JPS6326646Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、上部にガステーブルを載置して用い
る調理装置に関し、特にガステーブルとバツクガ
ード間への煮こぼれ、ゴミ等の落下を防止し、又
その部分に配されるガス導管の長寿命化および安
全性の向上を目的とするべくなしたもので、さら
に詳しくは、ガスオーブンを内蔵する基台の上面
後部に、内部にガスオーブンの排気筒を収納しか
つ上面に排気孔を有する筒状のバツクガードが上
記上面後部の右端又は左端が残るように設けられ
ると共に、基台の上面前部にバツクガードと間隔
をおいてガステーブルが載置され、更に上記上面
後部の右端又は左端の何れかに予備ガス栓が配設
される調理装置において、上記バツクガードの排
気孔に対向して連通孔を、また予備ガス栓に対向
して予備ガス栓操作孔をそれぞれ穿設したガード
カバーを、バツクガード上、バツクガードとガス
テーブル間の空間上及び予備ガス栓配設部上に一
体に被覆するように装着してなり、さらにこのガ
ードカバーには予備ガス栓操作孔と逆側のしかも
バツクガードとガステーブル間の空間上に位置す
る部分にガス導管の引き出し口を設けたことを特
徴とする調理装置に関するものである。

基台内にガスオーブンを収納すると共に基台の
上面にガステーブルの載置天板を設けた調理装置
においては、第１図Ａ，Ｂにて示すように基台ａ
の上面後部に立設した筒状バツクガードｂの前面
に線材等にて構成したガス導管ガードｃを装着
し、このガス導管ガードｃの前方にこれに後面ｄ
を当接してガステーブルｅを設置し、そしてガス
導管ガードｃ上に予備ガス栓ｆとガステーブルｅ
とを連結するゴム管等のガス導管ｇを配してい
る。これではガス導管ガードｃ部にガステーブル
ｄにて調理中に発生する煮こぼれ等が落下して該
部が汚れ易く、又バツクガードｂとガステーブル
ｅ間の間隔は狭いので掃除が行ない難いという問
題がある。

又ガス導管ｇは油で汚れ、油によつて劣化して
寿命が短くなり、最終的には亀裂を生じガスが洩
れ危険となる問題が生じる。

本考案は上記問題点を解消すべく考案したもの
で、以下第２図Ａ，Ｂ、第３図に基づき説明す
る。

１は基台で、内部にガスオーブンを収納してい
ると共に上面後部に右端面を残して筒状のバツク
ガード２を立設している。そしてこのバツクガー
ド２は上面３を前方に向けて少許下方に傾斜して
いると共に第４図にても示す様にその上面３には
長方形の排気孔４を穿設し、かつ前面５には通気
孔６，６…及び金属線材を柵状に組合わせたゴム
管等のガス導管２８が配されるガス導管ガード７
の係止用孔８，８…を穿設している。そして上記
排気孔４には、一端に排気孔４の孔縁に穿設した
係止孔９，９に挿入係止する係止爪１０，１０を
突設すると共に、他端には排気孔４孔縁に穿設し
た取り付け用のネジ孔１１に対向位置して挿通孔
１２を穿設した第５図に示す排気グリル１３を取
り付けるもので、上記係止孔９，９に係止爪１
０，１０を係合させると共にネジ孔１１、挿通孔
１２を合致させてネジ１４止めによつて着脱自在
に装着する。

１５は上記基台１上面のバツクガード２より前
方に着脱可能に被装した載置天板で、実施例の場
合グリル付の２口ガステーブル１６を着脱自在に
載置している。又バツクガード２右側の、すなわ
ち基台１の上面後部の右端面には２口の予備ガス
栓１７を立設している。

１８は、上記バツクガード２の上面３、バツク
ガード２とガステーブル１６間の空間２４上、す
なわち、ガス導管ガード７の上面から前面上部、
さらに予備ガス栓１７の配設部上を被覆するよう
に装着されるガードカバーで、第６図Ａ，Ｂにて
示すように上記バツクガード２の排気孔４に対向
して連通孔１９を穿設していると共に予備ガス栓
１７に対向位置して設けられた予備ガス栓操作孔
２０には開閉蓋２０′を枢着している。さらに、
ガードカバー２の予備ガス栓１７と逆側に位置す
る側縁の装着された際にバツクガード２とガステ
ーブル１６間の空間２４上に位置する部分にはガ
ス導管２８の引き出し口２５が切り欠かれて設け
られている。ガードカバー１８は、後部のバツク
ガード３上面と予備ガス栓１７を覆う傾斜部１８
ａと、前部のバツクガード２とガステーブル１６
間空間上を覆う水平部１８ｂとからなり、この水
平部１８ｂの左端部に引き出し口２５は設けられ
る。水平部１８ｂの下部のバツクガード２とガス
テーブル１６間空間２４は、上記したようにバツ
クガード２の前面５にガス導管ガード７が設けら
れていて、予備ガス栓１７からの配管スペースと
して利用され、予備ガス栓１７からの一本のガス
導管２８はガステーブル１６に接続される。この
調理装置においては台所のキツチンセツトに組み
込まれて用いられる場合が多いもので、両側に流
し台や調理台が隣接して配され、今仮りにこの調
理装置の左側に配した流し台や調理台上において
別個のガス器具を使用する場合、予備ガス栓１７
からの他の一本のガス導管２８を空間２４に配
し、上記引き出し口２５から引き出し使用する。
キツチンセツトの場合機能的にもデザイン的にも
各ユニツトとが同高さになるように設けられるも
ので、すなわち、流し台や調理台の上面高さが調
理装置のガステーブル１６の上面と同高さとな
り、よつてガステーブル１６上面と同高さに設け
られるガードカバー１８の水平部１８ｂも側に位
置する流し台や調理台と同高さとなり、それ故に
必要となるのが引き出し口２５である。第７図は
引き出し口２５の他実施例を示し、引き出し口２
５の上部にカバー部２６を有するように座押し加
工により形成しており、カバー部２６の存在によ
り非使用時に引き出し口２５を通して下方に煮こ
ぼれ、ゴミ等が落ちることを防止する。上記の二
実施例においては、引き出し口２５は共に側縁に
設けているが、もちろん若干内側の部分に開口と
して構成してもよく、またカバー部２６も別部材
により構成するようにしてもよい。

