JPH088159Y2 - レールタイプ自在平行定規装置 - Google Patents

レールタイプ自在平行定規装置

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JPH088159Y2
JPH088159Y2 JP1986129729U JP12972986U JPH088159Y2 JP H088159 Y2 JPH088159 Y2 JP H088159Y2 JP 1986129729 U JP1986129729 U JP 1986129729U JP 12972986 U JP12972986 U JP 12972986U JP H088159 Y2 JPH088159 Y2 JP H088159Y2
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又大 吉田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はレールタイプ自在平行定規装置に関する。
〔従来の技術〕
従来のレールタイプ自在平行装置において、定規微動
調節機構は、実公昭47-14985号及び実公昭57-34076号公
報に開示されているようにヒンジ連結部よりヘッド方向
側に設けられている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記のように、定規微動調節機構がヒンジ部連結部よ
りもヘッド方向側に設けられていると、図板を直立方向
に急傾斜させた場合、定規微動調節機構の重量によっ
て、ヘッド側の総重量が増大し、該重量によってヘッド
側が下方に撓んでしまう欠陥が存した。
これを更に記述すると、以下の通りである。
ヘッドが連結するヘッド支持基板(第1図の符号38参
照)は、ピボット(第2図の符号62,64参照)とピボッ
ト軸受部(第2図の符号58,60参照)によってヒンジ部
材(第1図の符号36参照)に、縦レール(第2図の符号
8参照)の長手方向と平行で且つ図板(第2図の符号2
参照)面に対して水平な軸を中心に回転自在に枢支さ
れ、ヒンジ部材は、ピボット(第1図の符号54,56参
照)とピボット軸受部(第2図の符号50,52参照)によ
って縦カーソル(第1図の符号12参照)側の立ち上り部
に、縦レールの長手方向と平行で且つ図板面に対して水
平な軸を中心に回転自在に枢支されている。図板が床面
に対して水平なときは、ヘッド側の重量は、図板面に対
して垂直方向にかかり、ヘッド側の全重量は図板面で支
持される。従って、ヘッド側の重量が前記ピボットとピ
ボット軸受部によるヒンジ連結部にかかることがない。
しかるに、第1図及び第2図に示すように図板を床面に
対して垂直に或いは、垂直に近い急傾斜状態に起立させ
ると、縦カーソルが縦レールにブレーキによって固定さ
れている場合には、ヘッド側の図板面に沿って落下しよ
うとする重量は、ヘッド側と縦カーソル側とのヒンジ連
結部にかかることになる。ヘッド側の総重量が大きい
と、ヒンジ連結部のピボットとピボット軸受部との間の
ガタによって、ヘッド支持基板がヒンジ部材に対して第
1図中、時計方向即ち重力方向に傾き、且つヒンジ部材
が縦カーソルに対して第1図中、時計方向に傾いて、ヘ
ッド側が下方に撓み、水平直定規(第2図の符号44参
照)が時計方向に傾いてしまうことになる。この現象
は、ヘッドの重量が大きいと顕著に現れ、ヘッドの重量
が小さければ、その撓み量は小さくなる。水平直定規
は、図板の傾斜に関係なく、横レール(第2図の符号4
参照)に対して平行であることが望ましく、横レールに
対して、第2図中、時計方向に傾くと、この水平直定規
を用いた作図に誤差が生じてしまうことになる。
本考案は上記欠陥を除去することを目的とするものであ
る。
〔問題点を解決する手段〕
上記目的を達成するため、本考案はレールタイプ自在
平行定規において、定規微動調節機構をヒンジ連結部よ
りも縦カーソル側に設けたものである。
〔作用〕
上記の如く、ヒンジ連結部よりも縦カーソル側に定規
微動調節機構を設けたので、該機構の重量がヒンジ連結
部を境としてヘッド側にかかることがなく、このため、
ヘッド側の重量が軽減され、図板を起立した状態におけ
る、ヒンジ連結部を中心とするヘッド側の落下方向の撓
みを減少させることができるものである。
〔実施例〕 以下に本考案の構成を添付図面に示す実施例を参照し
て詳細に説明する。
4は直立と水平の間で任意の傾斜角度に設定可能に製図
台に支承された図板2に固定された横レールであり、こ
れに横カーソル6が移動自在に取り付けられている。第
2図及び第1図において、図板2は床面に対して垂直に
設定されている。8は縦レールであり、これの一端は、
ブラケットを介して、前記横カーソル6に前記横レール
の長手方向と平行な軸線を中心として回転自在に軸支さ
れ、該縦レール8の他端は尾部コロ10を介して図板2上
に走行自在に載置されている。前記横レール4と縦レー
ル8は互いに直角な関係にあり、いづれも、図板2面に
対して水平に構成されている。12はコロを介して前記縦
レール8に移動自在に取り付けられた縦カーソルであ
り、これの一端側方にヘッド取付台14の一端の突出部分
