JPS58183250A - 絶縁方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は船舶、海洋構造物、その他各種の構造物の海水
に接する部分に銅板を接着して海洋生物の付着等を防止
する際に、前記構造物本体の鋼板と銅板を電気化学的に
良好に絶縁する方法に関する。

一般に、船体外板は、第１図に示すように、船体自体の
鋼板１に絶縁層２を介し接着剤５により銅板４が接着さ
れている。

この船体外板は、鋼板１と銅板４を電勿化学的に絶縁す
ることを前提としておシ、この絶縁が不良な場合、鋼板
１と銅板４に電位差を生じ、電位が責となる銅板４は海
水中で腐食され、銅の溶出が止まり、銅表面に生物が付
着するという欠点が生じる。

一方、船体自体の表面には、第２図に示すような浴接ビ
ード５や溶接時のスパッタ６、あるいは鋼板１裏側溶接
時の溶接歪が昼因の外面変形がある。

これらの外面変形や突起物等が存在する部分は、絶縁層
２、接着剤３が薄く、絶縁不良となり、上記のような欠
点が生じる。

本発明は、上記のような銅板表面の変形や突起物等で生
ずる絶縁層の薄膜化による絶縁不良を防止し、銅外板の
防汚性を向上させる絶縁方法を提供するものである。

すなわち本発明は、鋼板に絶縁層を介して銅板を接着す
る際に、前記鋼板表面の突起物によって生じる前記絶縁
層の薄膜化による前記ｉｔ＋ｌｌ板と銅板の絶、縁不良
を防止するために、前記突起物を含めた周辺に、ポリエ
ステル樹脂パテ、エポキシ樹脂パテ、ゴム変性エポキシ
樹脂ライニング材又はゴム系ライニング材を充填被覆し
て絶縁層を平準化することを特徴とする絶縁方法に関す
るものである。

本発明方法は、船舶、海洋構造物、火力プラント海水取
水管内面等の海水に接する部分に適用することができる
。

第６図は本発明方法の一実施態様例を示す図である。

第３図において、１は溶接ビード５や浴接スパッタ６等
の表面突起部がある鋼板で、これらの突起部は、通常、
工具を使用して平準化されたり、あるいはスパッタ６の
除去が行われるが（大面積を確実に平準化することは不
可能である。

このような鋼板１に、先ず、通常の絶縁層２、　　　　
が設けられる。該絶縁層２は、図示するように、溶接ビ
ード５や溶接スパッタ６等の突起部の部分で薄膜化して
おり、本発明ではこの薄膜化部を含めてその周辺を前記
した絶縁性の樹脂ハチ材又はライニング材７で充填被覆
する。しかる後、通常の接着剤層３を介して銅板４を接
着する。

上記のパテ材又はライニング材７は、絶縁層２を設ける
前に、すなわち鋼板１に直接施工し、その上に絶縁層２
を設けるようにすることもでき、いずれの施工法による
かはパテ材又はライニング材の種類によって選択される
。例えは、絶縁層２として不飽和ポリエステル樹脂ガラ
スフレーク、エホキシ樹脂ガラスフレーク、エポキシ樹
脂系塗料、タールエポキシ樹脂系塗料、ウレタン樹脂系
塗料等を用い、パテ材又はライニング材７としてエポキ
シ樹脂パテ、ゴム変性エポキシ樹脂ライニング、ウレタ
ンゴム系ライニングを用いる場合には、前記の銅３図の
ように鋼板１−絶縁層２−パテ又はライニング材７の順
で、また絶縁層２としてエポキシ樹腺糸ｈ２料、タール
エポキシ樹脂系塗料、ウレタン樹脂糸塗料等を用いる場
合は、上記のように鋼板１−パテ又はライニング材７−
絶縁層２の順で（この場合のパテ又はライニング劇７の
材料は上記と同じでよい）施工する。

鋼板１と銅板４を電気化学的に絶縁するには、絶縁層の
厚みは、通常、０．３　ｍ　（交流抵抗１０６Ω−１：
Ｉｎ）程度以上、望ましくはＩ］、５〜１．０ＩＷ程度
であればよいとされており、本発明においても電気化学
的に絶縁できればよく、絶縁層の合計厚み（すなわち絶
縁層２とパテ材又はライニング材７の合計厚み）は特に
制限しない。

絶縁により銅板４のみが海水中で自己腐食し、生物が付
着しない溶出速度（１〜２μｆ　／ｃｍ　”　／′ｄａ
ｙ以上）で銅イオンを溶出する。

以上のように本発明方法によれば、鋼板１表面の溶接ビ
ード５や溶接スパッタ６等の突起部による絶縁層２の薄
膜化を絶縁性のパテ材又はライニング材７の充填被覆に
よりなくし、鋼板１と銅板４の電気化学的な絶縁を良好
にすると共に、パテ材又はライニング材７の充填被覆に
よる表面の平準化によって、銅板接着時の接着不良、例
えば空気の混入等の欠陥を防止し、接着作業も容易とす
ることができる。

実施例１〜５ 次の要領にて本発明方法を実施した。

鋼板１はいずれもサンドブラスト施工によるものを用い
た。

（１）実施例１は第１層に不飽和ポリエステルガラスフ
レイクライニング（東洋ゴム工業社製のケミフレイクＫ
Ｖ−７０Ｈ）、第２層にポリエステルパテ（東洋ゴム工
業社製のケミフレイクパテ）、第３層の接着剤に変性ア
クリル接着剤（電気化学社製のＳＧＡ両主両型剤型１−
ドロツクＣ−３７０）を使用して銅板４を接着した。

（２）実施例２は、第２層にエポキシパテ（中国塗料社
製のボンデットパテ）を用いた以外は実施例１と同様と
した。

（３）実施例３は第２層にゴム変性エポキシライニング
（横浜ゴム工業社製のＰＲ−９４７）を用いた以外は実
施例１と同様とした。

（４）実施例４は第２層にウレタンゴム系ライニング（
横浜ゴム工業社製のハマタイ）ＬＨ’−９００）を用い
た以外は実施例１と同様とした。

（５）実施例５は第１層をエポキシパテで充填し、第一
２層にゴム変性エポキシライニングを施工したもので実
施例１〜４施工法の第１層と第２層を逆にしたものであ
る。

以上実施例１〜５で得られたものについて、絶縁性、引
張剪断接着力、剥離接着力を調べた。

結果は第１表の通シであった。

第　　１　　表 第１表から明らかなように、実施例１〜５の絶縁性、銅
板の接着強度はいずれも良好で、実用上の支障は全くな
かった。

なお、第６層の接着剤には、変性アクリル樹脂系ＳＧＡ
プライマー形、エボキン樹脂系接着剤等も良好に使用で
きることが確認されている。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般の船体外板の断面を示す図、第２図は第１
図中符号１で示す船体自体の表面状態を説明するための
図、第３図は本発明方法の一実施態様例を示す図である
。 復代理人　　内　１）　　明 復代理人　　萩　原　亮　− 第り図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼板に絶縁層を介して銅板を接着する際に、前記鋼板表
   面の突起物によって生じる前記絶縁層の薄膜化による前
   記鋼板と銅板の絶縁不良を防止するために、前記突起物
   を含めた周辺に、ポリエステル樹脂パテ、エポキシ樹脂
   パテ、ゴム変性エポキシ樹脂ライニング材又はゴム系ラ
   イニング材を充填被覆して絶縁層を平準化することを特
   徴とする絶縁方法。