尚、予備ガス栓１７からこの調理装置の右側に
隣接して配したユニツト上のガス器具に配管をお
こなう場合は、ガードカバー１８が傾斜部１８ａ
を有する故に構成される三角形の側開口２７より
ガス導管２８を側方へ引き出す。

連通孔１９の孔縁には上記バツクガード２の係
止孔９，９に対向位置して係止孔２１，２１を穿
設していると共に、ネジ孔１１に対向位置して取
付用の貫通孔２２を穿設している。尚上記ガード
カバー１８の前縁部は、ガステーブル１６の上面
より下方に垂下して位置する垂下壁２３となつて
いて、ガステーブル１６の背壁１６′に密接する
ように構成している。このように垂下壁２３をガ
ードカバー１８に一体に設けておけば、ガステー
ブル１６の高さが低いものであつても隙間を生じ
ることなく納められ、また垂下壁２３は、ガステ
ーブル１６の熱を遮断して、ガス導管ガード７に
配されるガス導管２８に保護する役目も果す。ガ
ードカバー１８の装着に際しては、排気グリル１
３が既に取り付けられている場合は、ネジ１４を
緩めて排気グリル１３を取外した後、ガードカバ
ー１８をその連通孔１９を排気孔４に対向位置さ
してバツクガード２上に被着し、ついで排気グリ
ル１３の係止爪１０，１０をそれぞれ合致させた
係止孔９，９，２１，２１に挿入係止すると共に
他端のネジ孔１１、貫通孔２２、挿通孔１２を合
致させた部分をネジ１４止めにより一体に固定す
る。すなわち、ガードカバー１８はバツクガード
２と排気グリル１３間に挾着される状態に取り付
けられる。

この考案は上述のように構成されているので、
ガードカバーにてバツクガードとガステーブル間
への煮こぼれの落下浸入を防ぎ該部の汚染を防止
できる。

又このことにより、バツクガードとガステーブ
ル間に配設されるガス導管を油汚れから保護で
き、ガス導管の長寿命化をなし得ると共に、亀裂
の発生によるガス洩れの危険を防止できる。

くわえてガードカバーにはガス導管の引き出し
口を設けているので、この引き出し口を使用して
何ら支障なく調理装置の側に用いるユニツト上の
ガス器具にガス導管を配管できる実用的利点も有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａ，Ｂは従来例の側面図及び平面図、第
２図Ａ，Ｂは本考案の側面図、及び平面図、第３
図は本考案の組立て斜視図、第４図、第５図は同
要部斜視図、第６図Ａ，Ｂは同要部の斜視図及び
その部分の断面図、第７図は他実施例の要部斜視
図である。 １……基台、２……バツクガード、４……排気
孔、１６……ガステーブル、１７……予備ガス
栓、１８……ガードカバー、２０……予備ガス栓
操作孔、２４……空間、２５……引き出し口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ガスオーブンを内蔵する基台の上面後部に、内
   部にガスオーブンの排気筒を収納しかつ上面に排
   気孔を有する筒状のバツクガードが上記上面後部
   の右端又は左端が残るように設けられると共に、
   基台の上面前部にバツクガードと間隔をおいてガ
   ステーブルが載置され、更に上記上面後部の右端
   又は左端の何れかに予備ガス栓が配設される調理
   装置において、上記バツクガードの排気孔に対向
   して連通孔を、また予備ガス栓に対向して予備ガ
   ス栓操作孔をそれぞれ穿設したガードカバーを、
   バツクガード上、バツクガードとガステーブル間
   の空間上、ガステーブルと予備ガス栓とを結ぶガ
   ス導管上及び予備ガス栓配設部上を一体に被覆す
   るように装着してなり、さらにこのガードカバー
   には予備ガス栓操作孔と逆側のしかもバツクガー
   ドとガステーブル間の空間上に位置する部分に、
   予備ガス栓とその調理装置に隣接するユニツト上
   のガス器具とを結ぶためのガス導管の引き出し口
   を設けたことを特徴とする調理装置。