱いが、貼り付は時の部分的仮付は用として有効と考
えられ、又海洋構造物等水流がない所では有効と考えら
れる。試験片隅２〜Ｎ１１７の接着力はいずれも良好で
実用可能な接着力であることがわかる。

実施例２ 第２表は、第１表に示した本発明パネルを常温でフレキ
シブルな接着剤により鋼板に貼り付けた試験片を作製し
、該試験片の剪断強さと剥離強さを調べた結果をまとめ
て率したものである。

第２表によれば、試験片隅１１〜ＮＱ１６の接着力はい
ずれも良好で、例えば船体外板の没水部に使用しても実
用強度を保持している。又試験片Ｎα１１〜Ｎα１６を
海水中に設置した回転円盤試験装置に装着し、最高１６
ノツトで６力月試験したが、いずれも剥離はなく、海洋
生物の付着もみられなかった。

第　　１　　表 第　　２　　表

【図面の簡単な説明】

第１．３，５．７図は本発明パネルの断面模式図、第２
．４．６．８図は本発明パネルの鋼構造体表面への貼着
方法を示す断面模式第１図 ｄ 第２図 嶌３図 第４図 第５記 業６図 σ５ 第７図 第θ図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）銅又は銅合金薄板片面に常温でフレキシブルな絶
   縁材エラストマを貼着してなることを特徴とする銅又は
   銅合金薄板パネル。
2. （２）銅又は銅合金薄板片面に常温でフレキシブルな絶
   縁材エラストマを貼着してなる銅又は銅合金薄板パネル
   の絶縁材エラストマ表面を鋼構造体表面と貼着すること
   を特徴とする飼又は銅合金薄板パネルの鋼構造体への貼
   着方法。