JPS5834539B2 - 高温耐食性合金 - Google Patents

高温耐食性合金

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JPS5834539B2
JPS5834539B2 JP5489379A JP5489379A JPS5834539B2 JP S5834539 B2 JPS5834539 B2 JP S5834539B2 JP 5489379 A JP5489379 A JP 5489379A JP 5489379 A JP5489379 A JP 5489379A JP S5834539 B2 JPS5834539 B2 JP S5834539B2
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JP
Japan
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alloy
corrosion resistance
temperature
lead oxide
alloys
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敏 加藤
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Aichi Steel Corp
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Aichi Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はガソリン機関用排気弁等耐熱材料に用いられる
高温耐食性、高温強度に優れ、かつ大気溶解で製造が可
能な高温耐食性合金に関するものである。
ガソリン機関の排気弁は高温腐食性の排気ガスにさらさ
れ、しかも800℃以上の高温下で高速運動するなど苛
酷な条件で使用される。
高温の燃焼ガス中にはCO2,H2Oおよび残留02等
が存在し、これらによって酸化作用を受け、特にアンチ
ノック剤としてガソリン中に添カ目されている四エチル
鉛又は四メチル鉛が燃焼して生成した酸化鉛、さらには
ガソリン中に不純物として含まれるS、 C1,Br、
P等との反応生成物(pbso4゜PbBrC1,P
b3(PO4)2等)によって弁フエース部が激しく侵
食される。
昔た、弁はねの張力および弁自身の慣性力により着座時
に弁首部に大きな引張応力および曲げ応力が作用する。
現在、欧米および日本においてガソリン機関の排気弁用
材料として最も多用されているものに21−4N鋼(F
e−2] Cr−9Mn−4N iO,5C−0,4
N)がある。
しかし、最近の高性能機関においてはさらに高出力ある
いは高速化しつつあり、このような苛酷な条件下では前
記の2l−4N鋼では高温耐食性や高温強度が不足し、
使用に耐え難い状況も出現し、2]−4N鋼より数段優
れた高温耐食性および高温強度を有する合金の開発が要
望されている。
このような情勢に対応して、近時排気弁にNi基合金を
使用したり、ステライト合金の盛金弁を使用する傾向に
ある。
LかLなからNi基合金は材料が高価なため弁コストが
高くなり、その上高負荷機関ではSを含む高温燃焼ガス
に対する耐食性が不十分である。
また、ステライト合金の盛金弁は盛金作業が煩雑であり
、多くの人手を要するため弁コストが高くなり、しかも
高負荷機関では排気弁としての諸性能も不十分である。
本発明はかかる従来鋼の欠点を解消するもので。
発明者が種々研究を重ねた結果、Ni基合金のNiの一
部をMnで置換り、Mnを含有させたことによりS化合
物を含む溶融酸化鉛による耐食性(以下複合酸化鉛耐食
性という)を改善し、さらに高温での強度を向上させる
強化元素として、Ti、AI等のように高温での耐食性
を害する作用がなく、Lかも大気溶解で製造が可能なN
bを使用することによって、従来使用されているNi基
合金に比べ優れた高温耐食性を有するとともに同等の高
温強度を有するものであり、かつ格段に安価な高温耐食
性合金である。
また、本発明合金は弁製造に際してステライト盛金のよ
うな複雑な工程を必要とせず、従来の2l−4N鋼排気
弁と同様にアプセット鍛造により製造可能でおるためス
テライト合金の盛金弁と比べてもより安価で、かつ優れ
た性能を有するものである。
以上のように本発明合金は高温耐食性、高温耐酸化性お
よび高温強度において優れたもので、排気弁のほか各種
耐熱部品、耐熱工具用材、高温摺動部材などに広く使用
できるものである。
以下に本発明合金について詳述する。
第1発明合金は、重量比にしてCO,15%以下。
Si1.00%以下、 Mn 5.0−15. O%、
N i35.0〜65.0%、Cr2O,0〜35.
