JPS583402Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電気掃除機に関するものであり、その目的は
、掃除機本体の集塵箱内への塵埃の吸込みに際し、高い
吸込み性能を維持しつつ多量の塵埃を吸入し得る電気掃
除機を提供することにある。

一般に、電気掃除機は、掃除機本体のケ・−シング内に
着脱自在に集塵箱を収納してなり１吸入した塵埃をこの
集塵箱内に貯留し、該集塵箱内部が吸入塵埃で充満した
ときケーシングから離脱して、内部の塵埃を廃棄するよ
うになっている。

そして従来の掃除機にあっては、集塵箱をケーシングに
装着した状態に卦いて、集塵箱内部に多段除塵を行うた
めに、１次及び２次フィルターが設けられておシ、吸気
口は集塵箱上部に形成されると共に、前記１次フィルタ
ーは上下方向垂直に配置され、さらに該１次フィルター
は、その前面及び側面で除塵を行い得るように中空の箱
形状をなすものであつら しかして吸気口から集塵箱内部に吸入される塵埃は、集
塵箱内面と１次フィルターとの間に形成された空間内で
、吸気流と共に回転しながら該空間内の適当部分に順次
た筐っていくのであるが、最初に塵埃がたするのは、１
次フィルターの側面と集塵箱内面との間の空間である。

これは該空間が狭いためであり、早期に塵埃が充満する
ために、１次フィルターの側面は通気が阻害されてしま
い、この後、塵埃は１次フィルター前面の通気によって
のみ除塵されることになる。

ところがこの前面のみによる通気時には、吸気中の塵埃
が該１次フィルター前面の全域に付着することになり、
集塵箱内部が塵埃によって完全に充満される以前に、１
次フィルターの通気能力を低下する結果、掃除機の性能
が低下し、吸入力を失なってしまうと同時に、集塵箱の
集塵容積に対して充分な量の塵埃を吸入することができ
なかった。

本考案は、かかる欠点を解消し得るものであり、以下そ
の一実施例を図面に基づき説明する。

１は掃除機本体であり、該本体１は上部に図外のクッシ
ョン付蓋を装着することによって椅子として使用し得る
と共に、底面前部には自在車輪２、底面後部には左右一
対の車輪３が付設され、筐た上面からは各種応用アタッ
チメントを連結可能な吸込用ホース４が延設されている
。

掃除機本体１は、上下に分割可能な下部ケーシング５Ａ
及び上部ケーシング５Ｂを有し、下部ケーシング５Ａの
後半部には、前後に仕切壁６Ａ。

６Ｂが形成されて訃り、この仕切壁６Ａ、６Ｂ間に通気
性の円筒状防音板７などを介して電動送風機８が内蔵さ
れ、前部仕切壁６Ａにｐける電動送風機８の吸引面８Ａ
と対向する部分には多数の透孔９が形成されている。

また下部ケーシング５Ａの前半部には、集塵箱１０が着
脱自在に装着されており、この集塵箱１０は前記送風機
８側が開放されていて この開放部分に１次フィルター
１１及び２次フィルター１２が装着されている。

１次フィルター１１は、第２図、第３図から明らかなよ
うに、底部及び後部が解放で、前部及び左右両側部が大
格子状に形成された枠体１３と、該枠体１３の前部及び
左右両側部に亘って配設された網状素材１４と７５モな
り、この網状素材１４の前面１４Ａｉｄ、下部位が上部
位よりも前位にあるように傾斜した状態で設けられろと
共に、該前面１４Ａの幅方向中間面部１５が、その両側
面部１６Ａ、１６Ｂから左右一対のリブ１７Ａ、１７Ｂ
によつで出切られ、リブ１７Ａ、１７Ｂの七−胡の下方
端部１７Ｃ１７Ｄはリブ高さが低くなるように斜めに切
断されている。

