JPS5835689B2 - 製図機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は製図板を′、製図作業者に対して遠近方向でで
はなく、同一面内において上下方向に移動することがで
きる製図機械を提供することを第一の目的とするもので
、従来のように製図作業者が製図板に向って上下方向に
移動することなく、製図板を上下方向に移動することに
よって製図作業を能率的に行うようにしたものである。

このため本発明は製図板と支持基台との間に上下案内装
置を設けると共に、製図板の荷重を相殺し且つ上下方向
への移動を円滑に行うことを可能にするためのバランス
装置を具備している。

また、製図板を任意の高さで停止させることができるよ
うに上下案内装置にブレーキ部材を併設した製図機械を
も提供している。

更に本発明は製図板を上下方向のみならず左右方向へも
移動可能な製図機械の提供も目的としており、この目的
のために先ず製図板を左右方向に移動可能に支持する支
持枠により保持し、次いでこの支持枠と支持基台との間
に前記同様の上下案内装置を設けてあり、この場合もバ
ランス装置及びブレーキ部材を併設した製図機械を提供
するものである。

以下図示する実施例により本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明に係る製図機械の一実施例の要部を示す
正面図で、製図板を裏側から見た状態であり、第２図は
その側面図である。

第１図及び第２図において、１は製図板の裏側に上下方
向の移動に対して製図板と一体に設けた案内レールで、
左右一対で平行をなし、第２図示の如く夫々水平案内面
１ａと垂直案内面１ｂとを具備している。

ここで上下左右、水平及び垂直の用語は製図板の板面に
対して用いである。

２は前記案内レール１の左右外側に設けた一対の支持案
内枠で、夫々複数個の垂直ローラ２ａ及び水平ローラ２
ｂが配設してあり、これらローラ２ａ ｔ ２ｂが案内
レール１の水平案内面１ａ及び垂直案内面１ｂに夫々当
接し、案内レール１を上下方向に移動自在に支持してい
る。

前記支持案内枠２は支持基台（図示せず）に一体に設け
てあり、案内レール１と共に製図板の上下案内装置を構
成している。

尚、案内レール１の上下両端部は製図板を左右方向へ移
動可能に支持する支持枠３に固定しである。

４は製図板である。

前記左右の案内レール１にはその略中夫に台板５の両端
部が夫々固定してあり、台板５の中央にバランス装置の
台座５ａが一体に固定しである。

台座５ａ上には垂直な支軸６ｃを中心に任意に回動し得
る支持管Ｂａ ｔ ６ｂが夫々設けである。

他方、左右の支持案内枠２には、その上下部分に夫々両
端を固定した二本の支持ビーム１が設けてあり、これら
支持ビーム１間には二本の左右一対の台板８が架橋しで
ある。

各台板８の中央には夫々台座８ａが固設してあり、各台
座８ａの上には夫々垂直な支軸９ ｃ 、９ ｄを中心
に任意に回動し得る支持管９ａ、９ｂが夫々設けである
。

そして支持管９ａは前記６ａと、支持管９ｂは前記支持
管６ｂと夫々対をなすように同じ高さに設定しである。

一方の支持管６ａ、９ａには自由端に重錘１０ａを具備
する重錘杆１０が挿通され、固定軸１０ｂによって支持
管９ａに固定してあり、同様に他方の支持管６ｂ 、９
ｂにも自由端に重錘１０ａを具備する重錘杆１０が挿通
され、固定軸１０ｂにより支持管９ｂに固定しである。

重錘１０ａは重錘杆１０の長手方向に移動可能でバラン
ス位置を調整でき、且つ必要に応じて荷重の異るものに
交換できることが好ましい。

上記重錘杆１０は夫々支持管６ａ、９ａ及び６ｂ 、９
ｂを支点として、前記支持案内枠２に対して、案内レー
ル１が上方に移動すると下方に揺動し、案内レール１が
下方に移動すると上方に揺動し、案内レール１と一体に
上下移動する製図板４とその他の付属品の荷重とバラン
スするように構成してあり、本発明に係るバランス装置
となるものである。

