JPS5835150B2 - インクフンシヤシキインサツソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はインク噴射式印刷装置の改良に係る。

従来、インク噴射式印刷装置では、装置の動作停止時に
生じろインクの飛び散りという問題があった。

噴流がオフに切られプリンタを閉鎖するとき、インク供
給管内に残る圧力によって不規則に横の方に飛び散らさ
れ、荷電電極や偏向板を濡らしたり汚したりする事がし
ばしば生じていた。

実際の経験から、放電や短絡により機械が破壊され／よ
いよう電極と偏向板とを乾いた状態に保持しておく事は
不可避である。

従って、プリンタがオンに切換えられる前毎に、この前
の閉鎖時にインクの飛び散りによって残された電極及び
偏向板上のインクの汚れを無くす必要がある。

これは非常にやっかいであり時間のかかる仕事である。

何故ならば、ライン・プリンタには普通荷電電極が６６
個、偏向板が６７枚もありしかもくＪ”法が小さくその
間に少ししか隙間がないからである。

また従来、米国特許第３５９６２７５号に示されろよう
なインク噴射式印刷が知られている。

この特許に示された装置では、書込流体若しくは書込イ
ンクの噴流がノズルから微少な個々の一連の滴となって
射出され、記録媒体の表面に向って導かれる。

個々の小滴が形成されるとき、それらの滴には、記録さ
れるべき人力信号の瞬時値の関数である静電気の電荷が
写えられろ。

荷電された小滴は１対の静電偏向板の間を通される。

偏向板には一定の高電圧の電荷が与えられていて隣接す
る板相互間に一定の高電圧電界を生じろ。

荷電された小滴が電界を通過する際、それらは通常の通
路からそらされ偏向される。

その偏向量は谷／」嫡上の電荷の大きさの関数であり、
またその偏向方向は個々の小滴上の電荷の極性の関数で
ある。

インク流体若しくは書込流体の谷小滴は記録媒体上の所
望の印刷位置に導かれるよう夫々独特の電荷を有する。

上記開示された型の印刷装置ではノズルの目詰りが昔か
ら問題となっていた。

目詰りの原因の１つは、週末のような停止期間中ノズル
内でインクが乾く事に由るものである。

ノズルは約０．０２５ａｍ若しくは０．０５ ｍｙｒｒ
ｈの内径を有し、その中に溜まったインクはインクが乾
いた場合に開口部を塞いでしまいがちである。

従来にもこの問題を解決しようとする試みはあった。

例えば、前述の特許第３５９６２７５号は、水のような
適当な溶剤で洗い流ス事によってノズルから残りのイン
クを取除く装置を開示している。

すすぎ用の水を貯めろ貯蔵部が設けられ、適当な圧力水
頭を確立するよう貯蔵部に圧力源が連結されている。

他の装置は米国特許第３３４６８６９号に開示されてい
るものであり、これはソノノイド作動されるシリコーン
被覆されたバットがノズル開口部を閉じるように持ち上
げられインクが乾くのを防止していた。

これらの装置はいずれも比較的高価であり、作動が複雑
である。

他にも米国特許第３７３７９１４号明細書に開示するよ
うに、不使用時にノズルを液体で浸すもの、実開昭４７
−２０２３６号明細書に開示するように多孔性弾性体に
含まれる不乾性液体でノズル先端を湿潤させ、インク固
化を防止するもの等が公知である。

また本願出願後に公開された従来例としては実公昭５２
−９３１５号をはじめ実公昭４８２９７７６号、実公昭
５０−３５６２４号、特公昭５１−５５３７号等がある
が、いずれもノズルの目詰りを防止することについてし
か開示していない。

特に上記実開昭４７−２０２３６号の実施例ではノズル
先端及び加速電極を一部に湿潤させろ構成をとる。

このように上記従来例は本願の主目的である「動作停止
前に、帯電電極をインク放射通路から外れるよう移動す
る１ものについては一切開示していない。

本願発明によれば「動作停止前に帯電電極をインク放射
通路から外れるよう移動されろ為に、動作停止時にノズ
ル中に残ったインクが電極に飛び散るのが防止される。

更に「動作停止前に液体又は蒸気でみたされた容器の開
口によってノズルが取囲まれる」ため、ノズル内に空気
が侵入してインクを固化し、目詰りを生じさせるといっ
た欠点が生じない効果もある。

本発明の好適な実施例の１つでは、列状の荷電電極を装
着する支持部材が設けられる。

この支持部材は電極と整列し且つそこから隔てられた開
口部を有する中空室部分を有する他の部材に固着される
。

この室はインク若しくは水で一部が満たされ、残りの部
分に高い蒸気圧が維持されるような化学的添加剤が上記
のインク若しくは水に加えられる。

電極及び部屋の組合わせ構成が可動的に装着され、ソレ
ノイドのような切換器がその組合わせ構成を移動させろ
ように設けられる。

列状のインク噴射ノズルが固着され、電極及び部屋の組
合わせ構成が印刷動作のための位置に置かれているとき
、列状の荷電電極はインク小滴が電極相互間に導かれ且
つ部屋の開口部がノズルから離れるようにして列状のノ
ズルと整列するよう位置付けられる。