14Cが図板2面に対して平行な平面内で回転自在に軸16
支されている。前記縦カーソル12の中間部側方の立ち上
り部には縦レール8の長手方向に対して直角で且つ図板
2面に対して平行な方向に主ねじ18が固設されている。
前記主ねじ18のねじ部には、前記ヘッド取付台14の他端
に形成されたコ字状の枠部の一対の平行片14a,14bのう
ちの一方側の平行片14aに形成された孔が遊嵌されてい
る。前記主ねじ18と同軸上に位置して前記平行片14bに
はねじ穴が形成され、このねじ穴に固定ねじ軸20が螺合
している。前記固定ねじ軸20には固定レバー22が固定さ
れている。24は筒状の第1の微動モールであり、これの
底部に形成された雌ねじ部は、前記主ねじ18に螺合して
いる。26はモール部と有底の筒状部とから成り、該筒状
部の内周面に雌ねじが形成された第2の微動モールであ
り、これの筒状部の外周面は前記第1の微動モール24の
内径部に遊嵌配置され、且つ、前記筒状部は前記主ねじ
18に螺合している。前記モール24,26の厚み方向に形成
された孔にはピン28がスライド自在に挿入され、該ピン
28によってモール24,26は回転方向にのみ係合してい
る。30はヒンジ取付片であり、ねじ32,34によって前記
ヘッド取付台14に固定されている。36はヒンジ部材であ
り、これの一方側に取り付けられたピボット54,56が前
記取付片30の両側に、前記縦レール8と平行な軸線上に
形成されたピボット軸受部50,52に回転自在に嵌合し、
ヒンジ部材36の他方側に取付けられたピボット62,64は
ヘッド支持基板38の両側に形成されたピボット軸受部5
8,60に回転自在に嵌合している。前記ヘッド支持基板38
にはヘッド40が支承され、該ヘッド40の定規取付板42に
は直定規44,46が脱着可能に固定されている。前記ヒン
ジ部材36とピボット及びピボット軸受構造はヒンジ連結
部を構成している。
次に本実施例の作用について説明する。
直定規44,46の角度を微動調整する場合には固定レバー2
2を固定解除方向に揺動し、固定ねじ軸20先端のモール2
6側面に対する押圧力を解除し、モール24,26を自由に回
転自在な状態とする。次にモール24,26を手操作により
回転すると、モール24,26はその回転方向に応じて、主
ねじ18に沿って第1図中、左右方向に微少移動する。モ
ール24、26の外側面は、コ字状の枠部の一方の平行片14
aと固定ねじ軸20の先端わん曲面に当接係合しているた
め、モール24,26の主ねじ18に沿った左右方向の移動と
連動して取付台14の枠部も図中、左右方向に移動し、こ
の枠部の移動によってヘッド取付台14は、軸16を中心と
して図中、時計、又は反時計方向に微小角度回動する。
ヘッド取付台14の軸16を中心とする時計又は反時計方向
の回動変位は、ヒンジ部材36、ヘッド支持基板38,ヘッ
ド40及び定規取付板42に伝達され、直定規44,46が、図
板2面に平行な平面内で軸16を中心として時計又は反時
計方向に微少量回動する。直定規44,46の微動調整を行
った後は、固定レバー22を固定方向に揺動する。これに
よりねじ軸20の先端はモール26の外側面を押圧し、モー
ル26が第3図中、左方向に押圧される。モール26が左方
向に押圧されるとモール26の左方向の押圧力によって主
ねじ18が左方向に押圧され、主ねじ18と螺合するモール
24は主ねじ18からの押圧力によって左方向に押圧され
て、平行片14aの内側面に圧接する。即ち、モール24,26
の外側面は、平行片14aと固定ねじ軸20の先端によって
強く挾圧され、該挾圧力によってモール24,26は互いに
接近し、モール24,26のねじ部の山と主ねじ18のねじ溝
との間のガタが除去されるとともに、モル24,26は主ね
じ18に強固に固定される。
図板2を第2図に示す如く直立方向に急傾斜した状態に
おいて、縦カーソル12を公知のブレーキ手段によって縦
レール8に固定すると、ヘッド40側は、自重によってヒ
ンジ連結部を中心として、第2図中、時計方向に(矢方
向D)に傾こうとするが、この傾き即ち撓みは、定規微
動調節機構の重量がヘッド40側にかからないため極めて
微少である。
〔効果〕
本考案は上述の如く構成したので、図板起立時におけ
るヘッド側の重量による撓みを減少させることができる
効果が存する。
【図面の簡単な説明】
第1図は図板を床面に対して垂直に起立した状態におけ
るレールタイプ自在平行定規装置の要部の正面図であ
る。第2図は図板を床面に対して垂直に起立した状態に
おけるレールタイプ自在平行定規装置の全体の正面図で
ある。第3図は定規微動調節機構の構造を示す説明的断
面図である。第4図はヘッド取付台と縦カーソルとの連
結構造を示す第1図のA−A線断面図である。 2……図板、4……横レール,6……横カーソル,8……縦
レール,10……尾部コロ,12……縦カーソル,14……ヘッ
ド取付台,16……軸,18……主ねじ,20……固定ねじ,22…
…固定レバー,24,26……モール,28……ピン,30……ヒン
ジ取付片,32,34……ねじ,36……ヒンジ部材,38……ヘッ
ド支持基板,40……ヘッド,42……定規取付板,44……直
定規,50,52,58,60……ピボット軸受部,54,56,62,64……
ピボット