他方、第３図及び第４図に示すように、製図板４の上下
縁辺を移動自在に支持する支持枠３と、支持案内枠２と
の間には本発明に係るブレーキ部材が設けである。

１１は上下の支持枠３間に回動自在に軸受１２により支
持されたブレーキ操作軸で、その下端は支持枠３の下側
に突出して操作ツマミ１３が設げである。

ブレーキ操作軸１１は支持案内枠２の一辺２ｃと平行に
設けてあり、その略中央位置にブレーキ軸１４の下端部
が回転自在に取付けである。

またブレーキ軸１４の下端部の両側には切欠部１５ａを
有する円形カム１５がテーパピン１５ｂによってブレー
キ操作軸１１に一体に取付けである。

ブレーキ軸１４は断面角型形状をなし、これに角型孔を
有する連動部材１６ａが取付けである。

そして連動部材１６ａの上面に二枚−組の挟持部材１６
が設けである。

挟持部材１６はその後端部が挾持支点１１を構成すると
共に、その先端部の挾持面にブレーキシュー１８を具備
し、中間部にブレーキ軸１４が装着され、ブレーキ軸１
４の周囲に設けた圧縮ばね１９により常時ブレーキシュ
ー１８が解放する方向の弾力が与えられている。

ブレーキシュー１８は支持案内枠２の辺２ｃに相対して
おり、第３図示のカム１５の円形辺部が連動部材１６ａ
に当接する位置で辺２ｃを挾持しブレーキ作用をなすと
共に、カム１５の切欠部１５ａが連動部材１６ａに当接
する位置で辺２ｃへの挟持作用を解除するように構成さ
れている。

次に第５図乃至第８図に示す実施例により、前記支持枠
３によって製図板４を左右方向に任意に移動し、且つ任
意の位置で停止させることができるブレーキ部材の構成
について説明する。

尚、これらの図は第１図乃至第４図とは逆に製図板４０
表側から見て示しであると共に、前記上下案内装置及び
そのブレーキ部材の構成に関しては省略して示しである
。

第５図において４は製図板で、その上下の辺縁に沿って
平行に設けた支持枠３，３に案内されて、図上、左右方
向に移動自在に支持されて（・る。

実施例の場合、前記案内枠３，３には夫々複数個の水平
ローラ３ａ及び垂直ローラ３ｂが回転自在に設けてあり
、対をなす水平ローラ３ａが製図板４の上下の側縁４
ａ ｔ ４ ｂに当接し、垂直ローラ３ｂが製図板４の
底面４ｃに当接して、製図板４の安定した移動を図って
いる。

また、案内枠３の上枠部３ｃは夫々水平ローラ３ａを覆
って製図板４の側縁４ ａ ｙ ４ ｂ方向に水平に屈
曲せしめであると共に、製図板４の上面より下方に位置
せしめである。

そして、上方の案内枠３にクランプ部材２０を以って横
杆２１（固定案内レール）を固定した場合、クランプ部
材２０及び横杆２１の上辺が製図板４の上面から突出し
ないように構威しである。

横杆２１には従来周知の手段であるカーソル板２１ａを
介して縦杆２２（移動案内レール）が連結されていると
共に、縦杆２２の下端部に設げた下部ローラ２３は前記
下方の案内枠３の上枠１Ｂ３ｃ上を走行するように構成
しである。

また、前記案内枠３は固定ねじ２４ ａ ＞ ２４ ｂ
等により前記案内レール１に一体に取付けである。

第７図及び第８図は、移動自在な製図板４を任意の位置
で停止させるためのブレーキ装置を示すもので、２５は
案内枠３間に回転自在に軸受２６ ａ 、２６ ｂされ
たブレーキ軸であり、下方の案内枠３の側面に設けた操
作ハンドル２７により回転操作される。

前記ブレーキ軸２５の両端部にはねじ切方向が相互に異
る左右ねじ２５ａ、２５ｂが螺設してあり、ブレーキ部
材２８，２９が夫々該左右ねじに螺合しである。

このブレーキ部材２８．２９は前記案内枠３の切溝３ｄ
Ｋよって案内され、ブレーキ軸２５０回転に伴って同時
に製図板４の上下の側Ｒ４ａ ｔ ４ ｂに近接及び離
反し近接時にブレーキシュー２８ａ 、２９ａが圧接し
て製図板４を停止することができるように構成しつある
。

その他、３０は前記縦杆２２に沿って移動するカーソル
板（図示せず）にリンク機構３１を介して連結された操
作ヘッド部であり、３２ａｔ３２ｂはスケールである。

上記の構成からなる実施例により本発明に係る製図機械
の作動態様を説明すると、先ず操作ツマミ１３によりブ
レーキ部材１６の支持案内枠２に対する挾持作用を解除
した状態で、製図板４を上下方向に移動させようとする
と、支持基台（図示せず）に固定された支持案内枠２の
水平ローラ２ｂ及び垂直ローラ２ａに移動自在に支持さ
れた案内レール１によって製図板は上下方向に移動する
。