筐た２次フィルター１２は、１次フィルター１１の枠体
１３にその後部から着脱自在に嵌着される枠体１８と、
該枠体１８の吸入開口部に上下方向垂直に配國凌波形ろ
材１９ａ・らなり、該２次フィルター１２の枠体１８の
後部外周（イ）シ〈ツキン２０が配設舌妬と共に、中心
部に摺動孔２１を有する固定枠２２が固着され、該固定
枠２２の前後部側にハ廿縫乳回転板２３及び大径歯車２
４が配置され、両者は前記固定枠２２の摺動孔２１に回
転自在に内嵌された突部２３Ａ、２４Ａを介して連動連
結されている。

一方前記波形ろ材１９の裏面谷部には、各１枚づつ振動
体２５が並設されており、これら振動体群の後端面に、
前記回転板２３と同心円周上に突起２６が凌起されてい
て、該突起２６が前記回転板２３の前面に付設された打
撃子２７によって打撃されるようになっている。

そして回転板２３へは、図外の電源コード巻取り装置の
回転力が前記大径歯車２４を介して伝達されるようにな
っており、コードの巻取りあるいは繰出し時に前記振動
板２５に振動を与え、波状ろ材１９に付着した塵埃を下
方の塵溜室２８へ落下させることができるようになって
いる。

したがって、前部の１次フィルター１１．２次フィルタ
ー１２、固定板２２、回転盤２３、大径歯車２４、振動
板２５などによって集塵装置２９が構成される。

一方、上部ケーシング５Ｂの前部には、吸込用ホース４
が接続された接続曲管３０が設けられており、この接続
曲管３０は頻拍軸芯周りに回転自在であって、その基部
吸気口３１は、前記集塵箱１０の下部ケーシング５Ａへ
の装着時にかいて、該集塵箱１０内部上方で直下を向く
ように構成されている。

すなわち集塵箱１０の天板１０Ａには、接続曲管３０の
基端部３０Ａを挿入可能な挿入孔が形成されていて、該
挿入孔の周縁には接続曲管３０の基端部外周面を気密保
持するパツキン３３が配置されている。

次に接続曲管３０の吸気口３１と１次フィルター１１及
び該１次フィルター枠体１３に形成された１対のリブ１
γＡ、１７Ｂとの相対位置関係につき説明する。

１次フィルター１１の前面、すなわち網状素材１４の前
面１４Ａは、接続曲管３０の吸気口３１の下方に位置し
、かつ該吸気口３１からの吸気が、前記リブ１７Ａ、１
７Ｂ間において該前面１４Ａの上端部から下端部に亘る
全域に対して斜めに当たるように配置するのである。

このために、網状素材１４は下部位が上部位より前位と
なるように配設しである。

そして一対のリブ１７Ａ、１７Ｂは、吸気口３１からの
吸気が、網状素材１４の前面中間面部１５には直接吹き
付けられ、左右両側部１６Ａ、１６Ｂには直接吹き付け
られないように吸気流れの両側を遮断すべく、吸気口３
１とほぼ同幅で設けられるのである。

次に作用や説明する。

渣ず、集塵箱１０及び集塵装置、２９を、上部ケーシン
グ５Ｂを下部ケーシング５Ａから分割した後に、下部ケ
ーシング５Ａから離脱した状態で、１次フィルター１１
．２次フィルター１２などを相互に取付けて集塵装置２
．９を組立て、この集塵装置２９を集塵箱１０の後部解
放部分に装着し、これを下部ケーシング５Ａに取付けた
後、上部ケーシング５Ｂを装着して接続曲管３００基部
３０Ａを挿入孔に連結して、吸気口３１を１次フィルタ
ー前面１４Ａの上方に臨１せる。

