JPS5851788Y2 - 手動ヘッド型製図機用昇降製図台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、手動ヘッド型製図機例えばレールタイプ自在
平行定規等が装置される昇降製図台に関する。

レールタイプ自在平行定規を使用する場合、作図者が右
ききの人であれば、左手でヘッドを握ってヘッドの図板
面に沿った移動操作を行う。

そして作図作業を停止する場合にはヘッドを図板の左側
、即ち、縦レールに対するヘッドの取付側とは反対方向
の図板側部に寄せ、該位置にヘッドを待機させることが
一般的である。

ヘッドを図板の左側に待機させると、縦レール及びヘッ
ドの総重量が図板の左側にかかり、これによって製図台
の昇降部材には、製図機即ちレールタイプ自在平行定規
の重量が正面に向って左寄りにかかることになり、昇降
部材と、これを案内する昇降案内手段との間にこじれが
生じ昇降部材をスムーズに昇降運動させることができな
いという欠陥が存した。

本考案は、上記欠陥を除去し、スムーズに昇降部材を昇
降操作し得るようにした製図台を提供することを目的と
するものである。

以下本考案の構成を添付図面に示す実施例に付き詳細に
説明する。

第１，２図において、１は昇降製図台であり、一対の水
平足杆２，２には固定脚３，３が立設され、該固定脚３
，３間にはベース４が架設されている。

５，５は前記固定脚３，３に摺動自在に嵌挿された移動
部材であり、該移動部材５，５の上端間には、昇降部材
６が架設されている。

７は前記昇降部材６に固定されたねし杆であり、これの
ねじ部は前記昇降部材６の下面から、下向きに所定長さ
突出し、該ねじ部には、ブロック８の深いねじ穴が螺合
している。

前記ブロック８の下面には嵌合凹部が形成されている。

１１は前記ベース４上面に固定された台部材であり、該
部材１１の上面には嵌合凹部が形成されている。

前記固定脚３，３と移動部材５，５とで前記昇降部材を
上下方向に案内する昇降案内手段を構成している。

１３は弾発手段例えばガススプリングであり、そのシリ
ンダー１４の上端突部は、前記ブロック８の嵌合凹部に
着脱自在に嵌合し、ピストンロッド１５の下端は、前記
台部材１１の嵌合凹部に着脱自在に嵌合している。

前記嵌合凹部の中心は同−垂直線上に設定されている。

１６．１６は移動部材５，５に設けられた固定ハンドル
であり、これを締付は方向に回すことにより、移動部材
５，５を固定脚３，３に固定することができ、固定ハン
ドル１６．１６を緩めると、移動部材５，５は固定脚３
，３に対してフリーの状態となるように構成されている
。

１７は前記移動部材５，５の上端に配設された図板支持
部材であり、これに図板１８が取付けられ、該図板１８
には、横レール３５、縦レール３６及びヘッド２０から
成る公知の右ききの製図者用の手動ヘッド型製図機１９
が装置されている。

前記製図機１９は、非製図作業時においては、そのヘッ
ド２０が主として図板１８の第１図上左端位置に待機し
ている。

従って、昇降部材６の重心は、昇降案内手段の中心より
第２図上左方向に位置する。

前記弾発手段１３はその位置が非製図作業時における、
前記製図機１９のヘッド２０の主たる待機位置によって
決まる前記昇降部材６の重心に略一致乃至近ずくように
、昇降案内手段の中心Ｃに対して、第２図上、左方向に
ずれて設定されている。

次に本実施例の作用について説明する。

非製図作業時、ヘッド２０が図板１８上の左端の待機位
置に設定されている状態において固定ハンドル１６．１
６を緩めると、弾発手段１３の弾発力によって、軽い力
で移動部材５，５を固定脚３，３に対して昇降させるこ
とができ、図板１８の高さを自由に調節することができ
る。

弾発手段１３は、昇降部材６の重心と略一致若しくは、
これに近く設定されているので、昇降部材６の自重及び
これにかかる荷重等の総重量が弾発手段１３によってバ
ランスされ、昇降案内手段の左右構成要素に著しく不均
等な荷重がかかることがないので昇降部材６を円滑に昇
降動作させることができる。