プリンタが閉鎖されるとき且つ加圧インクをオフにする
前に電極及び部屋の組合わせ構造を移動するよう切換器
は付勢され、その結果インク圧がオフに切換えられた後
列状の荷電電極はノズルの放射通路から外れるよう移動
され、部屋はその開口部がノズル及び噴流をさえぎるよ
う移動されろ。

このようにして飛び散ったインクが電極に到達しないよ
うにされ、偏向板は電極と整列する、よう装着され、そ
して更に蒸気室の開口部で囲まれているノズルはインク
が乾いて目詰りが起らないように十分湿らされたままに
保持される。

尖った端部を有する側壁も構成体上に設けられそれに向
かって部屋の開口部が移動する。

前記壁部は室内に蒸気を含むよう働き、更にインク・ス
プレーが電極及び偏向板に届かないようにする。

本発明の他の実施例では、荷電電極が可動支持部上に装
着され、それに沿って水又は水及び清浄剤を含む水槽が
設けられる。

切換器の付勢は電極をノズルの放電通路から外れるよう
移動させ、水槽はノズルの先端が水面下に位置付けられ
るようなノズルをさえぎる位置に移動する。

本発明の更に別の実施例では、印刷ヘッド若しくは列状
のインク噴射ノズルが回転可能に装着され、そしてノズ
ルを電極から離し、水又は水及び洗浄剤を含む水槽の中
に回転させるための切換手段が設けられる。

本発明はノズルの目詰り及びインクの飛び散りという上
述の問題を簡単で信頼性があり、安価な構成を使用する
事により有利に解決する。

本発明の主要な目的はインク噴射装置の閉止時にノズル
の目詰り及びインクの飛び散りを防止するための新規且
つ改良された装置を提供する事にある。

本発明の他の目的は、インク噴射式印刷装置において装
置の閉止時に蒸気室の中にインク噴射ノズルを封入する
手段を提供する事にある。

本発明の更に別の目的はインク噴射式印刷装置において
装置の閉止時に荷電電極をインク噴射ノズルの放射通路
から外れるよう移動させる手段を提供する事にある。

本発明の他の目的は列状の複数の荷電電極及び１つの蒸
気室を有する可動構成体を含むインク噴射式印刷装置の
閉止時に、ノズルの目詰りとインクの飛び散りを防止す
るための新規且口設良された装置を提供する事にある。

本発明の他の目的は、列状の複数の荷電電極及び１つの
液体容器を有する可動構成体を含むインク噴射式印刷装
置の閉止時にインク・ノズルの目詰り及びインクの飛び
散りを防止するための新規且つ改良された装置を提供す
るにある。

第１図には、本発明が適用されるような１実施例のイン
ク噴射式印刷装置が一部図示される。

支持ブラケット１０は列状の板バネ状支持タブ１１を有
し、谷タブには支持ブロック１３及びピエゾ電気の切換
器１４が固着される。

各ブロック及び切換器構成体を貫通するようにノズル１
６を有するインク・パイプ１５が設けられ、各インク・
パイプは管１７を介して適当な加圧インク源に連結され
る。

適当な正弦波発振器によって付勢され得るような変換器
１４は、ノズル１６を所望の周波数で振動させる事によ
り噴流の中にインク瘤を生じるよう使用され、それによ
って大きさと周波数とがほぼ一様な一連のインク小滴１
８が発生される。

谷小滴流１８は、Ｕ字状支持部材２０に結合ピン２１を
介して固着された列状の電極を有するＵ字状荷電電極１
９を通過する。

電極１９は個々のインクの小滴を人力データ情報に従っ
て可変的に荷電するよう使用される。

荷電電極から、各小滴流は支持ブラケット２３上に装着
された列状の偏向板を有するｌ対の偏向板２２０間を通
過する。

偏向板は一定の電圧に逆向きに荷電され、荷電された小
滴を記録媒体上に偏向し印刷を行なう。

全てのインク小滴が荷電されるのではなく、荷電されな
い小滴は適当な溝部２４の中に偏向され供給源に戻され
る。

本発明によれば、印刷停止中ノズ、ｌｖのとこうのイン
クが乾かないようにし且つ荷電電極及び偏向板が圧力停
止時にインクの飛ひ散りを受けないようにする手段が設
けられる。

本実施例では、これは１対の端部ブラケット２６の中に
装着されヒ１対の端部軸２５上に荷電電極支持部材２０
を慴動可能に装着する事によって達成される。

適当なネジ（図示せず）によって支持部材２０の底部・
７ｃ取付けられるのは、部分的に閉じられた縁部２９を
有する開口部２８を設けた蒸気室２７である。

部屋は化学添加剤を有する水若しくはインクのような蒸
気を生じる液体で部分的に満たされ、部屋の残りの部分
は霧若しくは蒸気３１が上記の液体から発生されて満た
される。

