JPS5833102Y2 - 保冷容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は保冷容器に関し、冷菓等の食品を保冷状態で
収納しておくのに好適な容器を得ようとしている。

従来において、アイスクリームその他の冷菓等保冷を要
する食品は保冷状態を持続すべくドライアイスと共に紙
製容器等に収納していたが、直接にドライアイスと接触
する状態で冷菓等を収納すると冷菓取出し時にドライア
イスに手が接触したりし易く、特に幼児の取扱いは危険
を伴なうものであり、また直接的なドライアイスとの接
触を避けることが好ましい冷菓等もあり、冷菓等を収納
する容器としては改良が要望されていた。

そこで、この考案においては冷菓等のごとくドライアイ
ス収納を必要とする食品収納に好適な容器を提供しよう
と七でおり、その構成としては、合成樹脂の発泡体にて
形成された容器本体と蓋体とからなり、容器本体にば中
央にドライアイス等の収納用凹部を円形に形成すると共
に該凹部の円形周囲には隔壁部を介して冷菓等の収納用
凹部を形成し、さらに容器本体と蓋体問お、よび上記隔
壁部には少なくとも片方にドライアイス等め収納用凹部
と冷菓等の収納用凹部とが相通ずる連通部を形成しでな
ることを特徴とするものである。

次いで、この考案の実施態様にづいて図を参照しながら
以下に例示する。

１０は容器本体、２０は容器本体１０に対し、互の嵌合
部１１．２１を嵌合し合って気密性良好に被せる蓋体で
あり、これら容器本体１０および蓋体２０は何れも発泡
ポリスチレンその他の発泡体にて形成されている。

１２は容器本体″１０の中央に円形に形成したドライア
イス等の収納用凹部、１３は上記凹部１２の円形周囲に
隔壁部１４を介して形成した冷菓等の収納用凹部である
。

３０は容器本体１０と蓋体２０間に形成した連通部、３
０′は隔壁部１４に形成した礼状の連通部であり、これ
らの連通部３０．３０’は何れもドライアイス等の収納
用凹部１２と冷菓等の収納用凹部１３とが相通ずるよう
に形成されており、双方の連通部３０．３０’を有する
場合と、片方の連通部のみの場合（図示せず）とがある
。

なお、蓋体２０は容器本体１０と同一形状にしてドライ
アイス等の収納用凹部２２と冷菓等の収納用凹部２３の
ほか隔壁部２４と連通部３０’をも有している場合（第
５図参照）と、容器本体１０に対し蓋体２０′の形状を
平面形状のみ共通して深さ等の全く異なる形状にして実
施することもできる（第６図参照）。

また容器本体１０と蓋体２０，２０’とは両者が同一形
状の場合とそうでない場合の何れにおいても、中央を境
にして二分した左右辺部が凹部ａと凸部すとを逆関係に
なるよう設けると同一形状の嵌合部にて実施でき、さら
に嵌合部１１，２１となる各辺部において隣り合う嵌合
部１１．２１の相互および対向する辺部における嵌合部
１１．２１相互にあっては嵌合部１１．２１に有する凹
部ａと凸部すとを内外逆関係になるよう設けて位置的に
入れ変ることがあっても方向性に支障なく容器本体およ
び蓋体とが簡単に嵌合できるよう実施できる（図示せず
）。

上記容器本体１０および蓋体２０．２０’は既に例示し
た発泡ポリスチレンのほか、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニルおよびこれらを主体とするコポリ
マー等から製造される発泡体を使用することもできる。

この考案は上記のごとく構成されており、使用に際して
は、容器本体１０の中央に円形にして形成した収納用凹
部１２にドライアイスＤを入れ、また上記凹部１２の円
形周囲に隔壁部１４を介して形成しである収納用凹部１
３に冷菓Ｃ等を挿入し、蓋体２０，２０’を閉じるもの
で蓋体２０が容器本体１０と同一形状の場合にはドライ
アイスおよび冷菓等の大きさとしてはかなり大きいもの
も収納でき、蓋体２０′が浅い別形状の場合には小さめ
のドライアイスおよび冷菓等を収納して使用する。

そしてこの考案では容器本体１０と蓋体２０，２０’と
の間および隔壁部１４．２４には少なくとも片方にはド
ライアイス等の収納用凹部１２，２２と冷菓等の収納用
凹部１３，２３とが相通ずる連通部３０．３０’を設け
ているので、ドライアイスの冷気は冷菓等へ通ずること
になり、収納用凹部１３，２３内にある冷菓等は確実な
保冷状態を維持することができる。

またドライアイスの気体で冷菓Ｃの食味を損なうことも
なくなる。

上記の使用状態はドライアイスと冷菓等の食品とが直接
に接触するのを避けて冷気だけが連通部から通ずるよう
にしであるので、ドライアイスとの直接の接触による質
的悪化等による欠点を解消し、商品価値の低下もなく良
好な保冷状態を維持できる。

さらにドライアイス等の収納用凹部１２は容器本体１０
の中央にて円形に形成してあり、その円形周囲に沿って
冷菓等の収納用凹部を形成しているので、冷菓等に対す
るドライアイスによる冷却効果が高く、シかも容器本体
１０および蓋体２０．２０′の何れもが合成樹脂の発泡
体にて形成されているものゆえ、一層保冷効果をあげる
ことができる。

・従って長い時間の持歩き、保管時にも
保冷状態を持続して良好に使用できる。

また、収納用凹部１２内にはドライアイスに代え、通常
の氷を入れて氷による保冷に適した食品を収納用凹部１
３側に入れて保冷作用を維持するのにも使用でき、きわ
めて簡易な保冷容器として種々優れた実用的効果を奏す
るものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施態様を例示するものであり、第１図
は容器本体の斜視図、第２図は同上の平面図、第３図お
よび第４図は前面ＩＩＩ −ＩＩＩ線およびＩＶ−ＩＶ
線の断面図、第５図は容器本体と同形の深い蓋体を被せ
た状態の断面図、第６図は容器本体より浅い蓋体を被せ
た状態の断面図である。 １０・・・・・・容器本体、２０．２０’・・・・・蓋
体、１１．２１・・・・・・嵌合部、１２．２２・・・
・・・ドライアイス等の収納用凹部、１３゜２３・・・
・・・冷菓等の収納用凹部、１４．２４・・・・・・隔
壁部、３０゜３０′・・・・・・連通部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １０合酸相脂の発泡体にて形成された容器本体と蓋体と
   からなり、容器本体には中央にドライアイス等の収納用
   凹部を円形に形成すると共に該凹部の円形周囲には隔壁
   部を介して冷菓等の収納用凹部を形成し、さらに容器本
   体と蓋体問および上記隔壁部には少なくとも片方にドラ
   イアイス等め収納用凹部と冷菓等の収納用凹部とが相通
   ずる連通部を形成してなることを特徴とする保冷容器。 ２、容器本体と蓋体とが同一形状のものからなる上記実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の保冷容器。 ３、容器本体と蓋体とが別形状のものからなる上記実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の保冷容器。 ４、容器本体および蓋体が発泡ポリスチレンにて形成さ
   れてなる上記実用新案登録請求の範囲第１項記載の保冷
   容器。