次に他の実施例を第４図を参照して説明する。

２１は水平足杆２２に支持されたベースであり、これに
嵌合凹部２３が形成されている。

２４は前記ベース２１に固定された板部材であり、これ
に、案内筒２５が固設され、該案内筒２５には、昇降筒
２６が摺動自在に嵌合している。

２７は、前記昇降筒２６の上端に取付けられた昇降部材
であり、これに嵌合凹部２８が形成されている。

２９は前記昇降筒２６の上部に取付けられた図板支持部
材であり、これに、図板が取付けられ、該図板には手動
ヘッド型製図機が装置されるものである。

３０はガススプリング即ち弾発手段であり、そのシリン
ダー３１の上端は前記嵌合凹部２８に嵌合し、そのピト
ンロツド３２の下端は、前記嵌合凹部２３に嵌合してい
る。

３３は、ブレーキ筒であり、ハンドルが突設され、該ブ
レーキ筒３３を正逆回転方向に回転させることによって
、前記昇降筒２６を、前記案内筒２５側に固定・及び固
定解除することができるように構成されている。

前記ガススプリング３０の位置は、前記昇降筒２６の中
心に対して、第４図上、左方向にずれて設定されている
。

これは、非製図作業時、製図機のヘッドは主として図板
の一方側に位置しているため、図板の一方側に重心がか
かり、従って昇降部材２７にかかる荷重の重心は、昇降
筒２６の中心に対して第４図上左方向にずれるため、弾
発手段３０の位置を、前記重心に一致乃至近づけるため
である。

弾発手段３０の位置を前記重心に一致乃至近づけたとに
より、製図機及び図板等の重量によって昇降部材２７に
かかる荷重を、その重心位置又はこれに近い位置で弾発
手段３０によって、支えることになるので昇降筒２６の
上端に不均等な圧力がかかることがなく、図板を円滑に
昇降動作させることができる。

本考案は上述した如く構成したので、非製図作業時、図
板と連動する昇降部材の昇降動作を行う場合、昇降部材
の昇降案内手段に著しく不均等な圧力がかかることがな
く、円滑に図板の昇降運動を行うことができる効果が存
する。

【図面の簡単な説明】 図は本考案の好適な実施例を示し、第１図は平面図、第
２図は正面図、第３図は他の実施例を示す一部を断面に
した正面図である。 １・・・・・・昇降製図台、２・・・・・・水平足杆、
３・・・・・・固定脚、４・・・・・・ベース、５・・
・・・・移動部材、６・・・・・・昇降部材、１３・・
・・・・弾発手段、１４・・・・・・シリンダー、１５
・・・・・・ピストンロッド、１６・・・・・・固定ハ
ンドル、１７・・・・・・図板支持部材、１８・・・・
・・図板、１９・・・・・・製図機、２０・・・・・・
ヘッド、２１・・・・・・ベース、２２・・・・・・水
平足杆、２３・・・・・・嵌合凹部、２５・・・・・・
案内筒、２６．−０−昇降筒、２７・・・・・・昇降部
材、２８・・・・・・嵌合凹部、２９・・・・・・図板
支持部材、３０・・・・・・弾発手段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベース４，２１と、該ベース４，２１上方に配置された
   昇降部材６，２７と、該昇降部材６，２７を上下方向に
   案内する昇降案内手段と、右ききの製図者用の手動ヘッ
   ド型製図機１９が装置される図板１を支持するための、
   前記昇降部材６，２７側に連結された図板支持部材１７
   ．２９と、前記ベース４，２１と前記昇降部材６．２７
   との間に取付けられた弾発手段１３゜３０とから威る機
   構において、前記弾発手段１３．３０の取付位置を、該
   弾発手段１３．３０が、非製図作業時における前記製図
   機１９のヘッドの主たる待機位置によって決まる前記昇
   降部材の重心近傍に位置すべく、正面に向って、前記昇
   降案内手段の中心よりも左方向に所定間隔ずらしたこと
   を特徴とする昇降製図台。