JPS5834150Y2 - 伸縮ブ−ムの伸長スピ−ド制御装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は伸縮ブームの伸長スピード制御装置に関する
。

伸縮ブームは、その伸長時には伸縮シリンダの非ピスト
ンロンド側油室に、縮小時には伸縮シリンダのピストン
ロンド側油室に夫々ポンプからの吐出油が供給されて伸
縮制御されるものである。

したがって、ポンプからの吐出油量を一定値としたとき
には、伸縮ブームの伸長時のスピードが縮小時のスピー
ドに比してかなり遅くなる。

特に、今日のように伸縮ブームの長さが長くなってくる
とその全伸長に至るまでに要する時間を作業能率上無視
できなくなる。

この考案は、このような現状に着目してなしたものであ
り、伸縮フームの伸長スピードを縮小時なみに、あるい
はそれ以上にした新規な伸縮ブームの伸長スピード制御
装置を提供することを目的とする。

以下に本考案の構成を１実施例をもとに説明する。

Ａ１は、クレーンのウィンチ用油圧モータ等の油圧アク
チュエータの駆動油圧回路で、油圧モータ１に接続され
る給排油路２．３は切換弁４を介してポンプ５の吐出油
路６に接続しておシ、切換弁４を図の位置よシ右、ある
いは左に切換ることによυ油圧モータ１は正転、逆転す
るようになっている。

そして切換弁４が中立位置に位置するときには、ポンプ
５の吐出油は切換弁４を経過した後に選択弁７に至るよ
うにしている。

そしてこの選択弁７は、上記の吐出油をタンク油路８と
後述する伸縮シリンダの伸長動作側圧油室に至る供給路
９に選択して流すようにしている。

な釦、この選択弁７は方向切換弁４とポンプ５間の吐出
油路６に介挿し、ポンプ５からの吐出油を選択弁７の後
段の吐出油路６と上記の供給路９に選択して流すように
してもよい。

Ａ２はクレーンのブーム伸縮用の伸縮シリンダ１０の駆
動油圧回路で、伸縮シリンダ１０の伸長動作側圧油室５
０、縮小動作側圧油室５１に接続される給排油路１３．
１４は切換弁１５を介してポンプ１６の吐出油路１７に
接続している。

そして上記の切換弁１５を図示の位置かなあるいは左に
切換操作することによってブームを伸縮作動させること
ができる。

なお１ブームの伸縮用油圧シリンダ１０を図に訃いては
一個で示しているが、これが複数個であってもよいこと
勿論である。

２４は、供給路９に配した逆止弁であり、伸縮シリンダ
１０の伸長動作側圧油室５０からの圧油が選択弁７に至
るのを防止している。

前記選択弁Ｔは、油圧シリンダ１０の駆動油圧回路Ａ２
にむける吐出油路１７の油圧をソレノイド式シャットオ
フ弁６０を介装したパイロット管路を経てパイロット圧
として受容して操作されるようになっている。

前記ソレノイド式シャフトオフ弁６０は、電源６３、油
圧アクチュエータ１の駆動油圧回路Ａ１に３ける切換弁
４が中立すなわち非操作位置にあるとき接となるスイッ
チ６１、および油圧シリンダ１０の伸長動作側圧油室５
０の油圧が低圧にあるときだけ接となる圧力スイッチ６
２に直列に介装されて耘り、その結果このソレノイド式
シャフトオフ弁６０は、切換弁４が非操作状態にあシ伸
縮シリンダ１０の伸長動作側圧油室５０の油圧力が低圧
にあるときに開弁し、伸縮シリンダ５０の駆動油圧回路
Ａ２における吐出油路１７の油圧を選択弁７に作用させ
るようになっている。

上述のように作用するソレノイド式シャットオフ弁６０
を介装したパイロット管路で吐出油路１７に接続された
前記選択弁７は、油圧シリンダ１０の伸長動作側圧油室
５０が低圧であり且つ油圧アクチュエータ１の駆動油圧
回路Ａ１における切換弁４が非操作時にありしかも伸縮
シリンダ１０の駆動油圧回路Ａ２におけるポンプ１６の
吐出油路１７の油圧昇圧時に油圧アクチュエータ１の駆
動油圧回路Ａ１に耘けるポンプ５の吐出油路６を油圧シ
リンダ１０の伸長動作側圧油室５０に接続された前記供
給路９に接続するように作用する。

次に本考案の作用を説明する。

１ず、駆動油圧回路Ａ１にトいて・ポンプ５を駆動し、
切換弁４を図示の位置から右、左に切換るとウィンチ用
の油圧モータ１が、正逆回転されてウィンチドラム（図
示せず）にロープが１き取られたり、くり出される。

筐た、駆動油圧回路Ａ２にトいて、ポンプ１６を駆動し
、切換弁１５を図示の位置から、右、左に切換れば、伸
縮シリンダ１０が、伸縮してブームが伸縮駆動される。

切換弁４を操作せず油圧アクチュエータ１を駆動しない
状態で、且つ伸縮シリンダの伸長動作側圧油室５０の油
圧力か低圧（すなわち、伸縮シリンダ１０に作用する負
荷が小）のどきには、スイッチ６１訃よび圧力スイッチ
６２が接となシソレノイド式シャフトオフ弁６０が開弁
しているので、この状態で伸縮シリンダ１０の駆動油圧
回路Ａ２の切換弁１５を操作して伸縮シリンダ１０を伸
長駆動するときは、ポンプ１６の吐出油路１７の油圧が
昇圧するので、選択弁７が切り替り、ポンプ５の吐出油
が選択弁７、供給路９を経て伸縮シリンダ１０の伸長動
作側圧油室５０に供給され伸縮シリンダ１０を早い速度
で伸長する。

