JPS5837977Y2 - 毛羽糸 - Google Patents

毛羽糸

Info

Publication number
JPS5837977Y2
JPS5837977Y2 JP1978066245U JP6624578U JPS5837977Y2 JP S5837977 Y2 JPS5837977 Y2 JP S5837977Y2 JP 1978066245 U JP1978066245 U JP 1978066245U JP 6624578 U JP6624578 U JP 6624578U JP S5837977 Y2 JPS5837977 Y2 JP S5837977Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yarn
dyed
filament
ground
fluff
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1978066245U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS54172049U (ja
Inventor
良幸 佐々木
俊正 黒田
正幸 谷
Original Assignee
帝人株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 帝人株式会社 filed Critical 帝人株式会社
Priority to JP1978066245U priority Critical patent/JPS5837977Y2/ja
Publication of JPS54172049U publication Critical patent/JPS54172049U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5837977Y2 publication Critical patent/JPS5837977Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、より柔軟な感触を呈し、且つ染色によるイラ
ツキ発生の懸念が解消された毛羽糸に係る。
連続フィラメント糸をオーバーフィード下に乱流域に導
入して得たループヤーン(一般にはタスランと呼ばれて
いる)を起毛して紡績糸様の毛羽糸を得ることはよく知
られている。
また2種以上の連続フィラメント糸のうち、一方を芯糸
として他方を前記芯糸に対して約そ400%以上のオー
バーフィード下に乱流域に導入してループヤーンとして
から、ループを起毛する方法も提案されているが、この
糸は毛羽の安定性、更には過度のフカツキを呈する欠点
がある。
所で、上述の方法による毛羽糸は全て、ループの切断を
共通の手段として採用するものであるが、かかる毛羽糸
よりなる染色物はイラツキという、製品の品位低下をも
たらす障害が発生することが判明した。
この原″因については主としてループヤーンの構造に由
来するもので、周知の如くタスラン糸は、構造的にたみ
場合フィラメントが互いに混合交絡し、糸軸方向に沿っ
て間欠的に絡み部(Tie Po1nt)を有する地糸
部と一部のフィラメントは糸表面に突出してループ、カ
ール、たたみを有する効果部とより或っている。
このような糸が染色された場合、元々地糸部(芯部)、
効果部共に同一濃度(梁塵)を呈するが、視覚的には地
糸部に存在する絡み部は竪く締っているため、一段と濃
染したかの如き感を与え他の部分とは異った反射率を呈
し、その結果イラツキが発生することが伴ったのである
かかる意味において本考案に言うイラツキは、2種以上
の繊維を混繊して得た糸条において、繊維間の染差に起
因する、従来のイラツキとは全く異っている。
本考案者等は、風合的には好ましいとされながらも尚、
最終仕上げ段階でイラツキという致命的欠陥をもたらす
、従来の毛羽糸を更に改良せんとして種々検討した所、
タスラン固有のイラツキは地糸部、効果部の糸使い特に
染着性の点を考慮した糸使いを採用することによって、
解消し得ることを知ったのである。
以下、本考案を添附図面により説明すると、第1図にお
いて、1は地糸部で連続フィラメント糸2(例えば通常
のポリエステル)より戊っており、この部分ではフィラ
メント群は互いに混合交絡し、且つ間欠的に絡み部3を
有している。
一方、4はループ、5は該ループが切断されてなる毛羽
であり、これらは地糸部のフィラメント糸より染着率が
高く、シかも非捲縮状態の連続フィラメント糸・・・・
・・所謂フラットヤーン6(例えば第3戊分としてジカ
ルボキシルベンゼンスルホン酸を共重合した、塩基性染
料易染性ポリエステルまたはポリアミド)より戊ってい
る。
そして、このような毛羽糸或いはその織編物を、地糸部
と効果部で同系色または異色に分けると、後者は前者に
比べて濃色に染め分けられ、全体としてみれば、濃色且
つ異色に染められた毛羽、ループ部が強く映き上ってく
るので地糸部におけるイラツキが視覚に映らなくなるの
である。
第2図は、第1図の毛羽糸において、効果糸として地糸
部のフィラメント糸と同じもの及び易染性フィラメント
糸を合糸したものを用いた場合で、易染性フィラメント
糸によるループ4、毛羽5に加えて通常のフィラメント
によるループ7、毛羽8が形成されている。
従って、このような糸は同系色または異色に染め分けら
れたとき、濃色に染められた毛羽5(及びループ4)と
これとは異色で且つ淡染した毛羽8(及びループ7)の
混合色となって隠和且つ上品な色彩を呈する。
しかもこの場合、物性的にみてヤング率の高い淡染タイ
プのフィラメントとヤング率の低い高梁タイプのフィラ
メントとの毛羽、ループが混在しているので、表面タッ
チも柔軟ながらも反発性のあるものとなる。
そして、両者のデニール割合は前者が40〜70%、後
者が60〜30%の範囲で選ぶのが適当である。
更にフィラメント数については全体として40〜80本
程度あればよい。
このように本考案による毛羽糸は糸表面に存在する毛羽
あるいはループとして地糸部より濃染、あるいは濃染且
つ異色に染め分けられるものを配しているので、地糸部
固有の不均一反射に伴うイラツキが解消されるのである
一方、毛羽糸の風合、特に柔軟にして膨みのある感触を
得ることも、毛羽糸本来の機能からして重要なことであ
る。
この要件を満たすためには地糸部のフィラメント糸と効
果部の易染性フィラメント間の糸足差、更には個々の糸
のフィード量を調節する必要がある。
すなわちループヤーンを製造するに当っては地糸部のフ
ィラメント糸のオーバーフィード量を5〜15%、効果
部のフィラメント糸のオーバーフィード量を12〜55
%程度とし、しかも両者の間の糸足差を高々40%以下
とし、その下限は7%程度に維持するのが適当である。
