JPS5837220Y2 - 歩行型田植機の予備苗収容構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、歩行型田植機の予備苗収容構造に関する、 田植機では圃場の途中で予備苗を主苗のせ台に補給する
ことが比較的多く、斯かる場合には、そのつと操縦者は
予備苗保持部のところまで苗を取りに行かねばならない
煩わしさがあり、かつそのときに植付苗の姿勢を乱した
り、圃場を荒す等の間項があった。

このような問題を解消するのに、予備苗収容部に操縦者
側へ予備苗を強制移送させる機構を設けることも考えら
れるが、構造が複雑となるうえに、重量増加も伴ない、
極力軽くして泥面を滑走させる田植機にとって不向きで
あり、かつ、コストアップとなる。

本考案は、かかる実情に鑑みて、操縦者側に向けて予備
苗を移送できながら、そのための構成の簡素化を図り、
併せて重量増加、コストアップを抑制しようとすること
を目的とする。

以下本考案の実施例を例示図に基づいて詳述する。

機体前部に搭載したエンジンＥに車速変速用ミッション
ケース１を連結し、このミッションケース１の左右両側
に、推進車輪２，２を駆動回転自在に装着した車輪伝動
用ケース３，３を横軸芯まわりに上下揺動自在に枢支連
結し、機体後部において、マット状苗を装填する苗のせ
台４を左右往復移動すべく付設するとともに、田植付爪
５を長円軌跡を画くように往復循環回動、駆動すべく構
成し、機体前後方向に長いフロート６をその後端側を中
心に前端側を上下揺動自在に機体に連設し、フロート６
の浮力及び車輪２，２の接地反力によって、苗植付部７
を泥面一定高さに維持すべく構威し、さらに機体最後部
に操縦バンドル１４を配設して、もって推進車輪２，２
で機体を進行させながら、前記苗植付爪５でマット状苗
から一株外の苗ブロックを取出しては泥面下に三条並べ
て植付けてゆくための歩行型田植機を構成しである。

機体前部と後部とにわたって架設した基台８に左右一対
のレール９，９を機体の正常植付姿勢において操縦者側
はど低くなる傾斜状態に構成して、予備苗収容部１０を
構成しである。

他方、箱状体から形成した予備苗保持具１１の底部４箇
所に転動機構としての滑車１２・・を付設して、これら
保持具１１・・を前記レール９，９上にその走行方向に
横長姿勢で縦に並んだ状態で載置しである。

もって、予備苗保持具１１・・を機体の正常植付姿勢に
おいて、前記レール９，９上をその下降側に向けて転勤
移動可能に構成して、操縦者は居ながら、順次苗身等を
持って予備苗保持具１１から予備苗を取出して、苗のせ
台４に供給することができるように構成しである。

前記レール９，９には、ストッパー１３・・を付設して
、ストッパー１３の傾斜面及びバネ圧の設定により、予
備苗保持具１１の操縦者側への転勤移動は許すが、機体
の振動並びに田植機が前さがり姿勢となっても、逆方向
への移動を抑止すべく構成して、逆行することによる騒
音発生並びにこれら衝撃により予備苗が不測に圧縮等さ
れることがないように構成しである。

予備苗保持具１１・・は、縦長姿勢にして左右レール９
，９間に形成して収納部に積かさね収納可能に構成しで
ある。

尚、転動機構１２としては、第４図に示すようにボール
１２ａを使用することもよく、その形態は変更可能であ
る。

又、予備苗保持具１１・・のストッパー構造は第５図に
示すように、レール９を操縦者側が順次低くなる階段状
に形成する等その形状は種々変更可能である。

又、予備苗収容部１０の形態は、変更可能である。

以上要するに、本考案における歩行型田植機の予備苗収
容構造の特徴とする構成は、機体の前部にエンジンＥ、
その後方に推進車輪２，２、さらにその後方に苗植付部
７並びに操縦バンドル１４を配設しである歩行型田植機
において、前記エンジンＥの上部から推進車輪２，２の
上部にかけて機体前後方向に沿った予備苗収容部１０を
、操縦者側はと低くなる傾斜状態で配設し、前記予備苗
収容部１０に、転動機構１２を備えた予備苗保持具１１
・・の複数個を搭載して、前記予備苗保持具１１を、操
縦者から遠い載置位置から近い載置位置に走行可能に構
成した点にあり、かかる構成から次の作用効果を奏す。

すなわち、前記予備苗収容部１０を、機体前後の方向に
沿って、かつ、その一端が機体前部のエンジンＥの上部
に位置するように配置しであるので、苗植付作業の途中
で前記予備苗収容部１０に苗を補給するに際して、機体
前端部を畦に近接させれば、補助作業者が圃場に入った
り、操縦者が泥面を歩いて苗を取りに行かなくとも、畦
上から補助作業者が予備苗収容部１０に容易に苗を積み
込むことができ、予備苗収容部１０に対する苗補給作業
を容易に行える利点がある。

しかも、このように苗補給を容易にするために予備苗収
容部を機体前後方向で長くしたもので渉）りながら、縦
列配置した複数個の予備苗保持具を操縦者の遠い側から
近い側に転勤移動させることができる構成により、予備
苗１つ取出したあとは次のものが特定位置にまで転勤移
送されているから、操縦者は遠くはなれたところにまで
取りに行かなくてよく、既植苗の姿勢を乱したり、圃場
を乱すことを抑制し得る。

しかも、予備苗保持部側に滑車等の転動機構を付設する
だけであるから、予備苗の移送構造を簡素化でき、かつ
重量増加並びにコストアップを抑制し得るに至った。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る歩行型田植機の予備苗収容構造の実
施例を示し、第１図は田植機の全体側面図、第２図は要
部平面図、第３図は要部断面図、第４図及び第５図は夫
々性の実施の態様を示し、第４図は断面図、第５図は側
面図である。 Ｅ・・・・・・エンジン、２，２・・・・・・推進車輪
、７・・・・・・苗植付部、１０・・・・・・予備苗収
容部、１１・・・・・・予備苗保持具、１２・・・・・
・転動機構、１３・・・・・・ストッパ１４・・・・・
・操縦バンドル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 機体の前部にエンジンＥ１その後方に推進車輪２，
   ２、さらにその後方に苗植付部７並びに操縦バンドル１
   ４を配設しである歩行型田植機において、前記エンジン
   Ｅの上部から推進車輪２．２の上部にかけて、機体前後
   方向に沿った予備苗収容部１０を、操縦者側はど低くな
   る傾斜状態で配設し、前記予備苗収容部１０に、転動機
   構１２を備えた予備苗保持具１１・・の複数個を搭載し
   て、前記予備苗保持具１１を、操縦者から遠い載置位置
   から近い載置位置に走行可能に構成しである事を特徴と
   する歩行型田植機の予備苗収容構造。 ２ 前記収容部１０には、前記保持具１１の逆向き走行
   を阻止するためのストッパー１３を設けである事を特徴
   とする実用新案登録請求の範囲第１項に記載の歩行型田
   植機の予備苗収容構造っ