JPS5835296Y2 - 油圧ラインフイルタ取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、油圧ポンプを塵埃から保護するための油圧
ラインフィルタの取付装置に関するものである。

ラインフィルタを管路中に設ける手段として、一般には
ラインフィルタを収納したケースを接手を介して管の両
端に接続しているものである。

したがって、油圧ポンプを接続するための接手の他にラ
インフィルタを設けるための接手を必要とする。

このように接手の数が増えると当然全体としての管路抵
抗が増え、また、トラクタ等のように管路が複雑な場合
はラインフィルタを設けるための接手の取付スペースに
制約を受け、これにより、ラインフィルタの使用をあき
らめる場合も少なくない この考案は上述のような欠点を解決する油圧ラインフィ
ルタ取付装置をうろことを目的とするものである。

この考案は、油圧ポンプの上部にフランジを固定し、こ
のフランジに前記油圧ポンプのインポートに接続される
通路を上面に開口させて設け、このフランジの上面に開
口するとともに他端がサクションパイプに接続される他
の通路を設け、これらの通路が開口する前記フランジの
上面に前記通路に対応させつつ位置決めされるラインフ
ィルタを収納するフィルタケースを取付けたことを特徴
とするものである。

したがって、ラインフィルタを収納するフィルタケース
は、配管上油圧ポンプを着脱するため一般に取付スペー
スに余裕のあるその油圧ポンプに直接取付けられている
ため、取付スペースに制約を受けることがなく、これに
ともない、油圧ポンプを接続するための接手の他にライ
ンフィルタを設けるための接手を用いる必要がなく、こ
れにより、全体としての管路抵抗を小さくすることがで
き、さらに、掃除等に際してはフィルタケースが取外せ
るため取扱いを容易にしうるように構成したものである
。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

１はフランジ２を一体的に取付けた油圧ポンプである。

このフランジ２は、管を介在することなくラインフィル
タ３を収納するフィルタケース４を油圧ポンプ１に直接
接続するとともに、そのフィルタケース４とサクション
パイプ５とを直接接続する接手としての機能を有してい
る。

すなわち、このフランジ２には前記油圧ポンプ１のイン
ポー１−６と接続する通路７と、この通路７を囲繞する
上端開口で環状の通路８と、この環状の通路の一部に連
通ずる通路９とが形成されている。

前記フィルタケース４は、逆カップ状のカップ体１０の
開口縁に形成した嵌合段部１１に基板１２を嵌合したも
ので、カップ体１０に挿通した蝶ボルト１３を前記フラ
ンジ２に螺合した状態では、基板１２はそのフランジ２
と嵌合段部１１とで挾持固定されている。

そして、前記基板１２は原形は円板状のものであるが、
その外周を四個所程四角形を形成する如くカットしたも
ので、それらのカット部は前記通路８，９を介して前記
サクションパイプ５に接続される通口１４とされ、また
、中心部には前記インポート６に接続される通口１５が
形成されている。

また、この通口１５の周囲には環状溝１６が形成され、
この環状溝１６に前記ラインフィルタ３が嵌合されてい
る。

このラインフィルタ３の一端ばばね１７で押圧されたキ
ャップ１８に閉塞されている。

さらに、前記カップ体１０の頂部には栓１９が螺合され
た小孔２０が形成されている。

そして、前記サクションパイプ５はその一端がタンク（
図示せず）に接続され、他端はその他端に設けたボス２
１に挿通したアイボルト２２を前記通路９に螺合するこ
とにより前記フィルタケース４の前記通口１４に接続さ
れている。

すなわち、このアイボルト２２には、前記サクションパ
イプ５と前記通路９とを連通ずる通路２３が形成されて
いる。

このような構成において、油圧ポンプ１を駆動するとタ
ンク内の油はサクションパイプ５、通路２３．９，８、
通口１４を経てフィルタケース４に吸込まれ、ラインフ
ィルタ３でろ過された後通口１５、通路７、インポート
６の順に吸い込まれ、圧力バイブ２４から送り出される
。

このとき、ラインフィルタ３を収納するフィルタケース
４は、油圧ポンプ１の一構成部品であり接手としての機
能を有するフランジ２に直接接続されており、しかもそ
のフランジ２はサクションパイプ５とフィルタケース４
とを接続する接手としての機能をも有するため、接手の
数はきわめて少なく、シたがって、全体としての管路抵
抗は小さく、配管作業も容易となる。

また、油圧ポンプ１は通常配管等のためスペースに余裕
をとった位置に設けられており、その油圧ポンプ１にフ
ィルタケース４を取付けたことによりスペースに制約を
受けることがない。

さらに、蝶ボルト１３を緩めればフィルタケース４は取
り外され、ラインフィルタ３も浮いた状態で簡単に取り
外されるため、掃除等における取扱いは簡単である。

とくに、栓１９を緩めればフィルタケース４内の気圧が
大気と等しくなり、油圧ポンプ１よりタンクの油面を低
くしておくことにより油はタンクに流れ、したがって、
掃除に際しては油を外へ出すこともなく、取扱いをより
一層簡略化しうる。

フィルタケース４の取付姿勢を栓１９が下に位置するよ
うに取付ければ、小孔２０からドレン抜きを行うことも
できる。

この考案は、上述のように油圧ポンプと一体でその上部
に固定されたフランジにサクションパイプに接続される
通路と油圧ポンプのインポートに接続される通路とをそ
れぞれその上面に開口させて形成し、これらの通路が開
口する上面にラインフィルタを備えたフィルタケースを
取付けたので、フィルタケースの取付けに当っては従来
のように管路を介在させて取付ける必要がなく、これに
より、接手の数を減少させることができ、また、全体と
しての管路抵抗を小さくすることができ、配管作業も簡
易化することができ、これにより、フランジは接手とし
ての機能とフィルタケースの取付支持部材としての機能
とを有して構造を簡略化することができ、とくに、一般
的には油圧ポンプの周辺は取付スペースに制約がないた
めフィルタケースの取付けが容易であり、さらに、フィ
ルタケースの着脱は単独で行ないうるため、掃除やライ
ンフィルタの交換等も行ない易く、取付部位もフランジ
の上面であるため、着脱時の油もれをきわめて少なくす
ることができる等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は縦断
側面図、第２図はラインフィルタの斜視図である。 １・・・・・・油圧ポンプ、２・・・・・・フランジ、
３・・・・・・ラインフィルタ、４・・・・・・フィル
タケース、６・・・・・・インポート、７〜９・・・・
・・通路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 油圧ポンプの上部にフランジを固定し、このフランジに
   前記油圧ポンプのインポートに接続される通路を上面に
   開口させて設け、このフランジの上面に開口するととも
   に他端がサクションパイプに接続される他の通路を設け
   、これらの通路が開口する前記フランジの上面に前記通
   路に対応させつつ位置決めされるラインフィルタを収納
   するフィルタケースを取付けたことを特徴とする油圧ラ
   インフィルタ取付装置。