かかる状態で吸気を開始すると、塵埃は吸気と共に吸気
口３１から吹き出され、網状素材１４の前面中間面部１
５に衝突した後、集塵箱１０の内部の適当空間部にた筐
る。

この場合、吸気開始時に吸込まれた塵埃は、網状素材１
４の左右両側面１６Ａ、１６Ｂと集塵箱１０の側壁内面
との間の狭少空間に充満する。

このとき１次フィルター１１を通過した塵埃は２次フィ
ルター１２によって除塵され、吸気は該２次フィルタ１
２を通って本体後部排気口３５から外方へ排出される。

さらに吸気を続けると１次フィルター１１によって除去
される塵埃は、順次集塵箱１０の内部にたまり、該集塵
箱１０の内部が塵埃で充満するまで吸気を行うことがで
きる。

ところで、前記したように１次フィルター１１の網状素
材１４の前面１４Ａは、吸気口３１の下方に位置し、か
つ該吸気口３１力らの吸気が該前面１４Ａに対して斜め
に当たるように傾斜させて配置されて釦り、網状素材１
４の吸気が吹き付けられる部分、すなわち中間面部１５
の両側に上下方向１対のリブ１７Ａ、１７Ｂを設けであ
るから、吸気口３１から出た塵埃は吸気と共に網状素材
１４の中間部１５に衝突し、引き続き吹き付けられる塵
埃あるいは吸気によってリブ１７Ａ、１７Ｂに沿って下
方へ落下して集塵箱１０の底壁に衝突するが、リブ１７
Ａ、１７Ｂの下方端部１７Ｃ１１７Ｄが斜めに切断され
てリブ高さが低くなっているため、この部分において空
気流は横方向にも分散され易く、この中間面部１５上に
はたｌらずにその他の空間にた渣ることになる。

この状態は集塵箱１０の内部の他の空間に充満する直後
昔で維持されるので、集塵箱１０内部に塵埃が完全に充
満する昔で高い吸気性能を維持することができる。

本考案は以上のように実施し得るもので、かかる本考案
によると、１次フィルター前面の左右１対のリブ間は、
吸気中、常に吸気口から吹き出される塵埃、吸気にさら
されることになるので該前面部分への塵埃の付着が起り
に＜＜、特に含塵気流は上方より下方に向って１次フィ
ルターに衝突するためクリーニング効果が大きくなる。

筐た、リブ体は下方端部がそれぞれ斜めに切断されてい
るため、リブ体に案内された空気流は集塵箱内部の底壁
に衝突した後の横方向への分散がスムーズに行われる。

したがって塵埃は集塵箱内部に釦ける１次フィルター前
面の左右１対のリブ間近傍には、他の空間が充満された
後にたまるようになるので、高い吸気性能を長時間維持
し続けることができ、同時に集塵箱内部空間が完全に充
満するまで塵埃の吸入が可能となるので多量の塵埃を吸
入することができるようになり、もって塵捨ての煩わし
さを大幅に軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案の実施例を示し、第１図は全体斜視図、
第２図は縦断側面図、第３図は１次フィルター１１の斜
視図である。 １・・・・・・掃除機本体、５Ａ・・・・・・下部ケー
シング、５Ｂ・・・・・・上部ケーシング、１０・・・
・・・集塵箱、１１・・・・・・１次フィルター、１２
・・・・・・２次フィルター、１４Ａ・・・−・・網状
素材前面、１７Ａ、１７Ｂ・・・・・・リブ、３１・・
・−・・吸気口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 掃除機本体のケーシング内部に着脱自在に集塵箱を収納
   してなり、この集塵箱上部に吸気口を形成すると共に、
   該集塵箱内部に多段除塵を行う１次及び２次フィルター
   を設け、該１次フィルターを、該フィルターの前面が前
   記吸気口の下方に位置しかつ該吸気口からの吸気が該前
   面に対して斜めに当たるように傾斜させて配置すると共
   に、この１次フィルター前面の前記吸気が吹き付けられ
   る部分の両側に上下方向のリプを設け、かつ前記リプの
   それぞれの下方端部を集塵箱内部の底壁に近づくにつれ
   てそのリプ高さが低くなるように斜めに切断したことを
   特徴とする電気掃除機。