もしも必要であれば、部屋の底部に適当な水抜きホース
が設けられても良い。

部屋の側面にブラケツ）３２によって結合されるのは支
持ブラケット３４の中に装着されたソレノイド３３の軸
である。

第１図に図示されるように、ソレノイドは支持部材２０
、荷電電極１９及び蒸気室２１を印刷位置の中へ下方に
移動させるよう付勢される。

この位置では、列状の荷電電極は小滴流を受取るよう列
状のノズルと整列され、真空室の人口部即ち開口部２８
はノズルから離れるよう下げられる。

第２図を参照すると、印刷装置が閉止されるとき且つイ
ンク圧がオフに切換えられる前に、ソレノイド３３が解
放され、各欄動軸２５上に装着されたコイル・バネ３５
は支持部材２０、荷電電極及び真空室を上方の非印刷位
置に移動させる。

バネの代わりに、組立体を上下に移動させるよう２型動
作ソレノイドが使用され得る。

この非印刷位置では、荷電電極１９が噴流の通路から外
れるよう上方に移動され、蒸気室も開口部２８かノズル
を封入し且つ噴流をさえぎるよう上方に移動される。

ここでインク圧がオフにされ得る。一部間じている開口
部２９は、ノズルの中の残りのインクによって荷電電極
及び偏向板がインクの飛び散りを受げないよう保護する
。

更に、室内の蒸気圧は、温度制御の助けを借り若しくは
借りずに、閉止期間中室内に封入されたノズルをインク
が乾いて目詰りを起さないように湿らせたままに維持す
る。

蒸気の封じ込めを更に増進するためと板及び電極の保護
のため、尖った端部を有する壁部若しくは横木３６が支
持ブラケット２０に固着されう非印刷装置において縁部
２９がそれと面を接するようにしても良い。

始動する前に、インクが強制的にノズルを通され蒸気室
の中に送り込まれそれによってノズル中に存在するかも
しれない空気などを追い出しても良い。

本発明の第２の実施例が第３図及び第４図に示されてい
る。

第３図を参照すると、ここには印刷ヘッド３７、複数個
のインク噴射ノズル３８、複数個の荷電電極３９、複数
枚の偏向板４０、インク溝部４１及び記録媒体４２が図
示的に示される。

荷電電極は適当な可動部材４３の中に装着され、更に該
部材上には水若しくは清浄剤を有する水のような液体４
５で満たされた部分的に開いた容器４４が装着される。

可動部材４３は適当な変換器若しくは２重作動ソレノイ
ド４６に結合される。

第３図は装置が印刷位置にある場合を示す。

第４図を参照すると、装置が閉止される時、荷電電極が
噴流の通路の外にあり、ノズルの先端が水面下に浸され
るようにノズルをさえぎるよう容器４４が位置付けられ
るよう部材４３を作動するようソレノイド４６は付勢さ
れる。

このようにしてノズルが水中に浸されれば、装置の閉止
中ノズルの目詰りは防止される。

始動前に、インクはノズルを通して水の容器の中へ強制
的に通され、ノズル中に入り込んでいた水を排出させる
。

本発明の上記の実施例は複数個のノズルを有する印刷装
置の特定の型に適用されたが、複数個のノズルを有する
他の型の装置にも或いはノズルが１つだけの「必要に応
じてインクを噴射するオン・デマンド−１型の印刷装置
にも適用される事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は夫々印刷位置及び非印刷位置にある
場合の本発明の実施例を含むインク噴射式印刷装置の斜
視図、第３図及び第４図は夫々印刷位置及び非印刷位置
にある場合の可動液体容器を示す図である。 １６．３８．４８・・・・・・ノズル、１８・・・・・
・インク小滴流、１９，３９，４９・・・・・・荷電電
極、２０・・・・・・Ｕ字型支持部材、２７・・・・・
・蒸気室、３３・・・・・・ソレノイド、３５・・・・
・・コイル・バネ、４４，５５・・・・・・液体容器。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ インク小滴を放射するためのノズルと、上記小滴を
   荷電するための荷電電極と、荷電された小滴を記録媒体
   上に偏向させる偏向手段とを有するインク噴射式印刷装
   置において、 液体又は蒸気でみたされ且つ一部に開口を有する容器と
   、 上記荷電電極及び上記容器を装着せる可動の支持部材と
   、 上記容器の開口が上記ノズルから離れて位置付けられ且
   つ上記電極が上記ノズルのインク放射径路に位置付けら
   れるような印刷位置と、上記ノズルが上記容器の開口に
   よって取囲まれ且つ上記電極が上記インク放射径路から
   外れて位置付けられるような非印刷位置との間で上記支
   持部材を移動させ得る手段と、 上記装置の動作が停止する前に上記支持部材を上記非印
   刷位置に移動させる手段と、 より成るインク噴射式印刷装置。