0%、 Nb1.0〜6.0 %を含有したもので、
第2発明合金は第1発明合金にTi1.50%以下、A
I 0.70%以下、Vo、10〜2.00係、Bo
、0005〜0.0100%のうち1種ないし2種以上
を含有し第1発明合金の高温強度を一層向上させたもの
である。
以下に本発明合金の成分限定理由について説明する。
Cは一部地質に固溶してそれを強化するとともに炭化物
を形成し素地を強化する。
炭化物による素地強化は効果的ではあるがO,15%を
越えると結晶粒界に炭化物が析出し、熱間加工性を著し
く害するので上限を0.15%とした。
Siは地質に固溶してそれ余弦化り、 tた高温耐酸
化性を改善するが、1.00%を越えると高温酸化鉛耐
食性を害するので上限を1.00%とした。
Mnは高Ni合金のS化合物卦よびその他の不純物を含
む複合酸化鉛耐食性を著しく改善する。
第1図は複合酸化鉛耐食性におよぼすMnの影響を示し
たものであり、これからしてMnが5.0%以上で著し
く耐食性を改善することが知られる。
このためMnの下限を5.0%とした。
また、Mnが15.0%を越えると低融点のNiMn共
晶が生成し、熱間カロ工性が著しく困難となるため上限
を15.0係とした。
Nip安定なオーステナイト組織を得、デルタ相等の機
械的性質を劣化させる有害な析出物の生Wt防止するた
めに必要であり、複合酸化鉛耐食性の向上、Nt3Nb
による析出硬化等を果すために不可欠であり、したがっ
て、Niの下限&35.0係とした。
また、65.0%を越えて含有させても効果の向上が小
さく高価となるので上限を65.0係とした。
Cri;i複合酸化鉛耐食性の向上に不可欠であり、2
0.0%未満では不十分であるので下限を20.0%と
した。
また35.0%を越えて含有させてモ効果の向上が小さ
く、デルタ相等の機械的性質を劣化させる有害な析出物
がでやすくなるので上限を35.0係とした。
NbはT 1. A I等と同様に高温強度を向上させ
る元素である。
第2図に示した複合酸化鉛耐食性におよぼすNb、Ti
、AIの影響から知られるようにTi。
AIが著しく耐食性を劣化させるのに対して。
Nbは劣化作用が小さいので、高温耐食性の劣化を最小
に保ち、高温強度を強化させるには最適な元素である。
またNbはNbC型炭化物を形成して材質を強化し、過
剰のNbViNtsNbを形成し、材質強化に寄与する
上記の性能金発揮させるにViNbを1.o%以上含有
させる必要があり、下限を1.0%とした。
また6、0係を越えて含有させると熱間カロエが困難と
なり、かつ高温耐食性も劣化するため上限を6.0%と
した。
以上の各成分のほかにNb1.0〜6.0係含有のもと
に1.50係以下のTi、0.70φ以下のAI。
0.0005〜0.0100%ノB、 0.10〜2
.00係の■を単独あるいは2種以上を複合して添カ1
すれば高温耐食性を611劣化させることなく高温強度
を一層高めることができる。
この場合、各元素とも下限未満では効果が小さく、上限
を越えて添7J[Iした場合には高温耐食性あるいは熱
間カロエ性を劣化させる。
つぎに本発明合金の特徴を従来合金、比較合金と比べ実
施例でもって明らかにする。
第1表は本発明合金、従来合金、比較合金の化学成分を
示すものである。
第1表においてA合金は73%Ni−15%Cr −3
% T i−1% AIからなる従来のNi基合金で、
B、 C合金は比較合金、D−E合金は第1発明合金、
F合金は第2発明合金である。
第2表は第1表のA−F合金を鍛造後、]l500C×
1/2h固溶化加熱後水冷し、ついで800°C** X4h時効処理し、960℃の酸化鉛または900℃の
溶融複合酸化船中で1時間浸漬した場合の腐食減量を示
し、高温引張り強さについては、前記処理を施した平行
部10φ×5Or117ILの試片を用いて測定した。
ガソリン機関用排気弁の使用条件に合わせて前記熱処理
を施したA〜F合金の機械的性質は、第2表から明らか
なように、その硬さがA−F合金のいずれもH14C3
]〜33と所望の硬さを得ることができ、900℃とい
う高温での引張強さについては従来合金であるA合金、