この際、支持案内枠２と一体な支持ビーム７、台板８に
固定的に支持された台座８ａに対して、案内レール１と
共に移動する合板５０台座５ａが上下方向に移動するか
ら、台座５ａ上の支持管６ ａ ｔ ６ ｂと台座８ａ
上の支持管９ａｔ９ｂに夫夫揺動自在に支持された左右
一対の重錘杆１０が製図板とは反対に上下方向に揺動し
て、製図板の荷重を相殺するバランス装置として作用し
、軽快且つ円滑に製図板を上下方向に移動することがで
きる。

そして製図板を上下方向の所望の位置において、操作ツ
マミ１３を回動操作すると、第３図及び第４図示の如く
カム１５０作用により挾持部材１６が作動し、ブレーキ
シュー１８を以って支持案内枠２の辺２ｃを挾持し、製
図板４の上下方向の移動を停止することができる。

また、製図板４の左右方向への移動は、支持枠３に設け
た水平ローラ３ａ及び垂直ローラ３ｂによって案内され
て行われると共に、操作ハンドル２Ｔの回転操作により
ブレーキ部材２８，２９を製図板４の上下側縁４ ａ
ｔ ４ ｂに圧接、離反さセることによって任意の位置
で停止させることができる。

以上の通り本発明に係る製図機械によれば、製図板と支
持基台との間に案内レール、支持案内枠等からなる上下
案内装置を設け、且つ製図板の荷重を相殺するバランス
装置を設けた構成であるから、製図作業者が移動するこ
となく製図板を上下方向に軽快且つ円滑に移動させて製
図作業を能率的に行うことができると共に、上下案内装
置にブレーキ部材を併設することによって製図板を任意
の上下位置で停止させておくことができ、更に製図板を
左右方向に移動可能に支持枠で支持し、該支持枠を上下
案内装置により上下方向に移動自在に支持することによ
って製図板を上下左右に自在に移動して製図作業を行う
ことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る製図機械の要部を製図板の背面方
向から見た正面図、第２図はその底面図、第３図は第１
図のｍ−ｍ５に沿って一部を縦断して示す一部縦断平面
図、第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ線に沿って一部を縦断
して示す一部縦断側面図、第５図は他の要部を製図板の
正面方向から見た正面図、第６図はその一部を縦断して
示す一部縦断側面図、第７図は第５図の■−■線に沿っ
て一部を縦断して示す一部縦断側面図であり、第８図は
その要部を一部拡大して示す斜面図である。 １：案内レール、２：支持案内枠、３：支持枠、４：製
図板、５：台板、６ ａ 、６ ｂ ：支持管、１：支
持ビーム、８：合板、９ａｔ９ｂ：支持管、１０：重錘
杆、１１ニブレ一キ操作軸、１３：操作ツマミ、１４ニ
ブレーキ軸、１５：カム、１６：ブレーキ部材、２０：
クランプ部材、２１：横杆、２２：縦杆、２５ニブレー
キ軸、２７：操作ハンドル、２８，２９ニブレ一キ部材
、３０：操作ヘッド部、３２ ａ ｔ ３２ ｂ ”ス
ケール。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 製図板とこれを支持する支持基台との間に、製図板
   を支持基台に対して上下方向に案内する上下案内装置と
   、製図板の前記上下移動方向に作用する荷重を相殺し軽
   減するバランス装置とを設けてなる製図機械 ２ 製図板とこれを支持する支持基台との間に、製図板
   を支持基台に対して上下方向に案内する上下案内装置と
   、製図板の前記上下移動方向に作用する荷重を相殺し軽
   減するバランス装置とを設けると共に、前記製図板を支
   持基台に対して上下方向の任意の位置に固定するブレー
   キ部材を設けてなる製図機械 ３ 製図板を支持基台に対して左右方向に案内する支持
   枠を製図板に設け、該支持枠に上下方向に沿って案内面
   を有する案内レールを固設し、該案内レールを支持基台
   と一体な支持案内枠により上下方向に移動自在に支持す
   る一方、案内レールと支持案内枠との間にその上下相対
   移動に対応して作動するバランス装置を設けてなる製図
   機械４ 特許請求の範囲１又は２に記載の製図機械にお
   いて、上下案内装置が、製図板又は製図板の支持枠に固
   設した上下方向に沿って案内面を有する案内レールと、
   前記案内レールを移動自在に支持する支持基台と一体な
   支持案内枠とからなり、バランス装置が、前記案内レー
   ルと支持案内枠との上下相対運動に対応して上下移動す
   る重錘を具備することを特徴とする製図機械