地糸部のオーバーフィード量は効果糸との混繊交絡性を
得るため必要なものであり、同時に系全体としての張力
担持体ともなるので、過度のオーバーフィードは避ける
べきである。
一方、効果部のフィラメント糸のオーバーフィード量は
毛羽足、毛羽の安定性を考慮して決められるべきであり
、地糸部に対して10〜30%程度の糸足差を有すると
きは、適度な毛羽足をもつ羊毛調の毛羽糸が得られる。
糸足差が50〜100%以上になると毛羽部てに斑がで
きたり、風合がふかついたりする欠点がでてくる。
このようなループヤーンをして、毛羽糸へ転換させるた
めには、該ループヤーンを公知の起毛具例えば針布を巻
いたローラーガーネットワイアを植えたローラー、回転
砥石等による起毛処理に付する。
この場合、ループ、カールの全部を切断する必要はなく
、全ループ、数の少くとも30%以上が切断されれば、
最早ループの特性は消滅し、逆に毛羽による柔軟な風合
が強く現出する。
かくして得られる毛羽糸はそのまま、或いは織編物状態
で染色される。
この場合、同系色の染料を用いて単に濃淡、毛羽部濃染
、地糸部淡染〕に染めてもよいが異色の混合染料を用い
て、淡染地糸部に対して、濃染且つ異色の毛羽部とする
こともできる。
本考案において地糸部を構成するフィラメント糸は通常
のポリエステル糸つまり、染色性の点で主として分散染
料によって染色されるポリエステル糸が好ましく、また
、ループ、毛羽を形成するフィラメント糸としては前記
ポリエステルにスルホン酸化合物を共重合乃至ブレンド
して得た、塩基性染料易染性のフィラメント糸或いは酸
性染料に親和性を示すポリアミドが好適である。
以上の如く、本考案によれば糸表面にくる毛羽、ループ
を形成するフィラメント糸として、地糸部を構成するフ
ィラメント糸より、易染性のフラットヤーンを使用し、
且つ易染性フィラメント糸を地糸に対して7〜40%の
糸足着で以てオーバーフィードしているので、地糸部の
構造に由来するイラツキを解消しつつ、フカツキがなく
、シかも安定にして適度な毛羽足を有する柔軟な毛羽糸
が提供される。
更に、前記の毛羽は易染性のフラットヤーンによるので
、例えば、極めてもつれ易い捲縮糸の毛羽に比べると、
毛羽量を多くしてもピリングになり難い利点もある。
実施例1 地糸部を構成するフィラメント糸として、ポリエステル
75 de/24 fil、効果糸として塩基性染料高
梁タイプのポリエステル75 de/36 filを、
前者を10%、後者を25%のオーバーフィードの下に
、特公昭47−42068号公報記載の乱流ノズルに導
入してループヤーンを得た。
次いで、このループヤーンを直径5Qmmφ、3600
rpmで回転する砥石(粗度60メツシユ)にLoom
/minで摺擦させて起毛した所、1cm当り38ケの
毛羽が発生し、一方残存ループは15ケ/cmであった
この毛羽糸を経緯に用いて平織物としてから分散染料(
Dianix GreyR)及び塩基性染料(Est
rol Black N5L)を用いて染色し、地糸部
がグレー色に、毛羽部が地糸部より濃色且つ黒色に染め
分けられた染色物を得た。
このものは地糸部固有のイラツキが全く認められず、風
合的にも膨みのあるフラノ調の生地であった。
一方、比較のため上記例で用いた、地糸部のフィラメン
ト糸単独でループヤーンを作り、これを起毛、製織、染
色したものにおいては肉眼でも染色物表面に濃染したか
にみえる部分が散在しまた生地自体、膨みに欠けていた
実施例2 実施例1で地糸として用いたポリエステル75de/2
4filを更に塩基性染料高梁タイプのポリエステル7
5 de/36 filとを引揃えて効果部として用い
る以外、同様の操作を行い染色物を得た。
このものは実施例1で得た染色物に比べて、色調が隠か
でより品位の高いものとなった。
勿論イラツキも認められないばかりかヤング率の異なる
2種の毛羽の混在効果により、表面タッチも柔軟にして
反撥性に優れていた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の毛羽糸の側面図である。 図中、1・・・・・・地糸部、2・・・・・・連続フィ
ラメント、3・・・・・・絡み部、4・・・・・・ルー
プ、5・・・・・・毛羽、6・・・・・・連続フィラメ
ント2より染着率の高い連続フィラメント糸(フラット
ヤーン)、7・・・・・・連続フィラメント糸2のルー
プ、8・・・・・・連続フィラメント糸2のループが切
断されて生じた毛羽、である。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)染着差を有する2種以上の連続フィラメント糸が
    空気混繊され、その際染着率の低いフィラメント糸は地
    糸として配され、一方、染着率の高いフィラメント糸は
    非捲縮状態で主として、前記地糸に対して7〜40%の
    糸足差を以て外層部に配されつつ、毛羽、ループ、たる
    みとなって糸表面に突出してなる、染色によるイラツキ
    を解消し且つ柔軟な風合を有する毛羽糸。
  2. (2)地糸と効果糸の組合せが前者は、主として分散染
    料によって染色されるポリエステルフィラメント糸、後
    者が塩基性染料吊梁タイプのポリエステルフィラメント
    糸である実用新案登録請求の範囲第1項記載の毛羽糸。
  3. (3)地糸と効果糸との組合せが前者は分散染料によっ
    て染色されるポリエステルフィラメント糸。 後者がポリアミドである実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の毛羽糸。 (4〕効果糸が塩基性染料吊梁タイプのポリエステルフ
    ィラメント糸と、これより淡染タイプのフィラメント糸
    とよりなる実用新案登録請求の範囲第1項または第2項
    記載の毛羽糸。
JP1978066245U 1978-05-17 1978-05-17 毛羽糸 Expired JPS5837977Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978066245U JPS5837977Y2 (ja) 1978-05-17 1978-05-17 毛羽糸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1978066245U JPS5837977Y2 (ja) 1978-05-17 1978-05-17 毛羽糸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54172049U JPS54172049U (ja) 1979-12-05
JPS5837977Y2 true JPS5837977Y2 (ja) 1983-08-27

