JPS5834423B2 - 塩基性耐火組成物 - Google Patents

塩基性耐火組成物

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JPS5834423B2
JPS5834423B2 JP53122055A JP12205578A JPS5834423B2 JP S5834423 B2 JPS5834423 B2 JP S5834423B2 JP 53122055 A JP53122055 A JP 53122055A JP 12205578 A JP12205578 A JP 12205578A JP S5834423 B2 JPS5834423 B2 JP S5834423B2
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limestone
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cao
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JP53122055A
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成雄 吉野
弘之 杉本
健喜 石沢
光輝 武本
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Shinagawa Refractories Co Ltd
Original Assignee
Shinagawa Refractories Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は塩基性耐火組成物、さらに詳しく謂えば石灰石
または苦土石灰石の如き石灰分を多量に含有する生原料
を使用した塩基性耐火組成物に関するものである。
石灰石は資源的に豊富に産出し従って安価であり種々の
用途に供せられているが、特に耐火物原料としてCaO
は融点が2625℃の如く非常に高く高温における蒸気
圧が低いため非常に魅力があるものである。
しかしながらCaOの有する強い消化性のために使用が
困難であるという欠点がある。
石灰(Cab)の消化防止の解決については、Fe2O
3、Al2O8、TiO2、SiO2、Cr203 、
MgOなどの酸化物を石灰(Cab)に被覆または添加
して安定化させるとか、石灰(Cab)の電融品を製造
させる石灰クリンカーの製造方法が提案されている。
また苦土石灰はFe2O3を被覆普たは添加した上で高
温で焼威し、半安定化したドロマイトクリンカ−として
既に耐火物に広く利用されている。
しかしながら、石灰石または苦土石灰石の生原料を利用
した耐火物を製造するという試みは、あ1り行われてい
ない。
例えば、本発明者の一部の発明に係る特公昭47−47
962号公報においては、マグネシア・クリンカー95
乃至70重量φに対し石灰分を含有する■焼処理を施さ
ないドロマイト鉱又は石灰石の微粉をCaOとして2乃
至20重量φの割合で配合することを特徴とする不焼成
塩基性耐火煉瓦の製造法を提案したが、石灰石の配合が
CaOとして20重量多を超える時は加熱時にCaCO
3→CaO十CO2に分解する際、COガスの発生およ
び焼結の過程において収縮が著しいため、耐火物の性状
として重量な熱間での体積安定性が低下する欠点があり
、多量に使用することができなかったのである。
本発明者らは上記の欠点に鑑み種々検討の結果、CaO
とケイ酸塩およびリン酸塩の少くともとが反応するとき
は高融点の結合を形成し、これが骨格となって石灰石ま
たは苦土石灰石の加熱収縮を抑制し得るということを知
見した。
本発明はかかる知見に基づいてなされたもので、本発明
の主目的は石灰6捷たは苦土石灰石の生原料を使用し、
かつ体積安定性のよい耐熱性、耐用性に優れた塩基性耐
火組成物を提供しようとするものである。
本発明の他の目的は製鋼炉およびタンディツシュ等にお
ける溶鋼に対する耐用性に優れ、かつ造滓剤としての効
果もある塩基性耐火組成物を提供することである。
本発明の第1の発明は石灰石、苦土石灰石の少なくとも
1種ioo重量部と1〜10重量部のケイ酸塩、リン酸
塩の少なくとも1種の結合材と3〜7重量部の増粘可塑
剤とからなることを特徴とする塩基性耐火組成物である
本発明の第2の発明は石灰石、苦土石灰石の少なくとも
1種100重量部と1〜10重量部のケイ酸塩、リン酸
塩の少なくとも1種の結合材と3〜7重量部の増粘可塑
剤と5〜30重量部のホタル石とからなることを特徴と
する塩基性耐火組成物である。
本発明の組成物は粉末状であるが通常用いられている手
段にてれんかに成形して使用に供することもできまた、
不定形耐火物の形で吹付材、コーチング材としても使用
し得る。
次に本発明をその利用が特に有効な不定形耐火物の吹付
材およびコーチング材の例について詳細に説明する。
本発明の特色とするところは石灰石および苦土石灰石の
少くとも1種にケイ酸塩およびリン酸塩の少くとも1種
を添加することにある。
本発明の結合剤であるケイ酸ソーダ(例えば2号ケイ酸
ソーダ)およびヘキサメタリン酸ソーダ5重量部スつを
石灰石100重量部に添加した試料と、本発明の結合剤
を添加しない試料とを1500℃にて2時間加熱後の加
熱収縮率を表Aに示す。
表Aはいずれも粒径5〜0.5間を50重量部、0、5
mm未満を50重量部の割合に配合し、サイズを50
〆×50順にした成形品を用いて行なった試験結果を示
すものである。
表Aから次のことが明らかである。
結合剤を添加しない1の体積安定性に比較してケイ酸塩
を添加した場合、リン酸塩を添加した場合の加熱体積安
定性が優れていることは明白である。
すなわち、石灰石より加熱生成されたCaOはケイ酸塩
またはリン酸塩と反応し、β−2CaO−8iO2゜3
CaO−8iO2や3CaO−P2O,あるいは24C
aO−0,6Na20−P2O3系の高融ボンドが形成
され、これが骨格となって未反応のCaOの収縮を抑制
