JPS6038451Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はフィルター装置の前面上方に吸気口を形威した
電気掃除機に関するものである。

従来の技術 これまでの電気掃除機にあって、フィルター装置の前面
上方に吸気口を設け、この吸込口より流入した気流をフ
ィルター装置に沿って流動させ、これに付着した塵埃を
吹き飛ばすことが考えられている。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来のものでは気流が集塵室内で旋
回するため、吹き飛ばされた塵埃が再度フィルター装置
に達して再付着現象を生じ、その目詰りを生起する問題
があった。

本考案はこのような従来の問題点を解消したもので、集
塵室内での塵埃の旋回を防止して、フィルター装置の目
詰りをなくしたものである。

問題点を解決するための手段 このような従来の問題点を解消するため、本考案は、電
動送風機を内蔵した主体と、この主体の前面に着脱自在
に取付けられるとともに、略筒状の集塵室の後方に着脱
自在なフィルター装置を装着した集塵容器と、この集塵
容器の前面開口を開閉する前蓋と、上記集塵容器の前面
開口縁に着脱自在に取付けられて同前面開口縁に集塵袋
の袋口を保持する合成樹脂型のリング状の枠体とを具備
し、この枠体には、閉成状態の前蓋の一部と当接して塵
埃集塵部に傾斜して突入する舌片を形成したものである
。

作用 この構成において、塵埃の旋回は舌片て止められ、した
がって、フィルター装置への再付着を防止することがで
きる。

また舌片は集塵袋を支持する枠体に形威しであるため、
掃除機そのものの構成を複雑化することがなく、しかも
この舌片を枠体着脱時の把手として兼用できるものであ
る。

実施例 以下本考案の実施例について添付図面を参照して説明す
る。

図において、１は電動送風機２を内蔵した主体であり、
前面には集塵容器３が着脱自在に取付けられている。

集塵容器３は前部に略筒状の集塵室４が形成されている
。

５は集塵容器３の上部に設けられ、ホース差込口６に連
通した吸込口であり、集塵室４の上面後部に開口してい
る。

７は集塵容器３の後部に着脱自在に設けられたフィルタ
ー装置であり、略筒状のフィルター支持枠８と、このフ
ィルター支持枠８の前面にリング状のバッキング９を介
して取付けられた網目状の一次フィルター１０と、フィ
ルター支持枠８に収納された二次フィルター１１と、フ
ィルター支持枠８の後面にリング状のバッキング１２を
介して取付けられたフィルター支持枠１３と、前記−次
フイルター１０および二次フィルター１１を一体に回転
させて付着した塵埃を落とすための回転操作体１４とを
備えてなる。

１５は集塵室４の前面開口を開閉自在に閉塞する前蓋で
あり、外側板１６と内側板１７との間にバッキング１８
−＝１８ｂを挟持して構成されている。

集塵容器３には底部にフィルター装置７と前蓋１５の内
側板１７とを連通ずる細塵溜部１９が形成されている。

また集塵容器３の前面開口部にはリング状の溝２０が形
成され、この溝２０にリング状で、かつ断面略り字状の
仕切板２１が圧入されている。

従って、この仕切板２１により区画された溝２０の奥部
は空隙となっている。

また仕切板２１により区画された溝２０の前部には可撓
性を有する合成樹脂製の枠体２２が装着されている。

そして、この枠体２２と前蓋１５のバッキング１８ｂと
により集塵室４の前面をエアータイトしている。

枠体２２には上部から内方へ伸びる舌片２３が一体に形
成されている。

この枠体２２は集塵容器３の溝２０にポリ袋などの非通
気性の集塵袋２４の袋口部を固定する。

さらに、集塵容器３の前面に前蓋１５を装着すると、内
側板１７が内方へ突出しているため、この内側板１７に
より枠体２２の舌片２３がフィルター装置７側へ押圧さ
れて突出する。

上記の構成において、使用時にはホースを通して吸込ま
れた塵埃および空気はホース差込口６および吸込口５を
通り集塵室４内に流入する。

吸込口５は集塵室４の上面後部に設けられているので、
この吸込口５を通った空気等は一次フィルター１０表面
に沿って流れ、同−次フイルター１０に付着していた塵
埃を落とす。

さらに、この空気は集塵室４内にて図中に矢印で示すよ
うに、一次フィルター１０、塵埃集塵室３底部壁面、前
蓋１５内面に沿って流れ、旋回流を生じようとする。

従って、一次フィルター１０に付着していて、この旋回
流によって落とされた塵埃はさらにこの旋回流によって
移動を続けようとする。

しかしこの塵埃は前蓋１５に沿って上昇し、フィルター
装置７方向へ突出した枠体２２の舌片２３に引っかかる
。

従って、一次フィルター１０表面に付着するような繊維
性の細塵は少なくなり、目づまりが生ぜず、強い吸塵力
が長期間維持される。

掃除終了後は、集塵容器３を主体１より外し、フィルタ
ー装置７の除塵をし、この後、前蓋１５をはずし、集塵
容器３を前面開口部が下方に位置するようにして集塵袋
２４を引き出し、塵埃を集塵袋２４内に移動させる。

この際集塵室４には固定した障壁等がないので、簡単に
塵埃捨てか行える。

塵埃を集埃袋２４内に移し替えた後、枠体２２の舌片２
３を引っ張って枠体２２を集塵容器からはずし、集塵袋
２４の口部をつまんで捨てる。

考案の効果 このように本考案によれば、枠体に舌片を設け、かつ運
転時には舌片が集塵室内に突出した状態にしているため
、塵埃集塵部内の旋回流の障壁となり、慣性力により塵
埃を旋回流から分離して溜め、その再旋回を防止する。

これによって、フィルター装置の目づまりが生じにくく
、吸引力を長く持続できる。

また塵埃を捨てる際、枠体の舌片は塵埃の出る方向に回
動するため、全く抵抗とならず、しかも把手としても活
用できるもので、その実用効果は大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す電気掃除機の一部欠截
側面図、第２図は同集塵容器の正面図、第３図は同前蓋
の裏面図、第４図は同枠体の斜視図である。 １・・・・・・主体、２・・・・・・電動送風機、３・
・・・・・集塵容器、４・・・・・・集塵室、７・・・
・・・フィルター装置、１５・・・・・・前蓋、２２・
・・・・・枠体、２３・・・・・・舌片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機を内蔵した主体と、この主体の前面に着脱自
   在に取付けられるとともに、略筒状の集塵室の後方に着
   脱自在なフィルター装置を装着し、かつこのフィルター
   装置の前面上方に吸込口を形威した集塵容器と、この集
   塵容器の前面開口を開閉する前蓋と、上記集塵容器の前
   面開口縁に着脱自在に取付けられて同前面開口縁に集塵
   袋の袋口を保持する合成樹脂型のリング状の枠体とを具
   備し、この枠体には、閉成状態の前蓋の一部と当接して
   塵埃集塵部に傾斜して突入する舌片を形威した電気掃除
   機。