JPS5837453B2 - 緑化土留壁の形成方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は緑化土留壁の形成方法に関するものである。

近年、道路開発、宅地造戊、コルフ場、レジャー施設等
の形或に際しては、盛土を行い或いは山等斜面を切削す
ることがきわめて多く、盛土面或いは切削起立面に構造
物を必要とする箇所であれば、通常コンクリート打設、
石積等で土留壁を形或するが、この場合多くの資材、労
力、経費を要すると共に該壁面は緑化できないため自然
美を損う欠点があり、また構造物作成によって生ずる残
土処理のためさらに経費を投じなければならないという
悪条件が生じていた。

本発明は上記の欠点を除去するためになされたもので、
即ち土の弱点であるせん断強度を増大し、滑り崩壊を防
ぐためせん断強度の大きい鋼材を併用し、又緑化と残土
処理経費を極力節減すると共に簡単に施工できる緑化土
留壁の形或方法を提供するものである。

以下図面につき本発明を詳細に説明する。

本発明の緑化土留壁の形成方法は、先づ多数の小孔を穿
設した鋼板（例えばエキスバンドメタル）６の底壁部８
の前端から上方向へ向けて適宜の傾斜角度をもって前壁
部９のみを起立させて単位容体７を形戊し且つ該単位容
体７の前壁部９内面に種子付きむしろ１１を張設すると
共に、該種子付きむしろ１１を張設した状態で該単位容
体７内に土石等１２を充填して最下段壁体部１を構築す
る。

次に多数の小孔を穿設した鋼板（エキスバンドメタル６
′の底壁部８′の前端から上方向に向けて適宜の傾斜角
度をもって前壁部９′のみを起立させて第２段単位容体
７′を形成すると共に、これを前記の最下段壁体部１上
に載置し且つ最下段壁体部１と第２段単位容体７′の各
前壁部９，９′を連結金具１０によって連結固定する。

さらにこの第２段単位容体７′の前壁部９′内面にも種
子付きむしろ１１′を張設すると共に、該種子付きむし
ろ１１′を張設した状態で該単位容体７′内に土石等１
２を充填して第２段壁体部２を構築する。

以下同様の方法により第２段壁体部２上に第３段壁体部
３を、又第３段壁体部３上に第４段壁体部４を順次連結
積上げて任意段数の壁体部を形或する。

尚第１図に示すように、最下段壁体部１の場合に限り、
その底壁部内面に圧縮繊維製等の基礎サンドマット１３
を敷設する場合もある。

本発明は前記したような緑化土留壁の形成方法であるか
ら、その構築施工がきわめて簡単であり迅速に工事を行
うことができる。

その上、各単位容体ぱ底壁部に前壁部のみを起立固定し
た構造であり背壁部を有しないため、切削壁面と盛土と
の間に間隙等を生ずることなく速やかに緊密に一体化し
て盛土が沈降せず強固な土留壁が形成でき、土砂の滑り
崩れを防止できる。

さらに単位容体の各前壁部は連結金具で連結してあるの
で、各単位容体は一体的に連結され、互いに離脱するこ
とがない。

又各単位容体の前壁部内面には種子付きむしろを張設し
てあるので、土留壁面を緑化することができ、自然美を
助長できる等の優れた効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る緑化土留壁の断面図を示し、第２
図は同じく本発明に係る緑化土留壁の正面図を示す。 １・・・・・・最下段壁体部、２・・・・・・第２段壁
体部、６，６′・・・・・・鋼板、８，８′・・・・・
・底壁部、９，９′・・・・・・前壁部、１０・・・・
・・連結金具、１１，１１＜・・・・・種子付きむしろ
、１２・・・・・・土石。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 多数の小孔を有する鋼板の底壁部の前端から上方向
   へ適宜の傾斜角度をもって前壁部のみを起立させて単位
   容体を形成し、且つ該単位容体の前壁部内面に種子付き
   むしろを張設した状態で該単位容体内に土石等を充填し
   て最下段壁体部を構築すると共に、該最下段壁体部上に
   第２段単位容体の底壁部を載置し且つ最下段壁体部と第
   な段単位容体の各前壁部を連結金具によって連結固定す
   ると共に該第２段単位容体の前壁部内面にも種子付きむ
   しろを張設した状態で該単位容体内に土石等を充填して
   第２段壁体部を構築し、同様の方法により第２段壁体部
   上に第３段壁体部を又第３段壁体部上に第４段壁体部と
   順次連結積上げて任意段数の壁体部を形或することを特
   徴とする緑化土留壁の形或方法。