切換弁４が操作されて訃す油圧アクチュエータ１が駆動
されているときあるいは伸縮シリンダ１０の伸長動作側
圧油室５０の圧力が高圧のとき（油圧シリンダ１０に大
負荷が作用しているとき）には、ルノイド式シャフトオ
フ弁６０が閉となっているので、伸縮シリンダ１０の駆
動油圧回路Ａ２に釦ける切換弁１５を操作して油圧シリ
ンダ１０を伸長駆動しても選択弁７は作動せず、ポンプ
５の吐出油は供給路９を通って伸縮シリンダ１０の伸長
動作側圧油室５０に供給されることはない。

いずれにしても、本考案の伸縮ブームの伸長スピード制
御装置は・ 夫々個別のポンプと切換弁を備えた、ブーム伸縮用の伸
縮シリンダの駆動油圧回路とウィンチ用油圧モータ等の
油圧アクチュエータの駆動油圧回路を有するクレーンに
耘いて、前記油圧アクチュエータの駆動油圧回路におけ
るポンプの吐出油路に選択弁を介装し、この選択弁と前
記伸縮シリンダの駆動油圧回路に訃ける伸縮シリンダの
伸長動作側圧油室との間を供給路で接続すると共に、前
記選択弁は、常時は油圧アクチュエータの駆動油圧回路
Ａ２にかけるポンプの吐出油路と前記供給路を遮断する
位置にスプリングによりオフセットされ、通電時に開弁
する常閉のソレノイド式シャットオフ弁を介して付与さ
れる伸縮シリンダの駆動油圧回路Ａ２にトけるポンプの
吐出油路の油圧によって切シ換えられて油圧アクチュエ
ータの駆動油圧回路Ａ１ に訃けるポンプの吐出油路と
前記供給路を連通ずるよう構成し、且つ、前記ソレノイ
ド式シャットオフ弁は、その操作電気回路中に、伸縮シ
リンダの伸長動作側圧油室の油圧力が所定圧力以下で接
となる圧力スイッチと、油圧アクチュエータの駆動油圧
回路Ａ１における切換弁が非操作時にあるとき接となる
スイッチを直列に介装して構成したので、極めて簡単な
構成でもって伸縮シリンダの駆動時において伸縮シリン
ダの伸長動作側圧油室の油圧が低圧であり、且つ他の油
圧アクチュエータが駆動されていないときには、自動的
に当該油圧アクチュエータの駆動油圧回路のポンプの吐
出油が油圧シリンダの伸長動作側圧油室に合流して供給
され伸縮シリンダの伸長速度を十分に高めることができ
るものであり、他の油圧アクチュエータの駆動には全く
影響を与えることなく、又伸縮シリンダの高負荷時には
合流が自動的に阻止されるものであり、その実用上の効
果極めて犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の１実施例を示す油圧回路図。 油圧シリンダの駆動油圧回路：Ａ２％油圧アクチュエー
タの駆動油圧回路：Ａ１、ポンプ＝５、吐出油路：６、
選択弁＝７、供給路＝９、伸縮シリンダ＝１０、伸長動
作側圧油室：５０、ポンプ：１６、吐出油路１７、ソレ
ノイド式シャットオフ弁＝６０、圧力スイッチ二６２、
スイッチ＝６１゜

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 夫々個別のポンプと切換弁を備えた、ブーム伸縮用の伸
   縮シリンダ１０の１駆動油圧回路Ａ２とウィンチ用油圧
   モータ等の油圧アクチュエータの駆動油圧回路Ａ２を有
   するクレーンにおいて、前記油圧アクチュエータの駆動
   油圧回路Ａ３に訃けるポンプ５の吐出油路６に選択弁７
   を介装し、この選択弁７と前記伸縮シリンダ１０の駆動
   油圧回路Ａ２における伸縮シリンダ１０の伸長動作側圧
   油室５０との間を供給路９で接続すると共に、前記選択
   弁７は、常時は油圧アクチュエータの駆動油圧回路Ａ１
   におけるポンプ５の吐出油路６と前記供給路９を遮断す
   る位置にスプリングにようオフセットされ、通電時に開
   弁する常閉のソレノイド式シャットオフ弁６０を介して
   付与される伸縮シリンダの駆動油圧回路Ａ２に釦けるポ
   ンプ１６の吐出油路１７の油圧によって切り換えられて
   油圧アクチュエータの駆動油圧回路Ａ１に耘けるポンプ
   ５の吐出油路６と前記供給路９を連通ずるよう構成し、
   且つ、前記ソレノイド式シャットオフ弁６０は、その操
   作電気回路中に、伸縮シリンダ１０の伸長動作側圧油室
   ５０の油圧力が所定圧力以下で接となる圧力スイッチ６
   ２と、油圧アクチュエータの駆動油圧回路Ａｌに釦ける
   切換弁４が非操作時にあるとき接となるスイッチ６１を
   直列に介装しであることを特徴とする伸縮ブームの伸長
   スピード制御装置。