JPS5834986Y2 - 刈取部自動昇降式刈取機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、植立茎稈の存否を検出することにより、本機
の前部に昇降可能に連設した刈取部を自動的に下降なら
びに上昇させるように構成しであるコンバインなどの刈
取部自動昇降式刈取機に関する。

従来のこの種の刈取部自動昇降式刈取機においては、植
立茎稈の存否を検出すれセンサーを昇降する刈取部側に
装着していていたので、刈取高さ調節のための刈取部の
上昇に伴なって、センサーも上昇するので、刈取部が上
昇位置した状態における倒伏植立茎稈存否の検出作用の
信頼性に欠け、そのため、倒伏植立茎稈を本機により踏
付けるような事態を発生し易い問題があった。

本考案は、植立茎稈存否を検出するセンサーの取付けを
工夫することのみにより、前記の問題を解消しようとす
る点に目的を有する。

本考案による刈取部自動昇降式刈取機は、冒頭で説明し
たものにおいて、植立茎稈存否を検出するセンサーを本
機側に付設し、この本機側から地面近くの位置に１で延
設しであることを特徴とする。

即ち、本考案によれば、刈取高さ調節のための刈取部の
昇降に拘わらず、常に、センサーが対地的に低い一定高
さ位置にある故に、植立茎稈が倒伏していても、との倒
伏植立茎稈の存否を確実に検出できる。

従って、本考案は、センサーを本機側に付設するといっ
た簡単な構造改良により、植立茎稈の倒伏角に拘らず、
この植立茎稈の存否を確実に検出できて、刈取部の自動
昇降を、植立茎稈を機体により踏付けることなどなく、
確実、良好に行なえるに至った。

特に、センサーを、他面近くの検出作用位置と上方へ退
避した位置とに切換可能に構成して実施した場合には、
路上走行時や機体格納時におけるセンサーの他物との接
触、接当による変形、破損を防止できる。

以下、本考案の実施例を図示する４条刈りコンバイン（
刈取機の一例）に基づいて説明する。

コンバインは、クローラ走行装置５、脱穀装置６、乗用
運転部７および、横側部に位置する脱穀穀物袋詰め装置
８を持つ本機１の前部に、５個の植立殻稈分草具９・・
・、４台の植立殻稈引起し装置１０・・・および、引起
し植立殻稈の株元を切断するバリカン型刈取装置１なら
びに、刈取殻稈を前記脱穀装置６に搬送供給する装置１
２を持つ刈取部２を昇降可能に連設するとともに、植立
殻稈の存否の検出結果に基づいて、植立殻稈が存在する
ときは、刈取部２を下降させるべくその油圧式昇降機構
を制御し、植立殻稈が存在しないときには、刈取部２を
上昇させるべく油圧式昇降機構を制御する刈取部自動昇
降機構を設け、かつ、植立殻稈に対する機体の横方向位
置の検出結果に基づいて、機体が植立殻稈に対して一定
の横方向位置を移動すべく操向位置を制御する自動方向
制御機構を設けて構成しである。

尚、このコンバインにおいては、穀物満杯袋の既刈地へ
の放出を容易化する上で一般に、機体横地側部を未刈地
側に位置させた状態での回り刈り形態が採用される。

前記自動方向制御機構は、刈取部２の横地側部に、植立
殻稈列に沿っての所謂、条刈り時において、機体が前記
の一定横方向位置に対して変位したとき、被刈取植立殻
稈のうち、未刈り地側に最も近く位置する植立殻稈に接
当して信号を発する左右対のセンサー４，４を設けると
ともに、刈取部２の横−側部に、植立殻稈列に対する直
交方向での所謂、横刈り時において、機体が前記の一定
横方向位置に対して変位したとき、被刈取植立殻稈のう
ち、既刈地側に最も近く位置する植立殻稈との接当に伴
なう後方への揺動姿勢を変えて信号を発するセンサー４
′を設け、もって、条刈り時における検出と横刈り時に
おける検出とを別々に行なうべく構成しである。

前記刈取部自動昇降機構は、周知の検知手段（特公昭４
８−１９４０９号公報に示された茎稈の存否検出手段等
）を内蔵しているセンサーボックスＳを本機１側に取り
付け、未刈側植立殻稈との接当に伴うセンサーボックス
Ｓを基点とした横方向の変位で殻稈の存否を検出するセ
ンサー３を、前記センサーボックスＳ側から刈取部２横
地側の地面近くの位置に１で延設し、このセンサー３を
、刈取部２が上昇姿勢にあるときの植立殻稈の存在検出
に基づいて刈取部２の下降用指令を発する下降専用セン
サーにし、前記方向制御機構におけるセンサー４ 、４
、４’群を、刈取部２が下降姿勢にあるときの植立殻
稈の非存在検出に基づいて刈取部２の上昇用指令を発す
る上昇専用センサーに兼用することにより、植立殻稈の
存否に基づいて刈取部２を自動昇降制御すべく構成しで
ある。

尚、前記センサー３は、地面近くの検出作用位置と、上
方に退避した位置とに切換可能に構成しである。

上記構成によれば、回り刈り形態での作業において機体
が方向転換位置に位置したとき、センサー４ 、４ 、
４’群による植立殻稈の非存在の検出に基づいて刈取部
２が自動上昇し、方向転換後、機体が刈取位置に位置し
たとき、センサー３による植立殻稈の存在検出に基づい
て刈取部２が自動下降する。

センサー３による植立殻稈の存在検出は、センサー３が
地面近くに位置する故に、植立殻稈が低く倒伏している
場合であっても確実に検出できる。

尚、植立殻稈が立姿にある場合は、センサー３を可及的
、高く対地浮上させて植立殻稈の存否を検出させても良
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る刈取部自動昇降式刈取機の実施例を
示し、第１図は全体側面図、第２図は全体平面図、第３
図は要部の概略平面図である。 １・・・・・・本機、２・・・・・・刈取部、３・・・
・・・センサー、４・・・・・・上昇用センサー。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 植立茎稈の存否を検出することにより、本機１の前
   部に昇降可能に連設した刈取部２を自動的に下降ならび
   に上昇させるように構成しである刈取機であって、植立
   茎稈存否を検出するセンサー３を前記本機１側に付設し
   、この本機１側から地面近くの位置にまで延設しである
   刈取部自動昇降式刈取機。 ２ 前記センサー３は、刈取部２が上昇姿勢にあるとき
   の植立茎稈の存在検出に基づいて刈取部２の下降用指令
   を発する下降専用センサーである実用新案登録請求の範
   囲第１項に記載の刈取部自動昇降式刈取機。 ３ 前記センサー３は、地面近くの検出作用位置と上方
   へ退避した位置とに切換可能に構成されている実用新案
   登録請求の範囲第１項、又は第２項記載の刈取部自動昇
   降式刈取機。