Family

ID=28972061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1978066245U Expired JPS5837977Y2 (ja) 1978-05-17 1978-05-17 毛羽糸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5837977Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5442436A (en) * 1977-09-08 1979-04-04 Mitsubishi Rayon Co Hemp tone spun yarn like strand and production thereof

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5442436A (en) * 1977-09-08 1979-04-04 Mitsubishi Rayon Co Hemp tone spun yarn like strand and production thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JPS54172049U (ja) 1979-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001295163A (ja) 表面から裏面へかけて色が異なる2面テリー編み起毛布
JPS5837977Y2 (ja) 毛羽糸
JP2004137659A (ja) 多色繊維パイル布帛及び凹凸模様付き多色繊維パイル布帛
JPS60231810A (ja) 杢調起毛編地の製造方法
JP3422805B2 (ja) 飾り糸の製造方法
JP3770345B2 (ja) 立毛パイル織編物の製造方法
JP3058215B2 (ja) 特殊な風合を有する布帛
JP3222527B2 (ja) 複合糸及びそれを用いた布帛、並びにそれらの製造方法
JP3328974B2 (ja) 異色シート
JPH0699855B2 (ja) 特殊混繊糸
JP2638592B2 (ja) ポリエステル系混繊糸
JPH0223616B2 (ja)
JPS6342150Y2 (ja)
JPS6036625Y2 (ja) 扁平毛羽糸による編地
JPS61207640A (ja) 立毛編織物
JPH1112901A (ja) 特殊外観を有する起毛編物
JP3176866B2 (ja) 毛玉様外観を有する立毛布帛
JP3819963B2 (ja) モワレ防止織物芯地
JP3391156B2 (ja) パイル布帛
JPS6350539A (ja) マルチカラ−混繊糸
JPH11323687A (ja) 特殊複合仮撚糸
JPH09157995A (ja) 立毛布帛
JPS6246656B2 (ja)
JPS6297940A (ja) 杢効果を有する梳毛調織編物の製造法
JPH04333647A (ja) カットパイル布帛