するため、高温に加熱しても構造体としての収縮及び収
縮亀裂が少ない特徴がある。
本発明で使用できる石灰石及び苦土石灰石の原料として
は一般に産出するものであればほとんど使用できるがF
e2O3及びAl2O3等のCaOと反応し、低融物を
作る不純物が少ないことが好ましい。
本発明に用いる結合剤としてアルカリ金属のケイ酸塩や
リン酸塩は従来から吹付材の結合剤として用いられてい
るが、前述のように石灰石、苦土石灰石の体積安定性に
必要である。
これらの塩の例としては1号ケイ酸ソーダ、2号ケイ酸
ソーダ、3号ケイ酸ソーダ、メタケイ酸ソーダ、トリポ
リリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナトリウム、ペ
ンタポリリン酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウ
ム及びリン酸アンモニウムなどがある。
また添加量は耐火物骨材100重量部に対し、1〜10
重量部用いることができる。
1重量部未満ではとて塗り施工性及び吹付施工性が不十
分であり、リバウンドロスが非常に多くなり、また接着
したものも剥離しやすくなる。
10重量部以上では高温での容積安定性が低下し、且つ
リン酸塩では溶鋼への悪影響が出始めるためと、さらに
コストも高くなるので好ましくない。
本発明に用いる増粘可塑剤は通常知られた粘土、水酸化
カルシウム、ベントナイト、メチルセルローズ等を3〜
7重量部添加することが望ましい。
3重量部以下では吹付時附着率が悪くなる。
なお予め耐火物骨材に、ピッチ等を加え造粒し、カーボ
ンボンドによって耐用性を改良する手段を附加しても良
い。
または造滓剤の効果を改良する手段としてホタル石を3
0重量部未満附加しても良い。
30重量部以上になると造滓剤の効果は増すが耐溶損性
が劣り好1しくない。
本発明の塩基性耐火組成物の原料粒度は通常の吹付材及
びコーチング材に用いられている粒度でよ<5〜0.5
mmの粗ね40〜80重量部、0.5 mm未満の微粉
20〜60重量部程度が好ましい。
本発明品を使用する冶金炉は少なくとも石灰石、苦土石
灰石が分解する温度以上の熱間で施工できるか、もしく
は施工後1000℃以上に予熱乾燥できる炉が望ましい
具体的にはLD転炉、電気炉等の製鋼炉の熱間補修材が
タンディツシュのコーチング材等に用いることが望まし
い。
lたタンディツシュのコーチング材とした場合は活性な
CaOは溶鋼中のAl2O3と反応し、AA20g −
CaO系反応物を生成し易いためアルミナ吸着や脱リン
、脱硫等鋼品質の向上につながる効果がある。
また、石灰石、苦土石灰石を使用するので従来品より低
コスト(はぼ従来品の価格の/2〜1/8 )で塩基性
耐火組成物を供給することができる利点がある。
本発明の塩基性耐火組成物は加熱されることにより非常
に活性な微結晶のCaOもしくはCaO−MgOを生成
しているためスラグ中のFe−酸化物に対しては溶損さ
れやすくスラグ塩基度を早く高めることができるから脱
リン、脱硫の造滓効果が期待される。
また従来の転炉吹付材は剥離損傷が主体であるのに対し
、本発明品はシリケート系ス2グの浸透は浅いために剥
離損傷が少なく溶損が主体となるが、耐用の面でほぼX
同等となり、耐火物として使用していて通常の造滓剤の
使用量低減も期待できる。
次に本発明を実施例を挙げて具体的に説明する。
配合は重量部である。
実施例 I A社、250を転炉で熱間吹付補修材として配合及び使
用結果を第1表に示す。
石灰石もしくは苦土石灰石の多いものほど表面から溶流
されていくが従来品に見られるような剥離損傷は著しく
少なくなっており従来品と耐用はほぼ同等であった。
実施例 2 8社180を転炉で熱間吹付けた熱間吹付補修材の配合
と使用結果を第2表に示す。
鋼浴部の炉壁へ吹付けたため、鋼と本発明品との接触面
積が増加し、滓化が速く進んだものと思われ、従来平均
吹錬時間が20分かかつていたものが19分と短縮化さ
れた。
実施例 3 0社のタンディツシュのコーテイング材に用いた結果を
示す。
コテ塗施工後1200°−2時間の予熱乾燥を行なった
結果、表面亀裂及び剥離も見られずにアルミキルド鋼を
受鋼した。
その使用コーテイング材の配合および使用結果を第3表
に示す。
この結果、スラグラインは溶損がかなり大きかったが、
鋼浴部ではほとんど溶損されず、アルミナの吸着がみら
れた。
モールド中の鋼の品質を調べた結果、Al2O3及びS
の低減があり、鋼品質が向上した。
実施例 4 第4表の配合物を成形圧700kg/CrfL2で成形
し不焼成れんがとして用いた実施例を示す。
※1は1500’C加熱後の特性 A社均熱炉火壁に用いたところ問題なく使用された。
気孔率が高く断熱性にすぐれ熱効率が3%以上向上した
以上本発明の石灰石、苦土石灰石を用いた耐火組成物に
は耐火材としての性状と造滓剤、吸着剤性状が備わって
いる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 石灰石、苦土石灰石の少なくとも1種100重量部
    と1〜10重量部のケイ酸塩、リン酸塩の少なくとも1
    種の結合材と3〜7重量部の増粘可塑剤とからなること
    を特徴とする塩基性耐火組成物。 2 石灰石、苦土石灰石の少なくとも1種100重量部
    と1〜10重量部のケイ酸塩、リン酸塩の少なくとも1
    種の結合材と3〜7重量部の増粘可塑剤と5〜30重量
    部のホタル石とからなることを特徴とする塩基性耐火組
    成物。
JP53122055A 1978-10-05 1978-10-05 塩基性耐火組成物 Expired JPS5834423B2 (ja)

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JPH07115953B2 (ja) * 1991-04-03 1995-12-13 品川白煉瓦株式会社 粉末状乾式焼付材
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