比較合金であるB、C合金、本発明合金でらるD−F合
金ともに強化元素であるTi、AIもしくはNbを含有
させたことにより従来合金であるA合金d25kg’/
mrIL2、比較合金であるB、C合金は24〜27k
g/朋2であり1本発明合金でらるD−F合金について
も25〜26kg /mrn” と従来のNi基合金
と同等の値を示している。
そして、高温耐食性について、従来合金でらるA合金の
酸化鉛腐食減量については2.0g/dm2・hと優れ
ているが、複合酸化鉛耐食性についてはMnを含有させ
ず2.6係のTiとo、 s %のAIを含有させたこ
とにより腐食減量が88.4 g / dm2・hと大
変劣っており、Ni基合金75ES化合物およびその他
の不純物を含む高温燃焼ガスに対する耐食性が不十分で
あることがわかる。
また、比較合金でらるB合金は従来合金Aと同様に酸化
鉛耐食性については良好であるが、Mn含有量が3.5
2%と本発明合金と比べ低いため複合酸化鉛耐食性につ
いてはその腐食減量が86.7g/dm2・hと大きく
、不十分であることがわかる。
さらに比較合金でらるC合金はNbを含有せず2.1%
のTiと1.9係のAIを含有したことから酸化鉛耐食
性および複合酸化鉛耐食性ともに不十分である。
これに対して本発明合金であるD〜F合金は必要量のM
nを含有させたことにより酸化鉛腐食減量についてId
2、O〜2.2g/dm2・hと従来合金Aと同等の耐
食性を有し、さらに複合酸化鉛耐食性についてはその腐
食減量が10.8〜18、3 g / dm2・hと従
来合金Aに比べ格段に優れた高温耐食性を示しており、
これからしても本発明合金がS化合物およびその他の不
純物を含む高温燃焼ガスに対する耐食性が優れているこ
とがわかる。
上述の如く1本発明合金は35.0〜65.0%N i
、 20.0〜35.0 %Cr合金に5.0〜15.
0係のMnと1.0〜6.0%のNbを含有させ、かつ
必要に応じてTi、AI、V、Bをさらに含有させたこ
とにより、Ni基合金と同等の高温強度を有すとともに
Ni基合金に比べて優れた高温燃焼ガス耐食性を有して
おり、かつ大気溶解で製造が可能なものでNi基合金お
よびステライト合金の盛金弁に比べ格段に安価に製造が
可能な高温耐食性合金で産業上寄与するところは極めて
犬でちる。
【図面の簡単な説明】
第1図は複合酸化鉛耐食性におよぼすMnの影響を示し
た線図、第2図は複合酸化鉛耐食性におよぼすNb、
T i、 A Iの影響を示した線図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量比にしてCO,I5係以下、Si1.00%以
    下、Mn 5.0〜15.0%、N i 35.0〜6
    5.0%、 Cr 20.0−35.0 %、 N
    b 1.0〜6.0%を含有して残部Feならびに不
    純物元素からなることを特徴とする高温耐食性合金。 2 重量比KしてCO,15%以下、Si1.00係以
    下、Mn 5.0〜15.0 %、N i 35.0〜
    65.0%、 Cr 20.0〜35.0%、 Nb
    1.O〜6.0%を含有し、ざらにTil。 50%以下、A I 0.70係以下、VO,10〜2
    ,00係、Bo、0005〜0.0100%のうち1種
    ないし2種以上を含有し残部Feならびに不純物元素か
    らなることを特徴とする高温耐食性合金。
JP5489379A 1979-05-04 1979-05-04 高温耐食性合金 Expired JPS5834539B2 (ja)

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JPS58185741A (ja) * 1982-04-23 1983-10-29 Aichi Steel Works Ltd 高温耐食性合金
JPH01259140A (ja) * 1988-04-20 1989-10-16 Hitachi Metals Ltd 排気弁用Ni基合金

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