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】横レール4と、該横レール4に移動自在な
    横カーソル6と、該横カーソル6に図板面に対して垂直
    な平面内で揺動自在に連結する縦レール8と、該縦レー
    ル8に移動自在に取り付けられた縦カーソル12と、該縦
    カーソル12にヒンジ部材36を介して連結するヘッド支持
    基板38と、該ヘッド支持基板38に支承されたヘッド40と
    から成るレールタイプ自在平行定規装置において、前記
    縦カーソル12にヘッド取付台14を図板面に対して平行な
    平面内で回転自在に軸16支し、該ヘッド取付台14にピボ
    ット軸受部50,52を有するヒンジ取付片30を固設し、該
    ヒンジ取付片30にピボット54,56を介して前記ヒンジ部
    材36の一方を枢支し、前記ヘッド支持基板38のピボット
    軸受部58,60を前記ヒンジ部材36の他方にピボット62,64
    を介して枢支し、前記ヘッド取付台14と前記縦カーソル
    12との間に、前記軸16を中心として前記取付台14を回動
    するための定規微動調節機構を設けたことを特徴とする
    レールタイプ自在平行定規装置。
JP1986129729U 1986-08-26 1986-08-26 レールタイプ自在平行定規装置 Expired - Lifetime JPH088159Y2 (ja)

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JPS6337290U JPS6337290U (ja) 1988-03-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5538713Y2 (ja) * 1976-02-27 1980-09-10
JPS5734076U (ja) * 1980-08-07 1982-02-23
JPS59157885U (ja) * 1983-04-09 1984-10-23 マックス株式会社 製図機械のスケ−ル下り防止装置

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JPS6337290U (ja) 1988-03-10

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